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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 128

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年初に不幸の手紙を受け取ってからというもの、急いで準備は整えた。

仲間たちが協力してくれたお陰で、なんとか不在をしのぐ準備も整った。

疫病対応を除いて……、だけど。

出発前日には、魔法士全員と主要メンバーを集め、全体の共有と会議を行った。

「まず、順番に各部門の報告をお願いします」

「新関門(砦)の建設について報告します」

エランが先頭を切って立ち上がった。

「フラン側の関門、及び砦の基礎工事は、ほぼ完成しています。あとは防御設備の備え付けと砦内の建築作業を進めています。

ご指示いただいた収容施設(隔離病棟)だけは、来春までに完成させる予定です。

ただ、水路については、予想以上に手間が掛り、来年の夏までにできるよう、完成を急がせています」

「行政府から補足しますね。鉱山の人足については既に、砦内の仮住まいに移住しています。

今のところ、居住者は警備の者と人足だけなので、井戸の水でなんとか賄えますが、製鉄所と鍛冶工房については、水路が完成した暁に稼働を始める予定です。

今はそれらの建屋の建設を進めています」

「エラン、ミザリー、ありがとう。全体の完成は来年の夏を目途に、よろしくお願いします」

「魔境側の砦建設について報告します」

クリストフが立ち上がった。

「魔境側の砦ですが、カタパルトを設置した一角のみ完成していますが、その他の部分は外壁の基礎工事がやっと完了した状態です。取り急ぎ、安全地帯は確保できていますので、まずは外壁の完成と、水の手のある岩場を囲い込む防壁の工事を急いでおります。

現在、辺境騎士団と屯田兵の計600名が交代で作業に当たっており、安全が確保され、新関門の工事が落ち着けば、期間労働者も投入したいと思っていますが……、よろしいですか?」

「魔境側への期間労働者投入は、少し手当を上乗せして、最初は希望者を募る形でお願いできるかな? 手当については行政府と相談して決めてほしい。

あと、水の手やカタパルトなど重要部分の工事は、これまで通り、辺境騎士団のみで進めて欲しい」

「駐留兵について報告します」

ゲイルが立ち上がった。

「現在テイグーン一帯の駐留兵はまだ定数に達しておりません。取り急ぎ常備兵は50名のままですが、兼業兵は現在80名程度まで確保できています。

ただ、それでも人数的にも厳しく、傭兵団の力を借りているのが現状です」

そう、ここが大きな課題だった。

二か所の関門、テイグーンの街、宿場町、放牧村だけでも警備の手が全く足りていない。

「団長、キーラさん、当面の間引き続きよろしくお願いします。

ゲイルは、無理のないペースで募兵と訓練を引き続きお願いします。

あと、警備や夜間巡回などは、引き続き自警団の力を借りて、対応して欲しい」

「通商部門から報告します」

バルトが立ち上がった。

「今年の収穫以降からは、食料自給の道筋が見えてくると思われます。そうなれば、食料の流通は商人の手に委ねても問題ないと思います。

今年に入り、私とカウルで交代で北の隣国に向かい、現時点で集めることのできる牡蠣殻は相当数収集できております。そのため、カウルは当面の間、工事の支援に回ってもらい、私は交易と広域の諜報対応に移る予定です」

「バルトの提案、了解しました。カウルもよろしくお願いします」

「交易の件で、ご裁可いただきたいことがあります。

先の戦い(サザンゲート血戦)や魔境掃討作戦で得た、魔物素材について、余裕のあるものは市場やテイグーンの工房に出していきたいと考えています。

素材や加工品をバルトさんの交易で流通させれば、それなりに高い収益が見込めます」

「ヨルティアの提案も了解しました。相場を崩さない程度に、上手く舵取りをお願いします」

「諜報部から報告します」

ラファールが立ち上がった。

「私のほうは、主にエストール領内と隣領を中心に、目を光らせていますが、今のところ大きな動きはありません。

ただできれば、諜報員の数をもう少し増やしたく思います。御裁可お願いします。

あと、テイグーン一帯はヨルティアさんから、報告をお願いします」

「アンさまと進めてきました、間諜や不審者対策ですが、多くの酒場や露店、娼館の協力を得ることができました。

現状、信頼できると判断された所だけですが、皆、この街の治安維持に協力的です。

主に自警団の夜回り組とも協力し、不審者を通報する仕組みも構築できました」

「ラファール、ヨルティアありがとう。プレートの配布も、行き渡ったみたいだね?」

テイグーンの街では、過去に野盗の襲撃や、間諜が入り込んだ事も、住民たちは皆知っている。

そして、自分たちの街を貶める輩にも憤慨している。

対応策として、住民や正規に受け入れた期間労働者に対して、IDカード代わりの金属プレートを配布した。これについては、概ね好意的に受け止められた。

このプレートは、番号が振ってあり、番号に応じ暗号化された符丁がある。これがあれば、門を通過する際、プレートと符丁を言うだけで、簡単に通過できる仕組みになっている。

取引のない商人や旅人など、臨時で立ち寄った者には、受付所で一時滞在者を示す、見た目も種類も違うプレートが発行され、デポジットを徴収、帰路返却時に、デポジットも返却する仕組みにした。

更に彼らは、常にこのプレートを首から下げる事が義務付けられている。

その代わり、入城税のような類のものは一切ないので、これで納得してもらっている。

「特命対応について報告します」

マリアンヌが席を立った。

「過去の事例調査は、今のところ可能な範囲で確認しておりますが、効果的な対処法についてはまだ確認できておりません。

その他の対応も、もう少し時間を要する予定です。

ただ、石鹸については、間もなく試作品が完成しますので、試験運用を始めたいと考えています」

疫病対策については、俺の指示で、聖魔法士以外は、あえて詳細は伏せている。

現段階で、余計な不安を煽ることを避けたかったからだ。

そして、バルトのお陰で、牡蠣殻が大量に手に入ったので、恐らくアレの実験も本格化すると思う。

「団長、辺境騎士団に関して、共有できる情報があればお願いします」

「そうですね。

初回の掃討作戦より幾度となく、魔物掃討作戦は実施しており、テイグーン側の魔境に関しては、積極的に襲ってくる魔物は、ほぼ掃討できたと言えます。

今、以前に増して危険地帯となっているのは、唯一、ヒヨリミ領側の魔境でしょう。

なので、商人達がサザンゲート方面に抜けることは、引き続き禁止した方が良いでしょう」

年初に、王都行きが決まってからというもの、俺は月の半分をテイグーンの街で過ごし、半分は建設中の魔境砦で過ごした。

「王都のへなちょこ共を、一蹴できる程度にして差し上げます。

また、王都から比較的近い、東側の国境付近にも魔境があります。

ダレクさまのお話では、魔境での演習もあると聞きましたので、一通りの魔物は倒せるようになってもらいます」

この言葉の通り、団長のシゴキが延々と続いた。

初めて魔境に入ってから、1年が経った頃には、当初は苦戦した、黒狼やヘルハウンド(魔犬)、カリュドーン(大猪)などは苦も無く倒せるようになっていた。

厄介だったのは、一部の触媒が採取できる魔物たちだった。

それらは、魔法に似た攻撃を仕掛けてくるので、油断しているとまともに攻撃を受けてしまう。

「魔物には、種類によって守り方の定石と、攻め方の定石があります。

先ずは知識を身体に馴染ませてください。

我々傭兵団も、テイグーンに来た当初は、熟練の狩人に教えを請い、彼らと共に魔境に入り訓練を積んだんですよ。今は遠い昔の気がしますが……」

苦戦する俺に、団長はそうアドバイスしてくれた。

今では魔境でも絶対的な強さを誇る傭兵団も、ちょっと前、入植地として、傭兵団が駐留を始めた頃は、彼らも素人集団でしかなかった。

俺はそれを励みに頑張った。

そうしているうち、いつの間にか、即死レベルの攻撃力を持つ、グレートマンティス(巨大蟷螂)や魔熊、魔狼もなんとか単独撃破できるように成長した。

もちろん、万が一を考え、傍らに鬼のサポートは常にあったが。

お陰で、既に20種以上の魔物と対戦し、その殆どに対する定石は、身体に染み付いている。

「辺境騎士団支部の練度も上がっています。今なら、帝国の鉄騎兵とも互角以上に戦えるでしょう」

うん、そうでしょう。

だって、彼らは、俺と同じ地獄を見たんですから……

「では、俺からも皆に伝えたいことがあります。

この場には同席していないけど、先日グレース神父のもと、10名が魔法士適性の確認を受けました。

そして、6名が新たに仲間に加わる予定です。皆も先任として、彼らを助けてあげて欲しい」

マスルールに加え、リストの候補者から4名と、ゴーマン子爵に倣い、音楽に突出した才のある者5名に適性確認を受けてもらった。

そして! 五分の一の確率で、ソリス領で初めての音魔法士発掘に成功していた。

今回の適性確認について、本当は報告上全滅にしたかったが、それは余りに不自然と言われ、神父とは、今回も適性者は1名のみ、そう報告して貰うことで折り合いをつけた。

結果、以下の通りとなった。

地魔法士 マスルール

風魔法士 2名

音魔法士 1名(報告)

火魔法士 1名

聖魔法士 1名

恐らく魔法士は、そろそろ打ち止めに近い。

今回の中には、下は14歳から上は30代や、子育て中の主婦も含まれていた。

また、試行錯誤ながら、音魔法士については、戦闘運用の研究と実験を進めている。

ゴーマン子爵から音魔法士を預かった当初は、音の拡大や消音、音源の探索等でしか、見せ場がなかった。

その後、団長へ提案や相談を重ね、攻撃魔法としても使えるように、工夫と訓練を積んでもらっている。

これが上手く運用できれば、兄自慢の光魔法と合わせ技で、戦場でかなり使える攻撃手段になると思う。

耳がある生物になら、全てに有効な戦術として。

あとは、バルトが入手してくれたサトウキビと稲も、マスルールが中心となって栽培を進めてもらう段取りになっている。

こうして、報告共有会議も終わり、そのまま壮行会となった。

本来は離れたくないテイグーンを、3年も空けなければならないことで、俺の不安は尽きない。

ご覧いただきありがとうございます。

次回は【王都カイラール 最初の洗礼】を投稿予定です。

次回から、とうとう望んでなかった王都の暮らしが始まります。

これまで謎だった内容が分かったり、策謀の渦中に巻き込まれる事態もいよいよ本格化してきます。

歴史書にない災いや、未知の領域への取り組み、疫病との戦いなど、徐々にテンポも上がっていく予定です。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

※※※お詫び※※※

第百十五話まで、毎日投稿を続けて参りましたが、執筆済の次話が10話分を切ってしまいました。

当面の間、隔日投稿となる旨、ご容赦ください。

20話先の内容までストックできたら、毎日投稿に戻す予定です。

それまでどうぞよろしくお願いいたします。

※※※ お礼 ※※※

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。

ストーリーを作る励みになり、投稿や改稿を頑張っています。

誤字のご指摘もありがとうございます。

いつも感謝のしながら反映しています。

本来は個別にお礼したいところ、こちらでの御礼となり、失礼いたします。

また感想やご指摘もありがとうございます。

お返事やお礼が追いついていませんが、全て目を通し、改善点や説明不足の改善など、参考にさせていただいております。

今後も感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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