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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 130

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学園長への挨拶を済ませ、兄の居館に戻ると、アンを始め俺と王都に滞在する者たちが、入居準備を進めていた。

兄の身の回りを世話する者や、従卒達は既にここを引き払っており、俺たちが直ぐに入れるよう準備を進めていてくれたからだ。

こちらに滞在する者は、年初に決めた人選から少しだけ変更された。

<騎士育成課程>

・タクヒール

・シグル(ハストブルグ辺境伯推薦)

・カーラ(ゴーマン子爵推薦)

<文官育成課程>

・メアリー(地魔法士)

・サシャ (水魔法士)

<魔法士戦闘育成課程>

・マルス  (火魔法士)

・リリア  (風魔法士)

・アストール(地魔法士)

<医療学校>

・ローザ  (聖魔法士)

<従者>

・アン

・ゴルド  (風魔法士)

・ダンケ  (火魔法士)

・ウォルス (水魔法士)

・アラル  (風魔法士)

なお、俺と同じ騎士育成課程に入る、シグルとカーラは、学園の入学に関する推薦について、ハストブルグ辺境伯とゴーマン子爵から快諾をもらい、それぞれの推薦のもと入学が許可された。

当面彼らは、俺との関係は秘匿し、学生用寄宿舎で生活することになる。

まぁ、すぐに俺と仲良くなった学友として、その輪に加わってもらう事になるんだけれど。

シグルは16歳で、領内の農村から人足として出稼ぎにテイグーンに来ていた。

見た目は、短髪で茶目茶髪の朴訥とした感じだが、体格も良く膂力にも恵まれている。

手当が出ると聞き、初期の頃から自警団に志願し、先の防衛戦でも志願の上、帝国軍と戦っている。

結成当初の自警団ではラファールと同じ組に配属されていた事もあり、彼を兄貴分として慕っていた。

ラファールも、この素朴で真面目な少年には目をかけて、何かと面倒を見ていたらしい。

ラファールからも、為人に問題がないこと、将来は常備兵を志していると聞き、スカウトにはうってつけの人材だった。

カーラは15歳。彼女も移住者の娘だったが、カーリーンに憧れてクロスボウを始めたらしい。

テイグーン防衛戦の前夜、ヨルティアの言葉に感動し、間諜に対するクレアの毅然とした態度を見て、心を動かされ、防衛戦当時は自警団員ではなかったが、志願して戦に参加し、その後は正式に自警団の一員となった。

なんとなく、少し前のアンを彷彿とさせる赤毛のショートヘアーであるが、実は正式に自警団に入った際、訓練に邪魔だからと、あっさり長髪を切ってしまったらしい。

当初クロスボウを扱う、弓箭兵を志していたが、訓練でたまたまアンの剣技を見て、剣の道にも興味を持ったらしい。

アンとクレア、ヨルティア、カーリーンを尊敬し、お姉さまと呼び、憧れつつ慕っているようだった。

こんな経緯を持つ2人だったが、一番の課題は基礎教育だった。

元々、正式な教育を受けていなかったので、団長の特訓の合間に、促成ではあるが基礎教育を受けてもらった。

そして、団長の激しい訓練の成果か、剣の才能を無事開花させ、2人とも【剣豪】の腕前に急成長している。おそらくカーラはもう一段階伸びる筈だ。

メアリーとサシャは、予備要員として名前が上がった際、どうせ王都に行くのであれば、この機会に学園で専門的な都市計画を学び、今後の開発に役立てたい、そう強く希望してきた。

結局、王都の住まいでアン以外の女手が足らない事もあり、従者兼学生としてソリス子爵の推薦を受け、王都の学園から入学が許可された。

ローザはグレース神父が紹介した、王都の司祭が推薦してくれたため、医術学校の入学許可が下りた。

彼女は俺たちとは別軸で、疫病対策の手がかりを探ることになる。

彼女は、俺が領内に射的場を設けた時からの仲間で、俺にとっても気心の知れた仲間のひとりだ。

将来的には、ソリス家のお抱え医師として、活躍できるようになってもらいたい、そう思っている。

ゴルド、ダンケ、ウォルス、アラルは、従卒、兼、警備要員、兼、次年度の魔法士戦闘育成課程の候補として、王都に同行してもらっている。

その他にも、兄がこれまで世話になっていた料理人や、清掃員、警備要員を引き続き現地採用していく事が決まっている。

こうして俺たちの、王都での拠点と人員は定まった。

翌日、兄の推薦があった文官候補者全員と面会したあと、俺は領内から同行した皆を連れて、学園内の案内と、王都一帯のおのぼりさんツアーを行った。

「王都に来ることができるなんて、夢のようです!」

「こうやって、ゆっくり王都を巡ると、改めて実感しますね」

「なんか……、自分が場違いだと思っちゃいます」

メアリー、サシャ、ローザの女性3人組は、仲良く王都見物を楽しんでいる。

メアリーは三つ編みにした茶髪を躍らせなながら、サシャは明るい茶髪をポニーテールに、ローザはプラチナブロンドの髪を風になびかせて、夢中で俺の少し前を歩いている。

アンは以前にも俺と共に王都に来ているので、平常運転、俺の隣で護衛として周囲に目を光らせている。

「物量と種類は、テイグーンと比較になりませんね。ただ、物価はやはり高いですね」

リリアは、元テイグーンの商品取引所に居ただけあって、販売されている商品、特に食品について興味を持っているようだ。意思の強そうな印象の、整った切れ長の瞳は、左右の店舗の商品に注がれている。

他の男性魔法士たちは、一様に緊張している。

彼らは常日頃から、兵士という立場で動いていることが多く、アンに倣い、見物を楽しむというよりは、不審者がいないか常に周りに目配りをする、そんな様子だった。

俺との関係も、彼らの中では、主君と配下の兵卒、そんな線引きが強くされている様に感じた。

俺も日ごろ、共に行動することも少ない彼らと、せめて王都滞在中はもう少し、親しく接することができるよう努力しようと思った。

因みに、彼らは全員、論功行賞の際に、一度王都に来ているので初めての地ではない。

多少の土地勘はあるようだった。

一番ガチガチだったのは、シグルとカーラだ。

「私たち……、本当にここに居ても良かったのでしょうか?」

「俺……、いえ、私も、なんか圧倒されて……」

そんな事を呟きながら、最後尾を付いて来ている。

学園に入学後は、しばらくの間は彼らとは別生活のため、あまりフォローもできない。

できる限り早めに慣れて欲しかった。

第四区で街の見物をした後、全員を第三区に連れていき、兄お勧めの服飾店に入った。

先ずは全員の服を買うためだ。

第三区の貴族街を歩いても、浮かない程度の普段着2着と、礼典用の服を1着、それぞれ3着を俺のほうで用意した。

因みに王都へ向かう途中、エストの街に立ち寄った際には、母から女性たち全員に、夜会用のドレスがプレゼントされていた。

「男性は、そういう所は気が回らないでしょうから」

母はそういって、俺の至らぬ部分をフォローしてくれていたのだ。

俺は母に感謝して、ありがたくその好意を受けた。

一通り街中を見物した後、全員でこれから通う学園を下見に出かけた。

当面は学園に通わない者も、俺たちへの連絡などで、学園を訪れる機会もあるかも知れない。

また、魔法士として来年以降に入学してもらう可能性もあり、一度、学園内を案内しておく必要があった。

因みに学園には、生徒本人とその従卒(基本1名)しか入れないが、シグルとカーラを除いても、生徒が6名いるので、それぞれの従卒という名分で、全員が入ることができた。

彼らはまず、学園の広大な敷地に驚いた。

更に、3学年の生徒の総数は軽く数千人規模であり、最早、日本の大学と同等の規模の学園に、俺とアンを除く全員が驚くことになる。

こうして、俺たちの学園での生活の第一歩が始まった。

王都の学園、正式には王立子弟教育学園は、カイル王国建国初期から設立されたと言われ、その歴史と格式は他の学校の追随を許さない。

今日、学園には大きく3つの課程がある。

・騎士育成課程

この課程はその名の通り、将来は王都騎士団の入隊を目指す者が学生の中心となっている。

定員3万人の騎士団では、平時でも毎年500名前後の退役者が出る。戦時なら格段に多い。

基本的には、貴族の子弟の中で選抜された腕に覚えのある者達が、毎年、新たに入団する。

その一方で、学園は騎士団への登竜門、平民や準貴族にとっては数少ない士官の道として、志す者も多い。

この課程は、推薦枠なら無条件で入学が認められるが、一般枠には戦闘能力を問われる試験が課される。

9割以上の生徒は男性だが、一部、高位の女性の護衛要員として、女性の生徒も存在している。

・文官育成課程

この課程は、王都の文官や、各領主貴族の文官を志す者への登竜門で、貴族の次男以下が王都の官僚を志して入学する場合や、平民や準貴族が地方領主の行政府へ採用されることを目指し、学びに来ている。

貴族からの推薦枠と、試験を受けて入る一般枠があり、文官以外にも専門職(技術者)を育成する専攻もある。

この課程には、いくつかの専攻があり、行政運営、商業財務、都市開発などの専攻が代表的である。

サシャやメアリーが通うのも、この課程の都市開発専攻である。

・家令侍女育成課程

この課程は、貴族の子女が行儀見習いや、更に高位の貴族の世話をする侍女になるため、入学してくる場合が多く、その殆どが女性、かつ、推薦枠で占められている。

学生は王都周辺の下級貴族の子女が多く、平民にとっては、最も肩身の狭い場所となっている。

また、この課程の唯一の例外は家令専攻で、平民まで門戸は開放されているが、入学前から高い教養を求められ、厳しい選抜試験を合格しないと入学ができない。

・魔法士戦闘育成課程(新設)

国王陛下の肝いりで新設された部門で、初年度の生徒はある程度事前に打診の上、集められていた。

戦場での集団戦闘に、魔法を活用することを目的とし、教員も不足しているため、他の課程と比べ著しく生徒の数は少ない。

大量の魔法士を抱え、実際に戦闘でも運用している、タクヒールに対しては3名以上を選出し、入学させることを求められていたが、それはむしろ例外であり、特に下級貴族では、1人も生徒を送り出せない家が殆どであった。

それを補うためか、適性確認を経て魔法士となった者だけでなく、各家の固有スキル、血統魔法を行使する者も、この課程の募集対象に追加されていた。

仲間たちは全員、新しく始まる王都での生活に、不安と期待で胸を躍らせる一方で、主人を守る役割の重さに身を引き締めていた。

俺もこの先、歴史チートもない策謀の渦中に投げ込まれたことで、彼らには決して見せる事のできない不安でいっぱいだった。

ご覧いただきありがとうございます。

次回は【王国建国史】を投稿予定です。

やっと次話以降から色々な謎や、これまでの経緯が徐々に明らかになります。

今まで、ご質問に明確に答えることができなかった内容も、一部お答えできるようになりました。

この先数話は、個人的にも最も悩み、力を入れた部分となります。

どうぞよろしくお願いいたします。

※※※お詫び※※※

第百十五話まで、毎日投稿を続けて参りましたが、執筆済の次話が10話分を切ってしまいました。

当面の間、隔日投稿となる旨、ご容赦ください。

20話分までストックできたら、毎日投稿に戻す予定です。

それまでどうぞよろしくお願いいたします。

※※※

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。

毎日物語を作る励みになり、投稿や改稿を頑張っています。

誤字のご指摘もありがとうございます。いつも感謝のしながら反映しています。

本来は個別にお礼したいところ、こちらでの御礼となり、失礼いたします。

また感想やご指摘もありがとうございます。

お返事やお礼が追いついていませんが、全て目を通し、改善点や説明不足の改善など、参考にさせていただいております。

今後も感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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