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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 16

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ヴァイスさんのお墨付きが貰えたので、開発したクロスボウを両親にお披露目した。

参加しているのは、いつものメンバーと兄だった。

今回は中庭にお披露目会場を用意した。

今回は兄弟そろっての提案で、2人でワクワクしながら準備した。

「父上、母上、レイモンドさん、今日はお時間をいただきありがとうございます」

いつもの口上から始まり、先ずは百聞は一見に如かず。

弓は素人……、むしろ剣の才能に比べれば、年相応の実力しかない兄が、距離の離れた金属板の的に向かって構えをとっている。

「ダレク兄さん、お願いします」

暫くして……

「バァッンッ!」

大きな音がして、素人にしては遠すぎる目標に見事命中し、矢はほぼ貫通してる。

「んなっ!」

両親は口を半開きに絶句している。

レイモンドさんは相変わらずニヤニヤ笑っている。

「シャッアッ!」

兄は命中に気をよくしたのか、気合を入れている。

実は昨日、ヴァイスさんの所で飽きるまで試射を繰り返し、兄はかなり上達していた。

「タクヒール……、これもまた本の知識か?」

しばらくして、父はやっと言葉を吐いた。

「使われている部品はそうです。それを弓に使えないかなぁと思い、応用してみました」

「完成したばかりで、昨日試射を行い、ヴァイスさんに意見を聞いたら、これならグリフォニア帝国の鉄騎兵も打ち倒せると……」

「バカモン!こんな大事な兵器、先ずは私に報告しなさいっ!」

怒られた……

「これであれば、非力で経験の足らない領民兵でも、それなりの活躍ができると思います」

「弓と比べ、連射に時間がかかる、という点でクロスボウは重要視されない部分もありますが、どうお考えですか?」

俺の提案に対し、いつもながら、レイモンドさんの的確なツッコミは的を射ている、というか予想通り。

兄と目が合った。

2人でこの話も打ち合わせ済みだ。

「それも含めて2人で提案があります」

〇新型クロスボウの量産

特に熟練を要さない、クロスボウの利点を活用し、新型クロスボウを全兵士に配備する。

そうすれば、弓箭兵として、数の力がいきてくる。

そのためにも、量産を進め、配備を進めること。

・滑車の仕組みは当面秘匿し優位性を確保する

・滑車付きクロスボウは兵士のみに配備する

・実戦と訓練以外は滑車付きクロスボウを秘匿する

〇射手の育成と確保

旧来のクロスボウも、複合弓の要素を取り入れ量産し、射手の育成にはこちらを使用する。

育成は兵士だけでなく、領民も巻き込む娯楽の一環として行い、無料の射的場などの施設を用意する。

・娯楽には、射的大会の様な景品付き企画を開催する

・賞金獲得を目的に、一般領民からも参加可能とする

・大会を通じ技術の高いものを発掘し、兵士にする

〇娯楽としての仕組み

射的場では、点数を出したり、難度の高い的に景品を付けるなど、参加者の心理をくすぐる要素を入れる。更に、懸賞金の付いた定期大会を開催し、定例行事として、観る側も盛り上がる仕組みを作る。

・年に一度は、大きな大会を開催し、お祭り化する

・大きな大会では、優勝者を当てる投票を実施する

・投票の的中者には配当金を分配し観客も盛り上げる

・胴元として収益の一部を確保、この運営費に活用

〇軍事面での運用

連射についての課題は、数で賄う利点をみれば問題ではないことと、運用で解決可能と考えていた。

遠距離戦闘:全兵士が弓箭兵として制圧射撃を行う

中距離戦闘:兵士3隊で分業し連続した射撃を行う

近距離戦闘:兵科により役割を分担、主に狙撃対応

運用はこれらを基本として、柔軟に変更して、分業方式の連続射撃は、重要な局面まで秘匿する。

これって、史実かどうかはさておき、日本の戦国時代、織田信長が長篠の戦いにて、鉄砲でやったと言われることの二番煎じだけど……

こんな話を兄と交互に話した。

ポイントは、

・できる限り滑車付きクロスボウは秘匿していくこと

・クロスボウを娯楽と実利で広め、領民全体を戦力化

・大会運営で利益を確保し、次回や継続の原資とする

・戦場での運用は、必要な時まで秘策として秘匿する

「ちなみに、剣の腕は極めて優秀ですが、弓はからっきし……、いえ、普通の腕前のダレク兄さまでも、昨日一日練習しただけで、あの距離の的を、貫通する射撃ができています。男爵軍の兵全てが同様の射撃ができれば、凄いことになりませんか?」

ダメ押しだった。

レイモンドさんは感心した様な顔つきで驚きの声を上げた。

父は口をパクパクさせて、何か言いたげな様子。

母はちょっと頭を抱えていた。

経費が……、と小さな声を俺たちは聞き逃さなかった。

「ちなみに、今の話はもちろんヴァイスさんにはしていませんよ」

俺と兄はにっこり微笑みあった。

あと、滑車付きクロスボウをヴァイスさんが欲しがっていたこと、条件付きで供与するのもありじゃないか、そう一言追加しておいた。

〇ヴァイスさんへの供与条件(案)

・新しいクロスボウは情報を秘匿すること

・傭兵団で管理の徹底を行うこと

・供与代金は傭兵団契約料の一部と相殺とすること

・魔物相手の実戦で、この兵器の試験運用をすること

・運用した際の改善点や課題を報告してもらうこと

これらが可能ならば、先行量産品を傭兵団に配備し、

後日、取り扱いに慣れた者を、教官として軍に派遣してもらう。

こんな感じでどうかなぁ、と。

目下、国境を守るカイル王国軍、ハストブルグ辺境伯陣営にとって、最大の脅威はグリフォニア帝国の鉄騎兵だ。1,000騎以上の鉄騎兵の集団突撃には、今のところ有効と思える反撃手段がない。

国境での戦が常に、攻め手がグリフォニア帝国、カイル王国は防衛側となっているおかげで、なんとか戦えている、それが現状である。

攻撃力では圧倒的に劣り、過去の戦でも鉄騎兵の集団突撃には、痛い目にあっていたと聞いている。

また領民の戦力化もずっと課題だったはずだ。

出征時はどうしても各地の守りが薄くなる。

動員可能兵力全てを、戦場に連れていく訳ではない。

留守部隊を残してはいるが、どうしても規模の小さな町や村など、守りが目に見えて弱くなる。

そこを虎視眈々と狙う盗賊、不定期で襲ってくる魔物などの対応に、十分な戦力があるとは言えない。

領民を戦力化できれば、安心して留守を任せれるようになると思う。

今回の提案も、多分、3人とも納得してくれたんじゃないかと思う。

今は父、女性ではあるが母、レイモンドさんが交代で滑車付きクロスボウを試射している。

楽しそうな歓声を上げながら……

これを見て、俺は娯楽としての射撃にも自信を深めたのは言うまでもない。

何か言われれば、この時の様子を引き合いに出せば良いだけだ。

これが遠くない未来、ソリス弓箭兵団として戦場で勇名を轟かすことになる、最初の一歩だった。

この新しいクロスボウ……、この世界ではエストールボウと呼ばれた兵器とともに。

※以後

クロスボウ  :従来のクロスボウの改良版を指す

エストールボウ:クロスボウと複合弓、コンパウンドボウを合体させた物を指します

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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