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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 199

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遂に第六回最上位大会、兼、第二回合同競技大会の準備は大詰めとなった。

競技の参加者を率いる各領主、投票に懸ける(賭ける)娘たち、それらの思惑や作戦が交錯する。

正直言って、今回の大会はちょっと特殊だ。

疫病や戦災からの復興、その後の領地分割などの事情もあり、エストール領内だけでも最上位大会は5回しかできていない。

それに加えて、競技参加領が増えたこともあり、他領とも協議の上、大会の運営を若干変更している。

◆個人戦

個人戦は2つの選抜チームを対象外としている。

対象外は、兄ダレク率いる辺境騎士団第六軍及び第七軍選抜と、王都騎士団第三軍選抜で、彼らは団体戦のみ参加し、個人戦は6領地で戦うことにしている。

ハストブルグ辺境伯:5名

ソリス魔境伯:5名

ゴーマン伯爵:5名

ソリス伯爵:10名

キリアス子爵選抜(3男爵家代表含む):5名

コーネル子爵:5名

合計35名で争い、勝者投票券は上位2名の出身領地を両方当てる方式にしている。

こうでもしないと、投票が多岐に渡り過ぎて、収拾がつかなくなってしまうからだ。

結果、個人戦勝者投票券の組み合わせは、36通りとなった。

◆団体戦

団体戦は、前回と同じように5人制の勝ち抜き戦を行う。

唯一違うのは、8チームのトーナメント制にして、グループA4組、グループB4組で決勝は各グループの優勝チーム同士が対戦する形とした。

グループの割り振りは、前回の順位を基準にABそれぞれに割り振った。

おそらく人気上位は既に決まっている。

ダークホースと予想された初参加の両選抜チームはAグループに割り振った。

<Aグループ>

ソリス魔境伯(前回一位)

王都騎士団(初参加)

コーネル子爵(前回三位)

ソリス子爵(初参加)

<Bグループ>

ソリス伯爵(前回一位)

ハストブルグ辺境伯(前回五位)

ゴーマン伯爵(前回二位)

キリアス子爵(前回四位)

これらの結果、団体戦勝者投票券の組み合わせは、28通りとなった。

◆追加変更点

賭金の上限設定:

一般窓口は個人戦、団体戦各金貨100枚まで、貴族専用窓口は合計で金貨300枚まで

投票期限の変更:

全ての投票は個人戦前日で締め切り、個人戦後、団体戦の様子見買いができないよう変更

団体戦出場規定:

団体戦については、主催のソリス家でも過去大会等の実績に関係なく選抜可能

上限は、前回も大量購入によりオッズ自体が変わってしまうことがあったので、新たに設けた。

今回は、過去最高の投票なども予想されたので、前日までの投票受付に変更した。

表向きの理由は個人戦の結果を受けた様子見買い回避だが、内実は受付所の混乱を防ぐためだ。

これらの変更点を含め、事前に案内をしており大きな混乱はなかったが、慌ただしく情報収集を行い、傾向と対策を協議する少女たちもいた。

「今回の変更で初日の様子を見て、2日目を予想し勝負を賭けることが難しくなりましたね。

これで一層、私たちがそれぞれ収集した情報を、お互いに交換する価値が高まりましたね」

「フローラさまの仰る通り、お兄さまも少しズルくなりました。上限を決められてしまいましたわ」

「タクヒールさまにも何かご事情があるのでしょう。

所で、今回学園からお越しになった皆さまも、私たちの仲間に加わりたいと仰ってますが……

よろしいでしょうか?」

「ユーカさん、問題ありませんわ!

皆で勝利を分かち合いましょう」

こうして、ギャンブラー3人娘に、新たに4名の仲間が加わった。

彼女たちは、既に購入前の情報収集にも余念がない。

「では私からお話ししますわ。

お父様もキリアスさまも、前回と比べ突出して変わった、新しく特に秀でた方々を得たという訳ではないようです。

個人戦と団体戦、どちらに重きを置くか真剣に悩んでいらっしゃいましたから……

ただ、団体戦で勝負をかけるには、秀でた射手の方が足りないようです。

そのため結果は自ずと知れましょう。

ダレクさまは、前回の大会を見学された後、皆さまに相当修練を積ませていらっしゃいますが……

『騎馬戦なら負けんが、射撃ではまだ弟に敵わんな』

そうこぼしていらっしゃいましたわ。

私としては、少し残念なことではありますが」

「フローラさま、ありがとうございます。

ゴーマン領でも父の号令一下、前回の雪辱を期すため、これまで以上に相当力を入れてきました。

今回父は、両方で勝ちを狙っています。

これまでゴーマン領の弓箭兵を牽引してきた方に加え、前回の最上位大会優勝者、そして今回はその方たちにも劣らぬ実力を持った、領民出身の選手の方が数名いらっしゃいます。

彼女たちは先の反乱鎮圧の際、私も戦場でご一緒しましたが、相当な腕前です。

今回は期待できる方々に余裕があるので、個人戦には彼女たちのうちひとりを、団体戦にも勝てる選手を少なくとも3名配置し、タクヒールさまに勝負を挑んでくると思います。

そのため、個人戦でも団体戦でも、それなりの活躍をすると思っています」

「ユーカさんのお話だと、個人戦も団体戦も、ゴーマン家を押さえておくべきでしょうね」

「私もフローラお姉さまに賛成ですわ。

では、最後に私から……

わが家のことながら、今回は本家本元のソリス伯爵家は奮わないと思っています。

良い人材は、悉くタクヒールお兄さまに持っていかれており、お父様は焦ってましたから。

恐らくソリス伯爵家は……、今回は面目を失うことになってしまうでしょう。

三年後には、力を蓄えて挽回するつもりですが、残念ながら今はまだ時が足りません」

こう言って、クリシアは少しため息をついた。

「そして、今回一番情報が分からない王都騎士団ですが、私、こっそり兄と共に王都にいらっしゃったゴルドさんに聞いてみましたの。

『騎士団は元々武芸に秀でた方も多く、今や相当伸びている方も多いです。魔法を使用しなければ、私程度では危ういかも知れません。ですが私は、魔境伯配下の中でも、上位5人にすら全く及びませんので……』

そう苦笑されていましたわ。

なので、こちらも選定から外して良いと思います」

「じゃあ、ユーカさんとクリシアさんの情報で、団体戦は決まったようなものですわね。

タクヒールさまとゴーマン伯爵が1位2位のいずれかを占めるということで、勝負を賭けましょう。

個人戦はどうしましょうか?」

「はい、フローラさまのご指摘の通り、今回も一番気になるのはタクヒール兄さまの動きです。

昨年の最上位大会では、兄の配下の方からは誰も入賞者が出ていませんでしたが、今回の兄には、全く動揺している様子がありません。

むしろ今回に備え、前回は敢えて実力者を隠していたのではないでしょうか?

兄の性格から分析して、私はそう確信しています。

そのこと、お兄さまにかまを掛けて少し当たってみたのですが、思いっきり動揺していましたから……

相変わらず、分かりやすい兄で助かっています」

そう言ってクリシアは笑った。

もしこの場にタクヒールが居て、妹の発言を聞いていれば、またひどく落ち込むことになっただろう。

「では、あとは個人戦ですが、4通り……、いえ、これまでの情報で3通りに絞れそうですわね。

この3つ全てに投票して後は配分を考えれば……、そこが勝負の分かれ目ですね」

「はい、フローラさま。

私も上限一杯で、勝負に出ようと思っています」

「私もフローラお姉さま、ユーカお姉さまと同様、目いっぱい勝負に行きます!

今回も、きっと勝ちますわ!」

こうして、お嬢様方の密談はある方向に向かってまとまっていった。

そして、賑やかなこの集団は投票窓口に移動し、購入者の列に加わった。

「どうか、お嬢様がた、こちらでお並びにならずとも、使いの者にご命じいただければ……

せめて、貴族用の窓口がございます。あちらにてご購入ください」

そう、例のごとく彼女たちは、領民に交じり自ら並んで、一般窓口で購入しようとしていた。

慌てた従者たちが制するのも聞かず……

「何を仰るのですか! 並んで買う、この時の興奮と楽しみを取り上げないでくださいな」

「ごめんなさいね。並んで順番を待っている時のこの気持ち、これを楽しみにしてましたの」

「また、お姉さま方と一緒に並んで買うこの楽しみ、ずっと待ってましたの。

しかも、今は本当にお姉さまになって……、こんな嬉しい時間を邪魔しないでくださいな」

フローラ、ユーカ、クリシアのそれぞれが、自身に付き従う従者に言い聞かせる。

そして彼女たちの列の後ろで、もっと慌てている従者たちもいた。

「ユーカさま、私、初めてですが、このドキドキ感、凄く楽しいですわ」

「まさか、私たちの楽しみを、お取り上げになりませんよね?」

「ユーカさま、私、この時のためにお父様にお願いして、金貨をいただいてきましたの」

「だめっ、もう癖になりそうですっ!」

3人娘たちは、その楽しみ方でも、新しく4人の仲間を加えることになった。

彼女たちは、慌てる従者と、奇異の視線を向ける領民たちの目など全く気にせず、購入を楽しんだ。

そしてタクヒールは、前回同様に敢えて貴族用窓口ではなく、一般用窓口に並ぶその場には不似合いなお嬢様方がいたこと、その一部は大はしゃぎで、上限一杯まで投票券を購入していったことなどの報告を受け、再び頭を抱えることになる。

「せめて受け取りの時は、貴族用窓口に並んでもらうよう伝えなきゃ。

ダレク兄さんと一緒に説得しないとなぁ……

でも、これ伝えるのって俺の役目だよなぁ。

スイッチ入った彼女たち、別人になってるから、ちょっと遠慮したい気分だけど……」

その時彼の隣に居たアンは、主君である夫の呟きを聞きつつ、敢えてそれに答えることはなかった。

受付終了より程なくして、俺はクレアから最終オッズの報告を受けた。

受付所の人員が大幅に増員されたこともあり、その集計時間も格段に迅速化されていた。

「タクヒールさま、今回は……、記録的な額の投票券が売れています。

個人戦、団体戦と合わせて、金貨3万枚を超えています!

主に投票の7割程度が団体戦に集中しており、上限を定めたのに、売り上げがここまで伸びるとは……、私たちも思ってもいませんでした」

そう言ってクレアは集計結果を差し出してきた。

<個人戦>

総投票数:金貨8千枚以上

一番人気 4倍 :ソリス魔境伯→ゴーマン伯爵

二番人気 5倍 :ゴーマン伯爵→ソリス魔境伯

三番人気 8倍 :ソリス魔境伯→ソリス魔境伯

四番人気 9倍 :ゴーマン伯爵→ゴーマン伯爵

……

大穴   640倍 :辺境伯→辺境伯

<団体戦>

投票総数:金貨2万2千枚以上

一番人気 3倍 :ソリス魔境伯&ゴーマン伯爵

二番人気 5倍 :ソリス魔境伯&ソリス伯爵

三番人気 11倍 :ソリス魔境伯&ソリス子爵

四番人気 12倍 :ゴーマン伯爵&ソリス伯爵

……

大穴   176倍 :辺境伯&キリアス子爵

「なんか……、みんな見ているところは同じだね。

投票先のソリス家が、父さんと兄さんに俺、3つに別れたから分散したけど、次回以降は考えものだね。

このまま行くと、銀行レースになってしまう」

「そうですね。

団体戦では王都騎士団、ダレクさまが新規で入ってくださったので、少しだけ投票先が割れましたが、次回以降はそうはいかないかも知れないですね」

「王都騎士団は、実力は未知数だけど前評判が高いし、兄さんは、今回の内乱でテイグーンやエストール領をはじめ、近隣の領地を救った英雄だからね。

その評判も大きいと思うよ。

じゃああとは明日の本番を待つだけだね。

各位最終確認と予行演習を忘れずにね。

ミザリー、来賓の方々の誘導を、

アン、父さんと開始の段取りの確認を、

クレアはオープニングの段取りを。

ヨルティアは運営の皆に役割分担の確認をそれぞれお願いね」

全ての準備は整った。明日から過去最大の催し、そして波乱の第六回(合同)最上位大会が始まる。

ご覧いただきありがとうございます。

次回は【最上位大会⑤陛下との密談】を投稿予定です。

200投稿記念エピソードとして、ちょっとだけ本編の流れを離れる予定です。

また、活動報告で記載していた別物語(外伝)も次回の投稿に絡んだ形でスタートいたします。

こちらは初代カイル王にまつわるお話で、初回のみ10時に、それ以降は毎回9時に予約設定しています。

※外伝初回については、まず本編の200投稿目を見ていただいてからの方がすっきりすると思います。

作者名のリンク先、活動報告に外伝の詳細を記載しておりますので、良かったらそちらにもお立ち寄りください。

また、お時間のある際にでも、外伝もご覧いただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

※※※お礼※※※

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。

今後も感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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