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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 209

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テイグーンで6度目の新年も、俺たちは全員で無事迎えることができた。

もちろん、王都に出ていた者も集まり、皆で揃って新年の宴を行った。

カイル歴505年の春にここに来て、もうすぐ丸6年となる。

なんか、あっという間だったな……

新年を祝う宴では、ソリス家の伝統で多くの関係者が迎賓館に招待され、無礼講の宴会にて領主一族はお世話になった各位に、礼を述べて回る。

「新年おめでとうございます。今年も実りある良い年にしたいものですね」

「はい、この新しい年を迎えられたのも、団長を筆頭に皆のお陰だと思っています。

改めて、ありがとうございます。そして今年もよろしくお願いします」

俺は真っ先に団長と杯を交わしながら、新年の挨拶をした。

本当なら今頃団長は、グリフォニア帝国第三皇子旗下の常勝将軍として、数万の軍勢を率い活躍していたころだ。

それを思うと、ちょっと申し訳のない気もするけど。

だが、各位の努力もあり、やっと最近、団長にもそれなりの兵力を預けられるようになった。

一昨年の反乱の終結以降、兵力の充実は目を見張るものがあったと思う。

先ず、団長率いる辺境騎士団だが、現在1,500騎まで陣容が整っている。

目標としていた定数2,000騎に対し不足は、父ソリス伯爵からの100騎、コーネル子爵からの50騎、専任枠として新規採用する予定の350騎が足りないだけ、そこまで進んだ。

ゴーマン伯爵は、常に領内最精鋭の騎兵を優先して送ってきてくれており、定数の300騎も早々に満たしている。やはり流石としか言いようがない。

ソリス伯爵(父)は、領地の戦力強化にまだ相当苦労しているようで、こちらに送る定数に足りていない。

また、送ってくるのは新兵が多かった。

まぁ、これに関しては、数を稼いでいたテイグーン勢が抜けたことが大きいし、俺からも無理はしないように伝えている。

各領主の供出ではなく、専任として雇い入れる(国王陛下が俸給負担)騎士団員は、団長に憧れ、学園を卒業した生徒を中心に確保を進め、残すところ350騎まで来ている。

もちろん、卒業生の一部は傭兵団出向枠と魔境伯出向団枠にも振り分けているので、実際はもっと多くの卒業生たちが採用されていることになる。

今年秋の卒業生でその枠は埋まる可能性も大きい。

また、専任枠については、少し大人の事情もあり、王都騎士団からホフマン軍団長、シュルツ軍団長の強い意向で、各々100騎ずつ、幹部候補生を修行のため送ってくれていることも大きい。

団長はこれに敬意を示し、軍団を500騎ずつに分割し、各王都騎士団の出向者から2つの軍団の指揮官を任命した。

3軍団の最後の指揮官は、ゴーマン伯爵が以前より辺境騎士団に送って来ていた者だ。

彼は団長が東部辺境の戦いに兵を率いるとき、団長に直訴してきたゴーマン兵の代表格だった。

『婿殿の戦場、我らがお供せねば主より叱責を受けます。何卒、我らもお連れくださいっ!』

彼らはこう言って譲らず、団長を困らせたが、結果、彼らの参加により俺たちは大きく助けられた。

ゴーマン伯爵自身も、事後になってこの事を知り、非常に喜んだそうだ。

「わが意を得た対応、戦場での活躍など、ゴーマン軍の鑑と言える行いデアル!」

そう言って彼らを称賛し、その後も辺境騎士団付として、ゴーマン兵を代表する者に抜擢していた。

この賞賛を受けた兵たちは、非常に喜び、以後も積極的にゴーマン伯爵との懸け橋として活躍していた。

団長も、能力だけでも申し分ないうえに、人望、人格も相応しいと判断したようだった。

<辺境騎士団支部、構成員内訳>

魔境伯出向   250騎(定員確保)

傭兵団出向   250騎(定員確保)

ゴーマン伯爵兵 300騎(定員確保)

ソリス伯爵兵  200騎(100騎不足)

コーネル子爵兵 100騎( 50騎不足)

王都騎士団出向 200騎

新規募集兵   200騎(350騎不足)

また、魔境伯独自の兵力も、増強することができ、想定された予定通り順調に推移している。

先ず、反乱前に50名だった常備兵(辺境騎士団に振り分けたため)も、兼業兵からの登用を進め100名になり、兼業兵も新規登用も進んだ結果200名となった。

正直、ガイア、アイギス、イシュタルと配属先の街も増え、それに伴う開拓村も増えたため、それでも実際には足らない状態がまだ続いている。

ぶっちゃけ、自警団の存在が無かったら、まだ各地の警備体制もおぼつかない状態となっている。

テイグーンと開拓村、ガイアと開拓村の日常警備は、今のところ自警団の600名から交代で回している。

俺は反乱後に、自警団を常任組織と非常任組織の2つに分けた。

ソリス伯爵家家宰のアドバイスに従い、常任組織は100名増員の上、追加手当てを付け対応を変更した。

彼らの役割はもはや兼業兵に近い。

大きな違いは、配属地の異動がないことと、戦時でも防衛に専念し基本的に前線出動がないぐらいだ。

非常任組織は、月に数度の訓練参加義務と、非常時以外は出動のない者たちで、定数は300名。

また、誰が広めたか出所は不明だが、自警団で働くと正式に領民として受け入れられやすい。

そんな噂が飛び交い、季節労働者や単身移住希望者が自警団の募集に殺到した。

その為、簡単に定数を満たすことができ、自警団は今や、兵士候補者をリクルートする場でもある。

働きぶりや能力を事前に見ることができるので、俺たちにも非常に都合がよかった。

繰り返すが、噂は俺たちが広めたものではない。

多分……

あと、イストリア皇王国のロングボウ兵に触発されたのか、それともアイギスに入植が進んだ結果か、帝国の移住者からなる屯田兵も、定員が100名増えて総勢200名となった。

『もはやテイグーンは我らにとって第二の故郷。家族が住まうこの街の防衛、是非我らも加えてください』

帝国移住者連絡会を通じ、彼ら自身がこのような要望を上げて来た結果だ。

両者とも、平素は農業やそれぞれの仕事に従事しているが、兼業兵と同額の俸給も支払われる。

だが彼らは、平素から兼業兵以上の修練を積み、練度でいえば常備兵と同等、職人技のロングボウ兵に至っては、むしろそれ以上といえる。

このような経緯で、現在、辺境騎士団支部、傭兵団、自警団を除く、魔境伯としての独自兵力は1,500名を数えるに至った。

そして、傭兵団について。

独自の活動を行う傭兵団としてのアイデンティティを残す組織と、辺境騎士団支部に騎兵として出向する者とで構成され、それぞれ250名と200名になった。

様々な活躍と、男爵まで栄達した団長の噂は、既に王都でも広く知れ渡っている。

それによって、個人や中小傭兵団の合流も相次ぎ、傭兵団は450名もの傭兵を抱える組織に成長している。

ここ10年で実に10倍もの成長を遂げていた。

「私はタクヒールさまにお仕えする身でありながら、男爵として陛下から俸給もいただいております。

宿営地も無料でいただいているため、傭兵団の経費は、自身で賄えますので、お気遣いは不要です」

団長がわざわざそう言ってくれたため、傭兵団の契約料は辺境騎士団の俸給に少し上乗せした額×人数分で済むこととなった。

とは言うものの、現時点の戦力、辺境騎士団、自領兵士、自警団、傭兵団への人件費だけで、年間金貨5万枚を軽く超えてしまっているのだが……

多数の兵を抱える大変さが、改めて身に染みた。

ミザリーの経済対策がなかったら、そして、辺境騎士団への陛下からの補助金が無ければ、数年で戦功報奨金を食いつぶすことになっていただろう。

まぁ、まだ開発費やそれに関わる人件費、新規入植地の租税免除など、今のところ先行投資も多く、まだ数年赤字が続くのは仕方ないことだと、諦めている。

<ソリス魔境伯兵 内訳:反乱時からの推移>

①内訳

辺境騎士団出向 200騎 → 500騎

魔境伯騎兵団   50騎 →  100騎(想定200騎)

魔境伯領兼業兵 150名 →  200名(想定400名)

ロングボウ兵 1,000名 →  1,000名

屯田兵     100名 →  200名

傭兵団     100名 →  200名

②別視点内訳

常備戦力    150名 →  350名

兼業戦力    1,250名 → 1,400名

傭兵団所属   200名 →  450名

③自警団内訳

自警団(常任)  0名 →  600名

自警団(非常任)500名 →  300名

兵力の増強と並行して、新しい街のガイア、イシュタル、アイギスについても、入植が進み商店などの施設も増えたことから、商業都市としての側面も見せ始めている。

これには2つの後押しがあったことも大きい。

一つ目はもちろん、昨年春の最上位大会だった。

多くの来賓と、見物客を受け入れて開催された大会の様子は、噂として王国中に伝わり、魔境伯の立身出世物語と、開発と商品販売で過去最高の好景気に沸く領地には、各地から入植者が殺到した。

日々増える人口に、行政府の役人が頭を悩ますぐらいに。

もう一つの要因は、父、ソリス伯爵とコーネル子爵のお陰だった。

父は旧エストール領内から、テイグーンへの移住を希望する者たちにも寛容だった。

本来であれば、急激に拡大した伯爵領を賄う人手は、一人でも多く必要だったと思う。

改めて父には感謝し、俺は受注の再委託や、新兵向け武具の無償供与など、できる範囲で協力した。

そしてコーネル子爵にも、感謝すべきことが多かった。

「我らは元々、体力のない男爵領に過ぎません。

援助が必要な、旧ヒヨリミ領の領民たちを救っていくにも限界があります。

魔境伯領へ移住を希望する民たちは、申し訳ないがお任せしてもよろしいでしょうか?」

わざわざそう言って、領民たちを送り届けてくれた。

将来は子爵領の礎となる、大事な領民たちを。

俺は感謝とともに、父同様、拡充すべき兵に必要な武具などを無償供与し、返礼していた。

そして、旧エストール領の南西部辺境地帯、ディモスの町と付属する農村5か村も様変わりしつつある。

ディモスの町は、本来あった町の数倍の面積を囲む城壁と、堀が巡らされる予定で、防衛力を格段に強化するだけでなく、街路が再整備され、街並みを一新する工事が進められている。

近隣の村も、テイグーンの開拓地に倣い、周囲には高い土壁が築かれ、安全な耕作可能地が増えた。

これにより、ディモスを中心とした農村が整備され、10村体制とする計画も進行している。

今は町と村で、積極的に入植者を受け入れ始めているそうだ。

こうした開発により、ソリス魔境伯領は、5つの街(町)と、それらに付属する総計90の村を擁するようになった。

村だけでも、将来的に完全に入植が進めば人口15,000人から30,000人を抱える規模になる。

これに街の発展が加われば、領内の総人口は50,000人も夢ではなくなる。

これらの入植が安定し、農業生産も開拓村の免税期間が終わり農産物の税収が安定すれば……

商品販売の柱がそれぞれ販路と売上を確立すれば……

なんとか、黒字化できる見込みも立った。

まぁ、商品販売がまだ不確定要素だけど……

来年の災厄と再来年の帝国侵攻に備えた準備も、着々と進んでいる。

あとは時間との戦いとなった。

<カイル歴511年年初 予算残高>

〇個人所有金貨

・前年繰越  10,000

・期間収入   6,000(最上位大会胴元収益、他)

・期間支出   2,000(王都滞在費・他)

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残額 金貨 約14,000枚

〇領地所有金貨

・前年繰越   291,000

・開発支出  ▲63,500

・経費支出  ▲69,300(兵士及び人件費、経費)

・その他   ▲ 2,000

・製造委託費 ▲20,000(武具等の発注)

・借入金返済 ▲ 1,500(辺境伯への返済)

・販売収益   25,000(見本市販売)

・一時収益    11,600(土地販売など)

・一時収益   3,000(最上位大会関係)

・売却益     2,000(魔物素材など)

・物販収益 11,000(ハチミツ、砂糖他)

・国王陛下依頼 10,000(イベント報酬)

・金山交付金  4,000(王国より権利金)

・領地税収等   56,000

※税収等(人頭税、交易税、賃貸料、商品取引所販売益、公営牧場販売益、農産物、鉱山収益など)

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残額 金貨 約 258,300枚

借入金の残額  1,000枚(辺境伯)

ご覧いただきありがとうございます。

次回は【ふたりの皇子】を投稿予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。

※※※お礼※※※

ブックマークや評価いただいた方、本当にありがとうございます。

誤字修正や感想、ご指摘などもいつもありがとうございます。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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