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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 219

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前回と今回の登場人物紹介ですが、追加エピソードなども反映した結果、非常に長くなってしまいました。申し訳ありませんが、その点ご容赦ください。

ソリス魔法兵団

★各部門責任者

●現時点で、登場機会の多い魔法士

〇現時点で、登場機会の少ない魔法士

1.風魔法士

ソリス魔法兵団の中核を成す魔法氏で、戦闘時の弓箭兵の攻撃支援、防御を担い、ソリス家の武威を示す代表格として圧倒的な存在感を示す。

タクヒールと団長が考案した、風魔法士とクロスボウ部隊を組み合わせた戦術は、近年近隣貴族や王都騎士団、東部辺境地域でも採り入れられ始め、訓練参加や視察が後を絶たない。

風魔法士については、エストール領自体、古の風の氏族が住まう里であり、遥かな時が流れた後も、祖先の血を色濃く受け継ぐ者たちが多いと言われ、その魔法士の数は11名と飛びぬけて多い。

★クリストフ(男性23歳:独身)

魔境伯領防衛軍指揮官

ヴァイス団長に用兵を学び、優秀な魔法士である傍ら、指揮官としての全体を指揮する立場にいる。

冷静沈着で指揮能力も高く、同僚の魔法士からも信頼される存在へと成長している。

あまり感情を表に出さないタイプだが、周りを冷静にさせるため敢えて道化役を演じることもできる。

クロスボウ射撃の腕は、領内で三番目だが、魔法と併用した射撃は随一で他の追随を許さない。

有効範囲は狭いが、射程延長と威力強化を得意とし、長槍と呼ばれる攻撃を担うひとり。

★カーリーン(女性22歳:独身)

魔境伯領都市開発統括官

第一回最上位大会で優勝し、その圧倒的な射撃の腕前から、クロスボウ流行の火付け役となり、領民女性たちの憧れの存在となっており、彼女に触発されてクロスボウを始めた女性も多い。

タクヒールに見出されてからは、都市開発を学び、増え続ける人口に対処する業務に従事している。

クロスボウ射撃の腕は、領内随一だったが、アウラの登場でそのトップの座を譲った。

攻防ともに、広範囲の支援が得意で、精密射撃では他の追随を許さず、魔導砲の制御も抜きんでている。

★ゲイル(男性36歳:既婚者)

魔境伯領駐留軍司令官

建設作業に携わる元領民出身だが、タクヒールに見出されて以来、ずっと軍務に就いていた関係上、タクヒールへの忠誠とは別に、昔の上司であるダレクを崇拝している。

新兵の育成などに長けており、面倒見は良いが同僚(部下)を酒席に連れまわす癖もある。

クロスボウ射撃の腕は、領内三位だったが、後進の台頭により今は上位五名からも脱落し八位の実力。

それでも、ゴーマン伯爵領を除けば、突出した腕前を持ち、他の追随を許さない。

●ゴルド(男性29歳:既婚者)

元人足出身の領民で、妻にお土産を持ち帰るためクロスボウを始め、射的場に通っていた。

タクヒールと共に王都に滞在し、王都騎士団のクロスボウ教官も務めた経緯から、騎士団上層部にも顔は広く、弓以外の戦闘訓練にも積極的に参加し、実力は騎士団と比べても遜色はない。

魔法では繊細な誘導を得意とし、魔導砲の誘導についても上位五本の指に入る。

クロスボウ射撃の腕は、なんとか上位十位に名を連ねているが、魔法と併用すれば上位五人に入る。

●アラル(男性32歳:既婚者)

魔法士のなかでは珍しく、元から弓箭兵としてソリス男爵(当時)に仕えていた。

タクヒールと共に王都に滞在し、王都騎士団のクロスボウ教官も務めた経緯から、王都騎士団にも顔は広く、元々戦闘力が高かったため、実力は精鋭の騎士団と比べても遜色はなく、軍団長からの評価も高い。

クロスボウ射撃の腕は、上位十人に名を連ねており、ゲイルやゴルドを凌ぐ腕前だが、敢えて実力を隠す癖があり、最上位大会や王都では敢えて、ゴルド以下の腕前に偽装していた。

そのため、他の領主や騎士団の面々は彼の真の実力を知らず、タクヒールも隠し玉として秘匿している。

●リリア(女性26歳:独身)

女性ながら気丈で、テイグーン騒乱時には賊を撃退した立役者であり、戦場での働き振りはタクヒールや団長の信頼も厚く、彼女を伴って戦地を転戦している。

風魔法を使用した広範囲の攻撃支援、防御展開は随一で、精密誘導もカーリーンに次いで優秀である。

学園では敢えて控えめに発動した魔法の威力すら、生徒だけでなく教師まで唖然とさせてしまった。

魔導砲の制御も抜きんでており、クロスボウ射撃の腕もここ数年著しく成長した結果、魔境伯領内で第四位、クリストフに迫る実力を持つに至った。なお、上位五人は、六位以下を実力で大きく引き離している。

〇ブラント(男性19歳:独身)

東部辺境の農村から人足の期間労働者として、テイグーンで働いていた時、帝国の侵攻を受け自警団の一員として防衛線に参加した。風魔法士ではあるが、弓よりも剣を好み、クロスボウの腕前は上位圏外。

ただ、風魔法自体は他の魔法士と遜色ない程度に使える。

〇イリナ(女性24歳:独身)

フランの町から単身で移住し、ミザリーの元、行政府で働いていた。

最初に参加した最上位大会では、まだそこそこの腕前だったが、その後本格的な修練を積み、クロスボウの腕前はゴルドを凌ぐまでに至っており、魔境伯領内で第九位。

ゴルド自身、必死になって修練を積みだしたのは、彼女に追い抜かれて以降だといわれている。

〇カタリナ(女性19歳:独身)

マーズの町の受付所出身で、後日クレアよりテイグーンの受付所に招聘された。

クロスボウ射撃や、魔法士となっての日数は浅いが、その才能を一気に開花し、ゲイルを抜き六位の実力を持つに至った。第六回の大会でゴーマン伯爵領の選手に負け、その後は更に腕を磨いている。

カーリーンやリリアと同じく、精密誘導を得意とし、魔導砲を担当することも多い。

〇フォルク(男性35歳:既婚)

テイグーンの駐留軍に兼業兵として所属していた、開拓村の農民だった。

魔法士として適性が確認され、タクヒール直属となった後は、畑を妻と子供たちに任せている。

射撃場に通うより、土いじりが好きで、暇を見つけては開拓村で妻子の仕事を手伝っているため、クロスボウの腕前は上位圏外。

●アウラ(女性21歳:独身)

イストリア皇王国出身で、15歳にして国内最高峰の弓の使い手、神業の弓使いと言われた実力者。

クリストフやカーリーンの指導を受け、クロスボウでも一気に彼らの実力を追い抜き、魔境伯領最強の使い手となったが、対外的にはその正体を隠している。

クリストフと同じく、範囲は狭いが射程延長と威力強化を得意とし、長槍と呼ばれる攻撃を担うひとり。

同質の魔法を使い親切にアドバイスをくれた、クリストフに好意を寄せているが、全く気付かない彼を、カーリーンとふたりで密かに朴念仁と呼び、楽しんでいる。

2.聖魔法士

タクヒールが、疫病対策として最も優先して確保していたのが聖魔法士であった。

その為、風魔法士に次いで人数も多く、7名の聖魔法士を抱えている。

タクヒールの密命を帯び、以前から疫病対策を進め、それぞれが現場指導できるよう準備されていた。

その過程で、消毒液の生産や、石鹸の生産も聖魔法士が主導的役割を果たしている。

★ローザ(女性22歳:独身)

特務:疫病対応全体統括官

王都の中央教会にて死蔵されていた古文書、疫病の対処法を発見、その対応では陣頭指揮を取り活躍した。

その功績で、王都の中央教会から名誉司教に任じられ、教会内でも影響力を持つ身となった。

王都の医術学校に留学し、医術を修め、それを施療院で提供することを夢見ている。

元々は政治と無縁の優しい性格だが、王都での苦労を経てテーグーン首脳部を驚かせるまでに成長した。

王都の中央教会は、ローザを囲い込もうとしているが、常に不発に終わり、逆にうまく利用されている。

●ミア(女性18歳:独身)

(エスト派遣部隊臨時統括)

タクヒールに見いだされ、仲間になった当初は、最年少の子供であったが、疫病の際は、エストの街にて感染者の対応の陣頭指揮を執るまでに成長している。

ローザの影響を受け、彼女の後を常に追っていたこと、もともと薬草学を学んでいたことが、魔境での薬草確保に大いに役立ち、清めの聖水の増産には、彼女の魔境での知見が欠かせなかった。

将来はローザの影響を受け、医術を学び施療院で活躍することを目指している。

★マリアンヌ(女性26歳:独身)

疫病対応指揮官→魔境伯領救護部隊指揮官

聖魔法士となる前から、エストの街の施療院で従事しており、聖魔法士たちに的確な指示を出していた。

彼女の訓練を見た団長からは、リリアとともに傭兵団に欲しい人材、とまで言わしめている。

イストリア皇王国との戦闘では、敵味方に関わらず、的確な指示と魔法で多くの人命を救った。

味方からは女神と言われたり、命を救った兵士たちからは求婚されたり、イストリア皇王国の捕虜たちからは、御使い様と崇拝され、かなり戸惑っている。

思いを寄せる相手がいるため、数多の求婚をその場で断わり、瞬殺の女神の異名を持っている。

●ラナトリア(女性20歳:独身)

東国境の戦いでは、マリアンヌに指名され共に従軍していた。マリアンヌからは頼りになる相棒として、評価も高く、このふたりの活躍で多くの命が救われ、他の貴族たちも目を見張る実績を残している。

マリアンヌを上司としても、同じ聖魔法士としても尊敬しており、彼女に倣って求婚者達を瞬殺した。

フォボスの町の受付所で働いていたところ、クレアの知己を得てテイグーンに移住し受付所で働いていた。

マリアンヌと共に、イストリア皇王国の捕虜たちからは、御使い様と呼ばれ崇拝されている。

●ミシェル(女性29歳:既婚)

(東部辺境方面派遣部隊臨時統括)

女性の魔法士では数少ない既婚者で、夫婦でディモス郊外の農村からテイグーンに移住してきた。

当初は領主館分館で働いていたが、その後はタクヒール直属の魔法士となっている。

疫病対応では、東部辺境への救援を提案し、ディモスと周辺の農村を巡回し、その任にあたった。

〇ティアラ(17歳:独身)

タクヒール配下では最年少の魔法士。それもあって、内乱時もテイグーン(ガイア)にて任についていた。

エロールの応急処置や、新関門での戦いで、負傷者の治療に活躍した。

農村からの移住者の娘で、帝国軍が侵攻したテイグーン攻防戦では、魔法士となる前だったが、臨時施療院の応援を志願し、救護班として貢献していた。

〇クララ(33歳:既婚)

魔法士としては新参だが、女性魔法士では数少ない既婚者で、2人の子供を育てる母親でもある。

多くの魔法士から、頼りになる存在とされている。

彼女の子育て経験が疫病発生の認定、初動対応に大きく寄与し、領内での爆発的流行を抑えた立役者。

内乱時は、テイグーンの教会を施療院を担当し、ひとりで膨大な数の疫病患者の対応を支えた。

3.地魔法士

風魔法士とともに、ソリス家の魔法士を代表する存在で、5名の地魔法士を抱えている。

地魔法士を欠いてテイグーンならず、そう言われるほど、テイグーン一帯の開発には欠かせない存在で、彼らの貢献が開発に大きく貢献している。

また戦場でも、塹壕や防壁の展開、各種罠の設置など、地魔法士なしには語れないほど活躍している。

古き伝承では、エストールの隣に、地の氏族が住まう里がかつてあった、そう伝えられているものもあるが、その記録は王都にて封印されており、僅かな民間伝承が残るだけである。

★エラン(男性23歳:独身)

魔境伯領拠点構築指揮官 兼 拠点防衛統括官

地形を視る能力に秀で、テイグーン一帯の街や砦などの戦略的な拠点構築に大きな役割を果たしている。

立案や計画策定だけでなく、建設現場でも地魔法士としての才能を発揮し、行政官としても優秀。

タクヒールからは、開発と並行して拠点の行政を任されるなど、多方面で活躍が期待されている。

生真面目で紳士的で温厚な性格だが、仲間を守るため戦場で敵軍に対して、非情な攻撃も厭わない。

元々はエストの街の貧民街の出身であり、自身がタクヒールから受けたように、貧しい者たちへの援助や手を差し伸べることを自らに課しており、ヒヨリミ領の難民たちにも、最も心を砕いて対応していた。

★メアリー(女性22歳:独身)

魔境伯領都市計画統括官

エストにて都市開発や建築を学んでいたが、タクヒールの王都留学の際、自ら望んで王都の学園に入学し、都市開発や都市計画を学ぶ傍ら、貴族社会の洗礼を浴び、良い意味で若干腹黒化した。

テイグーンで実務経験のあった彼女は、学園でも優秀な成績を残し、2年間で3年分の単位を取得した。

タクヒールの施策で自身の住む町を救われ、前回の歴史では水害で死亡するはずだった彼女は、水と都市の因果関係を深く胸に刻み、同僚の水魔法士サシャと協力して策定される開発プランは魔境伯領にとって、今や欠かせないものになっている。

★アストール(男性28歳:独身)

戦時拠点構築統括官

出身地のエールの村が水害で被害にあったとき、タクヒール率いる救援部隊の活躍に感銘し、後日、望んでテイグーンへ移住した。当初は、期間労働者の人足であったが、建設工事の改善点や危険対策を上司に具申し、それがエランの目に留まり、今日に至る。

建設工事よりは、軍事行動での拠点構築、塹壕や罠の設置に秀でた才能を見せ、タクヒールからは軍事行動に欠かせない従軍魔法士として戦場に伴われる。地味な仕事を黙々と確実にこなす彼の信頼は高く、戦場では、他領の地魔法士たちを含め、その指揮を任されている。

〇ライラ(女性21歳:独身)

ディモスの町の臨時受付所で働き、クレアの知己を得て、テイグーンに移住し受付所で働いていた。

地魔法に目覚めてからは、エランの配下として行動を共にし、主に建設現場で右腕として働いている。

疫病の際は、聖魔法士のミシェルと共に、東部辺境地域を巡回し、彼女をサポートした。

★マスルール(男性32歳:独身)

帝国移住者連絡会会長 兼 イシュタル建設監督官

もともとブラットリー侯爵の配下で、テイグーン攻略に参加したが、自らの意思で戦いを止め投降。

捕虜収容所にて捕虜を代表していた経緯で、タクヒールとの知見を得る。

バルトやクレアなどからも人柄や魔法士としての可能性を推薦され、仲間に加わった。

現在は、帝国移住者たちとテイグーンを繋ぐ、帝国移住者連絡会の会長として、またイシュタル建設の現場責任者として、魔境側の開拓地で日々要塞建設と、開拓地の開発に従事している。

タクヒールからは裏任務として、サトウキビの栽培と稲作の推進を依頼されている。

4.火魔法士

攻撃手段の代表格である火魔法だが、タクヒールの意向で主に防御手段として、方向性を定めている。

火魔法士は5人おり、主に火炎の障壁を展開し、防御壁を展開することを主軸に訓練されている。

なお、一部の魔法士は攻撃手段として火炎を飛ばすこともできる。

戦場での目立った活躍はまだないが、帝国軍からテイグーンを守った隘路の戦いでは、侵攻してきた帝国兵を恐怖のどん底へ落とし、戦局に大きく寄与している。

★クレア(女性26歳:既婚)

魔境伯領渉外部門指揮官 兼 魔法兵団統括官

タクヒールの幼いころから、受付所を率い彼を支えてきた。この受付所は、魔法士候補者の発見の場でもあり、また、その後に彼の行う内政施策で大きな役割を果たしており、近年、この取り組みを真似ようと職業訓練に人員を派遣する領主も出始めている。

その受付所を一手に支えるクレアは、魔法士たちのとりまとめ役としても、常に存在感を示し、年齢や性別を問わず誰からも頼りにされている。事務処理能力も高く、クレアとミザリー、この双璧の存在がなければ、タクヒールを取り巻くブラックな環境は回らないとまで言われている。

魔法士としても優秀で、同じ火魔法士のなかでは群を抜いて強力な魔法を扱い、防衛線で活躍する。

火の属性からか、若干感情の起伏は激しく、涙もろい所もあるが、本人もそれを自覚し、黒子役として周囲の指導者や仲間を助けている。

〇マルス(男性42歳:既婚)

魔法士の中では最年長で、適性確認を受ける前から常備軍の兵士(騎兵長)であった。

登場機会は少ないがヴァイス団長に鍛えられ、魔法士としてだけでなく兵士としての戦闘力も高い。

寡黙だが、若い兵士たちには親の様に慕われており、戦場では常にタクヒールの周りで護衛を務める。

〇ダンケ(男性27歳:独身)

適性確認を受ける前から、常備軍の騎兵として従軍していた。

登場機会は少ないがヴァイス団長に鍛えられ、魔法士としてだけでなく兵士としての戦闘力も高い。

同じ火魔法士のマルスと共に、火魔法を活用した遠距離攻撃魔法の研究に取り組んでいる。

●クローラ(女性23歳:独身)

出身地のエールの村が水害で被害にあったとき、タクヒール率いる救援部隊の活躍を目にし、特にその中でもクレアの活躍に憧れていた。後日、望んでテイグーンへと単身移住し、クレアのもと、受付所で働く。

クレアのことを、受付所の上司として、火魔法士の先達として、2つの意味で尊敬している。

本来は内気な性格で、引っ込み思案だが、クレアに付き従い、防衛線では戦場でも活躍している。

〇イサーク(男性34歳:既婚)

ディモスの外れ、領境にある辺境の農村から、人足としてテイグーンにやって来た。

寡黙で腕っぷしの強さから一目置かれ、その後は自警団を経て騎兵となっていたところ、魔法士としてスカウトされ、以後はタクヒール直属の魔法士となった。

疫病の際、出身地も理由のひとつだが、ミシェルたちの護衛に最適との理由で、70騎を率い護衛として任務に就いた。魔法士の中では、指揮官として兵を統率し行動できる数少ない存在。

5.水魔法士

テイグーンには3人の水魔法士がおり、平時は主に開発などでの水脈の発見や、井戸と設置する場所の確定など、地魔法士とともに行動することが多く、下水路の維持管理も大切な役割として与えられている。

防衛戦では水を利用した殲滅攻撃などで活躍する場面もあり、帝国の侵攻では戦局を決定付けた。

従軍した際は、兵站部門に補給や飲料水の確保など、大事な裏方を担当している。

●サシャ(水魔法士:24歳)

魔境伯領都市計画統括官

エストにて都市開発や建築を学んでいたが、タクヒールの王都留学の際、自ら望んで王都の学園に入学し、都市開発や都市計画を学ぶ傍ら、貴族社会の洗礼を浴び、良い意味で若干腹黒化した。

テイグーンで実務経験のあった彼女は、学園でも優秀な成績を残し、2年間で3年分の単位を取得。

留学以前も、タクヒールが町や砦などの建設を行う際、計画段階で必ず彼女を指名しており、町づくりに最も重要な水の手の確保、上水及び下水の水路の整備など、彼女抜きでは語れないことも多い。

メアリーと2人で都市開発の計画、進捗管理や運用を任されることが多い。

★ウォルス(水魔法士:35歳)

戦地補給部隊統括官

適性確認を受ける前から、常備軍の歩兵として従軍していた。

登場機会は少ないが、ヴァイス団長に鍛えられ、魔法士だけでなく、兵士としての戦闘力も高い。

戦場では主に、魔法特性を生かし、後方の救護部隊や輜重部隊の長として活躍することが多い。

〇アイラ(水魔法士:24歳)

出身地のエールの村が水害で被害にあったとき、タクヒール率いる救援部隊の活躍を目にし、そこでサシャとの知己を得る。後日、家族とともにテイグーンへ移住し、商品取引所で働いていたリリアの同僚。

魔法士となった後は、同い年かつ同じ水魔法士で、以前から知己のあったサシャに師事し、非常に仲が良い。

6.時空魔法士

タクヒールとテイグーンの急激な勃興には、時空魔法士たちの存在か欠かせないと言われる。

彼らは、空間収納の魔法しか使えなかったが、タクヒールたちにはそれだけで十分であった。

建設現場では、大型ダンプカー数台分もの輸送能力、物資輸送では大型貨物車数台分の輸送能力を有し、戦地ではその兵站を一手に支えるだけでなく、兵器輸送や、自らの魔法を兵器として活用した。

本来、時空魔法士自体が王国内では数が少ないと言われているが、領主のダレン以外に2人も時空魔法士が存在することは、他では極めて珍しい。

近年、古のエストールの地には、風の氏族以外に時空魔法士の里があった、まことしやかにそう言われているが、それを真に受ける者は殆どいない。

★バルト(時空魔法士:23歳)

魔境伯領通商部門指揮官

バルト抜きではテイグーンの急激な勃興はなかった、そう言われるほど、彼の存在感は大きい。

彼の空間収納は、同僚のカウル、タクヒールの父であるダレンより遥かに容量が大きく、通常は大型車両数台分といわれるそれが、バルトに限れば一桁大きい。

その恩恵で、工事だけでなく街の開発が、通常ではあり得ない速さで進んだと言われている。

またバルトは、初めて行商に出た際、同行した商人たちから商売を学び、王国内各所から必要物資を安価で大量購入して、本来は僻地で物価が高騰しがちなテーグーンの物価を、エスト並みに安定させている。

元々はエストの孤児院出身で、クレアの弟分としてクレアを慕い、今でも数多くの孤児たちを支援し、自立できるよう陰ながら支援している。

●カウル(時空魔法士:24歳)(※名前が初期のカールから変更されています)

辺境の農村から、人足としてテイグーンに来訪。

人足として働く傍ら、自警団にも所属していた。

同じ属性の、同じ空間収納魔法を行使するバルトに師事し、常に彼を補完する形で活躍している。

将来的に、バルトの表の顔である商人(商業輸送)とは別の、建設資材や鉱業系の運搬を中心に行うよう棲み分けの相談をしているらしい。

7.その他魔法士(光魔法士、闇魔法士、重力魔法士、氷魔法士、音魔法士、雷魔法士)

エストール領内でも候補者が少なく、タクヒールが抱える魔法士の中でも、それぞれが希少な存在。

特にカイル王国内でも、重力、光、時空の各魔法士は数が少なく、重力魔法士は既に存在が途絶えてしまったものとして、光魔法士は既に士族の直系が途絶え、貴族の中で偶発的に生まれるか、没落した下級貴族の間でのみ受け継がれているものとされている。

時空魔法士はその次に数が少なく、大貴族のなかでその血統を受け継ぐ者はなく、市井から誕生する者はいない状態であった。

その反面、雷魔法士は王国内ではその数も多いが、エストール領内ではまだ誰一人として確認されておらず、氷魔法士や音魔法士も王国内の魔法士構成に比べると、極端にその数が少ない。

闇魔法士についても、氏族として王国に合流がなかった歴史の経緯で、ごく一部の貴族に血統を残すのみで、市井からはほぼ見出すことができないと言われている。

7-1.光魔法士

●クラン(男性:没年18歳)

兄ダレクの身代わりになり、サザンゲート血戦で戦死した。ダレクにとっては、半身とも言われるほど、かけがえの無い仲間で、暫くは彼の喪失を忘れることができず、娼館通いに走った一因と言われる。

テイグーンの街にある彼の墓碑には、今なお多くの者が訪れ、献花が絶えることはない。

●レイア(女性20歳:独身)

重力魔法士とともに、タクヒールが存在を秘匿してきた魔法士のひとり。

帝国軍のテイグーン侵攻時は、女性ながら進んで自警団に志願し隘路で戦い、街を守ることに貢献した。

魔法士となった後は、厳しい訓練にも耐え、往年のクランを彷彿とさせる光魔法士に成長した。

ヒヨリミ軍との戦いで、彼女の光魔法を活用して戦ったダレクは、『まるでクランと共に戦っているようだ』とこぼしたと言われる。

それを聞いたタクヒールは、以後彼女を兄の前に出さないよう心を砕いたと言われている。

7-2.闇魔法士

★ラファール(男性30歳:独身)

魔境伯領諜報部門指揮官 兼 領内治安維持統括官

元々はフランの町や鉱山で働く鉱山関係者で、気性の荒い男たちと共に働いており、外見や普段の言葉遣いは荒くれ者たちと遜色ないが、常に弱者の味方をする漢気にあふれていた。

テイグーンの鉱山で働くつもりで移住し、その後自警団に所属し、50名を率いる中隊長を務めていた。

一見、酒好き女好きの豪放な性格で、魔法士の中では頼れる兄貴的な存在のため、同僚の魔法士だけでなく、多くの酒場の娘に好意を抱かれているが、緻密で細かい目配りができ、人の機微に非常に敏感。

相手を油断させることも得意で、主に間諜対応や、諜報活動を行う専門部隊を率いている。

自らの闇魔法を駆使し、敵陣深くに潜入したり、伝令についたりとタクヒールに重用されている。

7-3.重力魔法士

★ヨルティア(女性25歳:既婚)

魔境伯領商業部門指揮官 兼 領内治安維持統括官

エストの街で没落した、貴族の流れを汲む商家の娘として育ったが、父親が穀物の極端な相場変動で投機に失敗し、借金の返済のため娼館に身を預けることとなった。

娼婦時代に、街で偶然タクヒールと出会ったことが、その後のタクヒールやテイグーンの運命を変えた。

カイル王国では、既に滅んでしまったといわれる希少な重力魔法士で、絶対の秘匿対象とされている。

その魔法は、対人戦や集団戦闘でも無敵の強さを誇り、剣聖と言われたダレクすら手も足も出なかった。

また、タクヒールが開発した、長射程大規模殲滅攻撃(拡散魔導砲)も、彼女の魔法が不可欠。

タクヒールの母クリスを非常に尊敬しており、彼女に多大な恩義を感じている。

出自の影響で商取引に、また歓楽街の夜の街にも通じており、商品取引所や自警団治安維持部隊も任されている。

7-4.氷魔法士

〇キニア(女性18歳:独身)

エストの街の孤児院出身で、テイグーンに孤児院を設立した際、子供たちの年長者として移住してきた。

同じ孤児院出身のクレアを崇拝しており、幼いときから、進んで厳しい戦闘訓練に参加している。

キニアのお陰で、商品取引所地下には、巨大な冷蔵庫と冷凍庫が設けられ、テイグーンの食糧事情は一気に良くなったと言われる。平時は訓練以外はそれらの倉庫の管理も任されている。

7-5.音魔法士

●シャノン(女性29歳:独身)

タクヒールが歴史書に頼らず発掘した数少ない魔法士のひとり(もうひとりはマスルール)

ユーカがゴーマン領で試した発掘方法、絶対音感を持つ者への適性確認を真似て発見した。

過去の戦役で夫を亡くし、ヒヨリミ領からエストール領に幼い娘を連れて流れて来たが、その過程で開発景気に沸くテイグーンの話を聞き、テイグーンにやって来た。

酒場で音楽や歌を披露する人気の歌い手で、ゲイルやゴルドも彼女のいる酒場によく通っていたらしい。

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回も数話分のボリュームになり、読みづらい点どうかご容赦ください。

これまで名前だけしか登場して来なかった魔法士も、できる限り詳しく記載しました。

今後のお話では、登場機会の少なかった彼らにも、活躍の機会があればと考えています。

次回は『予想外の招待状』を投稿予定です。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

※※※お礼※※※

ブックマークや評価いただいた方、本当にありがとうございます。

誤字修正や感想、ご指摘などもいつもありがとうございます。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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