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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 26

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年が明け俺もやっと10歳になった。

これまではずっと、予定された未来の不幸に対し、受け身の対策中心で提案を進めてきた。

けど、そろそろ攻めに転じたい。そう考えていた。

これまでやってきた事、そしていま進めている事、これらの流れでおそらく歴史はかなり変わるはず。

このまま、この先の【前回の歴史】対策を行っても、おそらく誤差が出てきてしまう気がしていた。

対応するには、自ら歴史を作っていくこと、それに対する準備が必要だと感じていた。

そのために決意した。

人材収集を進め、手足となってくれる配下を確保する。

そのために必要な自己資金を確保する。

まずは3年! これをしっかりやることにした。

「定例会にてご裁可いただきたい事案があります」

新年早々、家族を交えた定例会で、俺は次の手に出た。

「以前お話しした、射的場を建設し、これを運営する人材を採用したいと思います。

予算としていただいている、金貨の使用許可をください」

特に可もなく、不可もない、そんな反応だった。

「タクヒール、今の時期にかね?」

「はい父上、今だからこそ、です」

「その理由は?」

「射的場運営で雇用した人員は、万が一の災害時にも、中核として活躍してもらおうと思ってます」

「なる程、以前に受付所や炊き出し所で活躍した人材の確保ですね?」

父に代わってレイモンドさんが反応してくれた。

「はい、そして余裕のある今、動くべきかと。領民の戦力化もいずれ進める予定でしたし」

そう、過去の救済施策で採用した人員は、実施規模の縮小に伴い、徐々に数を絞り込んでいた。

「タクヒールの予算です。好きにやって構わないわ」

「母上、ありがとうございます」

「……」

途中からは父は蚊帳の外だった。

定例会議にて、人材の継続確保、領民の戦力化と優秀な射手の発掘を名目に、射的場の運営を与えてもらった予算(金貨1,500枚)で、俺が主体となり実施することの許可が下りた。

「さぁ、急ぎ色々始めないと、アン、悪いけどこれから忙しくなるよ。手伝ってくれるかな?」

「喜んで!是非お手伝いさせてください。今度は何が飛び出すか、私も楽しみでなりません」

アンは俺の事をびっくり箱の様に思っているのかな?

「先ずは今から工房に行くよ。よろしくね」

「はいっ」

「次に受付所に行くよ」

「問題ありません」

「あと、難民キャンプにも」

「どこへでもっ!」

こうしてアンと二人で、新たな目的の最初の一歩を踏み出した。

〇改良版クロスボウの量産

工房を訪ねてゲルド親方、カールさんに依頼した。

「使い易さと頑丈さ、納期を優先でお願いします」

「任せて下さい、坊ちゃんの依頼は常に最優先です」

〇射的場の確保と建設

俺たちは、エストの街の外れにあった、難民キャンプを訪問した。

「ここの利用ってどれぐらいの割合かな?」

「最盛期は9割ほど埋まってましたが、今は2割程度です。現在居住している者の配置も、調整していますので、活用できる空き地は十分にあります」

案内してくれた受付所のクレアの答えに、俺は満足した。

開拓地への入植、定職の就業などで、難民キャンプを出た者も多く、ここの居住者は徐々に少なくなっていた。

取り敢えず、ここに大きめの射的場を建設する。

流れ矢が周囲に行かないよう、建物の周囲三方には囲いの外壁、建物自体の壁は開放型にし、高めの天井を設置、隣に受付などの施設も整えた。

〇射的場の運営人員確保

クロスボウの扱い、管理にはそれなりの人間が必要だった。幸い、サザンゲート殲滅戦後、常備兵の数も増え余力があったので、彼らに交代で管理してもらう事にした。

夜間と午前中は兵の専用訓練施設とする、この条件で父は了承してくれた。

射的を行う者の受付や、射的場利用の登録については、専属の人員を確保した。主力となるのは、以前の難民救済で、受付所や炊き出し所で働いていてくれた人たち。

難民キャンプを案内してくれたクレアもそのひとりだ。

今は規模を縮小した受付所を彼女に任せていた。

現在は難民対応と言うより、エストの街の職業紹介所として、機能を変えつつあるが、射的場の建設後は、また賑わいを取り戻す筈だ。

そして他にも、確保しておきたい人達を、今まで何とかここで繋いでいた。

その他、難民や貧民街、孤児院などの出身者で、定職を求めていた人材を確保した。

数ヶ月後、施設も完成し、全ての準備が整ったところで、領民たちの娯楽の場として、射的場を解放した。

「射的をする方は、こちらで登録札を確認して矢をお渡しします、おひとり様一日30射までです」

「初めての方は、そちらの受付所で登録し、登録札をもらってから、此方の列に並んでください」

案内の女性が声を張り上げて誘導している。

解放してすぐに、射撃練習場は賑わいを見せ始め、数週間後には、毎日行列ができるぐらいになった。

これには理由がある。

射的場では単に的を設けるだけでなく、的に点数を付けた。

もちろん難易度の高い高得点の的もある。

そして、30射である程度の点数が獲得できれば、ちょっとした景品が貰える。

・街の酒場でお酒二杯無料券

・乾麺セット1日分

・現金(上記2種を現金換算したよりは少ない)

このなかから好きなものを選べる。

「今日の酒、俺がいただきだ!」

「今日はカカアから乾麺取って来いと言われてる」

「ほう、ならどっちがいただくか、一杯賭けるか?」

実は最初の頃は景品が出やすいよう調整していた。

そして少しずつ、難易度を調整し、景品を入手しにくく変えていった。

今入手できるのは一日で数名のみ。

無料で参加でき、ちょっとした景品が貰える。

この成功体験で毎日通う様になる。

そして段々面白くなり、仲間と得点を競うなど、娯楽として、暇な時間や、仕事帰りに立ち寄って射的を楽しむ人が増えていった。

不正防止も含め、予め設けたルールは以下のとおり。

〇利用ルール

大前提として、射的場の利用は、エストール領の領民(と難民登録した難民)のみとした。

年齢や性別に制限は設けないが、事前に受付所で必要事項を登録した者のみ、利用可能にした。

登録のイメージは、よくある会員登録と同じイメージだ。

・自力で弓をセット、構えられることが利用条件

・利用するには、射的場受付で登録札の提示が必要

・射的できる回数は1日ひとり最大30射までとする

〇その他

受付所や射的場には、その他の案内掲示もされており、落ち着けば、月に一度を目途に定期大会を開催する予定であること、定期大会上位者には、日々の景品とは比べ物にならない景品(金貨)を出すことが、告知されている。

・定期大会は登録札を持つ者なら誰でも参加できる

・年に一度、最上位大会を開催し、高額賞金を準備

・最上位大会の参加資格は、定期大会の上位3人のみ

こうして、登録された領民の情報や、景品受領者情報は、行政府に集約されていった。

俺はこの情報が一番欲しくて、この流れを作ったといっても過言ではない。

詳細はおいおい……

こうして、日々射的場が盛況を極める中、改良型クロスボウも増産されていった。

在庫や、運営要員にある程度余裕ができた時点で、他の4つの町(フラン、マーズ、フォボス、ディモス)でも、簡易の射的場と受付所を順次設立していった。

これは、エストの街の射的場が賑わいを見せる中、

『自分達の町にも射的場を!』と言った声が高まったからだ。

余談だが、射的場がある町からは、遠く離れた村のひとつが

『自分たちで射的場を作ったので、クロスボウと矢を支給して欲しい』と願い出て来たのには驚いた。

まぁ、管理ができないから景品は出ないけど、村の世話役が登録札を管理、発行し、駐留兵や警備兵が交代でクロスボウを管理する、その条件で許可は出した。

こうして、ソリス男爵領では射的ブームが起こった。

この様子では……、定期大会だけでなく、早めに最上位大会も行った方がいいかなぁ……

そんな風に思い始めていた。

因みに、射的場を管理してくれている兵士たちは、男爵家の常備軍なので賃金の負担をせずに済んだ。

ただ、受付や登録者の情報を集める事務方の給料、景品の代金、射的場の建設費は、俺に預けられている予算(金貨1,500枚)から捻出していた。

いずれ投資は回収しなくてはならないが、今は突っ走るだけだ、そう考えていた。

そうこうしているうちに2か月が過ぎた。

「昨日の登録者情報、集まりました。昨日は新規登録者が100名を超えました!」

そんな報告も入る様になった。

射的場の運営も軌道に乗り、住民の参加も増えてきた。

他の町や村からも、随時、登録者の情報が集まり、登録者を管理する部署では、山積になった書類を前に頭を抱える事態になってきた。

「タクヒールさま、累計登録者も1,000人を超えたので、そろそろ定期大会を始めても良いかと思います」

報告してきたクレアは、今や射的場運営の中核となる存在だ。

もともと彼女は、難民対応の際、受付所で雇用した孤児院出身の女性だ。

それ以降もずっと働いてくれており、俺の意図を良く理解してくれるので、今や右腕に近い存在だ。

そっか……忘れていた。

他の4箇所の射的場建設や、運営人員の手配、教育など、日々走り回っていたので、定期大会の開催まで頭が回らなかった。

色々準備もある為、第一回定期大会は3か月後、そう告知してたけど、その期限も近づいていた。

そろそろ開催されるのでは? 射的に来る領民の間でも、そんな雰囲気になっているようだ。

「クレア、それぞれの部署で、優秀な人を集めて貰えるかな? 最初は数人で良いから。

定期大会実施に向けた、実行委員会を作ろうと思う」

「はい、お役に立ちそうな人材の選定は、既に済ませております。直ぐに召集しますね」

……、うん、クレアも凄く仕事ができる。

俺は各射的場に、1ヶ月後に定期大会を開催予定である事、その準備を進める事を通達し、実行委員会に選ばれたメンバーには、腹案を披露、実現に向けた対策を、日々協議していった。

ご覧いただきありがとうございます。

30話ぐらいまでは、ほぼ毎日投稿していく予定です。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、ありがとうございます。

凄く嬉しいです。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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