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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 28

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「タクヒール、また悪い顔になってるぞ」

会議の終わり、兄に指摘されてしまった。

兄も家宰も2人ともニヤニヤしながら俺を見ていた。

ともあれ、会議で両親の許可は得た! これで小銭稼ぎができる!同時に人材確保も。

それが嬉しくて仕方なかった。

その後は地味な作業の連続だった。

俺には誰にも知られていないチートがある。

俺が歴史書と呼んでいるソリス男爵領史には、領地の歴史だけでなく領民一覧の頁がある。

【前回の歴史】で、エストール領に住み、ソリス男爵家の領民だった者の名前が、歴史書には全て記載されていた。

・名前(領民は殆どの者が苗字を持たない)

・年齢(カイル歴513年時点、死亡者は没年と年齢)

・居住地(町や村の名称)

・特性(※ここが凄くチートな情報だった)

この特性の情報を初めて見たとき、俺は狂喜した。

そこには本来は、高額な適性確認の儀式を受けないと分からない、魔法適性が整然と記載されていたからだ。誰に適性があり、それが何の適性か一目瞭然だ!

事前に分かってさえいれば、少ない費用で、効率的に魔法適性を持つ者、即ち魔法士を集められる。

歴史書の特性欄を軽く目を通しただけでも、相当な数の魔法士適性を持つ者が確認できていた。

ピンポイントで、数多くの魔法士を1本釣りができる、このメリットは計り知れない。

『歴史を知っている、というチートに、簡単な一発逆転なんてない』そんなこと誰が言ったんだ。

「これってめちゃめちゃ一発逆転の情報じゃん」

俺はひとり舞い上がっていた。

ただ……、思いもよらぬ所に落とし穴があった。

この世界にはちゃんとした戸籍がないっ!

税収の為の戸別情報はあっても個別情報がないのだ。

「行政府にある領民の情報って、まさかこれだけ? なんでだよっ、これじゃあ使えないじゃん!」

思わず資料を叩き付けてしまった。

「お役に立てず申し訳ありません。家宰にも確認しましたが、これ以上の情報はないようです」

「あ、ごめん。アンを責めている訳じゃないんだ」

恐縮する彼女に八つ当たりを謝罪し詫びた。

俺はこの世界の制度を恨めしく思った。

「やっぱり……、簡単な一発逆転なんて…ないよね」

先ほどの大喜びと、一気に上がった気持ちはマイナス域まで急降下していった。

例えば歴史書の領民一覧に、地魔法の適性を持つ◯◯村在住のメアリーという人がいたとする。

税金を払う一家の戸長であれば、行政府に〇〇村のメアリーと名前を記載した資料がある。

でも年齢の記載は一切ないし、同じ名前の他人でも区別がつかない。

更に戸長でなければ、戸長の名前以外は、妻1名、娘2名、といった記載しかない。

なので、〇〇村のメアリーが戸長の妻や娘だった場合、こちらの記録では調べようが無い。

人を◯◯村にやって、メアリーという名の人を、しらみ潰しに調べあげるしかない。

でも同じ名前の人がいるかも知れない。

そして、更に問題を複雑にしているのが、住まいや年齢は今から10年後、カイル歴513年の情報だ。

なので、今現在は該当するメアリーという人が、◯◯村に住んでいない事も十分にあり得る。

言ってみれば歴史書の記載情報はこんな感じだ。

氏 名:メアリー

居住地:マーズの町

年 齢:14歳(カイル歴503年没)

特 性:地魔法士適性

氏 名:メアリー

居住地:エストの街

年 齢:18歳(カイル歴513年)

特 性:鍛冶職人適性

氏 名:メアリー

居住地:エールの村

年 齢:24歳(カイル歴513年)

特 性:風魔法士適性

氏 名:メアリー

居住地:エストの街

年 齢:32歳(カイル歴513年)

特 性:剣士適性(剣豪)

仮に3番目の、カイル歴513年時点でエールの村に住むメアリーを探したくても、現時点では14歳。

24歳ではエールの村在住だが、今の時点でエールの村にいるとは限らない。

今時点の情報が分からない事、そして、既に俺が歴史を変えてしまっているため、誤差が発生している事、この2点が課題だった。

目的も伝えず、◯◯村、または近辺に住む14歳のメアリーという名の娘を全て探して欲しい。

この方法は採れない。

怪し過ぎるし、これで魔法士をどんどん発見すれば、周囲に余計な疑念を持たれてしまう。

それに、上手く見つけられたとしても、【もう一つの課題】もある。

これを解決する為、考え出した手段の一つが、射的場であり受付所の登録だった。

景品はより多くの登録者を集める為の餌に過ぎない。

定期大会に出なくてもいい、娯楽として該当する14歳のメアリーさんが、受付で登録さえしてくれれば……、少なくとも候補は大きく絞れる。

同じ名前で、同じ年齢の他人、その可能性はある。

でも、この地道な絞り込みを続ければ、高い確率で見つける事ができるだろう、そう思っている。

地道な作業だった。毎日ずっと歴史書と睨み合った。

歴史書から魔法適性がある人を片っ端から抽出する

俺が歴史を改変する以前に亡くなった人を除外する

残った人の年齢を、全て現時点に換算しなおす

最後に、居住地別、年齢別に一覧表を作り直す

「……」

パソコンとエクセルが欲しかった。

手作業で行うのは大変な作業だったが、まだソートする母数が少なくて助かったといえる。

何とか抽出できた人の数は、なんと200名! を超えた。

「なんだこの数、有り得ないんだけど!」

思わず叫んでしまった。

本来、約8,000人の人口で、統計的には0.02%しか居ないとされている魔法士。

潜在的に能力が有る者を調べる事ができれば、2.5%も居る、そんな事が分かった。

凄く嬉しい誤算だったが、やり過ぎると余計な誤解や詮索を受けてしまう。

ここからは警戒しながら、慎重に進めていく事にした。

次のステップとして、作成したリストを元に、現時点で10歳以上、子供を含む比較的若い領民を絞り込み、50人程度のリストが完成した。

この時点で、ほぼ燃え尽きてしまったが……

毎日、射的場の受付から上がってきた登録情報を、手持ちのリストと照合する。

そんな作業を毎日繰り返した。

そして最初の一人は凄く身近に居た!

知っている人物で照合すら必要すら無かった。

そして、もう一つの課題の心配も皆無だ。

これも巡り合わせだったのかも知れない。

見つけた時は、大喜びし過ぎて周りから怪訝な目で見られてしまった。

その後も、過去の難民救済や、射的場の運営で雇用していた人員の中でも、何人かそれらしい名前が見つかり、慎重に確認を進めていった。

彼ら(彼女ら)なら、もう一つの課題も、無視していい。

ここまで来て、やっと単純な作業は人任せにできた。

といっても、俺の指示に何の疑念もなく、黙々と作業をこなしてくれる人物。

アンやクレアなど、信頼できる限られた人にだけにしか、任せる事はできなかったが。

そしてその後も着々と候補者は見つかり、10名近くの候補者が割り出されていった。

ただ、直ぐには適性確認の儀式を受けさせる訳にはいかない。

候補者の為人の確認や、ソリス男爵家への忠誠度、そして、強引でも良いから儀式を受けるための理由付けが必要だった。

魔法士の適性が確認できた途端、他領に売り込みに行かれては目も当てられない。

そう、これが、もう一つの課題だ。

最初の理由付けは定期大会を利用しよう。

そう考えた俺は、定期大会の打ち合わせ、進捗状況の確認という名目で、日々射的場に顔を出し、心当たりの人物が来るのを待ちわびた。

更に、定期大会の運営要員、という理由を付け、候補者のなかで囲い込める人員は、どんどん囲い込んでいった。

ご覧いただきありがとうございます。

30話ぐらいまでは、ほぼ毎日投稿していく予定です。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、ありがとうございます。

凄く嬉しいです。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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