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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 349

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後書きにお知らせがございます。

よかったらそちらもご覧くださいね。

秋になると、イズモでも初めての収穫を得ることができた。

栽培期間の短い、蕪類や豆類、葉物野菜、比較的早期に植えた芋類が中心だったが、それなりの量の収穫があった。

そこで俺は、テイグーンで人気の料理店を営んでいる、帝国移住者連絡会の者たち、イシュタルで料理店を営んでいる、皇王国移住者連絡会の面々を招き、収穫した素材や別途調達したもので帝国料理や皇王国料理、テイグーン独自の蕪料理、コロッケなどを使用したカレーライスなどを大量に準備し、クサナギで三日間、その後テルミラにて一日の日程で収穫祭を開催した。

もちろん、両都市で雇い入れた人足たち、新領土の領民たちも期間中無料で飲食できるように対応し、守備を担当する兵たちも含め、全員が一日は祭りを楽しむ側になるよう手配した。

一応……、ご挨拶として近隣の領主たちにも招待状は出したが。

いや、招待状となると重くなるから、開催通知と誰でも参加可能、そんな趣旨で出していたのだが……

俺は予想もしなかった来客たちに、大いに戸惑うことになってしまった。

「いやこの辛さ! 癖になりますねっ。これなら何杯でも行けそうですよ。

いや~、ずっと食べたかったんですよね~」

「……」

(いや、貴方は第三皇子と共にスーラ公国との前線に居たのではないですか?)

「ですな。これは是非、我が兵たちの兵舎でも取り入れたく思います。

米はジークハルト殿を通じて手に入るとして、問題はスパイスとレシピですが……」

「ドゥルール子爵にはいつもお世話になっているので、後でフェアラート公国の交易商人を紹介しますよ。

彼らを通じて、スパイスセットを入手することも可能ですから」

俺は、ティア商会に対し、テイグーンの特産品であるスパイスセットも卸していた。

レシピを提供して商品の加工まで任せ、ロイヤリティ収入に切り替えているものもある。

「フェアラート公国の料理も美味しかったけれど、帝国の羊肉料理、皇王国の豆料理もなかなかいけますわね。

カイラールでは食べられないものですし。それに、いい機会にもなりましたわ」

「……」

(ってか殿下! 何で貴方がここに居るんですか? 確かに収穫祭に備え、ユーカとクリシアは王都から召還しましたよ。でも何で勝手に付いてきているんですか?

ってか、今回の収穫祭を格好の口実に使いましたね?)

「いやはや、かつては敵同士戦った者が、同じ卓を並べるとは、不思議なものデアルな……」

「義父上、そうですね。ところで今回は遠路突然のお越しに驚きましたよ」

「いや……、公王が手ずから開拓した新領土を見分し、今後我らの参考になればと……、な」

ってか、ユーカに会いたくて飛んできたんですよね?

不器用な義父の目が、どこか泳いでいた。

「タクヒール、どうしてこんなにも人が集まった?

これは一体……、どういうことだ???」

同じく娘会いたさにやって来た両親のうち、父はある一角を指して青くなって震えていた。

そこには酒を酌み交わす上機嫌の男が二人と、青くなって相伴する男が二人いた。

そりゃ……、そうだよね。

俺だって最初は震えたよ。

一人は、本来此処にいちゃいけない人間の筆頭、今は帝国の南部国境に居る筈の第三皇子だ!

確かに今回、俺はジークハルト殿を通じて、開催の案内と共に大量の米を発注した。

第三皇子が占領する、帝国の新領土では米が大量に収穫され、今年は豊作で余っていると聞き、安価で大量購入できたからだ。

だけど……、その商隊にお忍びで第三皇子が同行してくるなど知らなかった。

「いやはや、クラリス殿からお聞きしていたが、三人目が貴方だったとは思いもしなかったな。

料理も美味いが今日の酒は格別に旨い!」

上機嫌でそう話す第三皇子と、仲良く盃を交わしていたのは、もうひとりの、本来此処にいちゃいけない人間の筆頭だ。

最初は帝国西部を経由して、フェアラート公国からの通商隊が訪れると聞いて驚いたよ。

公国南部からだと、カイル王国を経由するより早いそうだし。

でも……

クリューゲル陛下! 何で貴方がここに居るんですか!

俺はフェアリーからの通商隊が到着したと聞いたとき、護衛に就いていた近衛兵団のなかに見知った顔を発見し、卒倒しそうになりましたよ!

満面の笑顔のフェアラート国王とバツの悪そうなフレイム伯爵……、いや今は侯爵らしいが、その二人を見たときは、何かのドッキリかと思いましたよ。

「ははは、俺は今、軍規破りの常習犯、近衛兵団の問題児に過ぎんからな。

かつてヴァイス殿から聞いた貴方と、酒を酌み交わせるとは思ってもいなかった。いや旨い!

どうした、フレイム、ラファール殿、楽しい酒の席で、元気がないではないか?」

「……」

肩を組まれたラファールは、少し恨めし気な目で俺を見た。

『ごめん! 後で代わるから、今は大好きな酒を好きなだけ飲んでくれ。

だってクリューゲル陛下直々のご指名だったし……』

まぁ、将来の帝国皇帝、現在の国王、そして侯爵に囲まれたラファールは、それこそ生きた心地がしなかっただろう。

「それにしても、貴方も大胆なお人だ。

ご自身が兵士に身をやつし、ここまで来られるとは」

「なーに、タクヒール殿は我が国の恩人、そしてずっと以前より俺の友でもある。

一度は彼の街を見たかったのでな。今回は求婚のためカイラールに向かう際、ちょっと寄り道をしたに過ぎんよ。そういう貴方もこの状況下で大胆なお人だな」

「いやいや、悪事を企む古狸が、今はそれを悟られぬよう狸寝入りを決めているからな。

却って動きやすいというもの。それに俺も、今は商隊護衛の任を受けた、一介の傭兵に過ぎんからな」

「ははは、お互い護衛同士、無事に任務が果たせたことを祝い、新しい盃を開けるとしようか」

「望むところ」

「……」

いやホント、有り得ないんですけど……

どうしよう、そろそろ俺も輪に加わらんとダメかな?

クリューゲル陛下が手招きしてるし……

俺は覚悟を決め、彼らの座るテーブルへと移動した。

「友よ、やっと来てくれたか」

俺はいきなり肩を組まれた。

「いやはや、驚きましたよ。まさか逢引のだしに使われるとは、思ってもいませんでした」

「いやいや、それは違うぞ。彼女にはカイラールに行けば会えるからな。俺は友に会いに来たのだ。

この後は噂に聞いたテイグーン一帯を見分する傍らで、魔境の狩りを楽しみ、カイラールに向かう」

「へっ?」

「どうした? クラリスから貰った行程表には、そう記されていたぞ?」

あのじゃじゃ馬、やりやがった!

俺が絶対に許可を出さないから、隣国の王という最終兵器を持ってきやがった。

俺は実際、一度ならずもフェアラート公国にて魔境での狩りを許可してもらっている。

なのでもちろん、自領での許可を出さざるを得ない。

「承知しました。私自身がご案内しますよ」

「ほう……、それは是非俺も参加したいな。ジークハルト、こちらに加われ!」

第三皇子はそう言うと、カレーライス、いや、コロッケカレーに夢中になっているジークハルトを呼び出した。

片や呼び出されたジークハルトは、いかにも嫌々ながらの様子でテーブルに加わった。

「予定を変更する。あと一週間ぐらいこちらに滞在しても問題ないな?」

「せっかく料理を楽しんでいたのに……、影武者の往復する行程を考えると、一か月は対応できるように指示して来ましたから……。でも帰りは、強行軍になりますよ。僕はゆっくり旅を……

所で何処に行かれるんですか?」

「もちろん魔境だ!」

「それを早く言ってください! 一週間程度の延長なら全く問題ないですから」

『いや皆さん……、俺の意思は? 先ずは俺に確認じゃないのですか?』

「皆さん、お立場もありますし……、そもそも安全の確保が……」

そういった俺に、4人が『何か問題でも?』そういった表情で視線を投げかけてきた。

クリューゲル陛下に第三皇子、ジークハルト、そして何故か突然席に加わってきたクラリス殿下……

ってか、どんな嗅覚してるんだよ!

魔境の話になったら、食事そっちのけで酒の席に加わって来た。

「わかりました。でも、収穫祭は抜けられませんからね。

こちらであと二日、その後にテルミラで一日、その後に二日だけですよ。騎馬での強行軍になりますから覚悟しておいてくださいね。もちろん、準備が間に合わないので、おもてなしなどできませんよ」

「「もちろんだとも」」

「もちろんですわ」

「もちろんです」

四人は大喜びだった。

「そうでしたわ。父から預かっていた書状がありますの。公王は早めに中を確認されたほうがよろしいかと思いますわ」

そう言ってクラリス殿下は、懐中から一通の書状を取り出した。

何だその思わせぶりな言葉は?

もう嫌な予感しかしなかった。

『ウエストライツ魔境公には、新領土の開発も軌道に乗ったと聞き、誠に嬉しく思う。

この度、延び延びになっていたクロスボウの腕を競う競技会を、フェアラート国王歓迎式典に華を添えるため、カイラールにて開催することとなった。

以前の約束より期間は伸びたが魔境公として、団体戦5名、個人戦5名の参加者を率い、カイラールを訪れてほしい』

何ですかこれは!

ってか、これに記されている開催日って、20日後じゃないですか!

まぁ、日数的には十分余裕はあるけど……

『ちっ、忘れていなかったのか……』

クレアの以前に言っていたフラグ、見事にまた炸裂したんですけど……

勘弁してくれ、色んなことが予想外過ぎて、もう頭が回らなくなってきた。

身分や立場が変わっても、俺の『巻き込まれ体質』は変わらなかったようだ……

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。

5/29に三巻のお知らせに関わる活動報告をUPさせていただきました。

良かったら、作者名のリンクよりご覧ください。

次回は『四か国同盟』を投稿予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。

※※※お礼※※※

ブックマークや評価いただいた方、本当にありがとうございます。

誤字修正や感想、ご指摘などもいつもありがとうございます。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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