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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 35

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「今年も無事、皆で新しい年を迎えることができたこと、非常にうれしく思う。

皆の日々の働き、感謝を込めて今日の宴は存分に楽しんで欲しい」

父の挨拶とともに、新年を迎えた宴が領主館で開催された。

毎年恒例の行事で、この日ばかりは無礼講で館で働くもの、招待されたもの、皆、身分は関係ない。

「最低限の礼儀以外は、敢えて不必要、全ての者が楽しむように」

実質館で一番の権力者、母から皆に強く言い渡されている。

配膳などの人手も極力省き、食事も酒も皆セルフサービスで楽しむ。そういう決まりだった。

俺はこの雰囲気が大好きだ。

既に凛々しく成長しつつある兄の周りは、若いメイド達が取り囲み、家宰と人気を二分している。

それを羨まし気に見る父の背中に、少しばかり哀愁の様なものが漂っている姿には笑ってしまった。

「皆も遠慮せずに、ゆっくり楽しんでね」

俺は慣れない場に緊張している10人の魔法士達に向かって言った。

新年の宴に合わせて、バルトも一時帰郷している。

「こんなこと、まるで夢のようです」

女性の魔法士達は、緊張と遠慮はあるものの、いつもより着飾った様子で(母が衣装を用意していた)場を楽しんでいた。

反面、男性達、特に軍に所属しているゲイルとゴルドは緊張でガチガチだった。

他の若者達はひたすら食欲を満たしていた。

俺も今年は11歳になる。

まだ11歳だが、やっと11歳になったとも言える。

2年後と5年後、8年後に災厄は必ずやってくる。

領民の戦力化、射撃大会で優秀な成績を残した者の引き抜きなど、ゆっくりと戦力増強は進んでいる。

改変されたこの世界でも、歴史は帳尻を合わせに来るだろう。2年後の悲劇、この回避は絶対だ。

恐らくグリフォニア帝国は雪辱に燃え、ウチを特に狙ってくるに違いない。

その時までには兵力増強は恐らく間に合わない。戦地に出せる戦力は恐らく500名前後だと思っている。

そうなると、絶対に隠し玉はいるよね。

宴の中でそんな事を考えていた。

「タクヒールさま、こんな場所でも今後の戦略をお考えですか?」

レイモンドさんが女性たちの輪から脱して、思案顔の俺に話しかけてきた。

「そうですね。今年もやるべき事が沢山過ぎてつい」

「タクヒールさまは働き過ぎです。お年に合わせた、遊ぶ事もあっても良いと思いますよ」

うん、お年にあった遊び……、積算年齢なら80歳過ぎ……

住んでいた町の公園でよく見た光景が浮かんだ。

それはないな、想像してひとり笑ってしまった。

新年の宴は賑わいを見せつつ、つつがなく終わった。

宴の後、自室で現状と今後の整理をしていた。

ソリス男爵家の兵力は、サザンゲートの殲滅戦後若干増えている。

<それ以前>

最大動員兵力550名、うち常備兵は215名

双頭の鷹傭兵団40名

<現在兵力>

最大動員兵力620名、うち常備兵は300名。

双頭の鷹傭兵団50名

ただ、いくら戦争になっても全ての兵力を動員することはできない。

兼業兵も、平時は町の門番、治安維持に携わっているものも多く、治安や防備をゼロにはできない。

そのため、前回の戦役でも360名/550名といった感じで190名は残留部隊として残っている。

現在は若干増えたとはいえ、それでも総兵力は600名を超える程度でしかない。

ゴーマン子爵のように800人を戦場に連れて行こうとすると、最大動員可能兵力が今の倍以上必要な計算になってしまう。

人口や生産力に応じて拠出できる兵力は変わるから、今の人口8000人超では到底無理な話だ。

人口を増やし、経済力を上げて兵力を増強するには、相当の時間がかかり、今できることは限られる。

射撃大会を通じ、領民を戦力化、優秀な人材を兼業兵として増やし、領民が守備兵を兼ねることができれば守りに残す兵力も少なく済むかもしれない。

そして後は、一騎当千の魔法兵団これができれば……

以前からそんな事を考えていた。

魔法兵団、テイグーンに関わる事は母の強引とも言える後押しで、父からは言質は取った。

戦術面でヴァイスさんの指導を仰ぐ許可も得ている。

ただ俺や父、母も若い彼らを戦場に駆り出すのは忍びない、まだ早いと考えている節もある。

〜受付所にて〜

魔法士の候補者はあれから5人増えていた。

いや候補者自体は100名近くいるが、為人などの確認が終わり、儀式待ちが5人だ。

「これでまた仲間が増えるのですね」

「うん、確認が終わったからね」

俺はクレアの問いに答えた。

リストからは適性のある領民は確認できる。

でも、性格や考え方などは分からない。

得体の知れない人間をどんどん魔法士にする訳にもいかなかった。

性格に問題があったり、すぐに他領に売り込みに行かれては困る。その為、信用できる調査や、雇用という形で暫くは俺の仲間と一緒に仕事をしてもらう、こんな段階を踏んでいた。

そのため、最終選考に進む候補者は、必然的に兵士として既に男爵家に雇用されているか、まだ若く定職を持ってない者が多かった。

「レイモンドの人を見る目は確かですよ。彼は決して間違った人材を登用しません」

以前に、母に言われた言葉だ。

なので最近は家宰にも候補者を見てもらっている。

「彼はダメですね。適性があると分かった途端に、他に売り込みに行く可能性があります」

実際ダメな場合もあった。一目見て一刀両断だった。

というわけで、意図的に絞り込みをかけ、結果5人が新たに仲間に加わった。

元々兵士だった3名(火魔法士2名、水魔法士1名)は、ソリス男爵家で公式の魔法士として、先に公表されている2名の風魔法士と共に軍の管轄下で、日々新たな訓練に従事している。

俺や家族の従者として領主館付きになり、魔法士である事が秘匿された者は、聖魔法士のミアと光魔法士のクランを加え10名となった。

兵士だった3名も、当面の間は、魔法士としての存在は秘匿している。

新規魔法士が加入した後、俺はどうしても通らなければならない関門があった。

今は従軍することもなく、存在を秘匿されている10人、彼らを戦場に連れて行けるか?

俺は年明け早々に、その確認を行った。

「今日は皆の本当の気持を聞かせてもらいたいです」

先ずはそう言って全員を見渡した。

「皆は、ソリス男爵家で貴重な魔法士です。

このまま魔法士としてお仕事をしてもらう場合、いつかは私と一緒に戦場に出る事もあるでしょう。

皆の魔法で人を殺めることもあるかもしれません、逆に皆が、敵から命を奪われることもあります。

なので、今の、皆の本当の気持ちを教えて欲しい」

「私はバルトと共に、タクヒールさまに生きる糧を与えてもらいました。

孤児院の仲間たちにもよくしていただき、難民や被災地に救いの手を差し伸べてきた、このソリス男爵家を守るためなら、この先、戦場でもどこでも喜んでお供します」

大凶作の時から最も付き合いの長いクレア(火魔法)が真っ先に膝をついた。

「俺は元々ダレク様に憧れていました。

同じ光魔法が使えることになったことが一番嬉しかったです。連れて行ってください」

一番後から仲間に加わったクラン(光魔法)が続く。

「今回ヒヨリミ様の町のお手伝いに行って、震えが止まりませんでした。

私の町も同じ運命だったかもしれません。マーズの町を救っていただいた、タクヒールさまのお手伝いをさせてください。戦場でもどこででも」

【前回の歴史】では、洪水により命を失っていたはずのメアリー(地魔法)が続く。

「僕の魔法は人を傷つけるよりは、守る魔法と思ってます。

戦場でもこの領内でも、色んな所でタクヒールさまを、男爵家の皆さまを魔法で守りたいです」

洪水対応でも大活躍したエラン(地魔法)が続く。

「私の魔法も皆さんを守るものと思います。

救える命があるのなら、それは戦場でも施療院でも同じです」

ローザ(聖魔法)が膝をついた。

「私もローザ姉さまと一緒!」

ローザを姉の様に慕っているミア(聖魔法)が続く。

「私は分かりません、正直怖い。

水魔法が戦場で役に立つか分からないし、考えると震えが止まらないです」

「良いんだよ、サシャ、正直な気持ちを言ってくれてありがとうね」

予想通り、一番答えに困っているのは、風魔法士のクリストフとカーリーンだ。

彼らの特技は直接、人を狙い殺めるため、余計に悩んでいるんだろう。

「ふたりも遠慮なく思うところを話してくれませんか? わからない、という答えでも構いません」

「俺は狩人として、獣や魔物の命をこれまでも奪ってきました。

正直、最初は怖くて仕方なかった。でもいつの間にか慣れてしまった。

今でも戦場で戦える自信はあります。でも、人の命を奪うことに慣れてしまうのが、怖い……」

「私はまだ動物さえ撃ったことがありません。

生き物を、まして人に向かって、矢を撃ったり魔法を放つことができるか……わかりません」

「正直にありがとう、決して無理強いをするつもりはないし、ここに居る全員の魔法スキルは限られた人しか知りません。

なので、魔法士として生きるか、普通の領民として生きるか、選択権は皆にあるので安心してください」

皆の正直な思いが聞け、確認をして良かったと思う。

「今後、希望者のみヴァイス団長を教官に、実戦を想定した魔法使用の訓練を始めます。

希望する人だけ、挙手してください」

希望者のみ、そう言った筈だが何故か全員が、迷う事なく手をあげている。

「戦場での実戦を想定した訓練だよ?

参加は希望者だけで良いんだよ? 結構厳しい訓練になると思うけど……」

もう一度聞き直した。

全員の表情は変わらなかった。

いいの? ほんとに?

ちゃんと言ったからね。厳しいと……

まぁ、ヴァイス団長に指導してもらうにしろ、指導内容の方向性だけは間違わないように、団長としっかり話し合わないと……

〜参考 魔法士一覧〜

魔法士適性  名前   前職や切っ掛け 現在所属

①風魔法士 クリストフ(射的大会3位) 領主館付

②風魔法士 カーリーン(射的大会9位) 領主館付

③風魔法士 ゲイル  (射的大会準優勝)常備軍へ

④風魔法士 ゴルド  (射的大会8位) 常備軍へ

⑤火魔法士 クレア  (実行委員幹部) 領主館付

⑥地魔法士 エラン  (実行委員補佐) 母付き

⑦地魔法士 メアリー (実行委員補佐) 母付き

⑧水魔法士 サシャ  (実行委員補佐) 領主館付

⑨聖魔法士 ローザ  (街の施療院から)領主館付

⑩時空魔法士 バルト (実行委員補佐) 領主館付

⑪火魔法士 マルス  (兵士)     常備軍へ

⑫火魔法士 ダンケ  (兵士)     常備軍へ

⑬水魔法士 ウォルス (兵士)     常備軍へ

⑭聖魔法士 ミア   (実行委員補佐) 領主館付

⑮光魔法士 クラン  (実行委員補佐) 領主館付

ご覧いただきありがとうございます。

引き続き毎日投稿を目指します。

40話ぐらいまで(もう少しできるかもしれませんが)は、毎日投稿していく予定です。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、ありがとうございます。

凄く嬉しいです。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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