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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 40

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「これより栄えある第一回最上位大会を開催する。

今回はハストブルグ辺境伯を始めとする多くの来賓のご列席も賜り記念大会に相応しい大会となったこと、誠に喜ばしく思う。

参加するのは定期大会に上位入賞した強者ばかり、日ごろの鍛錬の成果を十分に発揮して欲しい」

父が張り切って開会の挨拶を始めた。

これから年に一度のクロスボウ大会、これまでの定期大会の上位3名しか参加できない、最上位大会がエストの街で開催される。

今回は来賓でハストブルグ辺境伯、キリアス子爵、何故かゴーマン子爵、コーネル男爵も列席している。

予想外の、突然決まった来賓の参加にここ1か月、両親とレイモンドさんは対応に掛かりきりだった。

因みに俺も来賓が決まってからは大会準備どころではなくなってしまった。

「そもそも会場の広さ、このままじゃ無理じゃね?」

「貴賓席や警護の兵、それだけでも全然足りません」

あまりに予想外でクレアも悲鳴のような声をあげる。

「だよね……。エラン、メアリーごめん、土台からやり直そう」

「はい、階段状に観客席も用意します」

「アンは親方の所に! 見合う席をお願い。

クリストフとカーリーンは安全な位置を確認して。絶対に弓で狙撃されない作りに変更しなきゃ。

他のみんなは、大会運営の準備をお願いっ!」

「はいっ!」

「あ、クレアは運営面の指揮を任せていいかな?」

「はい、承知いたしました」

ここ1年で魔法士だけでなく、実行委員として囲ってきた面々は既に十分頼もしく成長している。

仲間がいるありがたさ、1年前とは大違いだ。

俺はなんとか、会場の改築に専念できた。

そしてギリギリ間に合った。

今回、選手として参加するのは30名。

洪水や災害派遣などで、この1年で実施できた定期大会は10回。

それぞれの大会の上位3名が集っている。

定期大会で一度上位3枠に入ると、次の最上位大会が終わるまで、定期大会の参加はできない。

あと風魔法士達は勿論、全ての大会で、射的に魔法を使用することは禁止している。

エストの街は、この大会を目指して多くの商人が集まり、至る所に露天市や飲食店舗が設けられ、これまでにない活気を見せていた。

更にこの大会を見学しに多くの領民も集まり、彼らを収容するため、街外れには難民キャンプを再利用した簡易宿泊施設も用意された。

「投票券及び投票所、対応員の教育も終わりました」

「クレア、オッズ作成の予行演習も大丈夫かな?」

「はい、そちらを含めて完了しております」

「では予定通り5日前から受付開始の看板をお願い」

「はい、街の各所に掲示しておきます」

今回の目玉は、【勝者投票券】だ。

まぁ競馬の勝馬投票券を真似したネーミングだけど、誰でも応援する(勝つと思う)選手に投票(投資)し、的中すれば配当が受けられる仕組みだ。

自動計算プログラムや計算機も無い世界なので、できる限り単純に、参加しやすいよう工夫はしたけど。

投票は大きく2種。

<優勝組投票>

参加者30人を5つの組(赤、青、黄、緑、白)に分け、組に所属する者の個人成績の合計でグループ優勝を競うものだ。

1位(50点)

2位(40点)

3位(30点)

4位(20点)

5位(10点)

個人成績の上位5名だけ配点があり、組内での合計点が最も高い組が優勝。

優勝した組に投票した者は、外れた者が投じた掛け金から配当がもらえ、その確率は五分の一。

組み分けは、各組定期大会優勝経験者2名、準優勝2名、3位2名ずつ均等に割り振った。

<順位組投票>

個人成績が1位と2位の組の組み合わせを当てる投票で、仮に赤に所属したものが一位だった場合、

赤-赤(赤組が1位と2位を独占した場合)

赤-青

赤-黄

赤-緑

赤-白

以上のような組み合わせとなり、都合25通りの中から予想するもので、的中確率は二十五分の一。

賭け金から端数と胴元取り分をしっかり残し、残った金額を全て配当金にした。

また、掛け金もそれぞれ一回の投票で最大で金貨1枚、銀貨は1枚と10枚の3パターンに簡略化した。

投票券は2枚1セットで割印を押し、1枚を運営控えにして、通し番号も入れた。

チェックボックスの金額をチェックし、控えはそれぞれ投票先別に用意した箱に入れ、集計を進めた。

事前告知通り5日前から投票受付、毎日、集計した前日までの投票状況をオッズ表にして張り出した。

実行委員や事務方の人間は、毎晩の集計作業、毎朝の表示板の交換、投票受付などかなり負担をかけた。終わったら皆に臨時手当出さないと……そう思った。

それぐらい、どの部署も目が回るほど忙しかった。

投票は大会実施日の午前中、早い時間に締め切られ、午後の開催開始に合わせて、なんとか全てのオッズも出そろった。

俺の行う一般向け投票とは別に、父も来賓や商人、エストの商業団体相手に独自で胴元やってるみたいだけど……

ちゃんと計算してやってるのかな?

ちょっと心配になったが、正直そんな面倒を見る余裕は全くなかった。

「クレア、投票券の売上はどれぐらい集まった?」

「おおよそ金貨3,000枚ですっ! 凄いですね」

「へっ?」

思わず変な声を出してしまった。

「オッズを張り出してから、後半に凄く伸びました」

絶対1人で何回も投票してる人、沢山いるよね……

賭け事で身を滅ぼさないようにだけ注意して欲しい。

俺が言えた義理ではないが……

どうやら領外の商人達が相当賭けているみたいだ。

胴元が2割取ったとしても……

金貨600枚。結構な収入になるよね…まぁ改築でかなり費用も掛かったし。

定期大会の各会優勝者を、組に均等に割り振ったので、オッズは極端に振れる事はなかったが、順位投票では大穴も何件かあった。

最上位大会は順調に進行し、流石は定期大会の上位入賞者達、と観客を魅了する射的が続いた。

観客も自分達が賭けている選手の番には、それぞれ大歓声が上がり、素晴らしい射的を披露した者には、分け隔てなく大きな拍手が起こった。

貴賓席のハストブルグ辺境伯は終始上機嫌で、だが時折鋭い視線を向けながら魅入っていた。

キリアス子爵は楽しむというよりは、常に自領から連れてきた武官と言葉を交わしている。

取り入れるべき物があるか、検討しているようだ。

ゴーマン子爵は終始不機嫌顔で試合を見ている。

彼の側には近寄りたくないな。

<第一部>

固定目標の射的では、恐らく投票でも一番人気だったであろう赤組のゲイルが1位で折り返した。

赤組は優勝組投票、順位組投票でも一番人気だ。

2位はなんと白組カーリーンだった。

個人的には凄く応援したい。

3位は黄組の傭兵団から出場している選手。

何やら団長から発破をかけられ、逆に緊張している。

4位以下も大きな差もなく、第二部で逆転の可能性も十分ある。

【優勝組投票オッズ】

・赤  2倍

・青  8倍

・黄  3倍

・緑 16倍

・白  4倍

【順位組投票オッズ人気順抜粋】

・赤-黄  3倍

・黄-赤  5倍

・赤-白  8倍

・白-赤 10倍

・赤-青 11倍

・大穴 緑-青 他 160倍

<第二部>

第一部が終わり、第二部は移動目標の射的となる。

だが定期大会を勝ち進んだ者達は冷静に対処する。

プレッシャーなのか、ゲイルが的をひとつ外した!

観客からは悲鳴に近い溜息がこぼれる。

唯一女子で出場したカーリーンには、多大な歓声が起こる。

まだ15歳、少女と言って差し支えない彼女の妙技に観衆からは大きな拍手と応援の声が飛ぶ。

彼女は第一回定期大会は移動目標に苦戦し9位だった。よほど悔しかったのだろう。

暇を見つけては研鑽を積み、第6回大会で優勝し、参加資格を得ていた。

彼女の腕前の成長には目を見張るものがあった。

<結果>

総合優勝はなんとカーリーン!

並みいる男たち、そして年上の者たちを跳ね除け、最年少で優勝してしまった。

正直俺も一番驚いたひとりだった。

彼女はプレッシャーにも強く、観衆の誰もが特異な射手、幼さの残る、愛くるしい彼女を応援した。

2位は最後にカーリーンに逆転されたゲイルだった。

3位にはクリストフが入った!

白組はカーリーンとクリストフの貢献(1位と3位)で、80点を獲得し総合優勝となった。

【結果】

優勝組投票:白組 オッズ  4倍

順位組投票:白赤 オッズ 10倍

見事予想を的中させた者たちは大声で歓喜した。

優勝投票は比較的確率も高い2番人気だったので、単純換算では全体の2割が的中させていた。

順位投票は10倍、4番人気だがそれなりの配当で、的中者は羨望の眼差しで見られることとなった。

順位が確定し、上位入賞者は特別にハストブルグ辺境伯からも賞金が授与された。

1位:金貨50枚と特別賞金貨50枚

2位:金貨30枚と特別賞金貨30枚

3位:金貨20枚と特別賞金貨20枚

4位:金貨10枚と特別賞金貨10枚

5位:金貨5枚と特別賞金貨5枚

今回は来賓である辺境伯からも特別賞の追加報酬があったことで、賞金が倍になり、入賞者は非常に幸運だった。

来年は……、多分特別賞がないからね。

事前発表の賞金だけだよ。おそらく……

こうして第一回最上位大会は幕を閉じた。

歓呼の嵐で終幕を迎え、父は非常に嬉しそうだった。

後で知った事だが、裏で個別の胴元をしていた父は、こちらのオッズをそのまま利用していたらしく、前半戦赤組が優勢で大損しかけていたみたいだった。

青い顔してかなり焦っていたようだが、カーリーンの逆転優勝で救われ、結果的に相当儲けたみたいだ。

おいおい! 最後の満足顔はそっちかいっ!

カーリーンにちゃんとお礼言って欲しいもんだ。

ってか、父からも彼女に特別賞出すべきじゃね?

ご覧いただきありがとうございます。

引き続き毎日投稿を目指します。

40話ぐらいまで(もう少しできるかもしれませんが)は、毎日投稿していく予定です。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、ありがとうございます。

凄く嬉しいです。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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