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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 43

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「こんにちは~またおじゃまします」

俺は久しぶりにエストの街の工房を訪ねていた。

「あ、タクヒールさまっ!」

「全員!直ちに手を止めろっ!タクヒールさまに礼っ!」

カールさんが工房全体に響き渡る声で叫ぶとともに、全員が立ち上がり丁寧なお辞儀をしてくる。

「あ、そのまま作業を続けてください。お構いなく……」

ってか、めっちゃ恥ずかしいんですけど……

カールさんも偉くなって、いつの間にかゲルドさんと同様のバリバリ体育会系になってるし……

工房は以前よりもさらに大きく、働く人も増えていた。

カールさんも今じゃ親方の一人としてゲルドさんを支えているようだ。

工房長ゲルドさん、親方カールさんアンを交えて別室で、今ではちゃんとした調度品も備え付けられた、応接室で打ち合わせを始めた。

「実はハストブルグ辺境伯の依頼で、新たに100台のクロスボウを発注したくてお邪魔しました」

「タクヒールさまの依頼を、うちで断るやつなんて居ませんよ!すぐにでも取り掛からせてください」

「ゲルドさん、ありがとうございます。ずうずうしいお願いで申し訳ないんですが、その際技術開示も求められていて、先方の職人に制作工程を見せてやって欲しいんです。なので先方の準備ができ次第で」

「そりゃ、そもそもクロスボウはタクヒールさまの発案と資金で開発したものですから、我々には異存はありませんが……」

「はい、でも見せるのはクロスボウの製造工程だけで、その間、エストールボウや水車など、その他の技術は隠していただきたく……」

「まぁ、その間だけ部品を含め、その他の製造は止めても、問題なく回せると思いますよ」

「カールさんありがとうございます。あともうひとつ、冬までに作っていただけるか相談なのですが……」

俺は、養蜂に使う予定の重箱式養蜂箱のスケッチを見せながら説明した。

「この真ん中に十字の線が入った重箱を200個、一番下段の箱と天井、スノコをそれぞれ50個から100個、年が明ける頃までに作れますか?」

「構造も簡単なので、半年もあれば大丈夫でしょう」

カール親方の心強い言葉に一安心した。

「これは技術開示と並行して制作しても大丈夫です」

「それなら問題なく納品できます」

そう、春には分蜂が始まる。それまでに巣箱は設置まで進めなければいけないので、今がおそらく発注の限界だと思っていた。

養蜂については経験はないが、【前々回】のニシダタカヒロだったころ、定年後には田舎でスローライフを夢見ていた。

その一環として、簡単にできる養蜂について動画を何度も見ていた。

その時の記憶を思い出して……、3歳の頃からそういった役に立ちそうな記憶は全て書き出していた。

年を取ると絶対忘れそうだったから。

養蜂についてもその記憶のひとつだった。

この世界でも蜂蜜は存在する。でも野山のハチの巣を探し、巣ごと回収して採取するので非常に効率も悪く、作業は面倒だ。

そのため蜂蜜は高級品で、一部の貴族や裕福な人間の嗜好品でしかない。俺はそこに目を付けた。

50〜100セット必要なのは、蜂が見つけ利用してくれるか、それはあくまでも確率であって蜂頼みだから。

数を用意し、少しでも当たれば…そんな思いだった。

にしても……

こちらの世界でも分蜂は春なのかなぁ?

此方の蜂は日本蜜蜂、西洋蜜蜂、どっちだろう?

重箱式で大丈夫かなぁ?

確か西洋蜜蜂は重箱式はおすすめできない、そんな事を書いてあった様な気もしたが……

そんな疑問も多々有ったが、そこは取り敢えず深く考えないことにした。

工房の帰りには、商人のお店に立ち寄り、事前に依頼していた蜜蝋の蝋燭も買って帰る予定だ。

もちろん巣箱に使うために。

2つの用件が無事発注まで整い、安心して席を立とうとした時に、ゲルドさんから呼び止められた。

「カールから、試作品完成のご報告がございます」

それは、ずっと以前、もう3年近く前の話で、当の俺自身忘れていた開発商品の話だった。

「男爵家の皆様から色々発注もいただき、開発もなかなか進まず、申し訳ありませんでした。やっとこちらの試作品が取り急ぎ五台完成しました」

おおっ、【諸葛弩弓】だっ!

「矢を10本まで連射可能で、いただいた通りこの引き棒を引けば、装填、引き絞り、発射までが一連の動作で可能です。連射も問題なくできます」

昔から欲しかった【諸葛弩弓】が俺の目の前にある!

もうたまらなかった。

「実は……、開発に思わぬ時間を要したのも、仕組み自体はすぐにできたんです。でも、矢詰まりで自動装填がうまく機能しなかったり、真っすぐ飛ばなかったりで、いきづまっておりました」

「で、コイツがこれを思いつきまして」

カールさんの言葉に、ゲルド工房長が紙の筒を取り出した。

そうか、スリーブを入れるのか!

「まぁその後、今度は発射後にこの紙が逆に詰まり、色々改善したんですけとね」

照れて笑うカールさんに、思わず俺は尊敬の眼差しを向けた。

【ニシダ】の生きていた時代、昔の技術や製法など、【当時の現代科学】では再現不能な過去の製法や技術もある、そんな風なことを思い出した。

この時代の【職人技】にも、その一端に触れるものがあるのかも、改めて感心した。

早速試作品5台と専用の矢200本をその場で購入。

実際に使用した上で、改善点や要望などを洗い出し、その後に正式に発注する旨を伝えた。

早速館に戻り、兄を誘って実証実験……、大はしゃぎで遊んだのは言うまでもない。

素人レベルでは十分有用性も確認できたので、その日のうちに父に報告、実戦運用については、ヴァイス団長や傭兵団に試験運用してもらう事となった。

ヴァイス団長に見せるといつもの如く驚かれた。

「タクヒールさまにはいつも驚かされます。面白い!実に面白い兵器ですね。

ただ、運用にはいくつか課題もあると思います」

ヴァイス団長の意見はざっとこんな感じだった。

<利点>

・弓と比較しても連射性などでは大いに利点がある

・クロスボウと違い、非力な人間でも運用可能

・連射性をいかし、短距離の相手に対する攻撃が有効

<課題>

・装填から発射が簡単な分、威力と射程距離に欠ける

・鎧を着用した兵士相手には通用しない可能性がある

・有効射程が短い分、射手自身の安全が確保できない

・機構が複雑で故障や不具合の不安がある

<考察>

・仕組みをもっと大型化した固定式の物は、拠点防御などで十分活用できる可能性がある

・相手が兵士でない場合、例えば辺境の農村で盗賊などを相手にする場合は、使い勝手もよく有用である

ヴァイス団長の意見も利点欠点含め、ある程度満足のいくものだった。

要は使い方を限定すれば、十分役にたつ兵器だ。

3台を預け、暫くは欠陥や故障などの不具合や、耐久性などを確認してもらう事になった。

2台は俺が管理し、クレアを始め魔法士、実行委員会、受付などの女性たちに何度も使ってもらった。

そう、いざとなった際、女性でも身を守れる兵器として、この諸葛弩弓を活用しようと考えていた。

女性の立場で、使用する上での改善点などの声を拾い、改善項目に反映していった。

そして後日、工房には急ぎでない事を念押しした上、要望のあった改善点、改良事項を伝え発注した。

携行用諸葛弩弓:100台、専用弓矢10,000本

拠点用大型弩弓:10台、専用弓矢200本

大型化した物は、実際バリスタに近いもので、装填するのは矢というよりは槍に近いものだったが。

この兵器は後日、思わぬ所で活躍することになった。

その結果、本人がこの世界に存在していないにも関わらず、諸葛孔明の名は知れ渡ることになる。

諸葛弩弓を考案した稀代の人物として……

蕪といいこの諸葛弩弓といい、若い頃から繰り返し繰り返し何度も読んだ、三國志の受け売りではあるが……

ご覧いただきありがとうございます。

引き続き毎日投稿を目指します。

40話ぐらいまで(もう少しできるかもしれませんが)は、毎日投稿していく予定です。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、ありがとうございます。

凄く嬉しいです。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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