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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 453

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カーミーン子爵と街道ですれ違って二日後、遂に俺たちはウエストライツ魔境公国に入る国境を越えたと実感できる場所まで辿り着くことができた!

断崖の上に広がるクサナギの城壁を遠くから見上げる場所、クサナギの手前に設けた検問所まで到着したからだ。

ここに至るまでに団長が先行させた早馬のお陰か、そこからは延々とクサナギに至るまで俺たちの凱旋を歓迎する人々の列が街道の左右に続いていた。

「公王陛下、万歳っ!」

「魔境公国、万歳っ!」

「公国の繁栄をっ!」

だが俺は、集まった人々の大歓声や称賛の声を、別の意味で捉え複雑な気分でいた。

『本来ならこの歓呼を受けるべきは俺ではない。受けるべきはこの地を守った者たちだ。

俺たちは彼らを守ってはいない……』

そんな思いもあり、群衆に応えるパフォーマンスもほどほどに、俺たちはクサナギへと駒を進めていった。

そして城門まで到着すると……。

門の前にはレイモンド、ユーカ、クリシアを先頭に、防衛軍の各指揮官が顔を揃え跪いて待っていた。

「帝国領でのご活躍、公王陛下の無事のご帰還を謹んでお悦び申し上げます」

「タクヒールさま、そして皆さまのご無事のお帰り、一同を代表してお祝い申し上げます」

「留守をお預かりしたここに居並ぶ一同、皆がお兄さまから預けられた使命を果たしました」

レイモンド、ユーカ、クリシアが順に言葉を発し、最後に全員が……。

「「「「「お帰りなさいませっ」」」」」

そのときになって俺は、初めて異変に気付いた。

本来ならばここに居るはずの仲間が、ひとり居ない……。

先頭で出迎えてくれた三人に後方には、本来なら防衛指揮官であるアレクシスやゴーマン侯爵とソリス侯爵らが続くはずだが、彼らの前に何故か見覚えのある鎧と、見覚えのない大楯が台座に据えられ、俺を待ち受けていたからだ。

「ユーカ……、簡潔で頼む。ゲイルはどうした?」

低い声で上ずりながら、俺は確認したくない事実を確認せずにはいられなかった。

自身の血の気が一気に引くのを自覚しながら……。

「お亡くなりになりました……。イストリア正統教国の民を守るため、誰一人として傷付けないようにと、この盾で守りながら……」

「くっ……」

彼の鎧だけが待ち受けていたことで、なんとなく想像はついていた。

ついてはいたけど……。

この衝撃はとてつもなく大きく、短い言葉を発しただけで先の言葉が出なかった。

「申し訳ありません。我らの不徳の致すところでゲイル司令官は……。

留守を預かりながら司令官を始め、多くの者たちを失いましたこと、お詫びのしようもありません!」

そう言うとアレクシスは、大地に頭を擦り付けんばかりに平伏し、それに全員が続いた。

いや……、やめてくれ……。

俺はそんな謝罪を受けたいわけではない。

「みんな……、頼む……。どうか顔を上げてくれ。

ゲイルを、そして多くの兵たちを失った責任は全て俺が背負うものだ。皆の責任ではない」

そう言うと俺は、思わず馬を飛び降りてゲイルの鎧と大楯の前に進み跪いた。

いや、そうせずにはいられなかった。

「ゲイル……、俺が至らなかったせいで負担を掛け本当に済まなかった。そして……、皆を守ってくれてありがとう」

そうは言ったが、いつもなら『なんの、これしきのこと!』と、言葉を返してくれるゲイルはもう居ない。

「約束したじゃないか……、誰一人欠けることなく再会しようと……。こんな形で会いたくなかったよ」

戦いともなれば誰かが必ず死ぬ。完全勝利しても必ず犠牲は出てしまう。

事実、遠征に出て完全勝利を重ねた魔境騎士団の精鋭でも、数十名程度の死者は出している。

戦う以上は常にそんな覚悟はしている。

だが……、ゲイルの喪失は俺にとって言葉にしようもないほど大きなものだった。

彼とは俺がまだ十歳のころからの付き合いで、魔法士の中では最古参の仲間のひとりだ。

だがそれだけではない。二度目の人生でも俺は彼を死に追いやっていた。

あの時は兵士でもなかったが、テイグーンの防衛戦に駆けつけてくれたゲイルらは、最後は負傷した俺を逃すため奮戦して犠牲となって死んでいった。

言ってみればゲイルは、俺のために二回も命を落としているのだ……。

「タクヒールさま……」

ユーカが何かを言いたげな目をしながら、それでも敢えて言葉を抑えている様子だった。

うん、ユーカ……、ありがとう。分かっているよ。

今は俺にもすべきことがある。そしてゲイルだけを悼むことはできない。

俺は過去にクランを失ったときに酷く取り乱し、アンの言葉によって救われたことがある。

そして今、再びあの時にアン言ってくれた言葉が明確に脳裏を駆け巡った。

俺は意を決して立ち上がった。

「みんな済まなかった。ゲイルを惜しみ悼むのは後ほど改めて、今は何より留守を守ってくれた皆を労いたい。

なので先ずは誰もが顔を上げて立ち上がってほしい。さ、早く……」

俺に促されたことで、全員が再び立ち上がった。

そして俺は改めて皆の顔を見回した。

「皆が命を捧げて守り抜いてくれたお陰で、俺たちは勝利できた。この北部戦線も南部戦線でも、だ!

俺たちは尊い犠牲のお陰で、やっと未来を手に入れることができた。なので改めて礼を言いたい」

そう言ったあと、レイモンド、ユーカ、クリシア、アレクシス、ローザ、ゴーマン侯爵、ソリス侯爵、ファルムス伯爵、ボールド子爵、マルス、アラル、ダンケ、イサーク、マスルール、グレンと、俺たちを迎えるためこの場に居た首脳陣ひとりひとりに対し、肩を叩いて労いの言葉と礼を言って回った。

「この後に改めて報告は聞くが、今は皆も共に胸を張って凱旋の列に加わってほしい。

落ち込む俺たちの姿を見たらゲイルはきっと困惑するだろうからね。ここからは俺たちの英雄と共に凱旋しよう」

「「「「「はっ!」」」」」

そして俺たちは揃ってクサナギの門を越え、人々の大歓声に応じて今すべき役目を果たすよう努めた。

ただ心の中には、埋めようのない大きな喪失感を抱きながら……。

クサナギに戻ると俺は早速、軍装も解かずに先ずは報告を受けることにした。

その場には、遠征軍、留守部隊、そして援軍として参じた王都騎士団の残留部隊を率いるシュルツ軍団長が揃っていた。

「早速だけど北部戦線の報告はアレクシスから、南部戦線の報告は団長にお願いしたい」

「はい、北部戦線は最終参加兵力として我々は友軍を含め45,700名、敵軍は65,000名となります。

先ずは詳細の報告に先んじ、今はこの場にいらっしゃらない功労者の方々を報告させていただきます」

(ん……、帝国軍のことか? 確かにドゥルール子爵の姿が見えないが……)

「今回の戦い、王都騎士団の本隊である一万騎を率いられて来られたのはダレクさま、ハストブルグ辺境公です。その参戦により、我らは大きく救われたといっても過言ではありません」

(ははは、また兄さんに助けられたのか。これは暫く頭が上がらないな……)

「ですが最終的に勝利を決定付けたのは、フェアラート公国よりクリューゲル陛下が率いられた魔法兵団によるものです。陛下および一千名の公国軍の参戦によってリュート及びヴィレ王国軍は二万近い戦力を残しながら降伏するに至りました」

「な……、そうなのか」

(マジですかっ! クリューゲル陛下が自らが?)

「正直に申し上げて我らは最終局面で敗退するところでした。それ程にリュート・ヴィレ王国連合軍は強敵でした。我らはクリューゲル陛下によって救われたと言っても過言ではありません」

アレクシスの言葉に誰もが深く頷き、一様に首を垂れている様子を見ると、どれだけ綱渡りの勝利だったかが俺にも痛いほど理解できた。

「クリューゲル陛下と辺境公は戦いが終わると軍を引かれ、今頃はカイラールにご逗留中かと思われます。

なお陛下は、タクヒールさまが凱旋された折には、再び戻っていらっしゃると仰っていました」

「ありがたいな、では改めてお礼を申し上げるとしよう」

(第三皇子を助けに行った俺たちもまた、陛下や兄さんに助けられた、そういうことだね?

ってか、戻って来られるということは……)

それを聞いたとき俺は無意識にラファールを見ると彼と目が合った。

俺が頷いて見せると、彼は盛大に顔を引きつらせていたが……。

「その他の援軍として、カーミーン子爵が率いられた五千名もの援軍も、ドゥルール子爵軍の窮地を救い、我らの防衛陣の一翼を担ってくださいました」

(いや……、カーミーン子爵が五千名もの兵を率いて? すれ違った時にはそんなこと言ってなかったぞ?

これは……、ボッタクリナ商会からは最優先で買える限りの商品を買わないと……)

「そして我が軍の損失ですが……、魔境公国軍の戦死者は概算で500名、王都騎士団の戦死者は100名、双方で負傷し戦線離脱した者が約4,000名になります」

◇魔境公国軍

・参加兵力    16,700名

・負傷(戦線離脱) 3,000名

・戦死        500名

◇カイル王国軍(王都騎士団)

・参加兵力    15,000名

・負傷(戦線離脱) 1,000名

・戦死        100名

くそっ、六百名も! やはり大きな被害を受けたか……。

あの兵力差なら数字上では大健闘と言われるかもしれないが、人の命は数字で数えるものじゃない。

「ただ帝国軍の被害は更に大きく……、二つの軍を合わせて1,700名の戦死者と3,300名が負傷者により戦線離脱を余儀なくされております。特に混成軍だったカーミーン子爵が率いた軍の損耗率が著しく……」

「そうか……、皆には難儀をかけてしまったな。ちなみに、この場に居ないがドゥルール子爵はご健在か?」

「ローレライを巡る戦いで戦傷を追われ、今はクサナギの病院にて療養されていますが、命は取り留めて快方に向かっていらっしゃいます。なお子爵の奮戦により、ローレライを脱出しようとしていた孤児二百名の命が救われています」

「そ、その……、私もドゥルール子爵に命を救われた一人です」

(え? ローザも前線に出ていたと言うことか? どう言うことだ?)

「戦いとは別に、ヴィレ国王率いる別働隊がローレライを襲撃し、避難を指揮されていたローザ様と避難民を守るため、ドゥルール子爵が奮戦されて……」

「そうか……、ドゥルール子爵は後ほど見舞いに行き、俺からも礼を言わせてもらうよ。カーミーン子爵は商会を率いてクサナギにいらっしゃると聞いているので、くれぐれも対応には配慮してもらいたい」

◇帝国軍(ドゥルール子爵軍)

・参加兵力     8,000名

・負傷(戦線離脱) 1,800名

・戦死       700名

◇帝国軍援軍(カーミーン子爵、他)

・参加兵力     5,000名

・負傷(戦線離脱) 1,500名

・戦死       1,000名

「敵側の戦力については凡そでしか申し上げられませんが、三国の軍勢は戦死者8,500名、捕虜24,000名、逃亡などで所在不明が2,500名ほどとなります」

「あ……、いや、ちょっと待って! どう考えても捕虜の数がおかしくないか?」

俺も三国の軍勢が総勢で35,000名だったことは聞いている。

ならば猶更、七割以上が捕虜になったって話が疑問に思えてしまう。

「最終決戦にて二人の将、リュート王国軍を率いた第一王子とヴィレ王国軍の将軍が降伏勧告に応じてくれました。そのため、それまでの戦いで捕虜となった者とは別に、健在な兵が一万五千以上も捕虜として降ってくれた結果です」

◆ヴィレ王国軍

・参加兵力    15,000名

・戦線離脱     1,000名

・戦死       2,500名

・捕虜(負傷含む)11,500名

◆リュート王国軍

・参加兵力    10,000名

・戦線離脱     500名

・戦死       1,500名

・捕虜(負傷含む) 8,000名

◆カイン王国軍

・参加兵力    10,000名

・戦線離脱     1,000名

・戦死       4,500名

・捕虜(負傷含む) 4,500名

「ほう、一万五千以上もの健在な兵力を抱えながら……、ですか?

なかなかできることではありませんな。よほどの愚物なのか、それとも……」

団長の言う通りだ。それだけの兵が居れば強引な敵中突破を敢行して撤退もできただろう。

敢えてそれをしなかった理由が知りたいな。

「傑物であると思われます。そもそも魔法兵団の攻撃に彼らはなす術もなく一方的に殲滅された上、完全に包囲されて退路を絶たれました」

確かにな、過去の戦いでは三百名ですら圧倒的な殲滅攻撃だった。それが千名ともならば想像を絶するものがあるだろう。

「二人の将は『戦いの趨勢は決した以上、自身の首で将兵たちが無駄死にしないのであれば……』と仰り、降伏勧告を受諾いただきました」

「なるほど、なかなかできることではありません。話を聞いたところでは死なせるには惜しい人物のように思われますが……」

この団長の言葉に、俺の中で二つの記憶が蘇った。

ひとつめは、先日の捕虜引見式で第三皇子に対し、同じことを言った伯爵の言葉。

そしてもうひとつは、二度目の人生で俺自身が行った行動。

それらを思い出して彼らに興味を持った。

「一度彼らに会って話をしてみたいな。今はどうしている?」

「この会議のあとで捕虜引見の準備も進めており、その二名に加えヴィレ国王を控えさせております。

その際にお話していただけるかと……。

なおカイン王国軍を率いていた第二王子は、その前にあった激戦の中で戦死しております」

「分かった。報告を続けてくれ」

(ってか国王も捕えているのかよ。しかも各軍は王族が親卒してきていたのか……)

「イストリア正統教国軍は正規軍が二万、武器を持たない領民が一万で侵攻して参りましたが、その領民たちを救う過程でゲイル司令官はお亡くなりになりました」

「……、話の途中ですまない。ゲイルを看取った者はいるか?」

「はい、共に従軍していた第一道の駅の守備隊長がおります。彼も控えさせておりますので、後ほど話を聞いていただけるかと」

そっか、それは助かるな。

俺からも奥方には直接会って詫びねばならない。そのためにも……。

「報告を続けさせていただきます。

イストリア正統教国軍については戦死者の概算が約八百名、一万名近い領民たちを保護しておりますが、それ以外は形勢不利となった際、我らを欺いて逃走したため取り逃がしております」

そう言うとアレクシスらは苦悶の表情を浮かべていたが、やるせない気持ちは十分に分かる。

結局奴らは周囲を踊らせるだけ踊らせて、自身の安泰を図ったのだから……。

「なお民たちを扇動していた者の中に『闇の使徒』の存在が確認されており、公妃殿下の暗殺を試みてきましたが、これは寸でのところで回避できております」

「何だって!」

俺や団長を始め遠征に出ていた者たちは『闇の使徒』の言葉に戦慄した。

彼らは俺たちにとって天敵に近い存在であり、決して許すことのできない者たちだからだ。

奴らがユーカを?

くっそ! どこまで付きまとうんだ!

絶対に許さん!

俺は一気に体温が上昇するのを感じた。

だが……、ここで俺が激発すべきではない。そうなれば取り逃した彼らは立場を失ってしまう。

大きな息を吐いた後、努めて冷静でいるよう振舞った。

「すまない、続けてくれ」

「この件については、奴らの足取りは掴めておらず、おそらく奴らは蠢動する拠点をイストリア正統教国に移したのではないかと思われます」

◆イストリア正統教国軍

・参加兵力    20,000名

・戦死       800名

・捕虜(負傷含む)  なし

「そうか、奴らは他国だけを躍らせて自分たちは無傷か……、許せないな。

そして今回の戦乱、おそらく奴らが関与して糸を引いている可能性もあるな。

ラファールを始め、一部の者たちとは後程この件で議論を進めたいと思う。今は取り急ぎ報告と共有を続けよう」

そう伝えたのち、今度は団長に向き直って報告を促した。

「我ら遠征軍が到着した時点では、第三皇子殿下の消息は不明、約三万の友軍は十二万の敵軍を相手に苦戦しておりました」

「じゅ、十二万だと!」

「デ……、アルか……」

誰もが言葉を失うなか、父や義父が驚きの言葉を漏らしていた。

この敵軍の数は、前回の戦いでカイル王国が相対した四方面、全ての敵軍の合計数に等しいからだ。

「我が軍は初戦で友軍を包囲していた三万五千の敵軍を掃討し、転戦して一万の敵を打ち破り第三皇子殿下を救出、四万の敵軍が包囲する中を蹴散らして友軍の守る砦に再入城いたしました。

その後、三万の第一皇子軍を撃破し、四万のスーラ公国軍を打ち破って勝利を決定付けました」

「「「「「!!!」」」」」

いや……、団長、それだけ話すとなんか凄いことして来たみたいな……。

まぁ結果的には事実なんですけど。

留守部隊のみんなは驚きもそうだけど、数字が大きすぎてどちらかと言うと引いてる?

「ははは、タクヒールさまの戦果が凄すぎて、なんか僕らの勝利が霞んじゃいますね……。

改めて怖くなりましたよ」

「デ、アルナ……」

「いや……、凄まじ過ぎて信じられんほどだが、たった一万騎で十二万を? 一体どうやって……」

アレクシスすら引き攣った顔で苦笑しているし、二人の父は完全にドン引きしていた。

「タクヒールさまの戦果にはグラート殿下も比類なき勲功と深く恩を感じられたご様子で、今後は帝国との関係も安泰かと思われます。まだ未確定な部分もありますが、戦利品の分配及び戦後の領土割譲及び謝礼金の手配などが進められており、かつてないものになるかと思われます」

「「「「「おおおおっ!」」」」」

「因みに団長に補足すると、我々に降った者として一千騎を移住者として同行しているけど、後日には残りの四千騎も此方に来る予定となっているからね」

「ご、五千騎、ですか?」

これにはレイモンドを始め、多くの者たちが驚いていた。

彼らは基本的に捕虜として預けられているが、魔境公国に移住し騎兵となってもらう前提だ。

だから俺も敢えて捕虜ではなく『移住者』という表現をしていた。

その反面、それなりにコスト(食料や俸給としての金貨)は大きく積みあがることになる。

「そうだね、それと共に相応の食糧も一緒に送られてくるよ。まだ詳細は未定だけどね。

今回は防衛戦であり皆の功績に報いる手段が限られている。なので帝国から得たものを原資に、皆には功績に応じて分配して報いたいと思っているよ」

「我々にもご配慮いただいたこと、留守部隊の一同を代表してお礼申し上げます。

更に復興状況や捕虜の運用などもご報告と御裁可いただきたい内容がありますが、その前に優先してご報告すべき情報があります。そちらのお話をさせていただいてもよろしいでしょうか?」

「かまわない。その様子だとあまり良い話ではないよね?」

「では、報告にあたり貴重な情報を知らせてくれた者をここに」

アレクシスの指示で会議室に招かれた男により、俺たちは驚愕すべき事実を告げられることになった。

戦いはまだ終わっていないことに……。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。

次回は7/29『終わらぬ戦乱』を投稿予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。

※※※お礼※※※

ブックマークや評価いただいた方、本当にありがとうございます。

誤字修正や感想、ご指摘などもいつもありがとうございます。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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