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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 46

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「父上、母上!」X2

「鉄騎兵団は辺境演習より只今帰参いたしました」

「視察団はテイグーン入植地から只今戻りました」

兄と俺、無事全員がエストの街に戻った日、その日のうちに定例会議、及び報告会が行われた。

先ずは兄から始まった。

<鉄騎兵団演習報告>

「今回、50騎の鉄騎兵団を伴い、魔境での演習を実施し、その成果を確認できました。

実戦に近い、魔物との戦闘経験は、訓練とは違い、兵にとっては貴重な経験であったと思います。

軽症軽傷の負傷者は出たものの、全員が無事帰還しており、危険は伴うが、今後も定期訓練の実施を考えています。

負傷者も、途中で合流した聖魔法士により回復し、今後は回復部隊として、聖魔法士を従軍させることも検討いただきたいと思っています」

うーん、聖魔法士の同行かぁ。

俺はまだ許可するつもりはない。ローザとミアはまだ温存しておきたい。

回復拠点が近い、と言う事で折り合いを付けたいな。

リストから新しく聖魔法士を見繕う事も必要かなぁ……

そんな思案をしていた。

「タクヒールの方はどうかね? テイグーンはモノになりそうか?」

やべっ! 父に問われるまで、ぼーっと思案していた。

<テイグーン視察団報告>

「テイグーンの開拓地としての可能性は十分確認できました。

テイグーン山の平地部上側に、湧水の水源を確保し、地下水脈から、井戸による水の確保も可能と確認しました。これを活用し、先ずは地魔法士と現地入植者で、上水道と下水道の整備を、現在検討しております。

将来的には、エストの街規模の町を建設する想定でおり、両端の隘路には関門を設置し、安全な拠点にする予定です。

課題となっている、自給自足を目指した食料生産は、試験農場を作り、幾つかの案を試してみる予定です。なお、一部作物(芋)は先行して栽培試験を行っており、苗も定着し生育も順調で経過を観察中です。

今後、対応可能な町の造成工事は、すぐにでも実施したいと考えており、魔法士を数人現地に投入して、基礎工事を進めたいと考えています」

「レイモンド、男爵領の財政を預かる立場として、其方の見解が聞きたい。

儂の見るところ、最辺境の立地と言う事もあり、物資の運搬も困難を極め、開発費だけでも男爵家の財政が傾く気がしてならんのだが……」

「はい、現在の男爵家では、この規模の莫大な開発費を賄う事は難しいと思います。

しかし今後は内政に投資し、子爵領として体裁を整えて行く事も必要です。

エストール領では、これまでに増して領地開発を行わないと、5年、10年先の予定が立ちゆきませんので」

こう話すと、レイモンドさんは笑ってこちらを見た。

「なお、開拓地の開発費用については、タクヒールさまよりご献策があるようです」

流石だ。父の意見に同調しつつも、父がハストブルグ辺境伯から言われていた事を後ろ盾にし、援護射撃をしてくれている。

「レイモンドさん、ありがとうございます。私からは更にご提案と、それに対してお願いが4点あります」

あ、さっそく父が表情を硬くして身構えている。

また更に予算として金貨を毟り取られるのでは……、きっとそう思っているに違いない。

「大前提として、テイグーンの開発に対しソリス男爵家からの予算使用は極力抑えようと考えております」

父の顔が少しだけ緩んだように見えた。

「私としては、開発費はそもそも、昇爵を勧めてこられた、ご本人からいただこうと思っています」

両親の顔から若干血の気が引いた。

俺の意図していることに気づいたようだ。

俺は敢えて結論から先に言った。

「開発費をハストブルグ辺境伯に投資してもらいます。それに見合う担保は見つけてきました」

ここで俺は、またいつもの悪い顔になっていた様だ。

「提案内容として、

今回の視察でテイグーン山に鉄鉱床を発見しました。この鉱山を担保に町の開発費投資を提案することはどうでしょうか?

投資された金額は利子を含め、今後10年間返済する、といった感じが妥当と思います」

皆一様に難しい顔をしている。恐らく誰がその交渉をするのか?

そんなところだろう。

「交渉手段については、

発注を受けたクロスボウの納品に私が同行し行いたいと考えています。

その交渉ができるよう、お土産を別途持参し、交渉に入るきっかけにしようと思っています。

そのために、エストールボウの献上も視野に入れていますが、ご許可いただけますか?」

まだ一押し足らないかな?

「辺境伯は、子爵に昇爵するにあたり、可能な限り協力すると仰った手前、正当な投資であれば協力して貰える可能性が高いと考えます。

この交渉は単に頭を下げるのではなく、あくまでも対等な投資として提案する事が肝心と考えます。

そして、私がこの交渉の任に当たるに際し、他にも幾つかご許可いただきたいことがあります」

そら来た! と、父が表情を固くした。

「許可いただきたいことは、

辺境伯へのエストールボウ献上と投資提案を行うことです。

そしてお約束いただきたいのは、

鉱山収益は返済と開拓地開発費に使用すること、私が鉱山とテイグーン開拓地を領有することです。

これらの取決めは、無事交渉が成立し、辺境伯からの投資を獲得することを条件とする、

これでいかがでしょうか?」

父は腕を組んでじっと考え込んでいる。

正直、父にはこれ以上の経済的負担はかけたくない。

そのため、費用の負担はかけない代わりに、テイグーン開発に関して自由な裁量を与えて欲しい。

今まで通り、男爵家から予算を貰う体制を継続すれば、今後、俺のやりたいことは必ず行き詰まる。

その為には、どうしても承認を得る事が必要だった。

「ダレンさま、タクヒールさまのご献策、今ある予算とは別に、新たな収入源の活用、見るべき点は多いと存じます」

レイモンドさん、いつも後ろから援護ありがとう。

「男爵家に負担を掛けない、そう言っているのに何がお気に召しませんの? それとも、この子が見つけた鉱山が惜しいのですか?」

「そうではない、そうではないのだ……」

今回は母の言葉に対しても、珍しく父は屈しない。

「タクヒールよ、交渉には自信はあるか?」

「はい、それなりに。万が一辺境伯の不興を買った場合、私が独断で動いたとして処罰して下さい」

「タクヒールよ、投資の返済には自信があるか?

万が一返済が立ち行かなくなった場合、我々の面目は潰れ、更に有力な鉱山を一つ失うことになる」

「以前の書物の知識になりますが、鉱山は有望です。町の投資に目配りをすれば返済は問題有りません」

「ふむ、では無事交渉を成立させた暁には、お前が言う取決め、その全てを了解すると約束しよう」

「ありがとうございます」

「ただし! お前だけの取決めでは不公平だからな。今回は私からも取決めを行う」

父はいつも俺がする悪い顔になって言った。

「この交渉にあたる前提として、

先ずは辺境伯から金貨1万枚以上の投資を取り付けること。

テイグーンの町でも5年後に60名、10年後には100名の動員兵力の分担を担うこと。

返済金は先方の利益も含め滞りなく返済すること。

新規の魔法士に対する対価は現状で打ち止めとする代わりに、今後魔法士は全てテイグーンの所属と認め、その俸給も負担すること。

これらが約束できるかね?」

そして父は笑いながら続けた。

「万が一、約束できなかった際の取決めとして、

テイグーンの領地と鉱山、魔法士の帰属も再検討する。

この取決めを其方が受諾すること、それが提案実施を許可する条件だ」

父はドヤ顔で笑っている。

「父上の仰せのままに」

平然と、俺はそれだけ言って一礼した。

父はやっぱり商売人だった。

まぁ動員兵力の件以外は、元々此方でも進言しようと思っていた事だけど。

少しでも父の気分の良いようにしておこう。

金貨一万枚の投資も、俺が考えていた金額に等しい。

今考えている町の規模では、それぐらい予算が無いと実際に思っていた事ができない。

にしても、100名の動員兵力って……、領民換算で2,000名、相当無理しても1,000名規模の領民が必要じゃん!

全く、父上は容赦ないなぁ。

まぁそれはなんとかするしかない。

でも、俺もこのまま引き下るのは嫌だった。

「父上、次回出征があった際には、私も動員兵力のひとりとして、父上の命に従い従軍致します。

お約束、違える事の無きよう、お願いいたします」

「なにっ!」

してやったり、と思っていた父は、息子から意外な反撃を喰らい絶句してしまった。

今度は俺が悪い顔になって笑う番だった。

俺の最後の一言を受け、隣で成り行きを見守っていた母は、鬼の形相で父を睨んでいる。

『素直に認めれば良いものを、余計な事を!』

言葉にせずとも母の顔にはそう書いてあった。

父は先程の得意顔から、一気に顔面蒼白に変わった。

『ふん、この程度の悪事、俺の方が年季は上です』

心の中の声は出さず、俺は表情を消して一礼した。

レイモンドさんと兄は笑いを押し堪えていた。

今回もたまたま同席していた妹は訳が分からず、きょとんとした顔をしていた。

会議の参加者が、それぞれ違う表情でこの日の定例会議を終える事になった。

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、ありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

投稿ですが、50話迄は毎日投稿を目指してみることにしました。

それ以降は、仕事の合間を見て更新を頑張ります。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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