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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 57

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「あの時のヒヨリミ子爵のバカ息子の惚け面、団長にもお見せしたかったです」

盗賊の襲撃とその後のヒヨリミ軍来訪の報を受け、急遽引き返してきたヴァイス団長と俺は談笑していた。

「皆さまご無事でなによりです。それにしても……、こうも早く、露骨に仕掛けて来るとは思いませんでした」

「はい、私もその点油断していたと反省しています」

「ヒヨリミ軍の関門通過を許したことも、今後検討しないとなりませんなぁ」

「そうですね、関門もまだ完成してないし、想定外の出来事の対応、指示命令系統が不十分でした」

「にしても…彼らはうまくハメ手に掛かりましたね」

「まぁ居る筈のない兵士が、400名も突然現れたんですから(笑)」

そう、ヒヨリミ子爵次男エロールは、援軍を名目に押し掛け、乗っ取りを企んだが、自軍に倍する兵力に包囲されていると知り、一気に恐怖に駆られ、すごすごと馬首を巡らせ帰って行った。

まぁ今頃はたぶん、ショックから覚め地団駄踏んでいることだろう。

彼らを城壁の上から取り囲んだ弓箭兵、実は弓箭兵でもなんでもない。

町の防衛訓練に参加しており、昨夜の襲撃でもクロスボウを持って奮戦した領民と、射的場で射撃練習を積んだことのある領民たちだ。

自警団と呼んでいるこの組織の中には、女性や15歳前後の少年少女もいた。

ヒヨリミ子爵の兵たちは、まず彼らの出現に驚き、矢継ぎ早やに出される指示と射撃、これに驚愕するあまり、離れた城壁上にいる彼らの容姿や服装を注意して観察する余裕も無かった。

テイグーンでは避難訓練、防衛訓練など、今回色んな点で事なきを得たのには理由がある。

他の町とは異なる施策がいくつか実施されていた。

理由として、

魔境が近いため、魔物による襲撃の危険性があること。

最辺境の地なので、盗賊団などの襲撃の可能性。

この二点は最初から懸念していたからだ。

入植が始まる前の、昔のテイグーンなら、目ぼしい獲物も少なく、狙われることもあまりなかったが、開拓が進み町が豊かになり、人や家畜が増えれば、当然危険性も飛躍的に高まる。

そのための訓練を、住民と共に実施していた。

そして、他にも防衛に関わる要素は色々あった。

◯新兵器の配備

俺はゲルド工房長に初回発注した諸葛弩弓を全てここに持ち込んでいた。

女性でも簡単に扱え、10連射まで連射可能だが、命中率と射程距離、鎧を貫通する威力は弱く、一見すると使い勝手の悪い武器だ。

でも、使用法を限ればいいんじゃないか? 俺はそう考えた。

その為、最も適切な配置として、商品取引所、行政府と領主館分館にそれぞれ配置した。

テイグーンの町のなかでも金貨や人が集まる場所だ。

そしてそれらで働く者全員に、定期的に諸葛弩弓の射撃訓練も実施していた。

今回も商品取引所では、カウンター越しでの接近戦で、男性に比べ非力な女性が使える武器として、その連射性を活かし、何人もが放つ矢を受け賊は斃れた。

今後も使用する場面を限り、適材適所で配備するため、200台の追加発注を決めている。

◯独自の防衛戦略

エストール領でクロスボウの射的大会を開催する目的のひとつに、領民の戦力化があった。

テイグーンではそれをもう一歩進め、領民から自警団を組織し、定期的に訓練を実施している。

自警団は定住者からだけでなく、他の町や村から出稼ぎで来た期間労働者からの参加もあった。

そして、訓練参加者には手当も支給している。

自分たちの身を守るため、手当も出るとあって、訓練には男女問わず400名程度が参加している。

更に自警団用に500台以上のクロスボウを町の複数箇所に配備、各自が受け取れるようにしていた。

今回、盗賊団に対して即座に多くの住民が対応した背景にはこういった事情もあった。

◯領主館分館の防衛

人手は不足しているなか、領主館分館の警備などに割ける人手は限られていた。

そこで、ヴァイスさんなどとも相談し、防衛には幾つかの罠を張っている。

盗賊が掛かった城壁の罠は日本で子供の頃に読んだ、城の防衛手段にヒントを貰った。

他にも、領主館分館に居住するものと、限られた一部の者しか知らない落とし穴や罠が随所にある。

警笛によって、すぐ下の駐屯兵詰め所から兵士がすぐに駆け付けられるようにもしていた。

今回はこういった事前の準備が役にたった。

まぁ他にも色々対策をしている部分はあるんだけど…俺にはヴァイスさんという優秀な参謀がいるわけで……

「にしても、テイグーンの守り、なお一層強化する必要がありますな」

「ですね、あのバカは以前から懸念していた、国境から魔境の境界を縫ってテイグーンに到達する可能性も見せてしまいましたし」

そう、次のグリフォニア帝国の出兵が、このルートを採られると、ソリス男爵領はひとたまりもない。

まぁヴァイスさん以外は、大軍を運用してテイグーンを急襲するなんて芸当、できないとは思うけど……

収穫祭は仕切り直しで、日程を一日短く、開始は2日ずらして前夜祭を始めることとなった。

もちろん前夜祭の冒頭は、協力してくれた領民への酒と食事の大盤振る舞い、自警団への臨時報酬、商品取引所で活躍した女性達への表彰と報償で大いに盛り上がった。

祭りの後、改めて駐留兵士の再編成、自警団からの新規雇用などを行い、兵員規模も一新した。

<テイグーン一帯人口>

滞在人口 1200人

定住者   600人

期間労働者 600人

<駐屯兵力>

常備兵 70人(20名から増員、兼業兵から採用、他)

兼業兵 80人(30名から増員、主に自警団から採用)

鉄騎兵団50騎(演習の為毎週エストより交代で派遣)

<双頭の鷹傭兵団>

遊撃隊 50人(これまでと同様の任務)

守備隊 30人(魔境側関門警備専任)

<自警団>

弓箭部隊 400人(緊急時の防衛専任部隊)

<配置>

テイグーンの町 常備兵40名、兼業兵20名

テイグーン鉱山 常備兵10名、兼業兵20名

魔境側関門守備 常備兵10名、傭兵団30名

鉱山側関門守備 常備兵10名、兼業兵10名

遊撃部隊    鉄騎兵団50名、傭兵団50名

<テイグーンの総兵力>

ソリス男爵軍   200名(出征可能120名)

双頭の鷹傭兵団   80名(出征可能 50名)

テイグーン自警団  400名(出征可能 0名)

うん、それなりになったよね?

ちょっと増えた町の人口1200人に対し、兵員数は突出しちゃったけど、鉄騎兵団50騎は借り物だし……

自警団の半数は、出稼ぎに来ている働き盛りの男手中心だしね。

テイグーンの町は賃金も高いし物価はエストの街並みだから、そのまま居ついてくれるとありがたい。

物価は意図的に抑えている。食料や必需品は大量購入で安く仕入れ、フランの町からはバルトがタダ同然で輸送してくれるから。

早く治安を安定させ、工事関係以外の仕事も充実させれば、定住者(移住者)も少し増えた今の600人からもっと増やしていきたい。

まだまだ、ではあるが少しずつ、確実にテイグーンは整いつつある。

人員、街並み、防御施設など、全てが発展途上だが、俺たちの理想の街として、着実に進化を続けている。

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

<追記>

日々投稿も一か月継続できました。

無事50話まで進めたのも、応援いただいたお陰と感謝しています。

これからも感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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