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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 58

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「これより定例会議を始める」

父の進行で定例会議が始まった。

テイグーン騒乱の対応も落ち着き、俺はエストの街を訪れている。

定例会議の出席と、第二回最上位大会が行われるためだ。

兄を除くいつものメンバーで定例会議は始まった。

「ダレクより、タクヒールに向けて文が来ておる。学園でも、将来性が見込める文官候補の学生が沢山いるとのことだ。

身分の壁に阻まれ、平民では主要な仕事にも付けず、あたら有為の人材が沢山眠っているらしい。

エストール領、特にテイグーン開発の話に興味を持った学生は紹介してくれるそうだ」

「それは何よりの朗報です。今は文官の数が足りず、苦労しております。兄上の知らせが楽しみです」

「所でテイグーンの状況はどうだ?」

「はい、鉄騎兵団50騎が交代に訓練で駐留してくれており、治安や人心の安定に寄与してます。

あと、入植も順調で、先ずは期間労働者と入植者の割合を5対5から、3対7にする事を目標としています。

鉱山の開発も順調で、テイグーンだけでなくフランの発展にも大きく寄与していると考えています。

今はバルトの収納魔法頼りですが、いずれ街道が整備されれば、流通面でも自立できると思います」

「では現状で懸念はないのか?」

「最大の懸念はヒヨリミ子爵の蠢動と魔境側からの敵の侵入です。

今後も何を仕掛けてくるかわかりません。油断や慢心は禁物とし、対策を進め、加えて魔境側のルート、国境からヒヨリミ子爵領側を抜けてくる侵攻に備え、目下、関門の要塞化など工事を進めています」

「では当分……、工事は続きそうだな」

「はい、そのため今少し魔法士の増員を検討中です。

以前の【取り決め】通り、魔法適性確認費用、発見後の褒賞、給金などの支援は不要ですが、テイグーンで抱え込むことご許可いただければ……」

「こちらの負担がないのであれば……、問題ないが、どのぐらい目途はついておる?」

「こればかりは試してみないと分かりませんが……

2名から10名ほど、予定しております」

「んなっ! ……、其方の好きにするが良い」

父は呆れて、一言だけ発した。

実は、候補者だけなら30人前後はいるんだけどね。

「所で父上、最上位大会についてはどうなっています?来賓の状況が気になります。あとまた独自で胴元をされる予定ですか?」

「状況が状況なのでな……、グリフォニア帝国の動向も気になる中、みな領内の対応で手いっぱいのようだ」

「では、今回は領民中心で開催させていただきます」

俺はちょっとだけ楽ができると安心した。

今回の最上位大会だが、大会参加者として、こちらに来ているのはクリストフだけで、今回カーリーンは本人の希望で参加を辞退し、実行委員側でクレアたちと共に運営に携わっている。

開催前に、昨年優勝者として腕前を披露する予定だ。

最上位大会が、昨年と変わったことが幾つかある。

そのひとつは、勝者投票券の申し込みがエストの街に加え、フラン、マーズ、フォボス、テイグーンと新たに4つの町で購入可能になったことだ。

・オッズなど、リアルタイムの情報はない

・購入は開催6日前に締め切りとなる

(エストの町は5日前から受付開始)

・換金は購入した町でしか受付しない

これらの条件は付けたが、わざわざエストの街に行かなくても買える、それ自体が大きなことだった。

エストの町と受付時期をずらしたとはいえ、運営面ではかなり大変だったがなんとか乗り切った。

二つ目の変化は、新たに大口投票券を販売したこと。

今回、父独自の胴元は運営されないことから、一部商人が勝手に胴元になろうとする動きもあり、牽制の意味も含め、一口金貨10枚枠を新設した。

エストの街の窓口限定で販売し最高10口までとした。

「今回の投票集計が出ました。前回より3,000枚多く、総額金貨6,000枚を超えています!」

クレアから驚くべき報告が入った。

そのうち金貨2,000枚相当は大口投票だった。

前回父がどれだけかき集めたか窺えるというものだ。

「ちなみに新設の投票受付所の状況はどう?」

「はい、4か所の合計は金貨1,000枚、フラン、テイグーン、マーズ、フォボスの順になっています」

好景気に沸くフランの町は一番投票が多く、その6割強を占めたのもなんとなくわかる気がした。

フランは鉱山で働く者達がお金を落とす町、そんな町の特性を象徴しているような気もした。

2割強をテイグーンが占めたのも、期間労働者が多く、彼らの投票で数字が伸びた。

マーズの町は投票数自体は多いが、皆、堅実に娯楽の範囲での投票だったため、占める割合は1割強。

一番人口が少ないフォボスでは1割以下の投票数となった。

エストの街では、投票所を分散させたにも関わらず、通常の投票は前回とほぼ同数の投票結果だった。

前回見事的中させた者の話を聞いていたり、娯楽として楽しむものも増えたことに加え、他の町の投票状況も踏まえたオッズが日々掲載され、エストで再投票も行う人間も少なからず居た、それも要因だった。

これらの結果、胴元取り分は優勝賞金や運営費を除いても、金貨1,000枚分相当になった。

定期大会の賞金、日々の射的場景品など、常に財源が必要な俺にとってはすごくありがたい数字だった。

もう父からは魔法士発掘の報奨金貨を貰えないこと、魔法士の俸給もこちらの負担となった今、個人の財源は少しでも増やしておきたかった。

こうした施策も加え、第二回最上位大会の進行は順調に進み、本番当日もつつがなく終了した。

優勝 クリストフ(白組 風魔法士:2番人気)

2位 ゲイル  (赤組 風魔法士:1番人気)

3位 ゴルド  (黄組 風魔法士:6番人気)

4位 傭兵団団員(青組)

5位 常備兵兵士(赤組)

結果は、2番人気のクリストフが優勝、カーリーン不在とはいえ、見事前回の屈辱を晴らした。

2位は一番人気のゲイル、3位はゴルドと風魔法士が独占した。

結果が手堅い所で落ち着いたため、前回より的中者が多く、その為オッズも手堅いものとなった。

それでも優勝組投票は3倍、順位組投票は5倍の賞金が出たので、当選した者達は大いに喜んだ。

今回、6位から10位の中に領民が4人も入り、領民達の技量の進化も目立った大会となった。

益々参加者が増えてくれるようになれば、当初の目論見どおり領民の戦力化も進むと感じた。

大会自体はつつがなく終了したが、予想はしていたが、できれば起きて欲しくなかった事件もあった。

「おいおい、この当たり券、換金できねぇとはどういう事だ」

風体の良くない人間が受付で因縁を付けてくる。

そんな事が何か所かで発生した。

「こちらの投票券は無効です。換金できません」

各地の受付では毅然として対応が行われた。もちろん彼女達の後ろでは多くの兵士が控えている。

「この領地では掛け金を奪うだけ奪って、金は払い戻さねぇのか!」

「こんな悪どいこと、領主ぐるみでやってるのか!」

酷い言われようだった。

でもこちらも偽造対策はちゃんとやっているため、受付から見れば一目で偽物と分かってしまう。

「あなた方はこの投票券をここフランで買われたと言いましたよね!」

「ああ、そうだ。なけなしの金貨10枚、それで買ったからこそこの投票券を持っているんじゃねぇか」

「ゴタゴタ言ってないで、さっさと金貨50枚に交換しろやっ!」

因縁を付けて来た人間とは別の者(恐らくはグル)も加わり、脅しをたたみかけて来た。

「この番号の投票券はフランでは販売していません。しかも金貨10枚の大口投票の番号とも違います!」

「なっ!なにを証拠に……」

「あなたが持ってきたこの投票券が動かぬ証拠です!

何よりフランでは金貨10枚の投票は行ってません」

「へっ?」

こういう詰めの甘い不埒者も結構居た。

そして、不正行為を行った者は各所で兵士に連行されていった。

捕縛された者達は、エストール領内の領民ではなかったのがせめてもの救いで、全てが他領から流れてきた身元不明の者達であった。

当然彼らに説明はできないが、10桁の番号は単なる通し番号ではない。

・最初の2桁の番号の和下一桁が投票券を販売した町

(例:9+2→1、8+3→1、4+7→1、1はエストの街)

・3桁目から4桁目を引くと投票金額の種類

(例:6-2→4、7-3→4、9-5→4、4は金貨一枚)

・5桁目と6桁目で投票した組を示す

(例:11→赤赤、21→白赤、順位組投票)

(例:16→赤、28→白、59→緑、優勝組投票)

・7桁目から10桁目が通し番号

日本の免許証番号を参考に、番号自体に意味を持たせており、投票した金額に合わせて発行する券の種類を変えている。

投票券にある、金額のチェックボックスは実は意味がない。偽造対応の罠に過ぎなかった。

投票券の制作や割り振りに時間と手間は掛ったが、今回は最大掛け金が金貨10枚のため、そうも言ってられなかった。

結果、予想してた通りのことになったのだけど……

色々あったが無事、チャンピオン大会を終え、テイグーンの町へ帰還する日を前日に控え、領主館で寛いでいると、妹クリシアがやってきた。

「タクヒールお兄様、以前お話ししたとおり、今回はテイグーンに連れていっていただきたく思います」

いや、それを俺に言われても……、父と母は反対するに決まっているし。

「ご安心ください。お母様からは許可は頂いています。ここ数カ月、騎馬に乗る練習もしました。

お母様は、お兄様なら最高の安全を確保してくれる筈だと、笑って言ってくれましたよ」

うん、それが一番怖いんです。小さな怪我もさせられない。落馬したら大変だから……

騎馬ではなく馬車で行こうね。

しかし、10歳にしてウチの政治をちゃんと理解している。

母さえ味方に付ければ、誰も逆らえないことを……

こうなったらVIP待遇で連れていくしかない。

あと、出立前に、父を通じてハストブルグ辺境伯には

テイグーン騒乱の経緯と疑問点について

その後の防衛体制の改善について

自警団について(軍ではないこと)

ヒヨリミ子爵のタイミングが良すぎる動きと、エロールの申し出について

等も、父を通じてこっそり伝えてもらっている。

今後も引き続き、鉱山やハストブルグ辺境伯が投資した金貨の噂だけを頼りに、ヒヨリミ子爵が妨害工作を仕掛けてくることは見えている。

また我々を陥れるために余計な讒言や妨害、例えば、

「テイグーン領には多くの兵がいる、もっと出兵数を増やすべき」云々

そんなことも予め回避する必要があるためだ。

辺境伯は苦い顔をしながら、「度し難い奴!」、とこぼしていたそうだが、そもそも証拠もなく、次男の独走の可能性もあるので公には対処しない。

この方針で父とは内々に合意している。

さて、エストの街での所用も終わったので、VIPを護衛しつつテイグーンの町への帰路に就くことになった。

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

また誤字のご指摘もありがとうございます。

こちらでの御礼で失礼いたします。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

<追記>

日々投稿も一か月継続できました。

無事50話まで進めたのも、応援いただいたお陰と感謝しています。

これからも感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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