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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 60

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「お兄さま、今日は町で不思議な場所を見ました」

夕食時に妹から爆弾発言が飛び出した。

「第三区の一番奥、南街区の所で変な建物があって、そこだけどうも雰囲気が凄く変だったんです」

ま、まさか、第三区、宿泊街の裏手、飲食街の端にあるエリアに行ったのか……

動揺する俺に、アンがバツの悪そうな顔をしている。

クレアも……

「沢山の綺麗な女性たちが薄いはだけた服を着て、歩いている男の人の手を引いてて……

男の人も皆うれしそうな顔で……」

あああああああっ!

大丈夫、全部言わなくてもいいから、お願いっ。

「あれってエストの街にある娼館と同じですよね?

以前にお母さまが、エストの街に何故そんな物作るんだ! と凄く怒っていて、お父さまが叱られていたのを見たことがあります。

もしかして……、お兄さまもですか?」

妹の追及するような目が……、厳しい。

天然からのこの追い込み方、母さま譲りな気がする。

いいえ、俺もまだ見た目は12歳の子供です。

行きたくても勿論行けません。

自分が通いたくて、エストの街にこっそり自分好みの娼館を作った誰かさん(父)とは違います!

「クリシア、ここは大事なことなんだけど、テイグーンはまだまだ開発中の町で、工事に携わる人足の人がとても多いんだ。

町の人も今は女性より男性が圧倒的に多くて……

鉱山の人たちも疲れを癒しにテイグーンにくるんだけど、そういった事もあって彼らの羽を伸ばせる場所が必要だったんだ」

必死で説明する俺に、ジト目で見る妹……

「だからそう、色々深い訳があって…」

そう、他にも理由はある。

こういった出稼ぎ労働者の極端に多い町では、治安の安定や犯罪防止で娼館は必要不可欠だ。

しかも、多くの領民が利用してくれることで、礼金も増えるし、領民も喜ぶし、まさに一石三鳥!

そりゃあ……、最初に娼館を誘致する、そう発言した時は俺の周り女性ばっかだし、皆いい顔しなかったよ。

でも理詰めで説明したら理解はしてくれたし、何故か父は、凄い乗り気でエストの娼館を紹介して……、と言うより、父の方で誘致の話を付けてくれたし。

家宰は、制度上の留意点や行政府としての関わりかた、関係各位に色々融通つけてくれた。

俺の方では、誘致で土地を無償提供したり、こっそり男だけの伝手を使い、宣伝したりはしましたが……

あと、娼館を誘致する際に一点だけ条件を付けた。

料金は多少高くなっても良いから、働く女性たちの安全、清潔な環境と健康管理に気を配る事。

なので、敷居は少し高くなるが、テイグーンには中級店と高級店しかない。

そしてそこで働く者は大切にされていた。

収穫祭の夜、露天で買った食事をベンチで食べていた時、たまたま、同じ店で同じ物を買って食べている、若干衣服のはだけた女性達が隣にいた。

そう、この町の娼館で働く娼婦達だ。

彼女達は決して日陰者ではない。

お店からも町からも大切にされており、ここテイグーンでは、普通に見られる光景だった。

最初は町の子供と勘違いされたのだろう。

「同じ物だね〜 ここおいしいよねっ!」

と、気軽に話し掛けられた。

「はい! この店はお気に入りのひとつです」

「だよね〜」

「ちょっと! ヨルちゃん!」

「……え? あっ! し、失礼しましたぁ〜っ!」

仲間に制されて、話し掛けて来た女性は慌てて平伏した。

そんな事もあった。

折角の機会だからと、恐縮する彼女たちには留まってもらい色々話を聞いた。

「仕事をする環境に問題ないですか? 客層とかもどうでしょうか?

何か要望があれば、是非教えてください。

理不尽なことがあれば、行政府のミザリーという者を訪ねてくださいね」

「いえいえ、とんでもないっ!」

「他の街と比べて、凄くいい街ですよっ!」

彼女達は笑って答えてくれた。凄く嬉しかった。

「大変なお仕事だと思うけど、テイグーンに来てくれてありがとうございます」

俺はきちんと頭を下げて礼を言った。

「貴女たちのお陰で、元気に頑張れる人も沢山います。仕事の張り合いや明日への活力になったり。

女性の少ないこの地では、皆さんを頼る事も沢山あります。働く環境に問題が有れば、行政府に気軽に相談してくださいね。皆さんの力になれると思います」

俺は感謝の言葉を彼女たちに伝えていた。

要は、ここでは彼女達の存在がそれだけ大事だった。

でも、こんな気持ちも妹には全く理解されていない。

「娼館の件、お母さまは、ご存じですか?

お母さまが了承されているのなら、私は何も言いません。でも、お父さまの時は凄い剣幕でした。

娼館がこの町にある、ということはお兄さまがお作りになった、という事ですよね?

この事は今まで定例会議でもお話されていませんでしたけど」

妹の責めは容赦なく続く。

やばい、嫌な汗が止まらない。誰か助けてくれ。

アン、何故逃げる。今お茶をいれなくてもいいから。

クレア、突然急用を思い出しても、ここに居てくれ。

ローザ、ミア、こっそり後ずさりして出ていくな。

その日はわずか10歳の妹に散々責め倒され、何を食べたかも覚えてないほどだった。

クリシアがエストの街へと帰るまでに、なんとかうまく取り繕って、口封じもしないと……

母の耳に入ると……、非常にまずい。

俺は詰む。

その夜は一睡もできなかったのはいうまでもない。

結局、賄賂で機嫌を取ることしか思いつかなかった。

以前から妹が興味を持っていた事、それは魔法士だ。

俺たちがエストの街にいた頃から、彼女は魔法士に交じって医療の講座に参加していた。

その時、魔法士について、魔法士適性を確認する儀式について、並々ならぬ興味を持っていた。

「私も魔法士になれたらなぁ」

当時は、そんな呟きを幾度となく漏らしていた。

幸い今はテイグーンの町でも魔法士適性の確認を行う事ができる。

事前に伝えて準備をしてもらう事は必要だけど。

今日は丁度その日だ。先日エストの街に行った折、父にも確認を取り、許可は得ている。

触媒も指定したものを事前に準備してもらっている。

魔境が近く、触媒を持つ魔物を狩る者にとって、拠点となるテイグーンは、エストの街に比べ触媒自体驚くほど入手しやすい。

正門前の受付所(斡旋所)で優先する触媒の種類、それぞれの買取価格も明記しており、大きな街と同じ価格帯で買い取っている。

狩りの後、触媒を売りたい人間も、わざわざ遠く離れた街に売りに行く手間や、仲買人に安価で売る必要もない。

その為、狩人や腕試し、一獲千金を狙う者、演習で魔物を狩った傭兵団など、持込みは非常に多い。

「クリシア、今日は魔法士適性の確認儀式に立ち会うのだけれど、一緒に来るかい?」

「ホントですかっお兄様、前から是非一度見たいと思ってたんです。」

目をキラキラさせながら、こちらを見上げてくる。

餌で買収……、そんな邪なことを考えていた俺はちょっと心が痛い。

今日確認を行う者は12名。いずれもテイグーンの町に移住してきた人や駐留兵、期間労働でテイグーンの町に滞在している人だ。

移住者や期間労働に就く者も、テイグーンではきちんと登録されている為、確度の高い情報が入手できる。それは大きな利点だった。

同じ名前、同じ年齢の別人という可能性も多分にあるが、半数以上は適性があるだろうと思っている。

「お話には聞いていましたが、聞くのと実際に見るのは大いに違いますね。凄く神聖な感じがします」

教会で儀式を受けるために整列した12名の男女、それを興奮した様子で眺めるクリシア。

「私にも適性があるのか、試してみたくなりますね」

妹が俺の望んでいる言葉を発したので、俺はすぐさま飛びついた。

「内緒で試してみるかい?」

「良いのですかっ? 私は医療にずっと興味があって、聖魔法に凄く興味があって……」

うん、正解、君は聖魔法に適性があるよ。

思った事は言わずに最後に妹の魔法適性確認の儀式を追加で行った。

果たして……

「お兄さま! 私! 聖魔法も使えるんですっ!

2つの属性が使えるなんて、こんな、こんなこと、信じられませんっ」

驚きと興奮で妹は大はしゃぎだった。

ものは試し、興味程度で受けた儀式で欲しかった属性の適性が確認できたから、そりゃ喜ぶよね!

「これは父上と母上には、当分内緒で……、いいね?

次回は事前に魔法士適性の件も根回ししてから、テイグーンにまた招待するから、その時に、って事で、いいかな」

「また招待してもらえるんですね! もちろんです。

お兄さまと私の秘密ですねっ!」

「そうだよ、二人だけの秘密だ。

あと……、町のあの場所の事も、当分は二人の秘密ね。母上には、折を見てちゃんと話すから」

「わかりました、お兄さまと二人だけの秘密ですね。

私ばかりご褒美もらう訳にはいかないし……、分かりました、約束ですよっ」

「ありがとうございます!」

夢が叶い上機嫌で喜ぶ妹に、俺は最敬礼した。

結果として、今回13名の適性確認を行い、11名に魔法士適性が確認された。妹だけは予定外だったけど……

彼らもそれぞれ魔法士として新たに召し抱えられた。

魔法士達の数も増え、陣容も充実し、魔法兵団としての体裁も整った。

〜魔法兵団 所属魔法士一覧〜

魔法士適性  名前     経歴    現在所属

<第一期>

①風魔法士 クリストフ(狩人、辺境農村)防衛部隊

②風魔法士 カーリーン(領民、エスト) 行政府

③風魔法士 ゲイル  (領民、エスト) 弓箭兵

④風魔法士 ゴルド  (領民、エスト) 弓箭兵

<第二期>

⑤火魔法士 クレア  (孤児院、エスト)行政府

⑥地魔法士 エラン  (貧民街、エスト)開発部門

⑦地魔法士 メアリー (領民、マーズ) 開発部門

⑧水魔法士 サシャ  (難民、辺境農村)開発部門

⑨聖魔法士 ローザ  (施療院、エスト)行政府

⑩時空魔法士 バルト (孤児院、エスト)領主直属

<第三期>

⑪火魔法士 マルス  (兵士、エスト) 騎兵部隊

⑫火魔法士 ダンケ  (兵士、エスト) 騎兵部隊

⑬水魔法士 ウォルス (兵士、エスト) 騎兵部隊

⑭聖魔法士 ミア   (孤児院、エスト)行政府

⑮光魔法士 クラン  (貧民街、エスト)兄直属

<第四期>

魔法士適性  名前     経歴     前所属

⑯風魔法士 アラル  (兵士、エスト)  弓箭兵

⑰風魔法士 リリア  (移住者、エスト) 商取所

⑱地魔法士 アストール(人足、エール)  自警団

⑲水魔法士 アイラ  (移住者、エール) 商取所

⑳火魔法士 クローラ (移住者、エール) 受付所

㉑聖魔法士 ラナトリア(移住者、フォボス)施療院

㉒聖魔法士 マリアンヌ(移住者、エスト) 領主館

㉓氷魔法士 キニア  (移住者、エスト) 孤児院

㉔闇魔法士 ラファール(移住者、フラン) 自警団

㉕時空魔法士 カウル (人足、辺境農村) 自警団

※商取所は公営の商品取引所を指す

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

また誤字のご指摘もありがとうございます。

こちらでの御礼で失礼いたします。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

<追記>

日々投稿も一か月継続できました。

無事50話まで進めたのも、応援いただいたお陰と感謝しています。

これからも感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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