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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 61

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新しい年が明けた。

おそらく今年はグリフォニア帝国が本格的に侵攻してくる。そして、【前回の歴史】では兄が戦場で命を落とした年だ。

現在、兄は王都の学園に通っているため、前回の歴史とは違うルートを辿っており、回避できる可能性も十分ある。

ただ、既に大きく歴史が変わっている事、これまでにも歴史は繰り返しや同等の代償を求めてくることもあり、油断はできない。

むしろ侵攻軍の規模が大きくなれば様々なリスクが増えてくる。色々考えるとキリがない。

今できる事は戦力の強化と兵力の強化、守備力の強化、そこに全力を注ぐしかないだろう。

「ふぅ、何とか一年乗り切ったかぁ」

年も明け、暫く経った頃、俺は行政府で安堵の息をついた。

「ホント、開発予算はギリギリで綱渡りだったね」

「はい、二万枚の金貨もあっと言う間に無くなるものですね」

ミザリーさんは笑って答えたが俺は知っている。

無茶な大規模開発を俺が推し進めたため、行政府の計画を大きく狂わせてしまったこと。

その帳じり合わせで、行政府は必死に支出の調整をしてくれたことを。

「人口を超える人足を抱えてたんですから仕方ないですよ。その分工事は計画以上に捗りましたし」

そう、最大で600人を超える期間労働者を抱えており、人足の賃金払いだけでも金貨にして一万枚相当、更に開発資材、直営施設の建設、賃貸用家屋の建設、家畜の大量購入などにも金貨一万枚相当を投入していたから。

「三年分の開発を一年で一気に実施した気がします」

クレアもミザリーさんと並んで、金貨の残高を睨みながら、調整に苦労させた一人だった。

「年が変わり、人頭税や交易税、その他税収が入ったのでやっとタクヒールさまにお借りしていた金貨もお返しできます」

実は一時的に俺の手持ち金貨もほぼ全て、開発系の予算として彼女たちに預けていた。

文字通り、身ぐるみ剥がれる手前まで先行投資に費やしていた。それだけ俺も時間との戦いに焦っていたと言える。

「そうだね。でも町の防壁も堀も、そして正式な魔境側の関門も完成したし、最低限の防衛体制は整ったから、後は細かい細工を整え、やっと入植地の整備にもかかれるようになったしね」

「雪解けまでに町の外側、領主館分館外の堀と、水路が完成したのも大きいです。これで今年は雪解け水が全て活用できます!」

水問題で一番頭を悩ましていたサシャが嬉しそうだ。

「なお現時点で、北街区及び商業地区などの土地売却費を加え、投資用の金貨は9000枚まで回復してます。

更に今年は、テイグーン鉱山の収益、賃貸料収益、商品取引所収益、公営牧場収益が安定し、固定収入として昨年以上を見込めると思います」

「ミザリーさん、と言う事は今年も金貨一万枚以上の開発投資ができると考えて良いかな?」

「未売却の土地の販売益次第ではありますが、人足も今年ほどは必要ありませんし……、恐らく」

うん、わかりました。一万枚以内で考えます。

改めて思ったのは、俺の暴走では本来なら飛んでも(破産しても)おかしくない綱渡りだったことだ。

救いがたくさん有ったからこそ持ちこたえた。

◯地魔法士による工事推進

サラ、エラン、メアリー、男爵家の2名の活躍で、基礎工事、水路、城壁などが非常に早く安価で完成した。

◯輸送コスト無視の大量輸送

バルトの収納魔法の活用、工事における資材や土砂の大量搬送(人間ダンプカー)と、商品や物資の大量輸送(人間トラック)、そんな活躍があったことは大きい。

更に、フランの町への鉄鉱石の大量輸送や、エストやフランにて、大量購入による安価仕入れと、その輸送も彼の双肩に支えられていた。

◯公営の商品取引所

バルトが輸送コスト無視の、大量購入価格で仕入れたものを、定価販売することによって販売収益が得られたことと、公営の販売所で、辺境にも関わらず安定した物価を維持することができた。

◯土地売却収入

北街区の土地を分譲販売したことで、まとまった売却益が手に入り、初年度から商業地区の土地がそれなりに売れたことも非常に助かった。

◯行政府の事務処理能力

ミザリーさん率いる行政府が、収入と支出の把握を極めて的確に見極めてくれたお陰で、思い切った投資(綱渡り)ができたため、優先する工事、準備が全て前倒しでできたこと。

この五つのどれか一つが欠けていても、テイグーンは財務的に飛んでしまうか、今の町の完成度には至らなかっただろう。

今後は随時開発費も右下がりになると考えられ、期間労働者の数も徐々に減っていくはずだ。

開発費が減れば、来年、再来年には黒字も見えて来る。

新規開拓ってこんな大変だったんだ……

町の規模を大きくしたり、急いで造成を進めたり、駐留兵を増やしたり、町を要塞化したり。

まぁ……、全て俺自身の身から出たサビなんだけどね。

年が明け、開発に目処がついてからは、妹が町に来た際、新規で抱えることができた魔法士も含め、全員が毎日魔法戦闘訓練に勤しんでいる。

今の魔法兵団は以前に増して陣容が厚くなった。

風魔法士 新規2名(累計6名)

聖魔法士 新規2名(累計4名+妹)

地魔法士 新規1名(累計3名+サラ)

火魔法士 新規1名(累計4名)

水魔法士 新規1名(累計3名)

闇魔法士 新規1名(累計1名)

氷魔法士 新規1名(累計1名)

時空魔法士新規1名(累計2名)

※王都滞在

・光魔法士 新規0名(累計1名)

魔法兵団の構成人員は総勢25名! (サラ、妹は除く)

それなりの数になったよね。

ヒヨリミ子爵次男エロールの襲撃後、父と協議し、以前に常備兵としてエストの街に配属されていた5名の魔法士もテイグーン常備兵として転属し訓練に参加している。

そのためテイグーンには俺が発掘した25名の魔法士のうち王都に居るクランを除き、全てが揃っている。

新旧含めて24名全てが合流し、ヴァイス団長及び傭兵団と共に、テイグーン平地部や、魔境の手前、比較的安全な場所などで絶賛猛訓練中だ。

半分以上は、次回の出征では、俺と共に従軍してもらうが、テイグーンの守りも重要なので、それなりの数の魔法士留守部隊も必要になる。

聖魔法士が4名もいることで、殆どの負傷はその場で回復できる。そのため、団長のシゴキは一層厳しく、過酷になる……

「防御班、風壁の範囲が狭い、展開も遅過ぎる!

そんなそよ風で、矢を防げると思ってるのかっ!」

「攻撃班、味方の矢を風に乗せるタイミングが悪い

味方の矢を的確に目標に導くことだけを考えろっ」

「地魔法と風魔法士、2人共よく連携を考えろっ!

砂塵と風を上手く融合して騎馬隊を妨害するんだ」

「そこっ! 水流が届く前に強固な堰を構築しろ!

のろまでは、濁流で町の中が水浸しになるぞっ!」

「水の勢いが弱い、それで敵を押し流せるのかっ!

水と地、ちゃんと連携しろ! 泥沼にならんぞっ」

「火の壁、展開が遅くて弱い! そんなの通用せん

火球の狙いが甘い! 敵の動きを予測して放て!」

「治療は優先順位を決めてから行え、助からんぞっ

どこで治療している! 自分も負傷する気かっ!」

「暗闇が不自然! それで隠れているつもりかっ!

斥候は見つかったらおしまいだと肝に銘じろっ!」

「氷壁の展開が遅いっ! 陣地構築は直ちに行え!

より厚く、より早く展開できるように繰り返しっ」

「自身が倒されれば、物資は無駄になる事忘れるな

先ずは自分を守れ!己の立ち回りをよく考えろっ」

今日も訓練場でヴァイス団長の怒号が飛ぶ……

魔法士たちは必死になって対応し、魔法スキルを実戦向けに磨いていく。

「魔法士が揃えば幾重にも戦術が広がりますねっ。これまでこんな戦術、考えてもみませんでした」

ヴァイス団長は高揚した口調で話す。

「ですが今回はテイグーンの守りにも魔法士たちを残していかなくてはなりません。昨年余計な事をしたバカが今回も何かしでかす可能性がありますし……」

俺は想定した振り分け表を見せた。

<出征> 11人

風魔法士 :ゲイル、ゴルド、アラル、リリア

地魔法士 :アストール

火魔法士 :マルス、ダンケ

水魔法士 :ウォルス

聖魔法士 :マリアンヌ

闇魔法士 :ラファール

時空魔法士:バルト

<残留> 13人

風魔法士 :クリストフ、カーリーン

地魔法士 :エラン、メアリー

火魔法士 :クレア、クローラ

水魔法士 :サシャ、アイラ

聖魔法士 :ローザ、ミア、ラナトリア

氷魔法士 :キニア

時空魔法士:カウル

「ほぼ理に適っていると思います。テイグーンの守りも厚いですね。クリストフとクレアは残留ですか?」

「クリストフは今いるメンバーで唯一団長に用兵を学んでいます。テイグーンの開発初期からおり、関門や隘路の構造にも精通しています」

「更に最古参の魔法士なので、他の魔法士の特性もよく理解してます」

「クレアは内政面でも、ソリス男爵家への忠誠でも突出しています。留守中ミザリーさんを支えて欲しいと考えています」

「なるほど……」

そこからヴァイス団長は何も言わなかった。

(補足)

========================

<カイル歴506年 年初時点>

個人所有残額 金貨  1,700枚

開発資金残額 金貨  9,000枚(税収後)

借入金の残額 金貨▲19,000枚

========================

<カイル歴506年 年初個人所有金貨>

・当初残高    1,500枚

・射的場景品代  ▲150枚/年

・定期大会賞金等 ▲240枚/年

・召喚儀式費用  ▲260枚

・バルト預け金  ▲ 0枚(150枚は計上済)

・バルト交易収益   100枚

・投票券収益    1,200枚

・投票券準備費  ▲ 30枚

・最上位大会賞金 ▲115枚

・最上位大会準備 ▲ 50枚

・外注製作費他  ▲240枚

・その他     ▲ 15枚

・バルト臨時報酬 ▲ 0枚

——————————————————————-

差引残高     1,700枚

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

また誤字のご指摘もありがとうございます。

こちらでの御礼で失礼いたします。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

<追記>

日々投稿も一か月継続できました。

無事50話まで進めたのも、応援いただいたお陰と感謝しています。

これからも感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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