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I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~ – Chapter 98

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それぞれ、いろいろな思惑のあった夜は明け、大会も2日目を迎えた。

初日の結果を受け、昨日の大会終了後から多くの人が、勝者投票券を購入するため受付所に並んだ。

今朝も、朝早くから行列ができ、受付終了時間までその行列は続いた。

初日の投票を的中させ、その賞金で更に投票する者もいた。

初日の結果を見た上で、新たな予測の下購入する者も多い。

「やっぱり辺境伯だ。兵士数や領民の数が桁違いだ。今日は勝つに違いない」

「いやいや、キリアス子爵も実際の力は伯爵並みって話だ。今日もいい所まで行くんじゃないか?」

「まぁ、どう転んでも、うちの領地が1位か2位になるのは変わりねぇ。なら確率は四分の一だけど!」

それぞれの思惑で投票券は飛ぶように売れていった。

集計結果は、時間ぎりぎりになっても間に合わず、試合前の発表を、急遽諦めることにした。

そして、第二部、領地対抗戦が始まった。

「やっと集計できました。

駆け込みが多く、時間がかかり申し訳ありません」

少しだけやつれた顔のクレアが報告してきた。

◯第二部 領地対抗戦 <上位二組投票>

【集計結果】

団体戦勝者投票券販売総額 金貨5,000枚

【団体戦オッズ】

一番人気 辺境伯    - ソリス子爵  2倍

二番人気 キリアス子爵 - ソリス子爵  4倍

三番人気 辺境伯    - キリアス子爵 6倍

四番人気 ソリス子爵  - コーネル男爵 8倍

五番人気 ゴーマン子爵 - ソリス子爵  10倍

「みんな結構、昨日の結果に引きずられているなぁ」

そう、団体戦は昨日の選手は出れない。このことが大きなポイントだ。

各領主がどちらに重きを置くか、これを予測することに面白みがある。

「みな、ウチを押さえることはしてるみたいだね。ちょっとだけ安心したよ」

「カーリーンとクリストフが居ますからね。逆に三番人気がああなったのは意外でした」

「まぁ、個人戦の結果を見れば、そこもありと思う人も多かったんじゃないかな?

前評判もかなり良いし」

団体戦はウチから出場の5名のうち、4人は最上位大会での入賞経験者がある。

そこは絶対的な強みだ。

団体戦は総当たり戦の、5人制の勝ち抜き戦だ。

この勝ち数から負け数を引く、この合計で勝負する。

先鋒、次鋒、中堅、副将、大将まで勝ち抜き、大将が負ければそこで終了。

勝てば1点、引き分けは同時敗退で双方0点ずつ、負ければマイナス1点だ。

仮に先鋒一人で、五人抜きし、相手方の大将まで倒せば得点は5点。相手側はマイナス5点。

互いに勝敗を繰り返し、大将同士の対決までもつれれば、最終的に得られる得点は、勝利側が1点、負けた方はマイナス1点となる。

1番強い者を先鋒にし、勝ち点を稼ぐ方法もあるが、4試合、20人と続けて戦うのは、体力的にも、集中力でも厳しくなる。

5人を指揮する者の采配と毎回対戦のオーダーも見所のひとつとなる。

この時ばかりは、俺も指揮官として団体戦に参加している。

「カーリーン、クリストフ、いけるかな?」

「はい、行けます。やらせてください」

「カーリーン、疲れたら俺が代わるさ」

「なら先攻はカーリーンで行こう。思いっきりぶちかましてっ! ウチの力を見せつけてやれ!」

俺は初戦から飛ばすことにした。

ちょっと昨日の結果が残念だったので、今日は思いっきり勝つ方向に舵をきった。

<第一戦>

ソリス子爵 対 コーネル男爵

5連勝      5連敗

キリアス子爵 対 ゴーマン子爵

1勝5敗     5勝1敗

先鋒のカーリーンが全勝してくれた。

彼女の5人抜きは見事で、大歓声に包まれた。

そして、ゴーマン子爵も同じよう勝負を掛けて来た。

<第二戦>

キリアス子爵 対 ソリス子爵

5連敗      5連勝

辺境伯    対 コーネル男爵

3勝5敗     5勝3敗

カーリーンの快進撃は止まらない。

ひとりで10連勝を叩き出し、今回も負けなしだ。

この時点で、キリアス子爵や辺境伯に絡めて賭けていた者は悲鳴をあげた。

優勝はもう絶望的だったから。

<第三戦>

キリアス子爵 対 コーネル男爵

4勝5敗    5勝4敗

辺境伯    対 ゴーマン子爵

5連敗     5連勝

キリアス子爵とコーネル男爵は接戦だった。

それに比べゴーマン子爵は快進撃の5連勝だった。

この時点で、実質ゴーマン子爵とソリス子爵の一騎討ちとなる事が、ほぼ確実となった。

<第4戦>

辺境伯    対 ソリス子爵

5連敗     5連勝

ゴーマン子爵 対 コーネル男爵

5連勝     5連敗

疲れの見えたカーリーンに代わり、クリストフが全勝した。同様にゴーマン子爵組も全勝で終えた。

優勝こそまだ分からないが、投票結果、1位と2位はいずれにしろ、ゴーマン子爵ーソリス子爵で確定。

会場から大きな歓声とため息が起こった。

<第5戦>

辺境伯    対 キリアス子爵

4勝5敗     5勝4敗

今回、最下位決定戦と優勝決定戦の極端な組み合わせになった。その為、同時進行はやめ、1試合ずつ行い、優勝決定戦がフィナーレを飾るようにした。

ゴーマン子爵 対 ソリス子爵

2勝5敗     5勝2敗

此方は、大将をカーリーン、副将をクリストフ、中堅をゲイル、次鋒をゴルドにした。

先鋒は、敢えて相手を混乱させるだけで良い。

総力戦の体制で勝負に出た。

しかし、意外にもゲイルまでで全てが終わった。

ゴーマン子爵側の快進撃を支えた、ひとりの射手は、連戦でかなり疲れていた。

彼は大将として、次鋒のゴルドを破ったものの、中堅のゲイルに惜敗した。

全ての対戦で、圧勝と言って良い結果を残した事で、俺たちは弓箭兵で鳴るソリス子爵軍、その面目を十分に保つことができた。

1位 ソリス子爵

2位 ゴーマン子爵

3位 コーネル男爵

4位 キリアス子爵

5位 ハストブルグ辺境伯

大歓声の中、表彰式と賞金授与が行われ、5名がそれぞれ金貨50枚を、そして5連勝を挙げた3人(ゴーマン子爵領の1名を含む)には、特別賞として、それぞれに金貨50枚が贈られた。

そして、ここに歓喜に湧く3人がいた。

「やりましたわっ! 的中ですわっ!」

「私も、こんなに投票が楽しいなんて!」

「お姉さま方、私もこんな、こんなっ、あぁ、言葉になりませんわっ」

フローラさまとユーカさま、クリシアは大はしゃぎだった。

嬉しそうにそれぞれの父親に報告している。

「お父さま、わたくし個人戦も団体戦も全て的中させましたの」

「そうかっ、それは楽しめたね。で、フローラは何枚勝ったんだね?」

「はい! 418枚です」

「そうか、そうか、それは良かった」

「お父さま、聞いてくださいまし。私もフローラさま、クリシアさまと同様に、個人戦も団体戦も的中させましたっ! 褒めてくださいなっ」

「うむ、ユーカよ、でかした。ユーカは何枚勝ったのだ?」

「私は、324枚ですの」

「うむ、中々であるなっ」

俺は横で此方を見てる視線を感じた。

うん、分かってます。

「クリシア、おめでとうっ! 見事な読みだねっ!」

「はいっ! 私は212枚勝ちましたっ」

待ってましたと、飛び込んで抱きついてきた。

ひとしきり頭を撫でたあと、わざと周りに聞こえる様に言ってやった。

「金貨212枚なんて、凄すぎるよクリシア!」

「んんなっ!」

「なんとっ!」

2人のオジサンは驚愕してそれぞれの娘を見た。

「わたくしも、金貨ですよ」

「お父さま、わたくしもっ」

どうやら、オジサン達は銀貨の枚数とでも、思っていたのだろう。口をパクパクさせている。

っていうか、娘に激甘のお父さま方、お小遣い渡し過ぎです!

フローラさまで、外れ含め、45枚前後、

ユーカさまで、外れ含め、35枚前後、

クリシアは手堅くいったろうから、25枚以下かな?

掛け金だけで、これだけ使うんだから、一体幾ら渡してるんだろうか? それとも彼女たち、勝てると見込んだら、一気に有り金全部突っ込んで来たとか?

後者であれば……、違う意味で恐ろしさを感じる。

そしてもう一つ、娘の成果に驚く2人のオジサン達も、大狸だったことだ。

この人達も、個人戦、団体戦とも当ててるんだよね。

しかも賭け金上限一杯買っていてるのを、俺は知っている。

<ハストブルグ辺境伯>

投資合計額 金貨200枚

個人戦当たり 50枚 → 払戻金貨 300枚

団体戦当たり 50枚 → 払戻金貨 500枚

<ゴーマン子爵>

投資合計額 金貨200枚

個人戦当たり 50枚 → 払戻金貨 300枚

団体戦当たり 100枚 → 払戻金貨1,000枚

にたにた笑う俺に、彼らはこっそりウィンクした。

きっと『言うなよ』、という意味だろうなぁ。

っていうか、この2組の親子だけで、団体戦払い戻し総額の半分以上を持っていくんだから……、本当にえげつない。

こうして2日間の合同最上位大会は終了した。

今回の結果を受け、各領地では更にクロスボウの研鑽を積む事、3年後に再び、合同競技会を行う事を申し合わせて幕を閉じた。

最終夜の夕食会では、それぞれの来賓も有意義に過ごせた様で、その満足気な様子に父は上機嫌だった。

「ダレクさま、私も来年は王都の学園に通う予定です。色々不安もあるので、その時はまた仲良くしてくださいね」

「フローラさま、もちろんです! 私どもはハストブルグ家を守る盾。王都へのお越しをお待ちしております」

「タクヒールさま、私、このテイグーンが凄く気に入りましたわっ。

またここに遊びに来ても宜しいでしょうか?」

「ユーカさま、もちろんです!

お隣ですし、いつでも気軽に遊びに来てくださいね。

また美味しいお店などご案内させていただきます」

うん、もう既定路線になりつつあるよね。

ふと、横を見ると、辺境伯とゴーマン子爵、母が此方を見て笑っている。

大狸達に混じって母がっ!

もうこれは既定路線ではなく、確定路線となっていた事を覚悟した。

そしてその夜も、案内人の親子に率いられた【夜の視察団】は、旅立った。

そろそろ……、【般若】が降臨するかも知れない。

あれだけ気をつけて、そう注意したのに。

確信に近い予感をもって、俺は窓から、足早に第三区画へと向かい、闇に消えていく一行を眺めていた。

「さて! 後は明日の対応だけだ。明後日は、久しぶりにゆっくり寝れるかな?

皆んなにも、ゆっくりさせてあげなきゃ」

そう呟いて、仕事に戻った。

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマークやいいね、評価をいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

凄く嬉しいです。毎回励みになります。

また誤字のご指摘もありがとうございます。

こちらでの御礼で失礼いたします。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

<追記>

九十話〜まで毎日投稿が継続できました。

このまま年内は継続投稿を目指して頑張りたいと思います。

また感想やご指摘もありがとうございます。

お返事やお礼が追いついていませんが、全て目を通し、改善点など参考にさせていただいております。

日頃の応援や評価いただいたお陰と感謝しています。

今後も感謝の気持ちを忘れずに、投稿頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

I Thought It Was My Second Life, But It Was Actually My Third!~I Will Challenge Unhappy History with Historical Knowledge and Domestic Efforts~

2-Dome no jinsei, to omottara, jitsuwa 3-domedatta.~ Rekishi chishiki to naisei doryoku de fukōna rekishi no kaihen ni idomimasu ~, My Second Life... or So I Thought, but It's Actually My Third Life: Using My Knowledge of History and Domestic Policies to Change the Unfortunate History, 2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。~歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます~
Score 7.4
Status: Ongoing Type: Author: Released: 2022 Native Language: Japanese
Born the second son of a baronial family plagued by misfortune, Takuhir became the head of the household at the age of 16 after successively losing his family to calamities. Desperately working on domestic affairs, but being an ordinary man, he was unable to prevent the continuing disasters or restore his domain. He was called incompetent and defeated by a neighboring country’s invasion at the age of 20. Pleading for the protection of his people in exchange for his own life, he awakened to magical skills at the moment of his execution and transferred himself to the past to redo everything. Returning to the time of his birth as the second son of the baronial family, he also regained the sad memories of his first life, living and dying as a Japanese person. Utilizing the historical knowledge gained in his second life in another world and the knowledge of modern Japan from his first life, he resolves to avoid disaster and save his family and companions in his third life. However, being still a child, he cannot achieve overwhelming power or sudden reversals. He starts with steady proposals for domestic reform, earns funds, increases his allies, develops the town, and gradually accumulates power. Can he change history and save his family? Is there a bright future in this world of redoing? The grand rebellion of an ordinary man, who has resolved to fight against a history that brings one disaster after another, now begins.

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