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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 104

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その『深淵窟』はどうやら森を模したダンジョンらしかった。木が鬱蒼と立ち並ぶなか、極めて不自然な通り道が奥へと続いている。

「これが『深淵窟』なんですね~。美園には聞いてたけど不思議な景色」

「初めて入りますが、このような空間が現れる現象は聞いたこともありませんね」

双党と新良が周囲を見回しながら感想を口にした。

「この先を進んでいくと、さっきの『深淵獣』とやらが次々と現れるんですね? 楽しみだなあ」

絢斗は遊園地に来た子どものように目を輝かせている。まあ彼女なら甲型でも一人で倒せるだろうし、しばらくは好きにさせてやろう。

「一応緊急事態だから遊びはなしな。とりあえず俺が先頭で歩くから新良が最後尾を守ってくれ。『深淵獣』が出たら絢斗に任せる」

指示をして進んでいくと、すぐに6本足の『丙型』が4匹現れた。絢斗はそれを『デュランダル』片手に次々と斬り捨てていく。分かっていたことだが、反応速度も異様に速いし身体能力も恐ろしく高い。体力さえ持つなら彼女一人でも並の『深淵窟』なら攻略できそうだ。

ところどころ森が開けているところがあり、そこでは『乙型』の大型カマキリや四本鼻のゾウ型も出てくる。

しかし絢斗は「ははっ、少し歯ごたえがあっていいねっ!」と笑いながらそいつらを切り刻んでいく。

暇になったのか、歩く途中で双党が俺を後ろからつついた。

「先生、『深淵窟』って宝箱とかは出ないんですか?」

「見たことないな。青奥寺も言ってなかったし、多分出ないんじゃないか」

「え~、つまらなくないですかそれ」

「まあ『雫』がお宝みたいなものだしな。ああ、あそこが一番奥っぽいな」

前方に、空を覆うほど枝葉を広げたひときわ巨大な樹木が見えた。その木の手前が広場になっていて、明らかにボスの出る場所感を醸しだしている。

「多分『甲型』が出ると思うが、手に余るようなら言ってくれ」

広場に足を踏み入れながら俺が言うと、絢斗は手をひらひらさせて前に出た。

「そんなもったいないことはしたくないですね。それに強い奴と戦わないと意味がないですから」

そんなことを言っているうちに、大木の根元あたりに黒い靄が湧きおこり、手の長いゴリラの『甲型』が出現した。

「ちょっとは骨がありそうだね。楽しめそうだ!」

ドラミングをする『甲型』に突っ込んでいく絢斗。

吐いてきた炎弾を超反応でかわし、懐に入って剣を振るう。

『甲型』は胸を切り裂かれながらも長い腕で絢斗の細い身体を殴ろうとする。しかし絢斗はそれをバックステップで避け、同時にカウンターで肘先を切り飛ばす。

ただ反対側からの一撃は避けきれなかったようだ。直撃ではないが拳を肩口に食らって吹き飛ばされる。

「大紋さん!」

三留間さんが叫ぶが、まああのくらいなら大丈夫だろう。

絢斗はすぐに立ち上がり、炎弾を吐く『甲型』に再度突進、腕をかいくぐって足を切断した。体勢が崩れたところで首を刎ねると、単騎での『甲型』討伐を完了した。

「いてて……、やっぱりバカにはできないね。CTエージェントに比べると格段に強いや」

絢斗が戻ってくると、三留間さんが「大丈夫?」と言いながら『回復』スキルを使う。

そう言えば彼女が『回復』しているところは初めて見るな。確かに『回復魔法』をスキルとして使っている感じだが、回復する力はかなり高そうだ。高レベルの『回復』スキルだとすれば無駄に体力を消費するのもうなずける。

そうこうしているうちに周囲の景色がもとの木材集積場跡に戻る。これも自然発生した『深淵窟』だったようだ。

「ふぇ~、ボスを倒すと消えるんだ。ホントに不思議空間ですね」

「『ラムダ空間封鎖』に近い感じもしますね。それが自然発生しているというのは驚きです」

双党と新良が感想を述べていると俺のスマホに着信、相手は青奥寺だ。

『先生、こちらは『深淵窟』の対処完了しました。二人とも問題ありません』

「ご苦労さん。こっちも二か所の攻略は終わって特に問題なしだ」

『本当に助かりました。この後はどうすればいいでしょうか?』

「今日はもう遅いし、一旦このまま全員帰宅しよう。話はまた明日ってことで」

『分かりました。私たちはこのまま歩きと電車で帰れそうなので大丈夫です』

「了解。こっちも適当に皆を帰すから、青奥寺たちはそのまま帰って休んでくれ」

通話を切って皆を見る。

『深淵窟』自体はこっちの4人にはまったく関係ない話だったんだが、結局流れで巻き込んでしまったな。とはいえ訳あり女子たち同士で協力し合うことも今後は必要になるかもしれないんだよな。彼女たちの相手も結局は裏でつながっているみたいだし。

新良の『ラムダ転送』を使って全員を家に向かわせた後、俺は空をアパートに向かって飛んでいた。

「ん~、やっぱりなんか原因があるんだろうなあ」

そう独り言が出てしまったのは、最近『深淵窟』に関するイレギュラーが明らかに増えているからだ。

青奥寺の話だとそもそも『深淵窟』が発生すること自体稀であり、さらに『甲型』が現れることは100年ぶりというレベルなのだ。

それが『深淵窟』が三つ同時に現れ、さらには『甲型』の上の『特Ⅰ型』まで自然に現れたとなるとこれはただ事ではない。なにか原因があると考えるのが普通だろう。

「あっちの世界なら単純に魔王の復活とかなんだろうけど、こっちにはさすがに魔王はいないだろうし……」

などとぼやいているとまた首筋のあたりがチクリとした。

『龍の目』を取り出して感知する。いくつか動いている点は青奥寺たちだ。それ以外だと……九神の家あたりに反応があるな。あれ、これちょっとヤバいやつか?

俺は『機動』魔法に魔力を込め、九神邸のある方へと高速飛行を開始した。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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