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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 142

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碧さんについてはバイタルサインが安定したということで担架で運びだすことになった。担架の脇には三留間さんが立ち、つきっきりで『癒し』の力を発動している。

担架の後を九神兄妹や青奥寺たちがついて行き、俺は最後尾を歩いている。

さきほどまで戦闘をしていた広い部屋では、『白狐』の機関員や宇佐家の腕利きが、それぞれ東風原氏や九神父の仁真氏を中心に動き回っていた。この秘密基地を調べたり重要な機材などを接収したりしているのだろう。

ズタボロになったクゼーロは縛られた状態で床の上に倒れていた。辛うじて生きているようだが、魔導師としては再起不能なのは確定である。クゼーロは俺の飽和攻撃を受けるために最後に防御魔法を暴走させており、そのせいで体内の『魔力発生器官』が壊れてしまったのだ。実際、今の奴の身体にはまったく魔力が感じられない。

部下に指示をあたえていた仁真氏が、俺たちに気付いて近づいてきた。担架を覗き込んで一瞬目を見開いた後、眉間にしわを寄せ渋い表情をした。

「まさか本当に碧ちゃんが生きているとは……。助かりそうなのか?」

「バイタルは安定しています。精密検査をしないとわかりませんが、恐らくこちらの三留間さんの力があれば大丈夫でしょう」

救護班のリーダーがそう答えると、仁真氏は「そうか、よかった」とつぶやいたあと、宇佐家の護衛に「権之内を連れてきてくれ」と声をかけた。

憔悴した表情の権之内氏が、左右から抱えられながらおぼつかない足取りで歩いてくる。

そして担架の上に眠る娘の顔を見て、目を飛び出そうなほどにむき出した。

「碧!? 本当に碧なのか!?」

担架に駆け寄ろうとして、左右の護衛に抑えられる。それでもせいいっぱい上半身を担架に近づけて叫び続ける。

「碧、生きていたら返事をしてくれ! 碧、目を開けてくれ。一言でいい、俺に声を聞かせてくれ!」

「よせ権之内、今彼女に負担をかけるのはよくないというのは分かるだろう。回復したら会わせてやるから今は見るだけにしておけ」

「うぐっ、うおぉぉ……っ」

仁真氏にたしなめられ、権之内氏は崩れ落ちるように膝をついた。恐らく彼はもう、自分がクゼーロにハメられたということに完全に気付いているだろう。その心の内にどれほどの怒りと憎しみと後悔とが渦巻いているのかは、勇者のスキルをもってしても知りようがない。

権之内氏が連れていかれると、仁真氏は俺のところに来て頭を下げた。

「相羽先生、本当に感謝します。お陰でどうやらすべての件の片がつきそうです。目の前で見せられた凄まじい戦いは到底理解が及びませんが、先生が世海の先生で良かったと心から思います」

「どういたしまして。と言いたいところですが、私は最後にちょっと手伝っただけですので。戦った人たちに報いていただければそれで結構です」

「世海も言っていましたが、先生はやはり戦う者に対して敬意を払っているのですね」

「勝手にシンパシーを感じているだけですよ。もちろん九神さんも戦う人間だと勝手に思っています」

俺がそう言うと仁真氏は目を細めて笑い、現場の指揮に戻っていった。

碧さんを乗せた担架が去り、『白狐』の機関員も接収した機材を運び出し始めた。ふと見ると、クゼーロの顔を昏い目で見下ろす双党と絢斗の姿があった。

「止めでも刺すか?」

近づいて声をかけると、2人は同時に首を横に振った。

「先生の魔法を見てたらどうでもよくなっちゃいました」

「ボクはまったく歯が立たなかったので、止めを刺す資格はないですね」

それぞれいかにもらしいことを言うが、親の仇をそんな簡単に放っておけるものだろうか。俺には経験がないからなんとも言えないが。

「一発ぐらいは殴ってやってもいいんじゃないか? よければ回復させて起こしてやるぞ。こいつはもう魔法も使えないし、今なら殴り放題だ」

「先生が生徒に暴力を勧めるのはどうかと思いますよ~」

「なんか本気で言っていそうで怖いですね」

「俺は本気だぞ。こういうのはやれるときにやっとかないと後悔するからな」

「私はやっぱりいいです。代わりに先生に慰めてもらいますから」

「あ、それいいね。ボクのことも慰めてくださいよ。そうですね、一日デートとかどうですか」

「それは正妻が許さないと思うよ~」

「誰だよ正妻って」

身に覚えのない話に文句を言うと、二人は訳知り顔に俺の肩をぽんぽんと叩いて、東風原氏の方に歩いていった。

入れ替わりに青奥寺がやってくる。

「先生、私たちも撤収しましょう」

「そうだな。後片付けは任せて俺たちは帰るとしようか」

俺は答えて、もう一度倒れたままのクゼーロの方を見た。

とりあえずこれで『クリムゾントワイライト』の日本支部は壊滅ということになるだろう。『白狐』がどこまでネットワークを持っているのか知らないが、クゼーロがどんな力を持っていたかも含めて、日本支部壊滅の情報は世界に広がるはずだ。それがどのような影響を及ぼすのか、こればかりはなってみないと分からない。下手をすると『白狐』の仕事がさらに増える可能性も……と考えると、双党たちもクゼーロごときでうっぷん晴らしをしている暇はないのかもしれないな。

カーミラの件もそのうちなにか言われるだろうし、宇宙犯罪組織の艦隊もやってくるだろうし、『魔導廃棄物』の件もあるし、勇者的にもまだ関わりそうなことはいくつもある。

部活の合宿もあるし、その後はまたテストだし、教員としても暇はなさそうだ。

そう言えばリーララとも買い物があるのか。一応青奥寺には言っておかないとな。

だって後からバレると処刑されるし。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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