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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 162

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翌日『フォルトゥナ』に集合した俺たち4人は、そのまま宇宙の旅へと出発した。

俺は2度目なので慣れたものだが、青奥寺と双党は最初かなりはしゃいでいた。しかし『ラムダジャンプ』でワープ状態に入るとすぐに手持無沙汰になってしまったようだ。

なお目的地の惑星エルクルドまでは10時間ほどかかるらしい。前回の惑星ファーマクーンよりは近いようだが、それでもとんでもない遠さのはずである。

「ねえ璃々緒、璃々緒の故郷の星ってどんなところなの?」

青奥寺がそんな話題を出すと、新良は端末を触って星の画像を表示させた。

「これが惑星エルクルド。大きさは地球とほぼ同じで環境もかなり近い。大陸が少ないのと、そのほとんどが厳しい山岳地帯なのとで可住面積がかなり小さい。大きな国が3つあるけど地理的には長い間分断されてて、それぞれ独自の文化文明を持ってた」

「人口はどのくらい?」

「惑星全体で10億弱。地球に比べるととても少ない」

「惑星全体でインドや中国より少ないんだ」

「それでよく文明が発達したね。銀河連邦って一定以上の文明レベルがないと入れないんでしょ?」

鋭い質問をしたのは双党だ。確かにそこは俺もちょっと気になったところではある。

「実はかなり昔、エルクルドに銀河連邦所属の船が墜落したことがあって、その技術を解析したことで科学力が一気に上がったと言われてる。連邦所属の惑星の中でもかなり特殊なケース」

「ええっ、そんなフィクションみたいなことってホントにあるんだ。やっぱり急激な科学の発達でちょっと公害が増えたとか、社会がおかしくなったとかあったの?」

「そういうのはあったと言われてる。今でもその科学力を一番に手にした国が盟主になってて、他の2国との差が問題になっていたりもする」

「あ~、やっぱりそういうのもあるんだ~。どこも人間がやることなんて変わらないね」

「なんかかがり、今日はちょっと頭良さそうじゃない?」

青奥寺の言葉はそのまま俺の思ったことと同じである。

「美園それはひどくない? 私だって色々考えてるだからねって……あっそうそう、惑星エルクルドの人たちって見た目は璃々緒と同じ感じ?」

「同じ。見た目は地球人とほとんど変わらない。これから行くのは私の国だけど、国民は全体的には温厚だけど少し閉鎖的かもしれない」

「なんか日本に近い感じかな。それならちょっと安心かも」

「璃々緒のいた国は3つのうちどの国になるの?」

青奥寺が聞くと、新良は端末に映し出される星の一点をズームアップした。

「ここにあるトゥベルクという、エルクルドでは2番目の国。治安は日本ほどじゃないけど悪くない。ただ国力がそこまでないから宙軍もそんなには強くない」

「宙軍ってなに?」

「惑星外からの勢力と戦うための軍。惑星攻略戦だと大気圏外からの攻撃を防がないといけないけど、そのためには宇宙に出て艦隊戦を行うしかない。その艦隊を中心にした軍を宙軍と呼んでる」

「でも3つの国が合同で宙軍を出せばフィーマクードは追い返せるんじゃないの?」

と聞いたのは双党だ。ミリタリーマニアだけに目が輝いている。

「多分難しい。フィーマクードの艦隊は1艦艇団で大国の宙軍に匹敵すると言われてる。通信では2艦艇団が出ていると言っていたけど、これはエルクルドの全宙軍より上。その上リードベルム級が来たら勝ち目は薄い」

「ええ~、フィーマクードってそんなヤバいんだ。それじゃ銀河連邦も簡単には手を出せないね」

「そう。でも先生がいれば……」

と言いながら新良は俺に目を向ける。青奥寺と双党もだ。

「まあそれなりに対応はするとして、エルクルドに着いたらどうするんだ。勝手に迎撃していいのか? それとも現地の軍と協力……ってわけにもいかないか」

「最初に『深淵窟』を潰すのはどうですか? フィーマクードの目的は『深淵窟』という話ですし」

「美園のいうことも一理あるけど、多分それでもフィーマクードは攻撃してくると思う。それに多分勝手に『深淵窟』は潰せない。『深淵窟』による被害が起きているなら、国が管理しているはず」

「そうか……」

「なのでまずは迎撃するのを優先した方がいいと思いますが、先生は全部一人でやるつもりはありませんよね?」

新良が再度俺に目を向ける。

「そうだな。やはり一度は自分たちの手でなんとかすることは必要だろう。まあ『ソリッドラムダキャノン』に関してはさすがに無視できないから、俺がなんとかしようと思うけどな」

「それだけでもまるで違います。あれは無差別破壊兵器なので」

「問題はそれをどこまで現地の政府と連携するかだな。そもそも俺たちが行ったとして、例えば新良の国の最高責任者とか会ってくれるのか?」

「今回の襲撃の件は連邦から情報は入っていると思うので、独立判事の権限を使えば会うことは可能です。ただ会ったとして、先生の力を信じさせるのは多分不可能かと思います」

「まあそうだよなあ……」

向こうのトップと会ったとして、いきなり異星人が「私は宇宙艦隊も相手にできる勇者ですから全部任せてください」とか言っても誰も信じるはずがない。『あっちの世界』で勇者をやってた時だって、助けに行った国の王様に「勇者だから任せてください」と言っても、お願いしますなんて即答されたことは一度もないし。

「なのでとりあえず現地に行って、戦況が不利になった段階で隠れてフォローをする形が一番だと思います。時間が来れば連邦の艦隊が応援にきますから、それまで耐えるという感じで」

「それが一番か。しかしよく考えたらどこを狙うか分からない『ソリッドラムダキャノン』の対処は難しいな」

前回は狙いが分かっていたから防げたが、どの都市を狙うか分からないのでは防ぎようがない。

ちょっとミスったな……と思っていると、双党が手をあげた。

「そのリードベルム級戦艦を先にピンポイントで落としちゃえばいいんじゃないですか? 先生なら楽勝ですよね?」

「ん~なるほど、それはアリだな。新良、『フォルトゥナ』で戦艦に肉薄することはできるか?」

「できなくはありませんが、近づいたところで集中攻撃を受け……そう言えば魔法で守れると言っていましたね」

「物理攻撃なら完全防御できるから、近づいていって機関部を叩けばいけるだろ」

「いつもみたいに中に乗り込んで全滅させちゃうのは? 戦艦丸ごと拿捕できたりしませんか?」

双党がムチャクチャなことを言い始める。

いや待て、それって意外と悪くないんじゃないか。巨大宇宙戦艦を俺のコレクションに加えるのも勇者の道楽としてはアリではないだろうか。多分国家予算規模のお値段がするだろうし、惑星を守る報酬としてはそれくらいもらってもいい気がする。

……まあ、双党以上にムチャクチャを言っている自覚はあるが。

「なあ新良、リードベルム級戦艦って乗組員は何人くらいなんだ?」

「少し待ってください、調べてみます」

新良は少しだけ端末を操作して答える。

「リードベルム級戦闘砲撃艦……全長612メートル……乗組員は……高度に自動化されているので1200人前後だそうです」

「全長600メートルあって1200人って随分少ないねっ」

双党が驚いたように言う。

確かに日本最大の戦艦と言われた船の乗組員は3000人以上だったはずだから、それに比べると恐ろしく少ない。

「まあそれくらいならなんとかなるな。双党の作戦でいこう」

「やった! じゃああとで拿捕した戦艦も見せてくださいねっ」

「それが目的かよ」

「当然ですっ。璃々緒も美園も見たいよね?」

「興味はある。フィーマクードの情報をさらに収集できるかもしれないし」

「私は別に……。昨日見た船とは違うの?」

「強襲揚陸艦と戦艦じゃ全然違うから。ああ~早く見てみたいなぁ。できればそれに乗って砲撃とかしてみたい。夢が膨らむ~」

なんかとんでもない話になってきたな。フィーマクードの連中も、まさか戦艦がそんな形で狙われているなど思いもしないだろう。

まあでも悪党やドラゴンがため込んだお宝を手に入れるのは勇者の特権だからな。これは仕方のないことである。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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