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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 225

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翌日金曜の放課後、帰りのHRが終わると、双党がニコニコしながら俺のところにやってきた。

「先生先生、『ウロボちゃんず』実戦投入って本当ですか?」

「なんだよ『ウロボちゃんず』って」

「わかりやすくていいじゃないですか。それで本当ですか?」

「まあな。青奥寺から聞いたのか?」

「そうです。昨日のアメリカでの件が発端ですよね。さすが先生、対応が早いですねっ」

「できる範囲でだけどな。それよりあの件は『白狐』の方では打診があったりはないのか?」

「まだアメリカも情報の精査中なんじゃないでしょうか。日本まで話が来るのはもう少し後だと思いますけど」

「そりゃそうか。でも今日レアが休みなのはちょっと怪しいよな」

そう、今日は朝体調不良の連絡があってレアが欠席しているのだ。もちろん彼女がこんなタイミングで体調を崩すはずはないので、昨日の件が関係している可能性は高い。

アメリカ側は深淵獣の存在についてはまだ知らないような感じだったが、昨日の事件の直後に日本から直通で連絡が行ってるなんて可能性は十分ある。

「それより私も『ウロボちゃんず』の活躍を見たいんですけど。投入時期はいつですか?」

「今日にも用意できるって言ってたから、明日早速行こうかと思ってる」

「あっ、じゃあ明日は朝からあっちで待機してますね。うわ~楽しみ~」

そんな能天気な双党の後ろから、目に光のない高身長女子が近づいてきた。もちろん銀河連邦独立判事の新良である。

「先生、今の話は本当なんですか?」

「ああ、さすがに放っておけないからな。それに『ウロボロス』には経験も積ませたいし」

俺が特に気負いもなく答えると、新良はいままでで一番大きなため息をついた。

「先生には注意してくださいとお願いしたと思うんですが」

「今回は無理だろ。バレそうになったら俺が責任をもって回収するから見逃してくれ」

「見逃すもなにも本来なら私がなにか言えることでもないんですが……本当に知られると私もここにいられなくなりますので」

「分かってる。俺だって新良がいなくなったら困るからな、そんなふうにならないようにはするって」

新良自身が大切なのはもちろん、俺にとって今新良の弁当が失われるのは大いなる損失なのだ。そんなミスは全力で回避せねばならない。

その意気込みが伝わったらしく、新良は気圧されたようにのけぞった。一方でなぜかニヤける双党。

「そ……そうですか。それならこれ以上はなにも言いません。ただ私もどんな感じかは見ておきたいですね」

「それなら俺の関係者ってことで明日見に来るか?」

「大丈夫なんですか? 私自身が注目されるのは避けたいのですが」

「新良自身は見た目がいいから注目されるのは避けられないだろうけど、たぶん俺の関係者なら見て見ぬふりされると思う」

再びのけぞる新良。そしてニヤける双党。

「わ、分かりました。では明日、先生が出るタイミングで合流します」

「了解。事前に連絡するわ」

ということで『ウロボちゃんず』実戦デビューは観客が増えることになった。

それとは別に、後ろの方で青奥寺が冷たい目を向けてきていたのだが……。

もしかしたら昨日言われた「道を踏み外す」行為をしてしまったということだろうか。しかし今の会話のどこにそんな要素があったのかあまりに謎が深く、所詮脳筋な勇者にはついに解くことはかなわなかった。

翌日土曜、俺と新良は『定在型深淵窟』のある廃遊園地に来ていた。ちなみに金曜夜から泊まりのリーララも来たがったのだが、さすがに目立ちすぎるので却下した。

駐車場で周囲に誰もいないことを確認して、『空間魔法』から3体のアンドロイドを取り出す。生き物ではないからできる荒業である。

3体の戦闘用アンドロイドは、どれもオリジナルの『ウロボちゃん』と似たような容姿だった。つまりぱっと見は十代半ばくらいの銀髪美少女だ。

格好は目立たないように、と指示をしたのだが、なぜかセーラー服の制服姿である。

何故? とウロボロスに聞いたら、

『このくらいの年齢の女の子はみんな同じような格好をしていますよね~?』

と返されてしまった。たしかにその通りではあるのだが……。まあ青奥寺一門の女性も制服で戦う娘さんは何人かいるので問題はない、と思うことにした。

もっともその言い訳では新良の冷たい視線はかわせなかったが。

3人のアンドロイドは顔もほぼ『ウロボちゃん』と同じだが、髪型だけは微妙に違う。一応ポニーテールをイチハ、ショートをフタバ、おさげをミツバと呼ぶことにする。

ちなみにヘルメットを被せようとしたら、『センサーの邪魔になりまっす』と却下された。

「では3人に武器を与える」

と宣言して、イチハには三つ又槍の『トライデント』を、フタバには長剣『モーンブレイド』を、ミツバに両刃斧『ウコンバサラ』を渡す。

なお彼女たちはあくまで戦闘用なので、戦闘時以外はほとんどしゃべることはない。

「先生、彼女たちには格闘戦をさせるんですか?」

「ああ。銃はここだとちょっとな。流れ弾とかもあるし」

「なるほど。しかし戦闘用アンドロイドが槍や剣をもって実際に戦うことがあるとは思いませんでした」

「SFとファンタジーの融合だな。いいデータが取れそうだ」

「銀河連邦の技術にフィードバックできないのが残念です」

そんな会話をしながら廃遊園地に入って行く。女の子4人を連れていても、もちろん入口は顔パスだ。

仮設事務所に近づくと、外に出ていた青奥寺と双党、そして絢斗と『聖女』こと三留間さんがやってきた。

ちなみに今日の昼間はまるまる俺が『定在型深淵窟』を見るということで、青奥寺一門や宇佐家、そして『白狐』の隊員は多くを休みにしてある。

「この娘たちが『ウロボちゃんず』なんですねっ。すごっ、全員可愛いですね。セーラー服は先生の趣味ですかっ?」

遠慮のない双党の質問に、青奥寺の視線に鋭さが増す。

「いや、目立たないようにしてくれって頼んだらこの格好にされた」

「ああ~、たしかにある意味では目立たない格好かもしれませんねえ」

いいながら『ウロボちゃんず』をなでまわす双党。ちょっと変態っぽいからやめなさいよ。

それを横目に見ながら、銀髪ロングの清楚を絵にかいたような女子、中等部の三留間さんが前に出てくる。

「先生、お久しぶりです。学校で会えないので、今日は大紋さんに無理を言って来てしまいました」

「ああ久しぶりだね。三留間さんの力がとても助かっていると聞いているよ。危険なことはないかな?」

「はい、私は基本的には『深淵窟』には入らないので大丈夫です。先生にいただいた指輪もありますし」

頬を染めて指にはめる『護りの指輪』をなでる三留間さん。戦闘向きではない彼女としては生命線にもなる装備ではある。

「しばらくは学業との両立は大変だと思うけど……この子たちがうまく働いてくれれば、もしかしたら少し楽になるかもしれないかな」

「この子たちはどういう……?」

『ウロボちゃんず』を不思議そうに眺める三留間さん。双党はまだ頭をなでたりとチェックに余念がない。

「あ~、まあ勇者の仲間だと思ってくれ。見た目はかわいいけど、すごく強い娘たちだから大丈夫」

「先生は女の子のお知り合いが多いんですね」

おや、今一瞬『聖女さん』の雰囲気が処刑に……青奥寺のそれに少し似ていたような。いや気のせいだな気のせい。

「さて、それじゃ早速実戦と行こうか。絢斗は悪いが、最初戦っているところを少しこの娘たちに見せてやってくれないか?」

こちらは『ウロボちゃんず』の武器をじっくりと観察している絢斗に声をかける。

絢斗は振り向いて「わかりました。いいお手本を見せてあげますよ」とウインクをしてくれた。なんか普通にカッコイイのがちょっと悔しい。

そういや見た目だけなら絢斗の方がよほど勇者っぽいんだよな。気づかなきゃよかった。

さてそれはともかく、俺は『ウロボちゃんず』のほか、青奥寺、双頭、新良、絢斗、そして一緒に行きたがる三留間さんを連れて『深淵窟』へと入っていった。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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