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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 236

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ジェンゲットの指示により、トカゲ男たちは一斉に注射器のようなものを自分の首筋に当てた。プシュ、という音が連続で起こり、彼らが自分に薬剤を注入したのだと分かる。

すぐにトカゲ男たちの身体に異変が起こりはじめた。身体がふた回りは肥大化し、牙が生え、ツノが生え、顔の彫りが深くなり、表面の鱗がささくれだち、直立2足歩行するドラゴンのような姿に変貌する。

惑星ファーマクーンで見たものと似ているが、内包する魔力は倍くらいになっていそうだ。実力的には魔王軍四天王の副官にちょっと及ばないくらいか。しかもそれを100人以上用意できるというのはなかなかにすさまじい。ボスが切り札だと勘違いするのもむべなるかな、だ。

周囲を見回すと、複数の小型ドローンが飛んでいるのがわかる。当然ながらボスはこの場面を別の場所で楽しんでいるのだろう。

ま、たぶんストレスで血圧が上がるだけだろうが……卒倒しないことを祈っててやろう。

『行ケ!』

ジェンゲットの命令で、俺を半円に取り囲んでいたドラゴニュートたちが一斉に動く。口から青い火球を放つものが20人、鋭い爪をひらめかせて跳びかかるものが20人、残りの連中は後ろに回り込むように動く。

俺は『空間魔法』から、この間バルロから奪った真紅の短剣『ディアブロ』を取り出し、飛来する火球をすべて切り裂いてやる。手応えからするとドラゴニュートの吐く火球……ブレスは魔力を使ったもののようだ。

次々と襲い来る爪をかわしながら、俺はすれ違いざまに一体ずつ首を刎ねて倒していく。ドラゴニュートは『高速移動』スキルに近い技も使えるらしく、時々凄まじいスピードで接近しながら爪を閃かせ、正拳突きを放ち、飛び蹴りを仕掛けてくる。

こちらも身体があったまってきたので少し本気を出そう。『高速移動』『感覚高速化』を使って四方からの攻撃をすべて紙一重でかわす。カウンターで致命の一撃を加えていくのも忘れない。

瞬く間にドラゴニュートの数が半減すると、それまでニヤけていた白衣の半魚人の顔から余裕が失われていく。

『ナンダコイツハ!? アンナ動キガ人間ニ可能ナノカ!? イヤ、ドラゴニュートヲ超エル強化処置ナドアルハズガナイ!』

依然として攻撃を仕掛けてくるドラゴニュートたち。すれ違うたびに骸と変わっていくが、誰一人として怯む様子はない。どうも精神面でもなにか処置を施されているようだ。まあそうじゃなければ兵士としては使いにくいだろう。

『クソッ、サッサト片付ケロ!』

半魚人……ジェンゲットの声はすでに悲鳴に近い。どこかで見ているボスはどんな顔をしているのだろうか。

ドラゴニュートが残り10人を切った。そろそろここは幕引きか――と思っていたら、大型コンテナ側面の蓋が開いて、そこから二足歩行の大型ロボットが出てきた。平べったい自動車のような本体に、逆関節型の太い足がついている。本体の左右と前面には銃火器のようなものもがついているので明らかに軍用の兵器である。

『ボス、コレハ!?』

おっとどうやらジェンゲットもしらされてなかったようだな。

大型ロボは駆動音を響かせながらこちらへ歩いてくると、いきなり問答無用の射撃を始めた。左右の銃は普通の銃弾を打ち出すマシンガンタイプ、真ん中の銃は光線を放つタイプらしい。

一瞬避けようかと思ったが、船に穴が開くとマズいのですべて『アロープロテクト』で防いでやる。なお射撃に巻き込まれたドラゴニュートはミンチになったり腹に大穴があいたりして全滅した。ひどいボスもいたものだ。

大型ロボは横に動きながら、俺に向かって連続的に射撃を続けている。魔法で破壊してもいいんだが、どうせならいただいてしまおう。俺は『アロープロテクト』を全開にしたまま接近、射程にはいったところで『拘束』の魔法を発動。

「ん……?」

そこで確かな違和感。どうもこの大型ロボ、魔法に抵抗しているような気がする。しかし俺が『拘束』を強めると大人しくなった。そのまま『空間魔法』に収納。

『イ、今ノハ……ソレヨリモボスハナゼ……イヤ、ソノ前ニドラゴニュートガ全滅……』

ジェンゲットは腰を抜かしてへたり込んでいた。目が虚ろになっているのでどうやら一時的なショック状態に陥ってしまったようだ。まあ勇者パワーを間近で見ればこうなるのは仕方ない。

「さてボスさんを探しに行きますかね」

俺はジェンゲットを縛り上げて担ぎあげ、格納庫を後にした。

ボスがいるとすれば『統合指揮所』のはずなので、一路そこに向かう。

『侵入者ガ中枢区画ヘト入リマシタ。直チニ対応シテクダサイ』

『侵入者ガ『統合指揮所』ヘト接近シテイマス。危険ナ存在デアレバ直チニ排除シテクダサイ』

閉まっている隔壁は『掘削』の魔法で穴を開ける。アンドロイド兵士は全滅したらしくもう出てくることはない。代わりにフィーマクードの兵士や乗組員が攻撃をしてくるが、勇者の歩みを阻むことなどできようもない。今の俺は勇者というよりただの殺戮者かもしれないが。

『統合指揮所』の扉が見えてきた。中には人の気配がある。俺は『睡眠』の魔法を壁ごしに発動。扉をこじ開けて中に入る。

『統合指揮所』内には大勢の宇宙人が銃を持ったまま倒れている。

艦長席に目をやると、そこにはワニみたいな顔をした宇宙人がいて、いびきをかいて眠っている。服や持っている銃が特別製っぽいのでたしかに位の高い奴みたいだが、どうもコイツはボスではない気がする。

艦長席で寝ている奴以外は永遠に眠ってもらうことにして、適当なコンソールの上にスマホ大の箱を置く。『ウロボロス』を手に入れた時にも使ったコンピュータハッキング装置『インターセプトユニット』だ。

3分ほどでモニターに『ウロボちゃん』の顔が映し出される。後ろにはさすがに少し心配そうな青奥寺たちの顔もあった。

『艦長、『ヴリトラ』の制御システムの掌握に成功しました~。なにをしましょうか~』

「艦内の生存者の確認をしてくれ。できればボスっぽい奴も探してほしい。それとこの船に小細工がされてないかのチェックも頼む」

『了解でっす。スキャンを開始しまっす。5分ほどお待ちください~』

その間に俺は艦長席のワニ男に近づいて、そいつの頬をひっぱたく。5回目で男は目を覚ました。

「おはようワニ君。俺はアンタッチャブルエンティティ、お前の名前は?」

ワニ男はブルブルと頭を振った後、牙を剥きだして答えた。

「答えると思うのか?」

「俺が普通の奴じゃないって理解してるだろ? お前の脳味噌をかき回して記憶を吸い出してもいいんだぞ」

「……クソが。ボスの罠をあんな簡単に破るなんてのはありえねえ。どれだけ強化すりゃあんなことができるってんだ」

「やっぱりお前はボスじゃないんだな。とすると最初からボスは別の船か。このデカブツすら囮にするとはなかなかの策士だな」

「うるせえ。やっぱイケすかない野郎だったなテメエはよ」

「お前らにとってはそうだろうな。で、お前の名前は?」

「言うかよクソ野郎」

「あっそう」

仕方ないので『精神魔法』発動。一瞬でワニ男の目から光が失われる。あ、これ新良に……はやめとこう。

「お前の名前と組織での立場は?」

「……ギルメルト。ボスの右腕……だ」

おっとそれでも結構な大物だな。まあ旗艦を任せるんだからそれくらいの人間を充てるか。

「ボスはどこにいる?」

「……ここ以外の、どこかの船だ。どこにいるかは聞いていない」

「随分慎重だな。ボスの罠はあとはなにが残ってる?」

「……知らん。ドラゴニュートかアーマメントガンポッドで確実に仕留めるはずだった」

「アーマメントガンポッド」っていうのはさっきの大型ロボか。

「とするとあとはこの船ごと沈めるくらいか。巨大戦艦が2隻いても54隻の艦隊には勝てないもんな」

「……その可能性は高い。ボスはお前を確実にここで殺すつもりだったからな」

「とすると自爆装置とかあったりすることは?」

「……少なくとも俺は聞いてない」

う~ん、微妙な線だがさすがに自分の右腕と『ウロボロス』と『ヴリトラ』同時に失う策を最初から用意しているとは思えないな。もしそうならここに右腕のギルメルトを置いていくことはしないだろう。さすがにここまでの巨大組織のボスが人材を適当に扱うということはない。さっきの大型ロボもジェンゲットは守るように動いていたからな。

『艦長、スキャン終了でっす。生存者は全員救難ポッドに乗って逃げようとしていまっす。システムに細工された跡は見つかっていません。ボスっぽい人間はちょっとわかりませんでした~』

「サンキュー。ボスは最初からこの船には乗ってなかったようだ。救難ポッドは面倒だからそのまま出してやれ。この船を無人にするのが優先だ」

『了解でっす。あっ、フィーマクードの艦隊が陣形を変え始めたようでっす』

「おっとそれはヤバいな。俺とこのワニ面と半魚人をそっちに転送してくれ」

『了解でっす。ラムダ転送ジャミングフィールド解除。転送しまっす』

さて、結局は艦隊戦になるようだ。

双党が喜びそうだが、果たしてSF映画っぽい宇宙艦隊戦になるかどうかは……ちょっと保証できないかもしれないな。


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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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