Switch Mode
Now you can use the translation tool for free for the first 200 chapters of each novel.

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 243

Please login or register to translate this post.

出た先は前に来たときと同じ、荒野の真ん中だった。

幸いというか、周囲には人っ子一人おらず妙な気配もない。

俺の後から出てきた11人のうち、異世界出身のリーララとカーミラ以外は物珍しそうに周囲を見回しはじめた。といってもこの場所にはそれほど異世界らしさはないが。

双党が俺のところにきて脇腹をつついてくる。

「先生、ここが本当に異世界なんですか? 地球とほとんど変わらない気がしますけど」

「まあ自然とかはそんな変わるわけじゃないからな。街に行ってみれば少しは楽しめるかも、ってくらいか」

「ふ~ん。ところで『ウロボロス』を出すんですよね」

「そうだな。街に行く前に全員一回『ウロボロス』に転送しないとな」

『空間魔法』を発動して上空に『ウロボロス』を出現させる。といってもやはり光学迷彩シールドのおかげで姿は見えない。

「せっかくですから『ウロボロス』を見せてくださいよう」

「しょうがないな。皆上空を見てくれ。これから皆を一度宇宙戦艦に案内するが、その宇宙戦艦を一瞬だけ見せる。ウロボロス、光学迷彩シールド解除、5秒」

『了解でっす。光学迷彩シールド解除~』

上空に全長600メートルの赤黒い武骨な巨大宇宙戦艦が姿を現す。うむ、いつ見ても圧倒される光景だな。

見上げている子たちのうち、すでに『ウロボロス』のことを見たことがあるのは青奥寺たち3人と、リーララとカーミラだ。その他の子たちは初めて見るSF感満点の光景に言葉を失っているようだ。聖女さんこと三留間さんはへたりこみそうになったので俺が支えてやった。「お兄ちゃんすごいです!」と無邪気に喜んでいるのは清音ちゃんで、「まさか相羽先生に宇宙戦艦されちゃう?」とか意味不明のことを言っているのが雨乃嬢だ。なんだ「宇宙戦艦される」って。

5秒きっかりで『ウロボロス』の姿が消える。

「じゃあまずは『ウロボロス』に移動する。異世界では基本的に寝泊まりは『ウロボロス』でやるからな。初めての人は転送にも慣れてくれ」

『ウロボちゃん』に指示をすると、全員が光に包まれたのち、『ウロボロス』内の『統合指揮所』に転送される。

やっぱりSF感満点のモニター群や操作盤などを見て初体験組が目を丸くする。それ以前に転送自体にも驚いているようだ。

『皆さんお疲れ様でっす。初めての方は初めまして、リードベルム級戦闘砲撃艦『ウロボロス』、AIパーソナリティの『ウロボちゃん』でっす。よろしくお願いしまっす』

すでにその場に待機していた銀髪猫耳アクセサリ付きアンドロイド『ウロボちゃん』が挨拶をすると、皆がそちらに注目した。

『ウロボちゃん』については全員に対してすでに説明済みなのだが、なぜか一部女子の俺を見る視線が痛い。

特に湿度が高めの目を向けてくる金髪縦ロールお嬢様の九神と、メガネをキラッと光らせるメイドの宇佐さんがちょっと厳しい感じだ。

雨乃嬢は露出高めな『ウロボちゃん』を見て「こういう格好が先生の好み?」と言っているし、清音ちゃんは「あと5年でこれくらいになるから待っててください」と俺に言いに来るし、三留間さんは「先生は銀色の髪が好きってことよね……」とか言ってるんだが、『ウロボちゃん』の見た目は俺の好みとは関係ないと強く主張したい。

その後皆を寝泊まりする部屋に案内し、荷物などを整理してもらった。

なお各自の部屋は乗務員用の部屋を改装したもので、なんとひとり一部屋の贅沢仕様である。しかも上級士官用の個室なのでトイレとシャワー付き。日本だとビジネスホテルレベルの部屋になるだろうか。異世界修学旅行としては破格の快適さだと断言できる。魔王討伐の旅も『ウロボロス』があれば楽だっただろうなあ。

「30分で外出する支度をしてくれ。とりあえず街を歩くだけだから普通の格好で」

30分後に全員が『統合指揮所』に再集合する。

さていよいよ王都へと行くのだが、その前に地上の様子を見ておかないといけない。

さすがにババレント侯爵と内乱がはじまっているとは思いたくないが、例のオーバーフローが起きていたり、そのせいで街が荒れていたりという可能性もなくはない。

「ウロボロス、王都上空に移動して周囲の状況をモニターに出してくれ。それとモンスターの出現状況、魔導廃棄物の分布状況は常にチェックしててくれ」

『了解でっす。ウロボロス移動しまっす』

モニターに映る眼下の景色が移動していく。複数の倍率での映像が流れているが、特に荒れているような感じはない。

同時にモンスターや魔導廃棄物の分布図らしきものも表示されているが、そちらも目立った動きはないようだ。

ただ気になるのは、魔導廃棄物が集中している場所が王都周辺に何か所かあることだ。モニターに映してもらうと、どうもそれらの場所は多くが遺跡のようだった。軍用のものを含め複数の車両が停まっているので、すでになんらかの対応はされているとわかる。もしかしたら冒険者も出張っているのかもしれない。

前に来たときはババレント侯爵領付近の遺跡からモンスターが発生していると言っていたが、それが王都周辺にまで起き始めたということだろうか。ダンジョンが出現した可能性もありそうだな。

勇者としては溜息のひとつもつきたくなる状況にはなってきているようだが、ともかくもまずは王都観光からだ。

俺はウロボロスに、王都への転送を指示した。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

Comment

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Options

not work with dark mode
Reset