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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 251

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地下4階はやはり甲型が出てくるようになった。

火を吐くゴリラ型や、巨大ミミズ型、巨大犬型などが出現するが、絢斗を中心にして問題なく対応している。多少攻撃を受けることもあるが、三留間さんの『治癒』によって一瞬で回復するのでそこも問題ない。

というか三留間さんの『治癒』がかなり強力になっていて驚いた。誰かが攻撃を受けた瞬間強力な『治癒』を遠隔で発動して治してしまうのだ。勇者パーティの大僧正のじいさんもやってた技だが、パーティのヒーラーとしては理想形に近いだろう。彼女はリアル『聖女さん』に近づいている気がする。

結局4階も2時間ほどで階段の前まで来ることができた。

全体を休ませて様子を見る。清音ちゃんがかなり疲れているようで、言葉が少なくなっている。非戦闘員の九神もちょっとツラそうだ。戦いっぱなしの青奥寺たちも、さすがにこの後特Ⅰ型を相手にするのはキツいだろう。

「皆聞いてくれ。今日のダンジョン探索はここまでにする。明日さらに続きを行うが、ダンジョン体験はもういいやっていう人は明日は休んでくれていい」

「先生、今日はここまでというのはわかりましたけど、それではここで一泊するということですの?」

九神の質問を聞いて、俺は説明不足だったことに気づかされた。

「ああすまん。いったんダンジョンからは出る。ダンジョン攻略用のいい魔道具があるんでそれを使う」

「どのような道具なのですか?」

「『迷宮の標』というダンジョン専用の転移装置だな。ええと……」

俺は『空間魔法』から三角コーンほどの大きさの魔道具を取り出す。

「これを設置しておくと、地上に設置した同じ魔道具との間で転移が可能になるんだ。ちなみにもう一個は『ウロボロス』に設置してある」

「うわ~、また絶対に表に出せなそうな道具ですねっ」

双党が早速『迷宮の標』を触り始める。

「じゃあ皆、俺の近くに集まってくれ。移動する」

全員が集まってきたのを確認して、『迷宮の標』に魔力を流し込む。転移には膨大な魔力が必要で、使う人を選びまくる魔道具である。

魔力が十分に充填されると『迷宮の標』が輝きだし、床に魔法陣が広がったかと思うと、俺たち全員は光に包まれた。

『ウロボロス』に戻ると、地上はすでに夕方だった。夕食までは各自自由としたが、全員シャワーを浴びに行ったようだ。ちなみに『ウロボロス』は食料さえあれば、ずっとここで生活できるだけの設備が揃っている。

俺はひとり『統合指揮所』へと向かった。艦長席に座ると『ウロボちゃん』が飲み物を持ってきてくれる。なんか貴族にでもなった気分だ。

『艦長お疲れ様でっす。ダンジョンというのはいかがでしたか~?』

「なかなか難易度の高いダンジョンだったな。たぶん一番深いところには特Ⅱ型がいそうだ」

『特Ⅱ型というと、あの巨大なモンスターですか~? 普通の人間では対処できないと思いますけど~』

「俺なら問題ないさ。そっちは明日もう一日潜ってケリをつけるよ。ところで地上の様子はどうだ? 王家に動きはあったか?」

『行政府には特に目立った動きはありませんでした~。ただババレント侯爵領を監視していたところ、『魔導吸収体』らしきものを載せた車両が8台王都方面に向かって走っていくのが確認できました~』

「そりゃ大きな話だな。その車両はどこに?」

『王都の周りに走っていきましたが、8台とも途中で停車してそのままでっす。『魔導吸収体』の反応そのものはゆっくりと移動をしているので、なんらかの手段で運搬しているものと思われまっす。カメラには映らないので、地下を動いている可能性もありそうですね~』

「地下か……それとも『光学迷彩』を使ってるのかもしれないな。なんにしてもいよいよ始まるということか」

『なにが始まるんでしょう?』

「王都への攻撃さ。女王陛下が『魔導廃棄物に関して画期的な解決方法が見つかった』って噂を流してるはずなんだ。それが発表される前に動き始めたってわけだな」

実は女王陛下に、九神の技術を教える対価として、そんな噂をすぐに流すようにお願いをしたのだ。なにか企んでいて、その上『魔人衆』と組んでいる侯爵には、俺がこっちにいるうちに動いてもらわないと困るからだ。今回の動きはまんまとそれに乗っかってくれた感じだろう。

「監視は続けてくれ。あと侯爵の軍の動きもつかんでおいて欲しい」

『了解でっす。侯爵領については、すでに軍が動く予兆はありますので、あとはいつ出るかですね~』

「まあだいたいのタイミングはわかってるけどな。さて、それじゃさっきの『魔導吸収体』とやらがどうなってるのか直接見に行ってくるか。一番近いところに転送してもらっていいか?」

『了解でっす。カメラには映っていませんが、今このあたりを動いているのが確認できてまっす』

モニターに映っているのは森だった。なるほどこっそりと移動をするには丁度いい場所かもしれない。

さて、それではもう一仕事してきますか。異世界の平和のために。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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