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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 310

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翌日、俺は『ウロボロス』に関係者を呼んで、今回のことの顛末を説明した。

呼んだのは青奥寺、双党、新良、レア、絢斗、三留間さん、雨乃嬢、ルカラスの8人だ。それとそのまま『応魔』対策会議もやるつもりなので狐状態のクウコも呼んでおいた。

説明が終わると全員がなんともいえない微妙な表情になった。

「なんかよくわからない結果になったが、少年たちは普通の高校生に戻り、問題としては『応魔』だけが残ったという感じだな。双党あたりは今回けっこうな仕事をしたから納得いかんかもしれないが、まあ諦めてくれ」

「これ以上面倒にならなそうなのでそれは構わないんですけど……坂峰君たちに関しては、やっぱり急に力を持っちゃったのがいけなかった感じなんですか?」

「どうだろうな。もちろん理由の一つとしてはあるだろうけど、人間がある行動をとるのに理由が一つってこともないからな。家庭の事情とかそれまでの生活とか、いろいろあったのかもしれない」

「あ~そうかぁ……。まあでも、今までのことを忘れて普通の生活に戻れるなら、その方が幸せかもしれませんね」

「彼らでは本物の『応魔』には勝てなかっただろうしな。ああする以外なかったのはたしかだ」

と結論めいたことを言うと、他の娘たちもそれ以上彼らについて突っ込む気はないらしく軽くうなずくだけだった。

「それで『応魔』に対する今後の対応だが……」

俺の言葉に被せるようにレアが手を上げた。

「済みませぇん。その『オウマ』というのは、どれくらいの脅威なんでぇすか?」

「そうだな……。今回出てきた奴は、『クリムゾントワイライト』の支部長より少し弱いくらいのレベルだ。『深淵獣』で言うと、『特Ⅰ型』と『特Ⅱ型』のちょうど間くらいだな。ルカラスなら一人でも勝てる。ここにいるルカラス以外の7人で組んで戦ってギリギリ勝てるかもしれないくらいな感じか」

「それなら十分対応はできるということでぇすね。ジャパン以外に現れたら大変そうでぇすけど」

「ただ今回のは『伯爵級』らしいんだよ。ということは、当然『侯爵級』とか『王級』とかがいてもおかしくないって話になる」

「待て待てハシルよ。とするとこの間の『特Ⅲ型』や、それ以上の者がいる可能性もあるということか?」

「可能性としてはな。階級ごとの差がどれくらいあるのかもわからんから、どのくらい強いのかはわからないが」

「敵の数や規模は分かっているのですか?」

新良の質問に、俺はクウコの方を見た。

クウコは2、3回首をかしげてなにか考えていたようだが、急に白い和服美人に変身して話しはじめた。

「わたくしは……『応魔』については、もともと来るのは1体だけだと……思い込んでいましたので……複数来るとなると……完全に想定外です……」

「やっぱりそうだよなあ。でも今まで『応魔』が来るような予感はあったんだろ?」

「はい……もちろんです。そしてその感覚は……確かに、いまだ絶えてはいません……」

「ということはまた来るのは確定か」

「そうなります……。ただ今回……来るときの感覚は掴めたと思います……ので、次に『応魔』が姿を現すときは……わかると思います」

「それはありがたいな。ということなんで、対応はできそうな感じみたいだ。『伯爵級』以下なら青奥寺たちが戦ってみても……って、どうかしたのか?」

クウコがいい話をしてくれたので、ホッとしながら対応策を進めようとしたのだが、なぜか青奥寺たち全員がなにか言いたそうな目を俺に向けてきているのに気づいた。雨乃嬢の「これが完璧寝取られ超人の力……」というつぶやきが同時に聞こえてくる。

それはともかく特にルカラスは人化したクウコのことをかなり気にしているようで、俺とクウコを交互にチラチラと見ている。

「なあハシルよ、クウコが人化できるというのを今初めて知ったのだが、ハシルは知っていたのか?」

「ああ、この間この姿でアパートに来たからな。お前と違って自由に変化できるみたいだぞ」

「それも気になるところだが……まさかまた増やすつもりではなかろうな?」

「増やすって……まさかハーレムとかそんな話か? クウコは狐の幻獣だぞ。そんな話になるはずあるか」

と真っ当な理由で否定をしたのだが、双党が手を上げて話に入ってくる。

「はいはいっ! すでにドラゴンを引き入れている時点でなんでもありだと思いますっ」

「引き入れてないしなんでもありでもない。そもそもクウコに対しても失礼だろそれ」

当のクウコを見ると、やはり首をかしげて理解していない様子だ。

そもそもルカラスの方がおかしいんだよな。幻獣が人間に懐くのはともかくとして、つがいになりたいとか普通考えないと思うんだが。

「まあともかく、そんなわけで『応魔』というよくわからんものもこれから出てくるって話だ。対策としては『深淵獣』と同じようにやっていこうと思うんだが、なにか意見はあるか?」

「それはボクたちにも『応魔』と戦う機会が与えられるってことですか?」

絢斗が期待しているような雰囲気で聞いてくる。戦い好きだから気になるところなのだろう。

「それぞれ今の任務で忙しいとは思うが、経験は少しでも積んでおいたほうがいいだろう。できれば戦ってもらいたい。なんかこの世界もいろいろとあるみたいだからな」

「いいですね。ボクは先生に従いますよ。強い相手とやれるなら望むところですし。かがりもいいよね?」

「え~、めんどくさいなあ」

「どうせ東風原所長が知ったら情報収集はさせられるだろう? 前向きになったほうがいいと思うけどな」

「まあそっか。そういうわけなので私もやります~」

「大紋さんが参加するなら私も参加します。危険な相手なら私の癒しの力も必要だと思いますし」

双党に続いて三留間さんが参加を表明すると、新良も「私も相羽先生をサポートするように言われていますので」と言ってくれた。

ただ青奥寺と雨乃嬢は二人で話し合った結果「家で聞いてみます。でも多分協力しなさいと言ってもらえると思います」ということになった。まあ青奥寺家は本来『深淵獣』の相手だけでも大変だからな。

問題はルカラスだが、

「どうやら我の力も必要なようだな、ハシルよ」

と胸を張ってドヤ顔をしていた。

「必要というか最初からお前は参加予定だぞ。よかったな仕事が見つかって」

「むう、それはそうかも知れぬが、少しは感謝の気持ちがあってもいいのではないか?」

「まあこうなってくるとルカラスが来てくれたのはありがたかったな。こっちの世界の人間を代表して感謝しよう」

「我はハシルのためだから動くのだぞ。そこは勘違いせぬように」

微妙にいじらしいことを言ってくる古代竜だが、大前提は「働かざる者食うべからず」であることは忘れてはならない。

ともかくこれで対応は決まりそうだ。俺はクウコに声をかけた。

「そんな感じで、『応魔』は俺たちが相手をするから、クウコは『応魔』が出てくるのを感じたら俺に連絡をくれ」

「わかりました……。ありがとうございます……わたくしの力が至らぬばかりに……ご面倒をおかけします……」

「いや、世界の危機って話になったら対応できるやつがやるのがスジだ。クウコが一人で責任を負うものじゃないからな。むしろ『応魔』のことを感知して用意までしていたんだから、クウコには感謝するくらいの話だろ」

「相羽様のお気持ちに……感謝を……」

頭を下げて礼を言うクウコだが、実際『応魔』に関してクウコ自身になんの責任もあるわけでもない。

さて、これに関しては当然『ウロボちゃんず』も動員することになるだろうし、結局は野良『深淵獣』の対応とほぼ同じになりそうだ。ただ『応魔』の強さや能力はまだ未知数なところもある。安全に情報収集をするためにも、最初は俺が直接出張る必要があるかもしれない。

本来なら『応魔』の存在を国に伝えて対応してもらうべきなのかもしれないが……それは東風原所長あたりが上手くやるだろう。俺にとってはモンスターと戦っていた方がよほど楽だからな。触らぬ神に祟りなし、である。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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