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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 316

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広い空間の真ん中にしつらえられたテーブルとソファ。

そこに1人座るのは、『クリムゾントワイライト』アメリカ支部の支部長と思われる女。

後ろには構成員と思われる人間が100人くらい整列しているが、中には獣人もいたりするので、異世界人であることを隠すつもりはないようだ。

案内役の青年の後について、その一団のところまで歩いていく。

ちらと見ると、さすがのクラーク氏も多少緊張をしているようだ。もっともそれは相当に注意しなければわからないレベルで、顔には一切出していないところはさすがである。

「支部長、『アウトフォックス』のクラーク氏とお連れの方をお連れしました」

青年が言うと、その女性は「ご苦労様」と声をかけ、ソファから立ち上がって一礼した。

「一応初めまして、かしら。『クリムゾントワイライト』アメリカ支部の支部長を務めているスキュアと申します」

紫色の髪を後頭部でまとめた、カーミラに匹敵するほど妖艶な美女だった。ただ年齢はこちらの方が上、恐らく30前後だろう。

ただ見た目は確かに美人なのだが、その顔にはどことなく険があるのは、彼女が『魔人衆』の幹部という人を超越した人間ゆえか。あのクゼーロとも共通するような雰囲気なので、もしかしたら彼らの持つ思想的な強さが現れているのかもしれない。

「『アウトフォックス』のクラークだ。立場は部長だが、事実上機関の長と考えてもらって構わない。今回はこちらに交渉人としてお邪魔をさせてもらった」

「『アウトフォックス』については、こちらもそれなりに情報は聞いております。そちらの機関とは過去に不幸な行き違いがあったことを残念に思いますわ」

「今回、その件についてはこちらも話には出さないつもりだ。それとこちらは――」

「え~、私は相羽走、日本で教員をやっている元勇者です。日本支部のクゼーロ支部長を倒した人間と言えばわかりやすいでしょうか。恐らく一度顔は見ているかと思いますが」

クラーク氏の目配せに応じて挨拶をすると、支部長のスキュアは目を細め、探るように俺の顔をじっと見つめてくる。

「……ええ、貴方の顔は覚えているわ。勇者というのはよくわからないけれど、相当な強者であるのはわかる。クゼーロを倒し、バルロを退けるくらいの力は持っていそうな気はするわね」

「それはどうも」

スキュアに「どうぞお座りになって」とうながされ、俺とクラーク氏はソファに腰かけた。スキュアも遅れてソファに身を沈める。

「それで、『アウトフォックス』の長と、クゼーロを倒した男がペアで現れるということは、お二人は協力関係にあるということでよろしいのかしら?」

「そう考えてもらって構わない。むしろそうでなければ、ここに交渉に来ようとはさすがに私も思わんよ」

「まあそうでしょうね。しかし交渉とおっしゃいますけど、それはそちらの機関の背後にある政府の意向ということになるのよね?」

「そうなる。ただ、交渉の順序としては、こちらのミスターアイバの方が先にしてもらいたい。こちらは簡単な話で済むそうなのでね」

「あらそう。ではアイバさん、お聞きしましょうか」

あれ、なんか思ったより簡単な感じで話が進むな。もっとこう腹の探り合い的なのがあると思ったんだが。

「単刀直入に言いますと、事情があってそちらの技術者を貸し出してもらいたいんですよ。『次元環』の発生装置を研究している技術者をです」

「理由は聞いても?」

「どうも世界と世界のはざまにある空間から、とんでもない化物が多数こっちに現れるようなんです。で、その化物がいる空間に行きたいんですが、『次元環』を通ってなら行けるんじゃないかと考えてまして。それを相談したいって感じですね」

いつものように正直に言ったんだが、スキュアには思いっきり怪訝な顔をされてしまった。お前ら自体が常識外れの連中なんだからこれくらいすぐ飲み込めよ、と言いたいところだ。

「……よくわからないけど、そちらの要求はわかったわ。それで、その見返りはなにかいただけるんでしょうね」

「ここを潰すのを見逃すってので十分だと思うんですがどうですかね。あ、もちろんこれ以上悪さをしないってのが前提で」

と言うと、スキュアは一瞬呆けたような顔をし、次いで口元を押さえて笑いはじめた。

「ふふふふっ、なるほどそれは十分な見返りね。しかしその要求を呑むのに二点問題があるわ。まずは貴方が本当にクゼーロとバルロを退けるだけの力があるのかどうかまだ私には確証が持てないということ。それともう一点は、その技術者が今行方不明なところね」

さて、ちょっとだけ面倒なことになってきたが、こういう時は一つずつ解決するに限る。

で、まずは俺の力試しをすることになった。

もちろん相手はスキュア本人だ。俺とスキュアはソファから立ち上がり、少し離れたところで向かい合う。

突然の事態であるが、クラーク氏も興味深そうにこちらを見ている。まあ彼も俺の力は見ておきたいということだろう。

「じゃあいいかしら。これから私の能力で、『シャドウ』を複数出現させるわ。『シャドウ』については知っているわよね?」

「前に俺を『見つけた』って言っていた、影人間みたいな奴ですね」

「あの時は私の意識を少しだけ移していたのだけれど、今回はそれはなし。ともかく、その『シャドウ』を全滅させたらミスターアイバの力を認めるわ」

「承知しました。ではいつでも始めてくださって結構ですよ」

俺がリラックスして構えると、スキュアは両手を広げるようにして魔力を解放した。

その魔力が集まっていくと、黒い人型の影が次々と部屋に出現していく。その数は30秒で100体ほどになった。しかも一体一体があの時より強力な個体のようだ。

——————–

クリムゾントワイライト アサシンシャドウ エリートソルジャー

術者によって創造された偽りの生命体

上位個体で格闘戦に特化している

弱点は体内の核で、それ以外の部分はどれだけ破損しても再生する

特性

物理耐性 魔法耐性

スキル

高速移動 格闘 刺突 再生

——————–

そういえば核を破壊しないといけないタイプだった。面倒くさいな。

「……ふむ、これだけの数を一度に……」

クラーク氏の表情が優れないが、彼らも『シャドウ』とは戦ってきたはずで、この数の脅威は理解しているのだろう。

「では始めなさい」

スキュアの命令一下、100体の『シャドウ』たちが一斉に動き出した。両腕を剣のように変化させ、次々と『高速移動』で斬りかかってくる。

どうするか少し悩んだが、ここは俺の力を見せつけておかないといけない場面だ。スキュアもそうだが、クラーク氏にも多少衝撃を与えておいた方が後々楽になるだろう。

俺は『機動』魔法で飛び上がると『並列思考』で『ライトアロー』の魔法陣を100展開。一瞬後に放たれた光の矢が、すべての『シャドウ』の核を貫いて消滅させる。

つもりだったのだが、3体だけ残ってしまった。仕方ないので『ミスリルの剣』で格闘戦を行って数秒で3体とも切り伏せる。なるほど感じ『特Ⅰ型』を少し超えるくらいの強さはありそうだ。普通の兵隊じゃ何人いても勝てないな。

「これで終わりでいいですかね」

剣をしまいながら聞くと、スキュアはまだ固まったままだった。多分彼女もこれが全力ではないだろうが、さすがに自分の勝てる相手ではないと判っただろう。

「……ええ、ミスターアイバの力は理解したわ。確かにクゼーロもバルロもこれでは勝てないでしょうね。まさか貴方のような人間がいるなんて、完全に想定外よ」

青い顔をしながらスキュアはもとのソファへと戻っていった。ちょっと足元が怪しいので思ったより効いてしまったようだ。こいつは戦闘が得意なタイプではなさそうだし、仕方ないのかもしれない。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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