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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 325

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『侯爵位』が放った黒い液体が変化して現れたのは、なんと6体のモンスターだった。

一見すると半裸の人間だ。ただその禿頭の頭部にはヤギのようなツノが生え、口には黄色い牙が並んでいる。背中にはコウモリの羽とネズミの尻尾。手足の先には鋭い爪が光り、血のように赤い瞳には、わずかに知性の光が宿る。

俺が勇者時代嫌というほど相手をした『グレーターデーモン』に間違いなかった。

「なんでコイツがグレーターデーモンなんて生み出すんだよ……」

いやいや、『応魔』とかいう未知の敵が俺の知ってるモンスターを生み出すのはさすがに想定外が過ぎる。しかもさっきのコールタールみたいなのも、『魔導廃棄物』にそっくりだったし……これは断然情報収集が必要になってきたな。

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グレーターデーモン Aランクモンスター

悪魔、魔族と呼ばれることもある上位モンスター。

飛行できることに加え魔法も使用し、特に氷の魔法を得意とする。

二刀による剣術の使い手でもあり、格闘戦にも長ける。

非常に好戦的、かつ戦闘好きで、強者を優先的に狙う特徴がある。

特性

打撃耐性 斬撃耐性 刺突耐性 魔法耐性

スキル

全属性魔法 双剣術 威圧 咆哮

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『アナライズ』してもそのままであった。

6体のグレーターデーモンたちはひと羽ばたきで宙に飛び上がり、両手を突き出して氷の槍『アイスジャベリン』を高速連射してきた。

俺は『アロープロテクト』の防御力に任せてそのまま飛んで突進し、聖剣『天之九星』でまず2体の首を刎ねた。

左右から、氷の剣を二刀に構えてグレーターデーモン4体が飛翔してくる。だが合計8本の剣は俺の身体にかすることもなく、持ち主たちはすべて真っ二つになって消えていった。

「これで終わりか?」

と声をかけると『侯爵位』はミチミチミチ、と吸盤みたいな口から声を出した。

『こやつは我が子のことを知る者か。よもや一瞬で屠られようとは思わなんだ。しかし「伯爵」が居らねば子が産めぬ。この世界は思うたよりも作り替えるに骨が折れそうよな』

どうやらやはり上位の個体の方が知性が高そうだ。ちょっと話しかけてみるか。

『こちらは勇者、相羽走だ。お前は何者だ?』

『ほう? 我の言葉を解するとは、いったいどのようなからくりか』

『神様にそういう力をもらったんだよ。で、お前らは何者なんだ。なにが目的でこの世界に来た?』

『何者かなど考えたこともない。ただ世界を作り替え、我らの住む場所とし、我らの同胞を増やすのみ』

『要するに侵略が目的ってことか?』

『我らは我らの住処を作るだけよ。すべてを壊し、すべてを混ぜて、すべてを食らい、そこから生み出し、そして支配する』

『たとえば俺たちみたいな存在はどうするつもりなんだ?』

『すべてを壊し、すべてを混ぜて、すべてを食らい、そこから生み出し、そして支配する』

あ~どうも話の通じない領域に意識が行ってしまったようだ。やはりわかり合えない存在ということのようだ。

『すべてを壊し、すべてを混ぜて、すべてを食らい、そこから生み出し、そして支配する』

『侯爵位』は同じ言葉を繰り返しつつ、三つ又の腕を俺に向けた。

なにをしてくるのかと思っていたら、突然強烈に引っ張りこまれる力が俺の身体を襲った。どうやら『吸引波』とかいうスキルのようだ。対象を引き寄せて『吸収』するとかそんな感じだろうか。

どちらにしろ戦闘能力はあまりなさそうだ。俺は引っ張られるままに接近し、目の前まで来たときにその首を刎ねた。たぶん本人(?)は再生するつもりだったんだろうが、残念ながら聖剣『天之九星』には強力な再生妨害効果がある。

『侯爵位』は崩れ落ち、そのまま魔法陣に吸い込まれて消えていった。

振り返ると、青奥寺たちの戦いも決着するところだった。

すでに1体の『子爵位』は、双頭やリーララたちの集中魔法射撃によって倒されていたようだ。

残る2体も青奥寺・雨乃嬢組と、絢斗・宇佐さん組に翻弄され、全身を徐々に切り裂かれて動きを鈍らせていく。それぞれ青奥寺と絢斗に止めをさされると、その死骸は魔法陣の中に沈んで消えていった。

一番派手に戦っていたルカラスが、微妙にドヤ顔をしながらやってくる。

「思ったより大したことはなかったのう。ハシルの相手はもしかしたら一番弱かったのではないか?」

「『侯爵位』は特殊な個体みたいだ。見ただろグレーターデーモンを生み出したのを」

「うむ、あれは我も少し驚いた。まさか『魔王』配下のモンスターを再現する者がいるとは思わなかったわ」

「再現……再現ね」

俺が少し考え込んでいると、ルカラスが顔を覗き込んでくる。

「どうしたハシル、あれがそんなに気になるのか? 大方ハシルの記憶を探って、強敵を作りだすとかそんなところであろう」

「そんな能力を持ってる奴がいるのか?」

「うむ。ハシルが来る前にそのような者がいた。どこぞの騎士団に討伐されていたが」

「ふうむ……」

なるほど、そんな奴が実際にいたなら可能性はあるかもしれない。

たださっきのは、そういうものじゃない気もするんだよなあ。実は異世界にも『応魔』が現れていて、モンスターをばらまいたって歴史があったりしないだろうか。

う~ん、これはなおさら『はざまの世界』には行かないといけないようだな。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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