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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 398

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惑星ドーントレスの軍港。

巨大な円筒形の建造物の周りには六角形の穴、宇宙船を収容するドックがいくつも開いており、その一つに巨大戦艦ウロボロスの艦尾が見えた。

ドックに係留されている『ウロボロス』は10本ほどのアームで固定されていて、さらにチューブ状の通路がつなげられていた。

ドーントレス軍は『ウロボロス』に搭載された『魔導ドライバ機関』に興味津々だったので、多数の技術系士官などが乗り込んで解析を始めている可能性はある。とすると、『ウロボロス』に乗り込んだとしてまずは彼らを追い出さないとならないが、それは『ウロボロス』のシステムさえ掌握してしまえばどうとでもなる。

往還機は回頭をしながらゆっくりと『ウロボロス』に向かっていく。

軍港の壁面に設置された砲塔から無数の光線がこちらに向かって放たれているが、すべて往還機を囲む多面体のシールドに弾かれて消えていく。『パルスラムダキャノン』はかなり強力な攻撃ではあるが、勇者専用魔法『隔絶の封陣』の前では水鉄砲ほどの威力もない。

往還機が『ウロボロス』まであと200メートルまで近づくと、その射撃も止まってしまった。『ウロボロス』には特に動きはないが、恐らく内部では兵士たちが迎撃の準備を始めているだろう。

往還機はドックの中にゆっくりと入って行き、ウロボロスの側面、通路チューブがある場所の近くで停止する。俺は『隔絶の封陣』を、『ウロボロス』と往還機をまとめて覆うように張り直す。その影響で『ウロボロス』を支持していたアームと、通路チューブが切断される。

『艦長、軍港から通信が入っていまっす』

「あ~、面倒だから無視だな」

向こうはすでに人質ごとこちらを亡き者にしようという態度を鮮明にしている。交渉をする必要はないだろう。

『メンタードレーダ議長、ちょっと「ウロボロス」を取り戻してきます。その間往還機ごと魔法で守っていますのでご安心ください』

『承知しました。この魔法は一段と不思議な力を感じますね。他の未定義空間につながる境界面をこのように固定する技術など、現在の銀河連邦の科学者全員を動員しても解析は不可能でしょう』

『自分も全然理解してないんですけどね。では行ってまいります』

俺は『機動』魔法を行使し、切断されて触手のようにふわふわと漂っている通路チューブの方に飛んでいった。チューブの船体に近い方を『ディアブラ』で切断し、『ウロボロス』の外部接続ハッチを露出させる。

当然ながらハッチは閉じられていたが、『緊急開閉スイッチにブレスレットを近づけてください~』とのことなので、スイッチを覆うカバーを開いてブレスレットを近づける。すると数秒で『開閉システムを部分インターセプトしました~』とのことで、ハッチが開いて気密室へと入れるようになった。

気密室を通り抜けて船内に入ると、さっそく待ち構えていた兵士たちの歓迎を受ける。といっても彼らが撃ってくる光弾はすべて『アロープロテクト』に防がれ俺に届くことはない。

俺が平気な顔で近づいていくと、兵士たちは半分恐慌状態になりながら、通路の奥に下がって行こうとした。

「さすがに問答無用で殺すのはちょっと気が咎めるか」

これが海賊とかなら悪人なので気兼ねなく(?)『拘束』魔法で心臓を止めてやるところだが、目の前の兵士たちは所詮命令を受けているだけの人間だ。こっちを殺すつもりで来ている以上殺されても仕方がないという考え方もなくはないが、悪人ではない人間をわざわざ殺すこともないだろう。

ということで『睡眠』魔法をばらまいて眠らせるにとどめておく。強めにかけておけば強い刺激があっても一時間は眠り続けるため、無力化には十分な魔法である。

眠り男を大量生産しながら『統合指揮所』へと歩いて行く。慣れ親しんだ我が家(?)なので迷うことはない。

『統合指揮所』の扉は閉じられていたが、『ウロボちゃん』謹製のブレスレットを使えばすぐに開く。中に詰めていた技術士官たちはすでに『睡眠』魔法で夢の中だ。

適当なコンソールに『ウロボちゃん』ブレスレットを押し当てる。5分ほどして、正面の大型メインモニターに外部の様子が映し出された。

映し出されているのは六角形模様の多面体の半透明シールドと、その奥のドックの壁面だ。メインモニターの一角に別ウインドウが開いて、そこに猫耳アクセサリをつけた銀髪美少女の姿が映し出される。

『「ウロボロス」のメインシステム、現在掌握率62パーセントでっす。インターセプトを継続中。あと10分ほどお待ちください~』

「転送が使用可能になったら、隣に停まってる往還機から転送を頼む。往還機の機長と副機長はそのままでいい」

『了解でっす。転送システム復旧完了。転送妨害フィールドなし。「統合指揮所」に転送してよろしいでしょうか~』

「あ、ちょっと待ってくれ」

一応事前に確認を取るためにメンタードレーダ議長に呼びかける。

『議長、こちらに転送しますのでそのつもりでお願いします』

『かしこまりました。それとお嬢様も一緒に連れていってもらえないでしょうか?』

『そのまま往還機に残そうかと思ったのですが』

『すでに総統から見捨てられている形になっていますからね。先ほどの確認を取ったところ、本人も戻ることには難色を示しております』

『わかりました。一度こちらに来てもらいましょう』

ということで、俺は『ウロボちゃん』に指示をして、議長一行プラスお嬢様とメイドさんを転送してもらった。

議長たちにはそのあたりのシートに座ってもらい、お嬢様とメイドさんも抵抗する意思なしとして『拘束』魔法を解いた。

宇宙エルフのお嬢様は自分が父である総統に殺されそうになっていたからか、かなり意気消沈している様子が見られた。

一方で護衛メイドの方は俺のことを睨んできていたが、俺が視線を返してやるとビクッとなって慌てて目を逸らし、お嬢様の世話を始めた。

まあ機を見て逃げ出そうとか思っていたのかもしれないが、俺の力を見て彼我の力の差をよく理解したのだろう。

『ミスターアイバ、「ウロボロス」のシステムは起動可能でしょうか?』

「今回復を試みているところですが、あと少しで完了するようです」

『そうですか。しかしそのブレスレット型サポートデバイスも相当に強力なものですね。銀河連邦捜査局のものよりシステム侵入能力が高そうです』

「もしかしたら『ウロボロス』が新しく作ったものかもしれません」

『ウロボちゃん』に渡されたほぼ籠手のような形状のAIサポートユニットだが、確かに簡単にシステムをハッキングしてしまう上に、AIによって適当な命令でもいい具合に解釈して実行してくれる優れものだ。もしかしたらこれも銀河連邦的には結構マズいアイテムなのかもしれない。

俺がブレスレットをなでていると、モニター上の『ウロボちゃん』が口を開いた。

『「ウロボロス」の全システムの掌握を完了しました~。艦長、指示をお願いしまっす』

「あ~そうだな、まずは艦の状況はどうなってる? どこかいじられているのか?」

『物理的に大きな破損はないようでっす。データ等は事前に移動してありましたので問題ありません~。一部余計なシステムがインストールされていましたのでそれらは完全に削除しました~』

「了解。艦内にいる連中を転送して追い出したいんだが、軍港の居住区に放り出すことは可能か?」

『軍港全体が転送妨害フィールドに覆われていまっす。艦長のお使いになっている特殊シールド内ではそれはキャンセルされますが、その外側に転送することは不可能でっす』

「あらら。じゃあどうしようか」

『軍港の司令官に妨害フィールドを切ってもらうよう交渉したらどうでしょうか。さすがに部下は見捨てないと思いますが』

メンタードレーダ議長がそう言うので、『ウロボちゃん』に通信をつないでもらうことにした。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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