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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 399

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軍港に係留された『ウロボロス』に乗り込んだ俺たちだが、艦内には俺が眠らせた大勢のドーントレス軍関係者が残っていた。

そこで転送で軍港に送り返そうと思ったのだが、転送妨害フィールドなるものが軍港全体に張り巡らされているらしい。

そこでメンタードレーダ議長のアドバイスもあり、俺は妨害フィールドを切るよう軍港の責任者と交渉することにした。

『ウロボちゃん』が通信をつなぐと、モニターに現れたのは前にこの軍港で見たことのあるエルフ将軍だった。金髪の美形だが、顔つきに性格の悪さが現れた男である。まあ本当に性格が悪いのかどうかは知らないのだが。

将軍は通信がつながると、忌々しそうな目つきでこちらを睨んできた。

『貴様は一体なんなのだ!? どのような技術を使えばそこまででたらめなことができる!』

「それに答える義理はないな。それよりこちらの船内にいるお前の部下をそっちに転送したい。転送妨害フィールドを解除してくれ」

『そんなことができると思うのか? なにを転送されるかもわからんというのに』

「この軍港をどうにかするつもりならとっくにやっている。こちらがその気になれば、そちらの言葉で言う『オメガ機関』技術のレーザーでこの軍港を切り刻むこともできるんだぞ」

『く……っ』

と将軍が言葉に詰まっていると、こちらの『統合指揮所』内でシートから立ち上がった人間がいた。

眉をきつく寄せて厳しい顔をしたエルフのお嬢様が、モニター上の将軍に向かって声を上げた。

「将軍!往還機を攻撃したのがお父様の命令というのは本当なのですか!?」

『お、お嬢様……っ』

突然の詰問に、将軍は眉間にしわを寄せて苦しそうな顔をした。

「どうなのですか将軍! 貴方の独断ではないのですか!」

『……いえお嬢様、往還機を撃墜せよというのは間違いなく総統閣下のご命令です。私も一度はお止めしたのですが……』

「お父様はなぜそのような命令を?」

『メンタードレーダ議長を略取した事実を抹消するためかと』

「私の命よりそれを優先したというのですか?」

『総統閣下はそうお考えになったようです』

「信じられません……」

崩れ落ちるようにシートに腰を落とすお嬢様と、それを慰めるように肩を抱くメイドさん。

箱入りお嬢様にはショックだろうが、事実はどうあっても曲がらないからな。それに今問題としているのはそこではない。

「さて、そっちの話が終わったらさっさと妨害フィールドを解除しろ。しないならフィールド発生装置をこっちで勝手に破壊する」

『く……っ、今解除するから待て……っ』

30秒ほどして、『ウロボちゃん』が『転送妨害フィル殿解除を確認しました~。艦内にいるドーントレス人を全員軍港の居住区内に転送しまっす』と報告する。

すぐに『転送完了しました~』の声。これであと腐れはなくなった。

「よし、じゃあ出発しよう」

と俺が指示すると、将軍がモニターの中で身体を前のめりにしてきた。

「逃げられると思っているのか! お前たちは包囲されているのだぞ!」

「往還機すら仕留められなかったのを忘れるな。無駄に犠牲を出したくないなら大人しくしていることだ」

「いくらリードベルム級であっても、そしてそちらが未知の技術を持っていても、我が艦艇団の一斉攻撃に耐えられるものか!」

エルフ将軍は顔を醜悪に歪め、こちらに指をつきつけて勝ち誇った顔をする。

もう少し煽ってやろうかとも思ったが、先方に希望を持っていてもらった方がこちらも動きやすいと思ってやめた。多少可哀想だが、勇者の理不尽パワーに絶望してもらうことにする。

「やってみないとわからないさ。じゃあこっちはお暇させてもらう。『ウロボロス』、通信切ってくれ」

『了解でっす』

映像が消える直前の将軍はまだなにかを喚いていたようだったが、モニター上から消えてしまったのでそれまでになった。

「じゃあ出発しよう。『ウロボロス』周囲にはどれくらい宇宙戦艦が集まってるんだ?」

『ガルガンティール級戦闘艦3隻、トライレル級砲撃艦6隻、ミッドガラン級駆逐艦20隻、それとガルガンティール級戦闘艦改1隻、ミッドガラン級駆逐艦改が10隻でっす』

モニター上に情報が表示される。

前半の3種類はドーントレス宙軍、後半の『改』がついているのは例のルベルナーザ一家の船だろう。どうやら俺たち対策に駆り出されたか。

『こちらが軍港からある程度距離を取ったところで攻撃をしてくるものと思われまっす。半包囲網を敷かれていますが、どちらへ進みましょうか~?』

「ルベルナーザ一家のところを突破しよう。アイツらは沈めてしまってもあと腐れがなさそうだ」

『了解でっす。ではガルガンティール級戦闘艦改を中心とした艦艇団へと進路を向けまっす』

モニター内の『ウロボちゃん』が敬礼をすると、『ウロボロス』はゆっくりと後進を始め、軍港のドックからその巨大な船体を出していった。

なお近くにいた往還機は一緒に出てきて宙を漂い始めたが、体勢を立て直して飛んで行ったので多分大丈夫だろう。

船体が完全にドックから離れると、『ウロボロス』は回頭して軍港から離れる方向へと艦首を向けた。

モニターには前方の宇宙空間が映っているが、30ほどの宇宙戦艦が半球状に展開していて、こちらを囲んでいるのが見えた。といっても見えるのは銀色の点だけで、補助的に表示されているアイコンと文字情報でそうとわかるだけではある。

『ウロボロス』が前進を始めると、メンタードレーダ議長から声が届いた。

『ミスターアイバ、艦艇団はおそらく「ソリッドキャノン」での飽和攻撃を仕掛けてくると思いますが、それもミスターアイバの魔法ですべて防げるのでしょうか?』

「『フィーマクード』の艦隊相手に実際使ってますので大丈夫ですよ。ところでお嬢様はこのまま連れ去ってしまって大丈夫なんですか?」

『今回の件は銀河連邦評議会で大きな問題となるでしょうが、その時彼女たちは情報提供者として丁重な扱いをされることになるでしょう。もちろん惑星ドーントレスとの交渉の結果、彼女たちを帰すこともありえます』

「なるほど。まあそのあたりはお任せしますよ」

と言ってお嬢様の様子をうかがうが、依然として意気消沈していてメイドさんに慰められている状態である。

この分だと今彼女になにを言っても無駄だろう。父親の薄情さと、それにも増して後ろ暗さを知ってしまったら、彼女自身母星に戻ることを躊躇するのではないだろうか。

まあそこは俺は関係ないので銀河連邦評議会の方でなんとか立ち直らせてもらいたい。

『艦長、敵艦艇の「ソリッドキャノン」発射口の開放を確認。「ソリッドキャノン」の飽和攻撃が開始されると思われまっす』

「そのまま進んでよし。それとせっかくだからルベルナーザ一家はお返しをしておこう。マギレーザーで旗艦を沈められるか?」

『可能ですが、それより「ソリッドラムダキャノン」を使用するのはどうでしょうか~』

「えぇ……」

『ソリッドラムダキャノン』というのは『ウロボロス』の艦首に固定された巨大砲身から打ち出される巨大な実体弾のことで、地上に撃ち込めば一発で複数の都市を跡形もなく消滅させることができるトンデモ戦略兵器である。

『実は「ソリッドラムダキャノン」も「魔導ドライバ技術」を応用したものを試作していて、それを使ってみたいのでっす』

『それは少し私も興味がありますね。ルベルナーザ一家については殲滅していただきたいところです』

メンタードレーダ議長が言うと、補佐官も横で興味津々といった顔をする。

まあ彼らとしては未知の技術と俺の持っている戦力と、両方を知りたいということもあるのだろう。それより俺としてはルベルナーザ一家の扱いが軽い方が気になった。完全に俺が召喚された異世界の盗賊団並みの命の軽さである。

「じゃあ『ソリッドラムダキャノン』……じゃなくて『ソリッドマギキャノン』か? その兵器の使用を許可する」

『ありがとうございまっす。では「ソリッドマギキャノン」準備しまっす』

俺の命令に、モニター上の『ウロボちゃん』はにっこり笑って敬礼をした。

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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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