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My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~ – Chapter 97

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その後別室待機していた調査隊と合流し、この施設を一通り調査してから撤収するということになった。

俺も調査隊と一緒に行動し、残った警備ロボやフィーマクードの兵士の対応をする。俺が使う魔法を見て調査隊の面々は非常に驚いた顔をしていたが、俺からすれば彼らの扱う科学技術の方がはるかに驚きである。

さてそんな感じで少し進んでいくと、先ほどの研究室とは別の、警備が厳重そうな部屋にたどり着いた。

扉を『掘削』でこじ開けて中にいた兵士たちを黙らせ、部屋の中に入る。

どうやらそこはこの施設の集中管理室らしく、職員室くらいの広さの部屋に制御盤やモニターが整然と並んでいた。特に目を引くのが奥の壁に設置された巨大モニターで、そこにこの施設の要所要所のカメラ映像が映っていた。無論そのいくつかの場所については、兵士の死体が転がる殺伐とした風景が映っている。

「ここのデータを吸い上げておきたい。アルマーダ独立判事、頼めないだろうか?」

調査隊のリーダーが新良に言う。いくつかの部屋を漁ったが、彼らが持ち込んだ調査用の機材は残念ながら見つからなかった。

「分かりました。支援機動ユニットに転送後、捜査局の方に送ります」

「頼む」

新良がブレスレットを操作し、端末にアクセスを開始したようだ。このあたりは俺にはどうしようもないので壁のモニターを眺めて暇をつぶす。

と、モニターがいきなりブラックアウトした。部屋にある他の機材もすべて機能を停止したようだ。照明はそのままなので停電ではないだろう。

「自壊セキュリティが作動したようです。『フォルトゥナ』の高度アクセスすら感知するとは思いませんでした」

新良が悔しそうに言う。セキュリティシステムが不正アクセスを感知してデータを削除したとかそんなところか。さすがに巨大犯罪組織、そのあたりはそつがないな。

「独立判事の高度アクセスを弾かれたら打つ手がないな。フィーマクードもその辺りは抜かりがないか……」

「でしたらとにかく怪しげな機材だけでも持ち運んで調べましょう」

肩を落とすリーダーにネイザリン嬢が進言する。

なるほどそれが次善の策だろうな……と思っていると、ブラックアウトしたモニターがいきなり復活した。

一面が白い画面になったかと思うとその光がだんだんと薄れていき、画面に現れたのは一人の人間のシルエット。

「初めまして捜査局の飼い犬諸君。まさかファーマクーンを嗅ぎつけてくるとは思わなかったが、やはり犬の鼻を誤魔化すのは難しかったようだ。少し勉強になったよ」

明かに機械処理された耳障りな声で、そのシルエットは話し始めた。映像と処理された声からは判別がつきづらいが、どうやら男であるのは間違いなさそうだ。

「しかしお前たち捜査局の犬がここにいるのは重大な連邦法違反だと思うのだが、そのあたり分かっているのだろうね。違法な捜査で得た証拠は証拠たり得ない、まさか知らぬこともなかろう?」

「……」

調査隊も新良も突然のことに言葉が出ないようだ。

まあそりゃそうだ。雰囲気からいって画面の向こうにいるのは巨大犯罪組織フィーマクードの大ボスっぽいのだ。さすがにこの展開は想定外もいいところだろう。

「それとも捜査局もそこまで焦っているということかな。今回の調査隊全滅の失敗で局長の首も飛ぶであろうし、しばらくは大人しくなるか。もっとも我々の重要拠点と引き換えというには割に合わないことはなはだしいのだが」

処理されても隠し切れない怒気が、男の言葉にこもりはじめた。

「しかしどうしたものか。このまま施設ごと吹き飛んでもらっても構わないのだが、その前に少しでも私の留飲を下げるような楽しみを提供してもらいたいものだ。そうだな……」

男は少し言葉を切り、そして再び話し始めた。

「今から『アビス』を開放しよう。諸君らはその施設内に見たこともない化物がいると気付いただろう? 我々は『アビスビースト』と呼んでいるが、人間を食らうことに異常に執着する化物どもだ。『アビス』を開放すればその化物どもが施設内に一気になだれ込む。諸君らがその中でどれだけ生存できるか、それを鑑賞させてもらうとしよう」

ウククク……、という妙な笑い声が響き、映像が消えた。

どこか遠くでガコン、という音が響く。同時に濃密な魔力がどこからか流れてくるのが分かった。

「先生、この魔力は……」

「『深淵窟』が開いた……というより、すでに開いていた深淵窟への扉が開放されたということだろうな。この施設は、『深淵窟』を取り込む形で作られていたってことか」

この研究所は『深淵獣』を研究したり『雫』に変えたりしている場所だから、そうでなければむしろおかしい。問題は『深淵窟』がずっと開いた状態で保存されていたということだ。『深淵窟』は開きっぱなしにしておくと『深淵獣』があふれ出す。それは青奥寺も言っていたことである。

「そうすると先ほどの男が言っていたように、ここに『深淵獣』が大量に現れるということですか?」

「そうなるな。といってもそれ自体は大した問題じゃない。ただ開きっぱなしの『深淵窟』をどうするか……といってもさすがに放置はできないか」

俺たちが話をしていると、ネイザリン嬢が新良に話しかけてきた。

「ねえリリオ、さっきの話が本当なら、すぐにここから出た方がいいと思うんだけど。なぜそんなに落ち着いているの?」

「ネイザリン、大丈夫。先生……この人がいればあの化物は何匹出て来ても問題にならないから」

「でもあの化物は武器がほとんど効かなかったのよ。それがあふれるほどに現れたら……」

「見ていれば大丈夫だって分かるから。それより先生、先ほどの男はこの研究所を吹き飛ばすとも言っていました。恐らく爆発物が仕掛けられているのでしょうが、そちらはどうしますか?」

「そういえばそんなことも言ってたな。爆弾の場所が分かれば止められるんだが……そういえば新良、ラムダ転送は使えないのか?」

「はい、さすがに地下となると不可能です」

「じゃあ歩いて外を目指すしかないな。ああでも途中で爆発したらそれで終わりか。やっぱり爆弾を探すしかないな」

その言葉を聞いて、調査隊のリーダーが近づいてきた。

「話をさせてくれ。爆弾という話だが、この地下施設を消滅させるならラムダドライブを暴走させるのが一番早い。恐らく奴もそれを行うはずだ」

「ラムダドライブ?」

「む、知らないのか? この研究所で使用するエネルギーを発生させる装置だな」

「ああ、原子炉とかそんな感じか」

「原子炉とはまた古いな……。まあでもそのようなイメージだ」

「それはどこに?」

「分からんが、ここに来るまでにさらに下に向かう階段があった。その先にあるんじゃないだろうか」

うむ、そういうことなら後は単独行動で突っ込んでいった方が早いな。

「すまん新良、ちょっと出て行ってそのラムダドライブとかいうのをなんとかしてくる。その間ここに立てこもって凌いでくれ」

「やれと言われればやりますが、武器が必要です」

「ああ、これを使ってくれ」

『空間魔法』から『魔導銃タネガシマ』をさらに5丁出す。新良には『デュランダル』も渡し、さらに全員に『アロープロテクト』をかけておく。後は魔法効果のついた槍も10本くらい渡しておいて……さすがにこれで部屋にこもればもつだろう。調査員も戦闘のプロっぽいしな。動力が切れると明りがなくなる可能性もあるから魔導ランタンも出して置いておく。

「じゃあちょっと行ってくる。ついでに『深淵窟』も潰してくるから、『深淵獣』が出てこなくなったら部屋を出て地上に向かってくれ。俺を待つ必要はない」

「わかりました、お気をつけて」

俺は新良の言葉を背に、管理室を後にした。

いつもお読みいただきありがとうございます。

今年より始めた小説書きですが、皆様のおかげで楽しく続けることができました。

来年も引き続き書きまくっていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

なお、大変申し訳ありませんが、所用により1月1日・2日の2日間更新を停止いたします。

3日より再開いたしますので、よろしくお願いいたします。

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

My Students Are Fighting Monsters, Aliens, and Mysterious Organizations~

勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~
Score 8.6
Status: Ongoing Type: Author: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Aiba Hashiru is a hero who was summoned to another world. After defeating the Demon King, he returned to his original world due to some troubles, and returns to his former life as a new teacher with his abilities as a Hero warrior. However, among his students, there are those who fight against monsters, aliens, and a mysterious criminal organization. This is a story about the life of a former hero, who doesn’t particularly hide or hold back his heroic abilities

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