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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 120

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「駄目だな。どれもこれも肝が喰われてやがる」

謎の魔物を追い払った私達だったけれど、その場に残されたラマトロ達の死体からは肝だけが無くなっていた。

って、これ全部肝だけ食べられたの!?

「なんでーっ!?」

「動物は内臓から優先して食うからな。あの魔物もラマトロの肝が一番好きな部位だったんだろうさ」

だからってこんなに豪快にお残ししまくる普通!?

「くそっ、何だったんだあいつ等は!! 俺のラマトロを横取りしやがって!」

ラマトロの肝が全て奪われていた事で、ロスト君が苛立ちを込めて叫ぶ。

「ラマトロを狙って襲う魔物か。案外ラマトロが吹雪の日にしか活動しないのも、アイツ等から逃げるためだったりするかもな」

けどこれだけやられまくってたら全然吹雪が役に立ってないじゃん!

「落ちつけ。どのみち俺達のやる事は変わらん。吹雪が止んでラマトロ達が姿を消した今のうちに体を休めておけ。再び吹雪が起きたらすぐ動くぞ」

そう言うと荒くれ者達はすぐに休息の準備を始める。

「あっ、私も手伝います!」

「おお、助かるぜ嬢ちゃん!」

私は戦えないし、こんな時くらい役に立たないとね。

寒い場所で体を休めるとなると、やっぱり温かい物が一番かな。

幸い、ラマトロのお肉が思いっきり余ってるから、これを使ってみよう。

「マーロックさん、ラマトロのお肉って食べられますか?」

「む? ラマトロか? そうだな。特別美味いわけじゃないが、食えるぞ」

よし、それじゃあ今日のお昼はラマトロをメインにしたご飯にするぞー!

「誰かお鍋持ってますかー?」

「おう、俺が持ってるぜ!」

荒くれ者の一人が魔法の袋から大きなお鍋を取りだす。

「うわでっか」

「大捕り物の時は長丁場になる事があるからな。温かいスープを振る舞えるように準備してきたのさ!」

うーむ、見た目は荒くれ者なのに、凄く繊細な心遣い。

「えっと、メインはラマトロで、これを使いたいんですけど」

と、私は魔法の袋からお味噌を取りだす。

「ふむ? 見た事ねぇ食いもんだな。いや、こりゃ調味料か?」

見ただけで分かるのか荒くれ者!?

「あっ、はい。食材に塗りつけて焼いたり、お湯に溶かしてスープにします」

「ちょっと試してみるか。すぐに沸かす」

荒くれ者は近くの雪の上澄みを少量鍋に放り込むと、火をつけてお湯を沸かす。

鍋が温まるまで少し時間がかかったけど、放り込んだ雪の量が少ない為、すぐに溶けてお湯が沸く。

そして深皿にお湯を注ぐと、味噌を適量放り込んで混ぜてゆく。

「どれ」

簡単な味噌汁を作った荒くれ者は、くいっとそれを口に含む。

「……ほう、こりゃ面白い味だ。成る程、これはいけそうだな」

「ラマトロの肉と野菜を薄切りにして火を通しやすくれば、すぐに煮えて食べられますよ」

私が作りたいのは味噌汁ではなく、豚汁だ。

寒い中を歩き回ったから、体が冷えているだけでなくお腹もすいている筈。

そこに暖かくて腹に溜めるものがあれば、皆も元気になるだろう。

幸い味噌は調子に乗って大量に作ったものが残っているので、全員分作っても余裕がある……うん、我ながらちょっと作り過ぎたね。

「よーし、すぐに作るぜ! おーい、火魔法の使える連中は手伝ってくれ! 美味い飯を食わせてやるぜぇー!」

「ヒャッハー! お前ぇそれ、ちゃんと肉は大目につけてくれるんだろうなぁーっ!」

「ヒヒッ、当たり前よ! 仕事を手伝った奴には色を付けてやるぜぇーっ!」

物凄く胡散臭い絵面なんだけど、言ってる事はお手伝いしたら大盛りにするよって会話なんだよね……

なんかホッコリ……はしないな。絵面が怪しすぎる。

「おお、美味いな!」

「冷えた体に熱い汁が染みるぜ!」

完成したラマトロの豚汁をみんなに配ったところ、評判は上々だった。

皆の反応を見たところで私も自分の豚汁を頂く。ラマトロってどんな味なのかな。

「ホフッ……ん? これは、魚?」

ラマトロのお肉を食べた食感は魚だった。

へぇ、こんなお肉もあるんだ。

味は淡白なのか、味噌の味が染み込んでいて良い感じだ。

「うん、これは豚汁に合うね」

ラマトロのお肉は豚汁に合う食材だったのは嬉しい誤算だね。

「トロ汁? それがこのスープの名前か?」

「え? いや豚汁……」

と、私の呟きに荒くれ者が反応する。いや、違うよ。

「成る程、ラマトロの肉を使うからトロ汁か!」

「へぇ、そんな料理があったんだな」

いやいや、違うから! 豚汁だから!

「トロ汁のおかわりくれ!」

「俺にもだ! 肉多めにな!」

「バッカ野郎! 肉がなくなってただの具無しスープになっちまうだろ!」

「野菜があるじゃねーか!」

「ふざけんじゃねーっ!」

そして名前の訂正をする前に、豚汁の奪い合いになる荒くれ者達。

「「「トロ汁は俺のだぁーっ!!」」」

いやだから豚汁だからね?

「ここからは長丁場になる。マコとネッコ族の旦那は先に町に帰れ」

「良いんですか?」

まぁ元々ニャットに無理やり連れだされたしね。

「マコは冒険者じゃないからな。これ以上無理をする必要はない。それにイレギュラーな敵も現れた事だしな。」

成程、あの魔物が居たら、私を守りきれないって考えたんだね。

ちらりとニャットの方を確認すると、ニャットもうんと頷く。

「まー、カコも吹雪の中での活動を体験出来た事ニャし、ニャー達は暖房の効いた部屋に帰るのニャ」

なんというマイペース。皆がこれから大変な思いをしてラマトロを狩りに行くと言うのにこの鬼畜発言である。

まぁ私も寒いのは嫌なので、帰るけどね。

「頑張ってくださいねマーロックさん、それにロスト君」

「任せろ」

「ああ、必ずラマトロの肝を手に入れてくるぜ!」

「という訳で宿に戻ってきた訳だけど……」

流石にロスト君達が頑張っているのに自分だけのんびり、というのは気が引ける。

何か私に出来る事……といえば、

「やっぱ合成しかないよね」

という訳で私は回収したラマトロを取り出す。

「これを美味く利用して肝を作れないかな」

私が試したいのは、ラマトロを解体し、別の部位と合成して肝を新たに作れないかだ。

「でもそれをやるとなると……」

私は目の前に横たわるラマトロに視線を向ける。

「これを解体しないといけないんだよなぁ」

まるまる一匹の動物を解体、うん無理ですね。

「どうしよう……」

そもそも宿の中で解体なんかしたら、部屋の中が血なまぐさくなっちゃう。

私が宿の人なら一発で追い出しちゃうよ。

「解体したいのなら冒険者ギルドに持っていくと良いのニャ」

「あっ、そうか!」

冒険者ギルドなら有料で狩った魔物を解体してもらえるんだもんね。

「よし、さっそく冒険者ギルドに行こう!!」

という訳で冒険者ギルドにやって来た私は、さっそく受付でラマトロの解体を依頼する。

「すみませーん、魔物の解体をお願いしたいんですけど」

「え? 解体? 貴女が?」

解体を頼まれた受付のお姉さんがきょとんとした顔でこちらを見る。

あっ、そっか。解体って言えば普通は魔物を倒した冒険者が頼むものだもんね。

でもどうしよう。魔物の食い残しなんですけどって言うには、ラマトロは余りにも綺麗過ぎるんだよね。

「ニャーが狩ったものだニャ」

と、傍に控えていたニャットが自分が狩った獲物だとフォローしてくれる。

「ネッコ族の……成程分かりました。解体した魔物は引き取りますか? それとも買取りを希望されますか?」

「全部引き取ります」

「かしこまりました。それでは奥の解体場に持って行ってください。代金は解体終了後に頂きます。代金が足りなかった場合は、解体した魔物の素材から不足分を頂きますのでご了承下さい」

「分かりました」

受付を終えた私達は、さっそく解体場でラマトロの解体を頼む。

「すみませーん、解体お願いします」

「おう、解体して欲しいもんは床に書いてある枠に置いてくれ。他の枠には入れるなよ」

解体師さんが指差した床を見ると、そこにはいくつもの大きな四角い線が描かれていた。

枠には番号が書かれている事から、枠1つにつき一件の解体依頼ってことかな。

「さて、どのくらい頼むかな」

色々合成するならなるべく沢山頼みたいよね。

あっ、でもマーロックさん達の分も残しておかないといけないか。

ラマトロを倒したのはあの魔物達だから誰かの獲物って訳じゃないけど、皆に協力を頼んでいる以上、全員に取り分は発生するもんね。

「ねぇ、解体を頼む分はニャットの取り分って事で良いかな?」

「構わないニャ。実験に使った分はニャーのご飯で返して貰うのニャ」

お、おう。ちゃっかりしてるなぁ。

となると私達の取り分は1匹か2匹ってところだね。

「じゃあ2匹お願いします」

数が問題になったら一匹分は買い取らせてもらえばいいよね。

「おう。んじゃ、こいつを持ってけ」

と、解体師のおじさんが数字の書かれた木札を渡してくる。

「暫くかかるから外で時間を潰してきな。終わったら受付に連絡しておくから、この番号の解体は終わってるか聞いてくれ」

見れば木札の番号は床の枠と同じ数字が書かれている。

「わかりました。よろしくお願いします」

さて、それじゃあ解体が終わるまで暫くかかりそうだから、一旦宿に戻るかな。

「カコ、そろそろ解体が終わる頃だニャ」

「んがっ!?」

ニャットに揺すられて、私は目を覚ます。

どうやらラマトロ捜索で疲れていたらしく、私は転寝をしていたみたいだ。

「それじゃ冒険者ギルドに行こっか」

再び冒険者ギルドにやってきた私は、受付のお姉さんに木札を見せて解体が終わったか確認する。

「はい、解体は終了していますよ」

良かった、二度手間にならずに済みそうだ。

「解体料金は2匹で銀貨20枚となります。解体した素材は全て持ち帰りでしたね」

「はい」

代金を支払うと、私達は解体場にラマトロを受け取りに行く。

「おう、来たな。解体は終わってるぜ」

私達が着た事に気付いた解体師さんが、壁際のテーブルを親指で差す。

するとそこには綺麗に解体されたラマトロの素材が並んでいた。

「モツの類は運ぶのが大変だから、桶と皮袋に入れておいたぜ。容器も居るなら別料金で銅貨30枚だ」

「じゃあ容器もセットでお願いします」

正直内臓とかを容器に入れておいてくれたのはありがたい。

流石に素手で持ち運びたくはないもんね。

革手袋を嵌めてから魔法の袋にラマトロの素材を入れていると、解体師さんが大きな素材を入れるのを手伝ってくれる。

「ありがとうございます」

「こんなモンを何に使うか知らんが、気を付けろよ」

「はい!」

よーし、これでラマトロの素材をゲットしたぞ!

次は合成タイムだー!

「と言う訳で合成タイムはっじまっるよー!」

宿に戻ってきた私は、換気の為に窓を全開にする。

そして帰り道で買ってきた大きな桶を床に置いた。

今回合成に使うのは薬草や宝石じゃなく、内臓やお肉だからね。床やテーブルに直置きしたら血や匂いが染み付いちゃう。

「じゃあまずはこの素材とこの素材を合成!!」

正直どの部位か分かんない部位同士を合成してみる。

『ラマトロの膵臓:消化を促す膵液を出す器官だが、特に薬効は無い』

うーん、どうやらハズレみたい。

「それじゃあ合成に使った素材を鑑定してみよっか」

解体してもらったもう一体の素材から、合成に使ったものと同じものを鑑定する。

『ラマトロの小腸:食べた物の消化と吸収を行う。一般の生物よりも消化能力は低い』

『ラマトロの中腸:ラマトロ特有の消化器官。小腸で吸収しきれなかった物の消化と吸収を行う。一般の生物よりも消化能力は低い』

「ほえー、この世界、中腸なんてあるんだ。十二指腸とかじゃないんだ」

魔物の不思議な生態って奴なのかなぁ。

「でも大した役には立たない素材みたいだね」

「利用できる素材が多い魔物は少ないニャ。大抵は角だけ、肉だけといった感じで、部位の一部でも有用なら良い方ニャ」

「そうなんだ」

そう言えば、南部でも海の魔物の素材もいらない部分は捨てるって言ってたもんなぁ。

「まぁ、合成を始めたばかりだし、色々試してみるよ」

その後も私はメモを取りながら合成を繰りかえしてゆく。

けれどなかなか役立つ素材は合成できない。

「おっと、一匹分使い切っちゃったか」

桶の中の素材を全て合成してしまった為、残っているのは合成後の素材と鑑定チェック用の一匹分だ。

「鑑定用の素材は使えないし、合成した素材同士で合成するかな」

と、改めて合成しようとしたところで、私はふと素材を見て気付く。

「これ、足りるかな?」

と言うのも、ラマトロの素材は部位ごとに分けるとそれなりの数があった。

で、その部位を合成して今は半分の数まで減ったけど、合成の組み合わせを考えると、正直足りる気がしない。

「うーん、なら内臓も小分けに切って合成しようか」

と思った私だったけど、ふとその手が止まる。

「いや待てよ。確かラマトロの肝って劣化が激しいんだよね。って事は、小分けにした肝の合成に成功したとして、その肝ってどのくらい保つのかな?」

ジャガイモとかも、そのままだと長持ちするけど、調理に使う為に切った残りは劣化が早くなるよね。

って事は、運良くラマトロの肝の合成に成功したとしても、小分けにした部位はあっという間に劣化する可能性がある。

「うむむ、どうしよう……」

こうなったら後でマーロックさん達に頼んで使った分は買い取らせてもらう?

いやそれだと何の為に使ったんだって疑われそうだし……

「何か良いアイデアは無いかな……」

こうなると残ったもう一匹を使うしか……でもこれも使い切っちゃったらもう手が無いし。

「せめてもう何匹がラマトロの素材が使えたら。っていうか合成をやり直す事が出来たら……って、あっ!」

そこで私は思い出す。

「そうだ! やり直せるじゃん!!」

私は合成した素材にあの力を発動させる。

「ラマトロの膵臓を解体!!」

するとラマトロの膵臓がピカッと光、小腸と中腸に分かれた。

「やったー! 成功!!」

そうだった。この間の合成大会で経験値が溜まった事で、新しい能力『解体』が使えるようになったんだった。

「よし、これなら何度でもチャレンジできるよ!!」

私は再びラマトロ素材合成の組み合わせを試してゆく。

全ての素材を合成する度に解体で素材を戻しては別の組み合わせを試し、メモを取ってゆく。

「うわぁ、予想以上に面倒くさい」

紙にリストを作り、まだ試していない組み合わせを試してゆく。その結果。

『低品質のラマトロの肝:カクラム病を直す薬の材料になる』

「きたぁーーーっ!!」

遂にラマトロの肝を合成する事に成功したのだった。

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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