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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 137

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何という事だろう。

オアシスを守護っていた大精霊の宣言が原因で町が封鎖されてしまいました。

そして町を守る衛兵達は、オアシスが枯れるのは侵入者が原因だから、捕まえるのを協力しろと私達に言ってきたのである。

「最悪のタイミングだぁーっ!」

これがオアシスに侵入者が入っただけだったら、まだ町から出るチャンスはあった。

けれど町の存亡に関わる問題になってしまうと、脱出は絶望的になってしまう。

少なくとも侵入者が捕まるまでは間違いなく出れない。

「なら侵入者を捕まえれば良いんじゃないの?」

などと気軽に言ってくれたのはこの状況を招いた大精霊こと残念精霊だ。

「うん、そうだね。確かにそうなんだけどね……」

事態を大事にした残念精霊がいるこの状況で、オアシスに侵入した犯人を見つける? 何のトラブルも起こさずに?

はい、どう考えても無理です。絶対何かトラブルが発生する予感満々です。

「よーし、それじゃあ私が犯人を捕まえてきてあげるわー!」

「わーっ、待って待って!」

「ふんっ!」

「ぐぇっ!」

あわや町の中に飛び出そうとした残念精霊を、ニャットが間一髪で阻止する。

「お手柄だよニャット!」

「危ない所だったニャ」

「な、なにすんのよぉ」

脱出を阻止された残念精霊が恨めしそうな眼差しでニャットを睨む。

「はいご飯」

「わーいご飯だー!」

すかさず合成した食料を差し出す事で、騒動の芽を阻止。

「ニャーにも寄こすのニャ」

「あ、はい。どうぞ」

「モグモグ」

「モグモグニャ」

「……モグモグ」

ニャット達が一心不乱に合成した食べ物を食べだしたので、なんとなく私も一緒になって食べる。

うーん、合成して品質を上げた果物美味しい。

「さて、お腹も膨れて落ち着いたところで作戦タイムです」

私は二人を招くと、今後の方針を話し合う。

「だから犯人をさっさと捕まえれば良いんじゃないの」

「オアシスに侵入した連中の目的が分からニャい以上、オアシスを管理していたおニャーが動くのは危険ニャ。そして連中の目的がおニャーだった場合、おニャーと行動を共にしているカコが狙われる危険も出てくるのニャ」

ニャットが言いにくい事を全部言ってくれました。

あとそうか、私自身が侵入者に狙われる危険もあったんだね。おっかないなぁ。

「だから侵入者探しはこの町の人達に任せて、私達は目立たない様に宿に引きこもっていた方がいいんじゃないかな」

「ええー、つまんなーい、早く別の所に行きたーい」

しかし残念精霊はそれが待てないと駄々をこねる。

「もー、我が儘を言うんじゃありません。ここで厄介な連中に目を付けられたらこの先ずっと困るのは私達なんだからね。最悪この町の領主や衛兵に犯罪者の仲間と思われて追われる立場になるかもしれないんだよ。そうなったら他の町に逃げても犯罪者として追われ続けるから、行く先々の町や村でノンビリ美味しい物を食べたりできなくなっちゃうんだよ」

「むむっ、美味しい物が食べられない!?」

美味しいご飯が食べられなくなると言われ、あっさり静かになる残念精霊。

そうかー、ご飯の事の方が重要なんだね……

まぁ静かになるから良いか。

「そんな訳だから、事件が解決するまで可能な限り宿に引きこもろうと思うんだよね。まぁ滞在費を稼ぐ為にも、どうしても仕入れと販売をしないといけないけど」

「それはしょうがニャいニャ。とはいえ、この町の領主もいつまでも町を封鎖する事は出来ニャーのニャ。ここは流通の中継地。あまりニャがく封鎖すれば、領主自身の立場が悪くニャるのニャ。それは流通経路という金になる土地を管理する貴族としてマイニャスなのニャ。他の貴族が町の運営に口出ししてきかねニャいのニャ。それに食料の問題もあるのニャ。この町は立地的に大量の食糧を生産するのに向かニャいニャ。間違いなく外から仕入れているのニャ」

「そっか、ご飯が無くなったら封鎖どころじゃないもんね」

「ニャ。最悪領主はそれを盾に犯人捜索の協力を強要するかもしれニャーが、その場合は町の連中だけでなく衛兵達も一緒にニャって反乱を起こす危険があるのニャ。統治者として、住民を敵に回す危険は避ける筈ニャ」

だよね。こんな陸の孤島状態の砂漠のオアシスで反乱に遭ったら、それこそ領主といえどたった一人で砂漠に放り出されたっておかしくない。

「つまり犯人が見つかるか、領主が先に音を上げるかの勝負になるのニャ」

成程ね。それなら思ったよりも早く決着はつくかもしれない。

「それを聞いて安心したよ。それじゃあお金を稼ぐために外に出るのも、ギリギリまで待った方が良さそうだね」

「そうするニャ。飯はニャーが買ってくるから料理は任せたニャ」

そこで宿に籠っている間は食堂のご飯を食べると言わない辺りがニャットのニャットたる所以なのかもしれない。

ともあれ、方針が決まった事で、私達は思い思いに宿で過ごすことにした。

ニャットに頼んで買ってきてもらった食材や素材を合成したり、ニャットが買ってきた食材を合成してご飯を作ったりといった具合にね。

ただ、残念精霊に合成スキルの事を教えるのはまだ怖いので、彼女がいない時に行う事にする。

幸い彼女も部屋の中でじっとするのは退屈みたいで、情報収集という名目で町の人達の話をこっそり聞きに外へ出ていた。

あまり派手に動いてほしくないんだけれど、下手に抑え込むと不満が爆発した時が怖い。なので噂話を聞くくらいならと放置することにした。

そして数日が過ぎ……

「町の封鎖、解かれないねぇ」

「侵入者も捕まらニャーニャ」

オアシスに侵入した犯人が捕まる事もなく、町の封鎖が解かれる事もないままに時間が過ぎていた。

「外はどうだった?」

食材の確保がてら外から帰ってきたニャットに、町の様子を聞く。

残念精霊はご飯を食べ終わると、今日も暇だからと情報収集という名の散歩に出かける。

万が一存在がバレるのが怖いけれど、精霊が現れたって話も聞かないので一応は大丈夫っぽい。

「だいぶ不満が溜まってるニャ。とくに商人連中は日持ちしない食材なんかを仕方なくこの町で売る羽目にニャったから、売り上げが下がってプンプンしてるのニャ」

「町の人も?」

「新鮮な食材が手に入らニャイから、食べるものが限られてきてるのがよくニャいニャ。それに薪が確保できニャいのもよくニャいニャ」

成程、町の人達もだいぶ困ってると。

「こうなると領主側の動きが気になるね。ちゃんと犯人を探してはいるんだろうけどさ」

「そろそろ強引な方法に出るかもしれんのニャ」

「強引な方法?」

「外から来た連中の部屋に押し入って荷物を強制的に確認して、怪しい物を持っていニャいか調べるとかだニャ」

「成程、確かに後ろめたい人達は困るだろうね。まぁ私は見つかっても困る物は無いけど」

何せ私は商人だ。荷物は売り物と着替えくらいしかない。役人に見つかってヤバいものはなんにもないからね。

「……っ」

すると何故かニャットがマジかコイツって顔でこちらを見ていた。

「何その顔」

「おニャー、本気で言ってるのニャ?」

本気も何も、マジで私は後ろめたい物なんて持ってないよ?

「その間抜けヅラはマジで忘れてるのニャ」

え? 何の話? 私はホントに後ろめたい物なんて……

「侯爵家の紋章が入った短剣を持ってるのを忘れたのかニャ」

「……え?」

こうしゃくけのもんしょうがはいったたんけん?

私は魔法の袋に手を突っ込み、その中からメイテナ義姉様に貰ったミスリルの短剣を取りだす。

「これ?」

「それニャ」

ああ、そういえばそうだった。よく考えたら私めっちゃ身元を証明できる品を持ってたわ。

しかもかなりヤベー物を……

「どどどどうしようニャット! 私ヤバい物持ってたよ!」

「今更思い出してもおせーニャ!」

いや待て待て、まだ慌てるには早い。

あくまで領主側が焦って町中の荷物検査を行ったらの話なんだ。

「普通に考えたら、そんな暴挙を起こす訳がないよね。だって町には貴族とかが滞在する事だってあるだろうし」

なのに他所の貴族に犯罪者を探してるからお前の荷物を確認させろなんて言っちゃったら、その人を犯罪者かもしれないと疑ってるって事になっちゃうもん。

相手が貴族としての素性を隠していたとしても、トラブルになるの間違いない……ってそれ私の事だー!

「いやいやいや、大丈夫。そんな訳だから、領主側も強引に荷物検査なんて……」

『衛兵隊だ! これからこの建物の中にいる全員の荷物を確認する! 抵抗する者は問答無用でひっ捕らえるから大人しくしろ!』

「何でぇぇぇぇぇっ!!」

何でこういう時に限って最悪の状況が起きるのーっ!!

「まぁ、こういう時だからこそ、都合悪く最悪の事態が起きるもんニャ」

「何でニャットは落ち着いてるのーっ!?」

「落ち着くニャ。万が一見つかっても、他国の貴族が居るとバレるだけニャ。しかもこっちは侯爵家の人間ニャ。こんな大した規模でもニャー町の木っ端貴族がどうこう出来る相手じゃニャーのニャ。コネ目当てでちょっと屋敷に呼ばれてメシに誘われるくらいはするだろうが、素性がはっきりすればそれ以上の面倒には巻き込まれニャい筈ニャ。ニャんニャら侯爵家の立場を使って一足先に町を出る許可を貰えるかもしれんニャ」

ニャ、ニャる程。確かにニャットの言う通り、貴族とバレても犯罪者の仲間と勘違いされることはないだろうから、そこは安心って訳だね。

私的にはバレる事自体が大問題なんだけど、まぁそこは侯爵家に見つかる前に逃げ切ればセーフか。

「分かったよ。大人しく荷物検査を受ける事にする」

「それが良いのニャ」

そして、話が纏まったタイミングを計ったかのように、衛兵達が私達の部屋に入って来る。

「部屋の確認と荷物の検査を行う。大人しくテーブルの上に荷物を出してもらおう」

「分かりました」

「分かったニャ」

私達は言われた通りに荷物を出してゆくと、その間に衛兵達は部屋の中に誰か隠れていないかとガサガサ漁ったり、ベッドをずらして隠し通路や隠し扉などが無いか確認してゆく。

「これで全部か?」

「はい」

「量が多いな。魔法の袋か」

「ええ、そうです」

「本当にこれで全部だな。もし他にも隠していたら立場が悪くなるぞ」

「本当にこれで全部です」

何度も念を押して確認されると、衛兵は後ろを向いて仲間を見る。

すると後ろに控えていた魔法使いみたいな恰好をした人が静かに頷いた。

「よし、それでは荷物を確認する」

そう言って私達の荷物を確認し始める衛兵。

それにしても今のアイコンタクトは何だったんだろう?

何か私達が嘘をついているか確認する方法があったのかな?

「ふむ、どれもそう変わった物は無いか。精々この短剣くらいだが、これだけ妙に拵えが良いな。まさか盗品じゃないだろうな?」

まさかの盗品扱いである。

「いえ、それは私が正式に譲り受けた品で盗品ではありません」

「本当だろうな? 本当ならどこで誰から譲り受けたか言えるな」

うーん、めっちゃ疑われてます。まぁ後ろめたいことなんてないから、素直に答えても問題ないけどね。

「……待ってください。この短剣の紋章を見てください」

なんてことを考えていたら、短剣を確認していた魔法使いっぽい人が困惑した顔で衛兵を呼び止める。

あー、こりゃバレたかな。

そして話を聞いていた衛兵の顔色がちょっぴり青くなりながら、私の方に顔を向ける。

「あ、あの、この短剣はお嬢様の持ち物と言う事で間違いないでしょうか」

盗品扱いしてきた筈がいつの間にかお嬢様呼びですよ。

「ええ、私の私物です。私がそれを持ち歩く事を義父様も許してくださいました」

「御父様、ですか……」

まぁ、本当は置手紙と一緒に帰しておきたかったんだけど、うっかり返し忘れちゃったんだよね。

なんなら適当に理由を付けてこの人達に預けて、侯爵家の追っ手が来たら渡して貰うのもありかもしれない。

「ええと、その、お手数ですが我が主に会っては頂けないでしょうか。町は今危険な状況でして、安全を確保する意味でもですね……」

と、短剣を私に返しながら、衛兵はニャットが予想した通りの申し出をしてくる。

まぁここはニャットに言われた通り受けておくかな。侯爵家の関係者って事もバレちゃったことだし。

「たっだいまーっ!」

そんな最悪なタイミングで、ヤツは帰ってきた。

「あれ? お客さん? あっ、やば、見られちゃいけないんだっけ。ええっと、今から隠れる?」

いや、今から隠れてどうするよ。

私はニャットに助けを求めるも、ニャットの方もマジかコイツーって目を残念精霊に向けている。

「ええと、その、こちらの半透明の女性は……?」

うん、反応に困るよね。でもね、これが君達の町のオアシスを管理していた精霊なんだよ。

あっ、でもこの衛兵が困惑するって事は、上手く言いくるめれば誤魔化せるんじゃ……

ほら、ただの幽霊ですとかってさ。

「こ、この膨大で濃密な水の魔力! もしや水の大精霊様!?」

けれど、私の儚い希望は魔法使いさんの一言で見事粉砕されてしまった。

おい、何でこういう時に限って察しの良い人ムーヴしちゃうん!?

「あっちゃー、そこまで分かっちゃうかぁ。今の魔法使いも意外と鋭いのね」

のね、じゃないんですわー。どうするよこの状況。

「え? 水の大精霊? それってオアシスの?」

そして衛兵もどういう事なのってこちらに説明を求めるまなざしを向けてくる。

もう滅茶苦茶だよ。

「も、もしかして貴方がたがオアシスを枯らそうとしている犯人……?」

この状況だと、そう思われちゃうよねぇ。

いやマジでどう誤魔化したものやら……

衛兵は困惑しつつも私を捕えようと腰の剣に手を当てる。

「ちょっと、ウチの子に何するつもり?」

けれどそんな衛兵に、残念精霊がドスの効いた声をあげる。

「え!? ウチの子? あ、いや、私は貴方をこの町から連れ去ろうとする者を捕えようと……」

「誰もそんなこと頼んでないでしょ!」

うん、まぁ残念精霊からしたらそうだよね。

「し、しかし貴方様はこの町のオアシスを守護してくださっていた存在で……」

「単に契約したから管理してただけよ。しかも契約を放棄したのはそっちでしょ。だから私がどこに行こうと私の自由よ!」

「え? え?」

詳しい事情を知らない衛兵は、残念精霊の剣幕に困惑するばかり。

うん、何も知らないとそういう反応になっちゃうよね。がんばれ衛兵くん。

「で、では貴方様とそちらの少女の関係は何なのですか? 我々はオアシスに無断で侵入し、水の大精霊様をこの町から連れ出そうとする者を探しているのです。そちらの少女は今回の騒動に関係しているから共に行動されているのではないのですか?」

はい、大当たりです。

でも聞いてほしい。追われていた侵入者は私達の事じゃないし、何より残念精霊を連れ出そうなんて最初は思ってもいなかったんだよ。

でもそれを言ったら余計ややこしい事になるのでそっと口を閉じておく。

「この子はそんな連中と関係ないわ。この子はねぇ! ええと……」

いやそこでスパッと答えられんのかい。

「んー、この子は私の……そうだ!」

そして今思いつきましたとばかりに声を張り上げる。

「この子は私の巫女よ!!」

……なんて?

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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