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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 28

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新章スタートです。

トラントの町を出た私達は、とある村にたどり着いた。

「うわっ、なにこの村!?」

不思議なことにこの村の家の屋根からはモクモクと煙が立ち昇りどこの建物からもカンカンと何かを叩く音が鳴っていて、更に見回せばそれらの建物の入り口には剣や盾のマークが書かれた看板がかかっていた。

「ええと、もしかして武器屋と防具屋?」

何でこんなに沢山武器屋と防具屋があるの!?

「厳密には武器工房と防具工房だニャ。看板に槌のマークもついてるニャ」

あっ、ほんとだ。

よく見てみればニャットの言う通り剣と槌、盾と槌のマークだ。

「工房のマークには槌が描かれるニャ。これに作る品の傾向が決まっている工房だとそこに剣や盾のマークがつくのニャ」

成程専門工房って事かぁ。

「店は槌のマークが無い看板だニャ」

成程、そこで判断するんだね。

それが分かった事で改めて看板を見返すと、確かに槌のマークがついた看板が多い。

でもそれに負けず劣らず槌のないマークの看板も多かった。

はて、何でこんなに沢山お店があるんだろ?

大きな町なら同じ種類のお店が沢山あってもおかしくないけど、この村の規模でこの数は異常だ。

と言うか民家よりもお店の方が多いんじゃない?

「うーん、とりあえず適当なお店に入って聞いてみるかな」

いつまでも村の入り口に立っていても仕方ないし、実際にどこかのお店に入ってみよう!

トラントの町じゃキーマ商店の騒動があって結局合成用の武器を買えなかったしね!

「うわぁー、武器でいっぱい」

村に入ってすぐの武器屋に入ると、店内は武器でいっぱいだった。

何処を見ても武器武器武器。

壁に武器、棚に武器、更に樽に乱雑に差し込まれた武器の山!

「すっごーい、キーマ商店の武器コーナーよりも品揃えが良いんじゃないかな?」

これだけあると目移りしちゃうなぁ。

「ニャるほど。ここは鉱山村ニャんだニャ」

「鉱山村?」

「そうニャ。近くに鉱山がある村だニャ」

へぇ、この辺りに鉱山があるんだ。

「鉱山がある土地には良い鉱石を求めて鍛冶師や職人達が住みつくのニャ。で、そんニャ連中が集まるとここみたいに工房がポコポコ建った村が出来上がるのニャ」

そっか、村に武具のお店が沢山出来たんじゃなくて工房が沢山建ったから村になったんだ。

なんだか不思議。普通は村が出来てからお店が出来ると思うんだけど。

「詳しいなネッコ族の旦那」

そんな風に話をしていたら店の人が話しかけてきた。

「あの、ちょっと質問なんですけど」

せっかく声をかけてきてくれたので。村の入り口で疑問に思った事を聞いてみる事にした。

「なんだいお嬢ちゃん? ウチの武器はどれもお勧めだぜ」

「この村が鉱山村で、鉱石目当てで工房が沢山建ったのは分かりました。でも何でお店も沢山あるんですか? 村の規模に比べると多すぎるような……それに工房の人から直接武具を買った方が安くなると思うんですけど」

「ほほう、なかなかよく見てるじゃないか」

わーい、褒められた。

「えへへ」

「その質問の答えは簡単だ。俺達は工房の口利き役でもあるからさ」

「口利き役?」

「ああ、工房の鍛冶師達は腕の良し悪しは別として全員が何かを作る事に心血を注いでいる」

「でしょうねぇ」

何かを作る事が好きで好きでたまらなくて、わざわざ鉱山のある場所にやってきて村を作っちゃうくらいだもんね。

「けどだからと言って商売が得意という訳じゃない。寧ろ口下手で下手な奴の方が多いくらいだ」

「あー」

いわゆる頑固職人ってヤツかー。

「しかも気難しい職人が、気に入らない客に注文されたらそれこそ槌やノミぶん回して追い払いかねなくてな」

「それは怖い!」

突然気に入らない事があったからと凶器を振り回されたら怖過ぎるよ!

「で、そこに俺達が間に入る事でスムーズに商品の売買を行う訳さ。もちろん手数料は貰うけどな」

「手数料だけでやっていけるんですか?」

「流石に無理さ。他の店もあるしな。代わりに俺達は契約した工房の武具を自分達だけが売る契約を結ぶんだ」

「自分達だけ?」

「そうさ。腕のいい職人の武具を自分の店だけが独占していれば、その職人の武具を求める客はうちの店の商品だけを求めてやってくる。それは他の町の店舗でも同じだ」

成る程、WEB配信番組の独占販売権みたいな感じなんだね。

「元々この町に店を構えたのはそれが理由でな。この村の店は鍛冶師との契約窓口のためだけにある側面が多いんだ」

あー、家電量販店の中にあるスマホのアンテナショップみたいなものなのかな?

「とはいえ、鍛冶師が作った最新の武具を欲しくてやってくる連中も多いから売買もやってる。あとはあれだな。見習いの武具の取り扱いもやってるぞ」

「見習いの武具?」

「ああ。そこの樽の中の剣を見てみな。鍔の部分に模様が入っているだろ?」

「あっ、ほんとだ」

樽の中に入っている剣を見ると、どれも鍔の部分に模様が描かれている。

「その模様は見習いが作ったマークだ」

「でもどれが見習いの作った物か分かったら誰も買わないんじゃないですか?」

だって見習いの作った武器や防具なんて怖くない?

どうせ使うならちゃんとした職人の装備の方が良いと思うけど。

「確かに見習いの武具は出来が悪い。だがその分安く売る事が出来るから、駆け出し冒険者は見習いの作った武具を買う事が多いんだ。金が貯まるまでの繋ぎだな」

ああ、成る程。確かに安さを求めて買う人は居るだろうね。

「見習いも自分の作った武具が売れれば収入になるから気合を入れて作る。よっぽどヘッポコでない限りそれなりのモノにはなるさ」

そっか、見習いも収入が欲しいから全力なんだね。

「まぁ、それでも命を賭ける価値があるかと言うと疑わしいがな」

ありゃりゃ。

「さらに言うとそのマークは見習いそれぞれによって違うマークだから、誰が作ったのかすぐわかるんだ」

確かにどの武器も違うマークがついてる。

「出来の悪い武器に当たった奴は次からはそのマークの武器を買わないし、出来が良ければ次も同じマークの武器を買う。つまり外れと当たりを見分ける事が出来るのさ」

「おー」

それは便利だね。うっかり外れの品を買っちゃっても次回からは同じ人のを買わずに済むんだからね。

「そんで当たりの武器ほど人気が出て良く売れるから、将来を見越して色々優遇する事で若いうちに専属契約を結ぶのさ」

へぇー、それは良いね。

私なら一度鑑定すれば次から同じものは鑑定できるようになるし……

「あれ?」

「どうした?」

「い、いえなんでも」

そういえば他人が作った同じ種類の武器って鑑定出来るのかな?

同じ小盾同士とかならいけるのかな? それとも他人が作った物はダメかな?

それに皮製や鉄製とかで素材が違うとどうなんだろう?

以前買った盾や鎧は合成したものを鑑定したけど、合成用に買った二個目三個目は鑑定してなかったんだよね。

うーん、これは試してみた方が良いよね。

幸い見習いが作った武器はマークがついてるお蔭で誰が作ったか一目瞭然だ。

「よし、ちょっと買ってみよ!」

「おっ、買ってくれるのかい?」

「はい!」

うーん、自分が使う事を考えて買うのは短剣が良いかな。

あと出来れば軽い奴だといいなぁ。

私は短剣が入っている樽を漁って、なるべく形が大きく違う短剣を見繕う。

「おいおい、まさかそれ全部買うつもりか?」

「はい。見習いさんの作った物だから安いですしね」

「安いからってそんなに買うかぁ?」

うーん、めぼしいのはこんなものかなぁ。

正直武器の良し悪しは私にはわかんないから、ここは鑑定をあてに……ん?

「これ……」

そんな中で、私は一つの短剣に釘付けになった。

私はその短剣を手に取ってみる。

「この短剣、不思議」

見た目は普通なのに何故かもの凄く気になる。

「ほう、それが気に入ったのか。そういった感覚は大事だぜ」

「感覚?」

「ああ、戦士が武具を探してるとな、たまにこれだ! っていう品に出会う事があるそうだ。そういう武具は出来以上に使い手との相性が良いんだとさ」

へー、使い手との相性かぁ。

でもこの短剣いいなぁ。

「よし、これも買います!」

「まいどあり!」

ふー、良い買い物したよ!

かなり沢山買っちゃたけど、合成を繰り返せば数も減らせるし品質も良くなるからね!

あっ、そうだ! あともう一つ!

「すいません! ここって鉄は売ってますか? あったら欲しいんですけど」

そうそう、まだ鉱物を合成した事ないから鉄の合成もしておきたいんだよね。

「あー、悪いがそりゃ無理だ」

「売ってないんですか?」

「そうじゃなくてな、今は時期が悪くて一見の客に回せる在庫がないんだよ」

「在庫が無いってどうしてですか?」

「今は村の鍛冶師がこぞって鉄を求めてるから、村内の供給も追いつかない有様なのさ」

そうなんだ。何か鉄が要る事情があるのかな?

残念、鉱山が近くにあるなら鉄の合成と鑑定が出来ると思ったんだけどなぁ。

「ふぃー、中々良い買い物が出来たよね!」

鉄こそ買えなかったものの、なかなかの業物をゲットして私はホクホクな気分だった。

「それじゃあそろそろ宿を探そっか」

他にも見たいお店はあるけど、先に宿を探しておかないとね。

「この村じゃ美味い飯は期待できニャいから、厨房を貸して貰える宿が良いニャ」

今日のご飯は私が作る事確定ですかー。

そんな風に宿を探して村の奥へと進んでいったその時だった。

「……っ……!!」

ふと、誰かの声が聞こえた気がした。

しかし周囲から聞こえるのはカンカンと鳴る鍛冶の音ばかり。

「気の所為かな?」

「……っ!!」

いや気の所為じゃない。

やっぱり誰かが大きな声を上げている。

「どこから聞こえて来たんだろう?」

私は耳を澄ませて周囲を見回す。

「……かっ!!」

「あっち!」

声を頼りに向かうと、どうやら近くの路地裏から聞こえて来たみたいだった。

路地にそっと近づいてみるとそこには数人の若い男性と、彼等に対峙する若い男の子の姿があった。

「お前等、卑怯だぞ!!」

おーっとこれは厄介事の予感だよ?

面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると作者がとても喜びます。

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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