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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 37

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なんという事でしょう。異世界に転生した私は子供になっていました……

うぉぉーっ! どうせいっちゅーねん! 子供やぞ子供!!

魔物が跋扈する異世界で戦闘能力のない子供とかバッドエンドまっしぐらじゃん!!

お、落ち着け私。落ち着くんだ。

戦闘能力に関しては仕方ない。自分で戦いは無理と判断して生産系スキルを選んだんだから。

外に出る分には護衛としてニャットが居てくれるし、町に居れば……いや大丈夫。そうそう誘拐される事なんてない……無い筈。

待った待った、こういう時はメリットを考えるんだ私。

そう、子供になったという事はその分寿命が延びたと言える。

それはこれまで私が経験した数年分の人生経験をただでゲットしたと思えば得じゃないかな?

実質ゼロ円とかゼロカロリーとかいうアレだ。違うか?

他にはそう、めっちゃ可愛くなったのも得と言えば得かな。

どうも今の私は元の私とは違う自分になっているみたいだし。

つまり異世界ナイズされた美少女私! 美幼女じゃないぞ。

「……はっ、と言う事は!」

そこで私はある衝撃的な真実に気付く。

そう……こっちの世界に転生し私は胸が全然大きくなっていなかった事にがっかりしたけど、今の私は子供。

つまり、成長すれば今より胸が大きくなる可能性が出てきたのだ!!

前世の私は成長期を過ぎて可能性という名のモンスターが寿命を迎えてしまったが文字通り生まれ変わった私は違う!

そう! 大人になったらバインバインになる可能性が出てきたのだ!

「ありがとう女神様!!」

人生に希望が出てきたぁーっ!! ヒャッホー!

よーしよし、良い感じだぞ。

他には……そう、この超キュートな外見は対人交渉に最適なのでは?

愛らしく可愛らしい外見を活かせば商人として……商人として……

「はっ!? アカンくないこれ!?」

そうだマズいよ私!

だって子供だよ! 常識的に考えて普通の商人が子供相手にまともに取引してくれる訳ないじゃん!

うおお、やっべぇ……良く考えるとここに来るまでやたらと子ども扱いされたもんなぁ。

これまでの取引も……取引も……あれ? 特に子供だからって取引で損はしてないような?

というか普通に商売出来てたわ。

商人ギルドじゃ価格はお店で交渉するより安いけどその分安定した買取りをしてもらえたし、お店じゃ値段気にせず爆買いしてたから貴族のお嬢様と勘違いされて不当な価格で売り付けられることもなかった。

「……うん、問題ないかも」

なんという事でしょう。子供の姿でも特に問題ありませんでした。

よくよく考えるとこの姿で商人ギルドに加入できた以上、商品さえしっかりしていれば問題なかったのかな?

異世界の職業事情バンザイ!!

ふぅ、そう考えると今後も売買は商人ギルドでやった方が良いかもね。

直接値段交渉をするのはこの世界の相場を勉強してある程度体が成長してからの方が良いだろうし。

まぁどうせ商品は格安の安物を合成で最高品質に出来るから、多少ボッたくられたり買い叩かれても損はしないから問題なし!

うーん、合成スキル様々だね!

「よし! 特に問題なかった!!」

ふぅー、不安要素が無くなって一安心だよ。

「あの~、カコお嬢様?」

「はい?」

私を呼ぶ声に振り向けば、そこには心底心配そうな顔をしたメイドのティーアの姿があった。

いっけね、忘れてた。

「え~っと……何でもないです!」

「な、何でもない、ですか?」

とてもそうは見えなかったぞと言いたげな眼差しのティーア。

しかし私としても事情を説明するわけにはいかない、というか迂闊に話したらこじれる事間違いない内容なので言えるわけがない。

「ニャー、ウルサイニャア」

と、そこに救いの女神ならぬ救いの猫が現れた、と言うより起きた。

ニャットは前足で顔をクシクシと拭うと、後ろ足で耳の裏をピピピピッとかく。

うーん、どう見ても猫です。

「おはようニャット」

「おはようだニャ」

「おはようございますニャット様」

よし、上手くスルー出来た!

「カコお嬢様、ニャット様、朝食の用意が出来ております」

どうやらこれ以上私を問い詰めても答えが返って来ないと判断したらしいティーアは、素直にメイドとしての仕事に戻る事にしたみたいだ。

「食堂にご案内致します」

ティーアに案内され、私は食堂にやってきた。

「うわ長っ」

食堂に入ると目に入ったのはやたらと長いテーブルだった。

アレだ。良く漫画とかで貴族がお互い端っこの席に座って陰謀を巡らせながら食事するシーンみたいなヤツ。

「おはよう、昨日はよく眠れたかいカコ?」

声の方向に視線を向ければ、予想通りテーブルの一番奥、いわゆるお誕生日席にクシャク侯爵の姿があった。

意外だったのはそのすぐそばに奥さんのフォリアさんとメイテナさんの姿があった事だ。

というかそれならもっと小さいテーブルでも良くない?

「おはようカコちゃん」

「おはようカコ」

「おはようございます、クシャク侯爵様、フォリア様、メイテナさん」

こちらも挨拶を返すのだけれど、何故か全員が難しい顔になる。

あれ? 私何か間違えた?

もしかして凄い失礼なことをしてしまったのかと思わず身構える。

「カコちゃん、私達は家族になったのよ? だからそんな他人行儀な呼び方をしないで」

「え?」

予想外の発言に私は困惑してしまう。

「私の事はお母様って呼んでね」

「私の事もお父様で構わないよ」

「……カ、カコが呼びたいのならお姉様で構わないぞ」

構わないぞ、と言いつつクシャク侯爵とメイテナさんからは『呼べ!』という強い圧を感じる。

なおフォリアさんは確定で呼べと言ってきたあたり強いと思う。

うん、あれだね。これは呼ばないとアカンヤツだ。

観念した私は軽く息を吸うと、声を発する。

「おはようございますお義父様、お義母様、お義姉様」

「うむっ!」

「ええっ!」

「くっ、可愛いっ!」

三者三様にやたらと嬉しそうな顔になるクシャク侯爵……じゃなくてお義父様達。

なんだか恥ずかしいんですけど……

「さぁさぁ、ここにお坐りなさいカコちゃん」

そう言って自分の横の席に私を誘うお義母様。

「ズルいですよ母上! カコ、私の隣でもよいのだぞ?」

対抗するようにメイテナお義姉様も自分の横の席に誘ってくる。

「カコ、私の所でも良いんだぞ」

そう言いながら椅子を下げると、自分の膝をパンパンと叩くお義父様。

「……」

うん、あそこは無いわ。無いわ。

この状況、座るとしたら二択。

お義母様の隣かメイテナお義姉様の隣だ。

だが二人の力関係を考えれば、選択肢は一つ!

そう、私はお義母様の隣を選んだのだった。

「やーん、嬉しいわ!」

「くっ、何故だカコ!」

ごめんねメイテナお義姉様。この埋め合わせはそのうちしますので。

「それにしてもそのドレス、メイテナのお下がりだったけれど良く似合っているわ」

お義母様が私のドレスを褒めながらそんな事を言う。

「これ、メイテナさんのお古だったんですか?」

へー、子供の頃のメイテナさんはこういうのを着てたんだ。

「いや、私は着ていないぞ。カコくらいの年の頃にはすでに騎士として修行を積んでいたからな。そう言った服とは無縁の生活だった」

え? じゃあお古じゃないのでは?

「そうなのよね。メイテナちゃんってばせっかく買った服を着てくれないんだもの。だからカコちゃんがウチの子になってくれて嬉しかったわ。でも今度はおさがりじゃなくてカコちゃんに合わせたドレスを作りましょうね」

いや、正直新しいドレスとか緊張するのでお古で良いです……とはちょっと言えないレベルでお義母様がウキウキしていらっしゃるぅ。

「あれ? そういえばニャットは?」

ふと私はニャットの姿が無い事に気付く。

おかしいなさっきまで一緒だったのに。

「お客様は別室にて朝食をお食べになっております」

ニャットの姿を探していた私にそっとティーアが囁いてくる。

「別室? わざわざ別々でご飯を食べるの?」

「こちらは侯爵一家用の食卓ですので、お客様も緊張されるかと」

私にだけ聞こえるよう小さな声で説明してくれるティーア。

「……成程確かに」

よく考えるとここに居るのは侯爵様本人とその奥さんと娘さんという超VIPだもんね。

そりゃあお客さんもご飯の味が分からなくなるというものだ。

「あっ、じゃあシェイラさんも」

「はい。別室で召し上がっておられます」

そっか、シェイラさんも居るんならニャットも寂しくないよね。

寧ろ私が寂しい。

「では食事にしましょうか。カコちゃん、どれから食べたいかしら?」

そう言ってお義母様がスプーンを片手にどれから食べると聞いてくる。

うん、これは寂しいとか言ってられないわ。

と言うか幼児扱いするのは勘弁してください。

その後、私とお義母様による熾烈な「はいアーン」合戦が繰り広げられたのだった。

「つ、疲れた……」

何とか自分で食べる事を固持した私だったが、そうなったらそうなったでこの世界の貴族の食事マナーを知らない事を思い出してしまったのだ。

どうやって食べれば良いのか分からず固まる私に、何時でも食べさせてあげると鋭いまなざしを向けるお義母様。

これで下手な食べ方をしたら、これ幸いとお義母様にアーンされるのは明白!

どうすればよいのかと困惑していた私に救いの手を差し伸べてくれたのはメイテナお義姉様だった。

「カコ、私の真似をすれば良い」

そう言ってメイテナお義姉様はゆっくりと私にも分かるように食事を始める。

私はそのチャンスを逃すまいと、メイテナお義姉様の真似をしながら食事を始めた。

おかげでなんとか食事を終えることが出来たのだけれど、そんな神経尖らせた食事で味など分かる筈もない。

それどころか自分が何を食べたのかも思い出せない有様だった。

「おっ、カコじゃないか」

朝から疲れていた私に声をかけたのはシェイラさんだった。

「おはようございますシェイラさん」

「その姿を見ると本当にお嬢様だったんだな」

「え?」

本当にお嬢様?

「メイドさんから聞いたぜ。アンタ侯爵様の娘だったんだな」

「えーっと……」

確かに養子になったけど、それは昨日の話だ。

養子になったんだな、じゃなく娘だったんだなという言葉には違和感を覚えた。

これはアレかな? お義父様の指示で私は前からこの家の子だったって設定になったのかな?

多分この時間のズレは何か理由があるんだろう。 まぁ今はそうなのは変わらないから良いか。

「シェイラさんはよく眠れましたか?」

「ん、あ、あー……なんてゆーかさぁ」

私が話題を変えるとシェイラさんは何とも気まずい感じになる。

「部屋が豪華すぎるっつーかなんつーか……落ち着かないんだよな」

その気持ちは凄く分かる。

「うっかり金目の物を壊したり汚したりしそうでさぁ」

超分かる。

「けど飯は美味かったぜ! めちゃくちゃ美味かった!」

「ソレハヨカッタデスネ」

くっ、満面の笑みを浮かべやがって!!

こっちはご飯の味なんて全然わかんなかったよ!

お昼はちゃんと味わって食べてやるんだ!

「シェイラさんはこれからどうするんですか?」

「私は師匠の知り合いの所に行くよ」

「そういえば昨日もそう言ってましたね」

「ああ、師匠が紹介状を用意してくれててさ。ここに行って働かせてもらえって」

へぇ、マドックさん、そんな事まで考えててくれてたんだ。

いいお師匠様だなぁ。

「カコはどうするんだい?」

「私は……どうしようかな」

東都に来たら色々やりたい事はあったんだけど、この状況だと外に出ていいのか分かんないんだよね。

出かけてきまーっすって言えばいいのかな?

「カコ様、ここにおられましたか」

そう言って現れたのは執事の……確かマーキスさんだ。

「おはようございますマーキスさん」

「おはようございますカコ様。私の事はただのマーキスとお呼びください」

「それで、マーキスさ……マーキスは何か御用ですか?」

マーキスさんと呼ぼうとしたら妙な圧を感じた為に、慌てて呼び捨てで呼び直す。

なんていうかこの屋敷の人、使用人まで含めて変な圧が強すぎない?

「カコお嬢様、お嬢様は商人ギルドに登録していらっしゃるのですよね?」

「はい、そうですがそれが何か?」

「ではギルドに登録情報の変更に行かねばなりませんね」

「登録情報の変更?」

何ソレ? 住所変更みたいなの?

「カコ様はクシャク侯爵家の養女に成られましたので、商人ギルドにもその旨を伝える必要がございます」

「え? そういうのいるんですか? あそこって偽名で登録することも出来るくらい規則が緩い感じだったんですけど」

わざわざ登録情報の変更なんて要るのかな?

「はい、カコ様はご自身の身を守る為に侯爵家の養女となった訳ですから、ギルドに情報を伝える事でその事実を広く周囲に拡めることが出来ます。そうなればキーマ商店の様な不心得者にも情報が伝わりますので、カコお嬢様に手を出したら危険だと悪質な者達も警戒するようになります」

あー、警告の為に情報を拡めるって事ね。

「成る程、そういう事ですか」

「はい、その通りでございます」

「分かりました。では商人ギルドに行きましょう」

丁度外に出たい気分だったし、さっそく商人ギルドに行こう!

ついでに色々お店を見て回ろうかな!

「それでは馬車の用意を致します」

「あっ、はい」

馬車かぁ、いやまぁ足が疲れなくていいよね。

マーキスが用意してくれた馬車に乗って、私達は商人ギルドにやってきた。

メンバーは私、マーキス、ティーア、ニャット、そしてシェイラさんだ。

「私は師匠の知り合いの所に行くから、帰りは一人で戻るよ」

「行ってらっしゃいシェイラさん」

私が見送りの声をかけると、シェイラさんは振り向かずに手だけを振って去っていった。

……このまま私を置いて自分だけ適当な宿に泊まったりしないよね?

「では我々もまいりましょうか」

「はい」

東都の商人ギルドに入ると、外の通りとは違った形の喧騒が聞こえてくる。

「うわぁ、広い!」

トラントの町の商人ギルドも大きかったけど、東都のギルドはその何倍も大きかった。

「お嬢様、こちらでございます」

いつの間にかギルド職員と話をしていたマーキスが私達に手招きする。

「奥にご案内いたします」

マーキスと合流すると、ギルド職員が私達を案内する。

ただし彼が案内するのは大勢の商人がごったがえすカウンターではなく、建物の奥にある部屋だった。

「こちらでお待ちください」

案内されたのは侯爵家の部屋程ではないけど上品で色々と高価な感じがする部屋だった。

もしかして、これはいわゆるVIP室って奴?

その証拠にすぐにギルドの職員がお茶とお茶菓子を持って現れる。

けれどテーブルに置かれたのは一人分だけだった。

「あれ? マーキス達の分は?」

「私共は使用人ですので」

うーん、言いたいことは分からないでもないけど、そういうのは何となくイヤだな。

なんていうか、美味しい物は皆で食べた方が楽しいと思うんだよね。

純粋な味だけじゃなくて、その場の空気を食べるって言うかさ……

そんな事を考えていたら部屋の扉が開かれ、ちょっと慌てた様子の男の人達が入って来た。

「お、お待たせしましたクシャク侯爵令嬢様。わたくし当ギルドの副ギルド長を務めておりますヤルドと申します。ギルド長はただ今席を外しておりまして、代わりに私がまいりました」

ギルドのお偉いさんらしいヤルドさんが申し訳なさそうに何度も頭を下げてくる。

これは私も自己紹介しておけばいいのかな?

「初めましてヤルドさん。私は……」

「お嬢様、カコ=マヤマ=クシャクと名乗ってください」

そっと耳元でティーアが囁く。

あー、それが貴族として私のフルネームって事ね。

「カコ=マヤマ=クシャクと申します」

「おお、これはお美しいお名前ですな!」

ヤルドさんはいかにも感動した! と言いたげなジェスチャーを見せてくる。

けどそれはいかにも大げさに反応しているだけにも見える。

「本日はギルドカードの情報変更との事で」

「ええ、ギルドカードにカコお嬢様のフルネームを記載する事と、商人ランクを黄色に昇格する事です」

「え? 黄色!? 何で!?」

私の代わりに答えたマーキスの予想外の発言に私は困惑する。

何でそこで黄色? 今の私は青色だから、黄色の前に緑と赤になるんじゃないの? 何で三足飛ばしに黄色? っていうか何でギルドのランクを上げるの!?

「かしこまりました。ではすぐに黄色のギルドカードをご用意いたします。カコ様は現在青色商人ですので、3ランク分の上納金で金貨1550枚となります」

「せっ!?」

せんごひゃくごじゅうまいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?

青色商人の上納金金貨10枚の150倍じゃん!? インフレし過ぎでしょ!?

ロストポーション一個半の値段じゃん!!

本来手に入らない品一個半分の金額だよ!?

「上納金はクシャク侯爵家に請求してください」

しかもマーキスはその金額をさらりと受け入れる。

金持ちの会話やっべぇ!

短い会話が終わると、ヤルドさんはすぐに新しいギルドカードを用意するために部屋を出ていく。

「あの……」

「何故黄色商人に昇格するのか? そしてそんな大金を支払っていいのか? ですね」

「え、ええ」

どうやら向こうには私の考えは筒抜けだったみたいだ。

「分かりやすく言えば侯爵家の娘としての箔付けですね。侯爵家の者が青色商人では格好がつきませんから。社会的信用を上げる為にも黄色商人の方が良いと旦那様が判断されたのです」

なーるほど、全てはお義父様の筋書き通りって訳か。

「で、でもさすがに黄色はやり過ぎなのでは? 金貨1550枚ですよ?」

「カコお嬢様がイザック様に行った治療たったの二回分弱と考えれば、すぐに取り戻せる金額ですよ」

そ、そう言われると意外と安いような気も……いや惑わされるな自分! 金銭感覚がおかしくなってるだけだから!

「なに、親の金で上納金を得したと思えば良いのです」

何その親の金で車を買うみたいなノリ。

確か金貨一枚で安いホテルに一か月泊まれる額なんだよ?

日本円換算でおおよそ2億3千万円なんだよ!?

あかん、日本円換算したらヤバイ額なのが実感で分かった。

都内で億ション買うレベルの価格じゃん。

申し訳ないとかいうレベルじゃないよこれ。

「あとはオークションですな。この東都で大きな商いをなされるのでしたら、オークションは切っても切り離せません」

マーキスは高額商品を扱うならオークションに参加できた方が良いと話す。

そりゃあねぇ、2億強の上納金を支払えるような人達ならオークションにどれだけのお金が動くやらだわ。

「……まぁ実際には旦那様が娘に良い顔をしたくてお命じになられただけですがね」

待って、なにその石油王みたいな経済観念の親バカ?

「私、養子なんですけど……」

「旦那様と奥様にとってはそれだけの価値がある可愛い我が子という事なのでしょう」

うぇぇ~、昨日の今日でそこまでする理由が全く分からん!

メイテナさんの手紙がそれ以前に届いたとしても数日程度の差だろうし。

いったい何考えてるんだあの人達は!?

「お待たせいたしました」

悶々としながら義両親が何を考えているのかと悩んでいたら、意外と早くヤルドさんが戻ってきた。

そしてその手の中には金色に近い色合いのギルドカードが。

「こちらがカコ様の新しいギルドカードでございます」

「……ありがとうございます」

私は差し出された黄色には見えない黄色いカードを受け取る。

これが私の新しいギルドカード……つっても実感も感動もないなぁ。

寧ろ金額がやばすぎてうすら寒い物しか感じない……

うぅむ、これが権力と有り余る財力を使った裏口入学の気分というヤツなのか? ……いや違うな。うん、違う。

これ、本当に喜んでいいのかなぁ。

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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