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Nope, It’s Called Item Synthesis! – Chapter 8

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「んにゃ……くちゅん!」

朝目が覚めると、何故か私はベッドの隅に追いやられていた。

寝ぼけた頭で周囲を見回せばその理由はすぐにわかった。

「スピー……」

どうやら私は寝ている間にニャットにベッドを占領されてしまったらしい。

うん、宿の部屋を取った時にお互い種族が違い過ぎるから一緒の部屋でいいやって事になったんだよね。

寧ろ巨大猫と一緒に寝るとかご褒美でしょう!

だが私の目算は甘かった。

まさかこんな仕打ちを受けるなんてっ!

「と言う訳で報復攻撃!!」

私は掛け布団を直しながらニャットのお腹に顔をうずめる。

「おぅふ……これはなかなか……」

モフモフのフワフワが顔中を埋め尽くす……いや逆か。私が埋まってるんだ。

「ふわぁぁぁ……」

フカフカの猫ボディはささくれ立った私の心をいともたやすく解きほぐしてゆく。

「すー……はー……」

ああ、これが噂の猫吸いというものなのか……これは猫を飼っているクラスメイトの根岸さんが猫吸いにハマるのも分かると言うもの。何とも言えない中毒性を感じるわぁ……

けれど、何処からかフワリと良い匂いがしてくると、ニャットがピンと耳を立てて目を覚ます。

「……ニャフ? メシの匂いだニャ」

そしてすぐさまベッドから飛び出してドアへと向かっていった。

「ああ、モフモフがぁ……」

地上の楽園は一瞬で消え去ったのだった……無念。

仕方なくモフモフ天国を諦めた私は、ニャットと共に宿の一階にある食堂にやって来た。

何でも宿屋の一階で食堂を兼業するお店は多いのだとか。ホテルのレストランみたいなものかな?

空いている席に着くとニャットがウェイトレスさんに声をかける。

「4号室の宿泊客だニャ。二人分頼むニャ」

「はいよ!」

ウェイトレスさんは元気な声で返事をするとすぐに厨房から料理を運んでくる。

どうやら宿屋の朝食はメニューが決まってるみたいだ。

まぁ朝から色んなメニューを作るのは大変だもんね。

テーブルに置かれた朝食のメニューは、黒いパンと野菜の入ったスープ。

一つ当たりの量はあるんだけど、種類というか具材が少ないなぁ。

インスタントスープにちょっぴり入ってる乾燥野菜の切れ端みたいなのが少し入ってるだけじゃん。

「肉が食いたいニャア」

やはりネコ科だけあってお肉が食べたいらしいニャット。

いやこっちを見られても困るって。さすがに宿屋で勝手に火を使う訳にもいかないし。

ともあれ初めての異世界料理。なのでちょっとドキドキしている。

昨夜は疲れもあってご飯を食べずに寝ちゃったし、野宿の時にニャットと食べたお肉は料理と言うにはあまりに雑だったからね。

これで意外と味は良いのかもしれない。

「いっただっきまーす!」

料理と一緒に渡された木製のスプーンを使ってスープを口に運ぶ。

「……」

そのお味は……

「……ん、んん!?」

なんというか、とても微妙だった。

不味い、と言うほどじゃないんだけど、あっ、いややっぱ不味いです。

うん、食べれない訳じゃないけど不味いが正直な感想だ。

次いで黒パンを千切っ……千切ってぇー!!

なにこれ硬い。

黒パンは非常に硬く千切るのも一苦労で、当然口に入れれば嚙み切るのも大変だった。

はい、味はお察しです。

「おニャーに料理を作ってくれと言った理由は分かったニャ?」

「……うん」

そんな感じで、私の異世界初の料理は大変残念な結果に終わったのだった。

朝食を終えた私達は、今後の方針を相談する事にした。

「さて、町まで来た訳ニャが、これからどうするニャ? この町に定住するニャ?」

「そうだねぇ……」

定住と言われても私はこの町の事を何も知らない。

安全な町なのか、危険な町なのか、住みやすい町なのか住みにくい町なのか。

「まずは町の様子を見てみたいかな」

「それが良いニャ。おニャーが長く旅を続けた方がニャーは美味い物が食べられるニャ」

あ、うん。ニャットにとってはそっちの方が大事だよね。

そんな訳で今日は異世界の町探検だよ!

「ふぇー、改めて見ると沢山お店があるねぇ」

ニャットと一緒に町を散策していると、大勢の人達が商売をしている広場にやってきた。

「大半は露店だニャ。店を持ってるのは地元の人間ニャから、この辺りで採れる産物が大半だニャ。この自由市場は行商人がよその町から運んできた品物を売ってるニャ」

「自由市場?」

「ある程度大きな町には大抵ある行商人用の市場だニャ。道端で勝手に商売を始められたら困るからニャ」

「成る程確かに」

ニャットのいう通り、ここで商売をしている人の大半は地面にゴザを敷いてそこに商品を並べるフリーマーケット方式で物を売っている。

それ以外は食べ物を売る屋台が市場の周りをぐるりと囲んでいる。

「おニャーも商売をするつもりなら、物価の事は知っておいた方が良いニャ」

「うん、分かった」

ニャットに言われた通り、私は露店に並んでいる商品の値段をチェックしていく。

今後私が合成スキルで合成した商品を商人ギルド以外に売っていくなら、自分でも相場を知っておかないといけないからね。

「成る程、食材は平均して銅貨○○円くらいで、屋台の料理は〇円くらいと。日用品はこのくらいで……うわっ、服高っ!?」

そんな風に商品を見ていたら、服の値段だけが突出して高い事に驚いた。

見た感じは特別高級なブランド物って感じでもないのに、何で服だけこんなに高いんだろう。

「布は作るのが大変だから高くなるのは仕方ないニャ。人間はニャー達と違って毛皮が無いから大変ニャ」

「あー、うん。確かに毛皮みたいなものかな……」

「けどそうか、この世界だと服ってこんなに高いんだね」

そう言えば授業で産業革命が起きたおかげで服が安くなったって先生が言ってたような覚えがあるようなないような……

「そうニャ。だから服は長く大事に着るそうだニャ」

確かに言われてみれば、服を繕っている人やパッチワークにしてる人が多い。

繕うのはともかく、パッチワークはオシャレな人が多いのかなって思ってたよ……

「それだけじゃないぜ嬢ちゃん」

「え?」

突然の知らない人の声に驚きつつ、声のした方に視線を向けると、そこには露店を開いているおじさんの姿があった。

「貴重な食材や腐りやすい食材は遠くの土地ほど高くなるし、不作の年は安い食材でも高くなる。だから俺達は豊作で安く売ってる土地で長持ちする作物を買って、不作の土地に売りに行くのさ」

とおじさんが教えてくれる。

「へぇー、そうなんですね」

「お嬢ちゃんも商人なのか?」

「ええ、まだ商人ギルドに登録したばかりなんですけどね」

ううん、商人なんて言われるとちょっとムズムズしちゃうな。

「成る程駆け出しか。なら商人になって一番ワクワクしてる時期だな!!」

「はい!」

「ならコイツも知っておいた方が良いぞ」

そう言って露店のおじさんは行商人としてやっていく為に必要な知識をいくつも私に教えてくれた。

「で、これはな……だから慌てて買うと後で大変な目に遭う」

「そうなんですね!」

おおー、これは知らなかったら危うく騙されるところだったよ。

見た目が良くても気をつけないといけないんだね。

「……カコ」

と、その時だった。

今までずっと黙っていたニャットが会話に加わって来たんだ。

「ん、なぁにニャット? あっ、もしかして長話しすぎた?」

「いや、ニャーはちょっと用事が出来たから、おニャーはここでまってるニャ」

「分かった! おじさんとお話してるね!」

「嬢ちゃんの事は任せておきな!」

去って行くニャットを見送ると、私はおじさんとの話を再開する。

「って訳だ。この辺りが駆け出しが気をつけないといけない商売のイロハだな」

「すっごい参考になりました!」

「さて、そこで問題だ。お嬢ちゃんが行商をする上で一番大事なものは何だと思う?」

「一番大事……ですか?」

行商をする上で一番大事な事か……

私はこの世界に来てから今日までで一番気をつけないといけないと思った事を思い出す。

「命?」

「っ……はははっ!確かにな! 命は大事だ!」

いやいや、笑い事じゃないよ! 私は危うく死にかけたんだから!

私が怒った事に気付いたのか、おじさんはすまんすまんと頭を下げる。

「まぁある意味間違いじゃない。だが商人にとっての命、それは商品だ」

「商品」

まぁ確かに商売のタネは大事だよね。

「だがこの商品ってのが曲者だ。たくさん買えば荷物になるし、高価な品ばかり買えば盗賊に狙われやすいし売れなかった時の損も大きい」

「ですねぇ」

「特に困るのが馬車を持っていないお嬢ちゃんみたいな歩きの行商人だ。体力があるならあまり値の変わらん塩なんかを背負って運ぶのも良いだろう。どこかの店に丁稚として入り馬車の金が貯まるまで勉強を兼ねて働くのも良い。まぁそう言うのはコネが無いと難しいがな」

「コネはどこでも大事ですねぇ」

異世界でもコネは大事かぁ。世知辛いなぁ。

「ああ、どこの馬の骨とも知れない奴を雇って盗賊を招き入れられたら堪まったもんじゃないからな」

あー、昔お爺ちゃんが見てた時代劇にそんな展開あったわー。

『マサキチ! 儂はオメェを信じていたのに!』『へっ、アンタの信用を得る為に今日まで我慢してきたのさ!』みたいなやつ。

アレを見て思ったのは、それだけ頑張って番頭になったのなら、もうそのまま永久就職した方が良いんじゃない? って感想だった。

過去の事を脅されるのが怖いなら奉行所と旦那に相談して賊を一網打尽にしたりとかさ。

とと、話が逸れた。

「じゃあどうするの?」

今の私なら馬車を買うって手もある。何せ大金持ちになったからね!

「これさ」

そう言っておじさんが取り出したのは、ボロボロの袋だった。

「何それ?」

「まぁ見てなって」

オジサンは近くに置いてあった杖の様に細長いゴボウっぽい食材を袋に入れる

けどどうみても袋の方が小さいから、食材がはみ出ちゃうか袋を突き破っちゃうよ。

と思ったその時だった。

「え?」

なんと食材は袋につっかえる事なくどんどん中に入って行くのだ。

「え? 何で!? どうして!?」

そしてあれ程長かった食材は遂に全て袋の中に入ってしまった。

「魔法の袋さ」

「魔法の袋!?」

ほわぁぁぁ! あれですか!? ゲームで言うアイテムボックスとかインベントリってヤツ!?

「なんだ嬢ちゃん、魔法の袋を知らない訳じゃないだろ?」

「いえ! 初めて見ました!」

「初めて? そりゃ珍しいな。コイツは古代の魔法技術で作られたアイテムでな、今見た通り見た目以上に荷物を中に入れる事が出来るんだ。そうだな、大体見た目の10倍は入るな」

「10倍!?」

凄い凄い! ファンタジーだ!!

「今じゃもう作れない貴重な品だからな、遺跡なんかから発掘するしかねぇ。ま、その所為で見た目はボロボロなんだがな」

「成る程」

確かに古代の遺跡から発掘されたのならボロボロになるのもしかたないかもだね。

「でもそれだといつ壊れるか分からないんじゃないですか?」

「いや、保存魔法がかかっているから見た目よりもかなり頑丈だ。まだまだ十分使える品って訳よ」

おおー、ただ沢山入ってるだけじゃなくて頑丈でもあるんだ。良いなぁ。欲しいなぁ。

「売ってやろうか?」

「え!? 良いんですか!?」

私の心を読んだかのようなおじさんの提案に私はビックリする。

良いの!? 貴重な品なんでしょ!?

「ああ、俺は新しいのを買ったからな」

そう言ってオジサンは少しだけ汚れた袋を取り出す。

「コイツはその袋よりも容量の多い魔法の袋でな、古いのはもう必要ないんだよ」

「つまりこっちは中古の払い下げって事ですか」

「そうさ。行商人は新しい魔法の袋を手に入れたら古いヤツを後輩に売ってやるのさ。そうやって魔法の袋は何人もの商人の手を渡ってこんな風にボロボロになっていくんだ。いろんなところに行くからな、汚れや傷がつくのも当然ってもんだ」

「おおー、歴史を感じますね」

ゲームのチュートリアルで師匠から錬金アイテムを貰う主人公みたいだね。

「そんな訳でコイツは運よく魔法の袋を買い換えたばかりの商人と出会わなくちゃ手に入らん代物なんだよ。嬢ちゃんは運がいいぜ」

「っ!?」

運が良いと言われムズッとする。確かに私は運が良いのかもしれない。

死んだと思ったらその死因が神様のペットだったお陰でこの世界に転生する事が出来た。

それもレアなスキルを貰って。

そして魔物に襲われた時もニャットに救われて強力な護衛を雇う事が出来た。

はっきり言ってかなり運が良かったと自分でも思う。

そして今度は魔法の袋かぁ……

正直言うとかなり欲しい!

今のカバンだとどうしても入る量が限られているし、合成スキルを使って一個当たりの質を高める事が出来ても、その空いた分を詰める事に変わりないから詰め込める量は多いに越した事はない。

「でもお高いんでしょう?」

うーん、自分でも通販番組みたいなセリフを言っている。

「普通ならな。だがコイツは行商人が後輩に代々伝えて来た魔法の袋だ。金貨三枚って所だ」

金貨三枚かぁ。

確か金貨一枚で15万円だから、金貨3枚で45万円!! うひゃー!! 高い!! どこのセレブ御用達のブランドバッグですか!?

でもただのブランドバッグとは違うのは、これが見た目以上に物が入る魔法の袋って事だ。

ただ……今の手持ちが……

「ええと、今は手持ちが……」

うん、お金の大半はギルド銀行に預けてあるんだよね。

それを降ろしてくる間に売れちゃうかもと思うとちょっと焦る。

ニャットが戻ってきてギルドに行って戻ってくるまで残ってるかな?

「嬢ちゃん今いくらあるんだい?」

えっと、宿屋の代金が銅貨10枚でそれを一週間分だったから70枚。あとニャットに返した入町税の銀貨6枚を使ったから……

「金貨一枚と銀貨43枚、銅貨が80枚かな」

うーん半分以下しかないね。これを手付金として残しておいてもらうのはありかな?

「ほう、金貨を持ってるのか。若いのに大したもんだ」

「え? そうですか?」

金貨を持ってるのってそんなに珍しいのかな? 銀貨を100枚も持つよりも断然楽だと思うけど。

「ふむ……金貨を持ってるのか、成る程」

と、おじさんは私が金貨を持っていると聞いて満足気な笑みを浮かべる。

「良いぜ、その金額で売ってやる」

「ええ!? 良いの!? 半額だよ!?」

「こういうのは出会いが大事なのさ。それに金貨を持ってるってのが大きいな」

「金貨を持ってることが?」

「ああ、商売ってのは小銭をジャラジャラ出したりするヤツは格下と見られて取引がやりにくくなるもんなんだ。だが金貨でポンと出す奴はそれだけ日常的に大きな金を扱っていると判断される。つまり気持ちよくデカい金で払ってくる奴なら金になる取引先と判断するって訳さ」

成る程、ドラマとかでたまに見るアタッシュケースから札束を取り出して『これで売ってください』って言うシーンだね。

それにお店のレジで代金を支払う時に一円玉を袋一杯出されたりしたら店員さんも迷惑だもんね。

「どうする?」

うーん悩む。

金貨一枚で約15万円だから、大体22万円ちょっとになるんだよね。

詐欺だったらすんごいショックだけど、実際にあんな長い食べ物が入ったんだから本物なのは間違いない。

唯一の問題はこの見た目の悪さだけど、おじさんみたいにお金を貯めてもっと良い魔法の袋を買うまでの繋ぎと考えれば我慢できない事もない。

ただ気になったのはこの魔法のカバンの相場だよね。

実際の相場よりも高いぼったくり値段で売られたら堪ったもんじゃない。

「ねぇ、これって普通ならいくらくらいなんですか?」

「相場か? そうだな、この容量の魔法の袋なら金貨20枚ってところか」

「金貨20枚!?」

って事は15万円×20で300万円!?

もう車のお値段だよ!!

うう、これは悩むぅー。

その時だった。

「止めておくニャ。そりゃ詐欺だニャ」

「え?」

突然、悩んでいた私を制止したのはニャットだった。

「ニャット!?」

「そいつは古くなって壊れかけた魔法の袋を碌に商売のイロハも知らない駆け出し行商人に売りつける悪質な詐欺だニャ」

「ええっ!? 詐欺!?」

「そうニャ。魔法の袋は失われた技術で作られた魔道具ニャから壊れても直らんのニャ」

慌てておじさんの方に振り返れば、さっきまでの人のよさそうな顔はなく、迫力すら感じる顔で私を、いやニャットを睨みつけていた。

「ちっ、商売の邪魔をされるのは困るぜネッコ族の旦那よぉ」

「ニャーの連れを騙されちゃかなわんからニャー」

「ちっ、アンタの知り合いかよ。ふん、運が良かったな嬢ちゃん」

おじさんは忌々しそうな顔で私達を睨むと、すぐに荷物を纏め始める。

詐欺がバレたから逃げ出すつもりなんだ。

「……」

でもホントに詐欺だったんだ。危なかった……

「こういうヤツは少なくないニャ。おニャーも商人としてやっていくなら騙されないように気を付けるニャ」

ニャットの言う通りだ。

危うく詐欺に騙されそうになった私のショックは大きかった。何せ22万円近い金額と言えば、日本人の一ヶ月分のお給料より多いんだもん。

確かテレビで残業ありの給料が20万前後って言ってた記憶がある。

会社によってはもっと安いって。

ただそんな事とは関係なく、私はふとある事が気になった。

「……あの、それ、本当ならいくらなんですか?」

「「は?」」

私の言葉におじさんとニャットの声がハモる。

「壊れかけの魔法の袋の相場です。いくらなんですか?」

「んん? そ、そうだなぁ。一応まだ数回は使えるだろうから使い捨てと思えば銀貨20枚って所か。いつ壊れるか分からんから最悪あと1回で壊れる可能性もあるしな」

「壊れたらどうなるんですか?」

「中身が一気にあふれ出すから、使い捨てとしてもあんまり勧めねぇなぁ……ってまさかお嬢ちゃん、買う気か!?」

「はぁ!? 本気かニャ? おニャーは騙されたんニャよ!?」

「はい。ちょっと興味が湧いたので銀貨20枚で一つ下さい」

「「マジか……」」

ニャットとおじさんが信じられないって顔で私を見てくる。

「っ……まぁ壊れかけだから構わねぇが本当に良いのか?」

「ええ。あっ、でも私を騙そうとしたので、銀貨18枚にまけてくれますか?」

「……すぐに壊れても文句を言うなよ」

「分かってますって」

そう言って私は銀貨18枚を渡して代わりに魔法の袋を受け取る。

「はぁー、変な客に出会っちまったぜ」

そう言って今度こそ荷物を纏めたおじさんは市場を去って行った。

「おニャーほんとに何考えてるんニャ? さっきも言ったニャが、魔法の袋は直せないんだニャ」

「言ったでしょ、試してみたい事があるって」

よーし、それじゃあ実験の為に買い物を続けるぞー!!

面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると作者がとても喜びます。

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis!

Alchemy? Nope, It’s Called Item Synthesis! ~I Keep Creating Extraordinary Items From T*ash Piles Using Item Synthesis Ability!~, Renkinjutsu? Iie, Item Gousei Desu! ~Gousei Skill de Gomi no Yama kara Chou Item wo Mugen Rensei!~, 錬金術? いいえ、アイテム合成です!~合成スキルでゴミの山から超アイテムを無限錬成!~
Score 6.6
Status: Ongoing Type: Author: , Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Kako Mayama is a girl who likes playing fantasy games, especially alchemy-themed games because she likes to craft items in games. One day, she died after saving an animal that was actually the pet of a goddess from another world. The goddess gave Kako a chance to be reincarnated in another world in return for saving her pet. She would also give her the ability of her choice from a list if she accepted her offer. Without hesitation, Kako accepted the offer and chose Alchemy ability from the listー No. To be exact, she wanted the Alchemy ability from the list, but because of some kind of careless mistake, she got Synthesis ability instead. Kako was disappointed at first but then she realized the greatness of her ability. Synthesis ability is kind of similar to Alchemy ability, but they have differences. To make an item using Alchemy, you need to collect the required materials first, but to use Synthesis ability you only need multiple items to be combined together into a higher grade item. When Kako realized the usefulness of her ability, she started to combine cheap items to create high-quality items and achieve a successful life. After a while, she became completely addicted to her game-like ability. She kept creating extraordinary items one after another and making a sensation around the world.

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