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The Corrupt Lord Who Got a Do-Over Doesn’t Repent! – Chapter 130

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【書籍化】一般兵士が転生特典に『無限再生』を貰った結果、数多の美女に狙われた

書籍発売記念SS「誤解」

本編とは関係ありません。

——————————————————————

「——ピクニックがしたい?」

「ん」

俺の膝に頭を預けたアシュエリ様が本から目を離して言う。

思わず聞き返してみたものの、反応はやはり同じで、どうにも冗談ではないようだった。

「でもまた……どうして急にそんなことを?」

「……毎日、あの女が来るから」

「あの女って……可哀想だから名前で呼んであげて」

因みにあの女とは、ここ最近毎日のようにこの部屋にやって来るエレスディアのことである。いや呼び方。

まぁエレスディアのことだ。生粋のドMだから、アシュエリ様のあの女呼ばわりで興奮するかもしれんが。

もしそうなら距離取ろうかな……なんて身の置き方を考える俺だったが、下から視線を感じて見てみれば。

「……なんで不機嫌なのか、聞いてもいい?」

不機嫌そうなアシュエリ様がジトーッと半目で俺を見つめていた。

「ゼロは、あの女の味方?」

「いやそうではないけど……」

「じゃあ、裏切り者? 国家反逆罪?」

「重くない!? なんでエレスディアの肩持ったら国家反逆罪になんの!? アイツ一体何したんだよ!?」

「——何もしてないわよ!」

バンッと扉が開かれたかと思えば、何を急いでいたのかは知らないが、肩で息をしたエレスディアからの渾身の否定が飛び出した。

てか王女様の部屋の扉をそんな感じで開けても大丈夫そう? そう言うところが積もり積もって国家反逆罪レベルになるんじゃない?

「ゼロ、普段からこんなことをしているわけないでしょ?」

「そうですよね、分かってましたよ俺は。こんなのただの冗談ですやん」

その笑ってない笑顔ほんとやめて。怖いって。

というかこの女、シレッと俺の頭の中を読んでませんでしたか? 俺、一言も発してなかったんだけど。

「……出た」

俺の膝から頭を上げることなく、アシュエリ様が嫌そうな顔で言った。

当然、こんなことを言われて黙っているエレスディアではない。

「出た、じゃないです。というか何ゼロの膝に頭を乗せているんですかっ! そんなうらや——危険なことは止めるべきです! ゼロは男なんですよ!」

「おいこらエレスディアこら。俺を一体なんだと思ってんの? お前の中での俺って獣とか肉食動物とか思ってらっしゃる?」

俺が半目で言えば、エレスディアも半目で返してきた。

「なら、もし目の前に大きなおっぱ——胸があったらどうするの?」

「堂々とガン見するしかないだろ」

「やっぱり変態じゃない」

「不可抗力だ」

「嵐の中にでも放り出してやろうかしら」

「マジの不可抗力じゃ——痛っ。アシュエリ様、痛いです、痛いですって」

俺達が軽口を叩き合っていると、お腹に鋭い痛みを覚えて言葉が途切れる。

視界に映ったアシュエリ様は、何が不満なのか、膨れっ面で俺の脇腹を服の上からぎゅっ、ぎゅっ、と抓っていた。いやマジで痛い。

「浮気者。最低男」

理不尽である。

こちとら浮気するどころか、この世界で女の子と付き合ったこともないのに。

「罰として、頭を撫でる」

「はいはい分かりましたよ」

「!?」

アシュエリ様の言葉に従って、俺は彼女の絹のような髪に手櫛を通す。

少し前にどうしても不機嫌が治らないアシュエリ様にやったところ、中々に心地良かったらしく、今ではすっかり彼女のお気に入りである。

まぁ俺も彼女の髪の触り心地は好きなので嫌ではないのだが……男としては色々と考え物だ。

なんて思いつつ彼女の頭を撫でていると……視界の隅に口をパクパクさせるエレスディアの姿が。

「? どしたのお前」

「あ、ああああんた……そ、それは……?」

「ああ、これ? なんかハマっちゃったらしくてな。まぁ王族だし、こういうことが出来なかった反動じゃないか?」

逆に考えれば、俺はお父さんみたいと半ば言われているわけだが。……やばい、お父さん(15)泣きそう。

内心シクシクと涙を流す俺を他所に、アシュエリ様が俺の手に頭を擦り付けるように動かして口を開いた。

「ん。寂しさを埋めてる」

「嘘ですよね。今の国王陛下は家族思いで有名です。なんなら昔、社交界でアシュエリ様が陛下に撫でてれているを見たことありますが?」

「…………ちっ」

「今舌打ちしましたね? やっぱりただの言い訳だったんですね」

「……自分がしてもらえないからって、私の楽しみを奪うのは、賤しい」

「賤しい!? あ、アシュエリ様……? 幾らなんでも言っていいことと悪いことがありますからね……?」

エレスディアによってペシッと叩かれた手をプラプラさせつつ、俺は二人の言い合う姿を眺めたのち、逃避するように顔を窓の外に向け——

『——こういう時は、お二人の頭を撫でて差し上げるのをオススメいたします』

なんて書かれたプラカードのようなモノを持った、スパ◯ダーマンみたいに窓に貼り付いた茶髪のメイド——シーアさんを発見。

いや何をしてんのこの人。ビックリしすぎて声も出なかったよ。

しかし、シーアさんがここまでして伝えてくれたのだ。乗らない手はない。

俺は視線を不気味な笑みを浮かべたエレスディアとアシュエリ様に戻し——

「そもそも、ゼロにとってアシュエリ様はただの護衛対象なんで——っ!?」

「ん、エレスディアは、ゼロのただの同期なだけ——っ!?」

——二人の頭に手を置いた。

途端、先程までのデッドヒート具合はどうしたとツッコんでしまいそうなレベルでピタッと口論が止む。

二人とも呆気に取られた表情で俺を見つめていた。

凄い、本当に止まったわ。流石シーアさん……長年アシュエリ様のメイドをしているわけじゃないってことか。

「あ、えっ……ぜ、ゼロ……?」

「……ん、きもちいい」

因みに、二人の髪は非常に指の通りが良かった。

引っ掛かることなんて一度もなく、まるで水をかいているかのようだった。

「ほれ、これで少しは落ち着いたか?」

撫でること数分。そろそろ二人の怒りも収まっただろうと考えた俺がそっと手を離せば——

「……こ、こんなこと、今までのゼロだったら絶対出来ないわ……」

「……ん。こんな華麗な手口、ゼロじゃ出来ない」

「あ、あれ?」

戸惑う俺を他所に、二人がワナワナと身体を震わせて同時に言い放った。

「——ま、まさか彼女出来た……!?」」

「いやなんでぇ!?」

その後、真顔仁王立ちの二人への弁明という誤解を解くのに一時間掛かった。

同時に、二度とシーアさんの言うことは聞かないことを心に決めた。

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ゼロ、可哀想にぃぃ〜〜wwww

いつも美少女とばっか絡んでる罰が当たったんだねwwww

まぁそんなことは置いておいて。

遂に今日——9月13日が記念すべき第1巻の発売日です!

と言っても、東京ら辺は既に店頭に並んでいるみたいですが……電子の方は今日が配信スタートです!

因みに第1巻の範囲については、Web版の2章までとなっております。良い感じにブラッシュアップ出来たと思ってます。

SS特典や有償特典は近況ノートにて詳しく書いておりますので、気になった方は見てみてくださいね。

また、ピッコマの方でこの作品のコミカライズ版の第1話が配信されます!

うおおおおおおお初コミカライズだーーー!!

テンション上がるぜーー!!

どちらもぜひぜひ見てね〜〜!

ではまた、本編で!

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The Corrupt Lord Who Got a Do-Over Doesn’t Repent!

The Corrupt Lord Who Got a Do-Over Doesn’t Repent!

The Unrepentant Reincarnated Villain Lord! ~ When He Aimed for a Carefree Commoner Life in His Second Round, Why Is He Treated as a Wise Ruler!? ~, Yarinaoshi akutoku ryoushu wa hansei shinai! ~ Nishuumoku wa sukibanashi no heimin seikatsu wo mezashitara, nazeka meikun atsukai sarerunda ga!? ~, やり直し悪徳領主は反省しない! ~二周目は好き放題の平民生活を目指したら、なぜか名君扱いされるんだが!?~
Score 8.8
Status: Ongoing Type: Author: Artist: Released: 2023 Native Language: Japanese
The Corrupt Lord Runs Wild in His Second Life—Only to Be Hailed as a Benevolent Ruler for Some Reason!? At the moment of his execution, the corrupt lord Furado time-leaps back to the past. Having been condemned in his previous life, you’d think he’d finally see the error of his ways—but of course not; for the sake of self-preservation, he sets his sights on a carefree existence as a commoner. Yet everything he does gets hailed as virtuous deeds, until at last he’s revered as a national hero!?

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