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[Villain X Marriage] From A Lazy Villainous Nobleman Like Me, The Villainess Daughter Whose Engagement Was Broken Off Has Become My Wife, And Together We Became The Most Formidable Couple – Chapter 11

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半年が経った。

マウロのレティシア殺害未遂が世間に公表され、ベルトーリ家が没落してから、半年。

今頃マウロは、監獄の中で己の行いを死ぬほど悔いているだろう。

ざまぁない。

で、それはそれとして――

「ちょっとアルバン。この報告書、また数字の計算を間違えていてよ」

「え、マジ?」

「苦手な書類は私に回しなさいと、いつも言っているでしょう?」

「いやでも、レティシアにはもう色んな仕事を手伝ってもらってるし……」

「嫁入りさせて貰ったからには、それくらいできて当然よ。ほら、こっちは手が空いたから終わってない仕事を回して頂戴」

「じゃあ、これとこれ……」

「はい、確かに受け取りました。それと部屋が散らかってきているわ。後で掃除してあげるから、手早く仕事を終わらせて」

「善処します……」

――俺は、完全にレティシアの尻に敷かれていた。

いやマジで、俺の嫁が有能すぎる。

書類仕事は勿論のこと、オードラン領の領地経営を見直したり、積極的に領民たちの声に耳を傾けたり。

それに留まらず、最近では家事全般まで行うようになってきた。

屋敷での掃除・炊事・洗濯なども手伝い、特に俺の身の回りの世話を甲斐甲斐しく焼いてくれている。

お陰でメイドたちからの人気は抜群。

「レティシア様に来て頂いてから仕事が楽になった!」

「レティシア様は公爵令嬢なのに少しも威張らない!」

「レティシア様がオードラン家に嫁いでくれて本当によかった!」

みたいな声が毎日のように聞こえてくる。

なんか……レティシアって、俺よりよっぽど仕事できるよな。

バリバリのキャリアウーマンって感じ?

近頃は当主である俺の影が薄くなっているような気さえする。

喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら。

「浮かない顔をしてらっしゃいますな、アルバン様」

その時、レティシアと入れ違いでセーバスが部屋に入ってくる。

紅茶を淹れてきてくれたらしい。

「そう見えるか?」

「ええ、”実はオードラン家の当主って自分じゃなくて嫁の方では?”とでも思っていらっしゃる顔だ」

「ズバリ言い当てるのはやめろ。余計に複雑な心境になるから……」

「ハッハッハ、まったく贅沢な悩みでございますな。……もっとも、こんな生活が続くのもあと僅かですが」

「……そうだな」

俺は先月、十六歳になった。

レティシアも俺より少し早く誕生日を迎え、現在十六歳。

貴族が十六歳になる――。

それはつまり、王立学園へ入学する歳となったことを意味するのだ。

『マグダラ・ファミリア王立学園』。

このヴァルランド王国に住まう貴族が一度は通う、由緒ある場所。

俺たちはここで学問・教養・武術・魔法など様々な事柄を学び、貴族としての品格を身につける。

また入学に際しては貴族優遇の制度があり、男爵以上の爵位があれば簡単に入学できてしまう。

一応は平民の入学も認めているが、入れる者はごく少数だ。

――とまあ、一見するとよくある上流階級の学校に思われるのだが……その実情は、超エリート育成所。

学園側が規定した成績基準を少しでも下回ると、例え公爵家長男であろうが王族の血縁者であろうが、即刻退学を言い渡される。

その上、生徒間での蹴落とし合いも苛烈。

才に貴賤なしとはよく言うが、王立学園はそれを地で行っている。

”入学は容易だが卒業は非常に難しい”などとも評され、入学者の半数が退学となる年もあるほどだとか。

そのため王立学園で三年間の学園生活を送り、卒業証書を手にして初めて一人前の貴族と認める者も多い。

言わば王立学園を卒業すること自体が貴族にとってのステータスなのである。

「王立学園に入学すれば、王都での寮暮らしが始まります。三年間だけとはいえ、お二人がいなくなられてしまうのはなんとも寂しいですなぁ」

「俺たちが退学させられて、途中で戻って来る可能性は考えないのか?」

「ありえません。私はお二人のどちらが主席でご卒業されるのか、今から楽しみにしているほどです」

「そりゃ随分と信頼されたもんだ」

「主を信頼してこその執事ですから」

「ならばその三年間、オードラン領はお前に全て任せる。頼むぞセーバス」

「お任せくださいませ。……ところで」

「うん?」

「その入学に関して、少々悪いお報せがございます」

「悪い報せ……?」

え、なに?

入学に関する悪い報せって、どういうこと?

なんか、あんまり聞きたくないような――

「実はですな……数名の貴族から、”アルバン・オードランは王立学園に相応しくない”という批判声明が出されてしまいまして」

「はぁ? そりゃまたなんで?」

「以前からの悪評に加えて、マウロ公爵を陥れたのが決定打となったのでしょうな。ちなみに批判声明を出したのは、皆ベルトーリ家と関係のあった者ばかりです」

「……面倒くせえ」

――現在、俺の世間的な評価は二分されている。

つまり擁護派と批判派がいるのだ。

一方は”マウロ公爵からレティシア嬢を救い、その悪行を白日の下に晒した名君”というもの。

もう一方は”逆恨みによってマウロ公爵を陥れた、噂通り最悪の暴君”というもの。

マウロ公爵の傍若無人っぷりを知っていた者やベルトーリ領の荒廃を知っていた者は、俺たちを擁護してくれる傾向にある。

例えばクラオン閣下なんかがそうだ。

セーバスと旧友だったからという点は勿論大きいが、例の一件以降ずっと俺たちに味方してくれている。

だが一部の貴族たちは”男爵が公爵を謀るなど言語道断”と主張。

権力主義を振りかざしている。

こいつらは元々ベルトーリ家と繋がっており、マウロの下で上手い汁を吸っていた連中だ。

もっともそういう手合いは、バロウ公爵家の怒りを買うのが怖くてレティシアを批判できず、俺にだけ批判を浴びせてくるのだが。

なんとも滑稽で笑えるな。

「いっそマウロ共々、そいつらも没落させてやろうか」

「駄目ですよアルバン様。それは流石にクラオン閣下も庇い切れなくなります」

「冗談だ、冗談。で、そのネガティブキャンペーンの結果、俺はどうなるって?」

「クラオン閣下のご助力もあり――妥協案として”試験”を受けさせてはどうか、との結論になりました」

「試験……だと?」

通常、貴族の子が王立学園に入学する際には”〇〇家の子供である”ということが証明できれば顔パスで入れる。

多少は金を積む必要こそあるが、伝統的に試験の類は行われない。

先祖から受け継いできた尊い血筋こそが、優秀さの証明になるって考えもあるからな。

貴族に対して行われる入学試験なんて、少なくとも俺は初耳だ。

「はい。おそらくは形骸的な内容になると思われますが……念のため、ご注意はされるべきかと」

「政敵共がどんな嫌がらせをしてくるのか、わかったもんじゃないもんな」

あ~あ、面倒くさ。

俺だけ試験とか、差別はんたーい。

――ま、別にいいけど。

どんな試験をするのか知らないが……このアルバン・オードランを落とせるものなら、落としてみるんだな。

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Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Alban Odran. Arrogant, insolent, and――lazy. He condensed all the negative elements into the worst villain. He was a s*um who indulged in power and talent, but he suddenly realized that he was destined to be the ‘villainous noble who would eventually meet ruin.’ This can’t go on like this! Alban thought. To avoid ruin, he begins to put in effort――but then, talk of a marriage proposal comes his way. The one coming to marry him is none other than the discarded villainess. He hears that she’s a problem child who lost her place due to her villainous actions, and Alban is at his wit’s end―― “Huh? Isn’t she a really capable and good wife?” This is the story of what happens when the ‘lazy villainous noble’ and the ‘discarded villainess’ meet, resulting in the most dreadful couple.

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