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[Villain X Marriage] From A Lazy Villainous Nobleman Like Me, The Villainess Daughter Whose Engagement Was Broken Off Has Become My Wife, And Together We Became The Most Formidable Couple – Chapter 185

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《ローエン・ステラジアン視点》

「――ほう、イヴァンの弟が」

「そ、な~んかイヴァちに喧嘩売ってきたらしいよん♠」

ラキは頭の後ろで手を組み、なんとも怠そうな感じで言う。

――午前中、どうにもスコティッシュ兄弟の間でひと悶着あったらしい。

兄イヴァンと、弟ユーリの間で。

……俺は貴族間の確執をあまり知らないし、関心も持たないようにしている。

〝職業騎士〟という立場上、そこに首を突っ込むことは善しとされないからだ。

だがそんな俺でも、スコティッシュ公爵家のお家事情は知っている。

イヴァンがオードラン男爵に〝王〟の座を渡してしまったせいで、跡取りの座は弟が継ぐことになった――という事情は。

それで失望した弟が、兄に対して宣戦を布告……か。

やれやれ……なんと不毛なことよ。

しかしまさか、イヴァンの弟までこの学園に入学してくるとはなぁ……。

よくよく考えてみると、俺は今年どんな者たちが一年として入学してくるのか、あまり知らん。

イヴァンやオードラン夫妻のためにも――少しは調べておいた方がいいやもしれんな。

などと思いながら、中庭の辺りを歩いていた――その時。

「センパーイ! センッパ――イッ!!!」

――遠くから、聞き覚えのある声が響いてくる。

同時に、ブンブンと手を振りながらこちらに走ってくる、一人の少女の姿。

「――! おお、コルシカじゃないか!」

「お久しぶりですセンパイ! ここにいらっしゃいましたか! 探しましたよッ!」

元気よく俺の元へと駆け寄って来る、なんとも可愛らしい少女。

親し気に話す俺と彼女を見て、ラキが不思議そうに小首を傾げる。

「ん~? ローちゃん、この子と知り合いなん?♣」

「ああ、彼女の名はコルシカ。俺と同じ〝職業騎士〟家系出身者で、昔は俺と同じ幼年騎士団に所属していたんだ」

――ちなみに幼年騎士団とは、〝職業騎士〟家系出身の子供を集めて初歩的な武術や身体作りを教える、言わば小規模な自治会のようなモノ。

その幼年騎士団に属していた俺とコルシカは昔からの顔馴染みであり、一応は先輩後輩の関係。

もっとも気安さの点で言えば、兄妹の関係に近いかもしれんな。

コルシカはラキに対してバッと敬礼の姿勢を取り、

「初めまして綺麗なお姉さん! 私の名前はコルシカ・ポリフォニー! どうぞお気軽に、コルシカと呼んでくださいッ!!!」

両目の中で☆をキラキラと輝かせ、相変わらずの大音量の声で挨拶するコルシカ。

俺が学園に入ってからは中々会う機会がなかったが、どうやら俺が知っている彼女となにも変わっていないようだ。

――コルシカ・ポリフォニー。

〝職業騎士〟家系出身の少女であり、年齢は俺の一つ下。

長く伸びた桃色の髪をポニーテールに結わえており、顔立ちは美人の部類。

背丈はあまり高くないが、体型は引き締まってスラリとしている。

そしてなによりの特徴が、パッチリと開かれた目の中で輝く☆。

ポリフォニー家出身者の身体的特徴らしいのだが、瞳の中に☆のようなマークが見えるのだ。

このキラリと輝く瞳で真っ直ぐに見つめられると、だいぶ圧を感じるのだが……それを言うと本人が傷付くので言わないようにしている。

ラキはそんなコルシカに対し、

「やん♥ 綺麗なお姉さんだなんて♥ ウチってば照れちゃう♪」

「綺麗なモノは綺麗ですから! 私は、思ったことは素直に言うようにしています! だって綺麗なのは事実ですしッ!」

「やだも~♥ コルシカちゃんだって十分に可愛いってば★」

「――ッ! 私、可愛いですか!?」

「ふぇ? え、う、うん、可愛いと思うヨ……?♦」

ラキが答えると、「むっふっふっふ」と自慢気に胸を張って笑うコルシカ。

「そーでしょうとも、そうでしょうとも! なにせ私、最強無敵の〝アイドル〟ですからッ!!!」

「アイ……ドル……?」

「イエス・アイ・アム! 正義の力を持って悪を挫き、弱気を助ける……! この私こそ、世界平和のために戦って踊って急に歌い出す超☆騎士団アイドル、コルシカ・ポリフォニーなのですッ!」

コルシカはそう叫んでビシッとポーズを決め、

「平和の光は、この超☆騎士団アイドルが輝く限り潰えはしない! さあご一緒に、正義のアイドル高笑いを上げましょう! ワーッハッハッハ! ワァーッハッハッハ!!!」

高らかに、笑い声を奏でるコルシカ。

そんな彼女を見て、ラキは目が点になる。

どうやら呆気に取られ過ぎて、言葉を失ってしまったらしい。

頭の上に「???」が浮かんでいるのが見える……。

俺も俺で頭を抱え、

「……すまん、調子を合わせてやってくれ。コルシカはその、なんというか、少し頭の緩い奴なのだ……」

いい子なのだ。

素直でとてもいい子で、度胸も愛嬌もある期待の〝職業騎士〟なのだ。

……少しばかり、頭が緩いだけで。

コルシカは……どうにも〝アイドル〟という存在を勘違いしている節がある。

まず幼年騎士団に属する子供たちは、皆必ず〝英雄〟という存在に憧れを持つ。

戦場を縦横無尽に駆け抜け、一騎当千の槍働きで国に平和をもたらす存在。

騎士の子ならば、そんな〝英雄〟に一度は憧れを持つものだ。

無論、幼い頃のコルシカも例外ではなかった。

だがしかし、明るい性格の彼女は昔から幼年騎士団の中でも人気者で、さらに歌が上手いという個性があった。

そのために「コルシカは幼年騎士団の〝アイドル〟だな」と大人たちに言われて育つ。

尚且つ〝職業騎士〟の誇りと理念を刷り込まれて成長した結果――どうやら〝英雄〟と〝職業騎士〟と〝アイドル〟が、頭の中でごっちゃになってしまったようなのだ。

そうして妙なアイドル観が出来上がり――いつの間にか、今の人格に至る。

ラキは若干引き攣った笑みを浮かべ、

「そ、そうなんだ~……。な、なんか可愛いね~……?♣」

「ご理解いただきありがとうございます! それでは感謝の印として、ここで一曲! 世界に平和を、『騎士☆騎士・アバンギャルド』ッ!」

どこからともなくバッと魔法音響器を取り出し、歌い始めようとするコルシカ。

俺は頭を抱えたまま、

「……コルシカよ、待て」

「むっ、他の曲がお望みですかセンパイ!? それではご期待に答えまして、『KISHIDAN午前六時・青春突撃デイズ♪』ッ!」

「…………違う、待てではなく止まれ。歌うのを止めろと言っている」

「むぅ、残念です!」

プク~と頬を膨らませるコルシカ。

なんだか凄く不服そうだ。

それでも素直に止めてくれる辺り、やはり性格は素直だと思うが。

俺は「ハァ~」と深いため息を吐き、

「後でたくさん……あ~、なんだ? お前のライブ、だったか? それに付き合ってやるから」

「ッ! 本当ですか!? 本当ですね!? 指切りげんまんですからねッ!」

一気に両目の☆を輝かせながら迫ってくるコルシカ。

う~む……俺も俺で、どうにもコルシカを甘やかしがちでいかんな……。

……ちなみになのだが、コルシカは普段から露出の多い服装をしている。

今も太腿や腹部の辺りがかなりガッツリ見える格好をしており、健康的な肌がなんとも眩しい。

当人曰く「動きやすいですし、こういう服だと何故かライブに来てくれる人が増えるんですよねッ!」なんだとか。

……見にくる者が何故増えるのか理解していない辺りも、頭が緩いというか、コルシカらしいというか……。

……いや、考えるのは止そう。

俺は話題を変えることにして、

「それにしてもコルシカ、お前も王立学園に入学したのだな」

「はい! ファウスト学園長からの推薦を頂きまして! これはつまり、私に学園のトップアイドルを目指せということですね!」

「ハッハッハ、応援しているぞ。ところでなのだが……俺は実は、今年入ってくる一年のことをよく知らなくてな。どんな者が入学したのか、コルシカは詳しいか?」

「勿論勿論、存じておりますとも! なにせ私のライバルになる者たちですから! 調べないのは失礼に当たりますのでッ!!!」

「ふむ……ならば、特に有力そうな者のことを教えてくれ。俺としても、一年のパワーバランスを知っておきたい」

「いーでしょうとも、いいでしょうとも! それでは不肖コルシカ、センパイのために我がライバルたちのことを教えて差し上げますッ!」

瞳に星を与えたまえ……\且/

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[Akuyaku ✕ kekkon] taidana akuyaku kizoku no ore ni, kon'yaku haki sa reta akuyaku reijō ga totsuidara sai kyō no fūfu ni narimashita, 【悪役✕結婚】怠惰な悪役貴族の俺に、婚約破棄された悪役令嬢が嫁いだら最凶の夫婦になりました
Score 5.6
Status: Ongoing Type: Author: Artist: , Released: 2023 Native Language: Japanese
Alban Odran. Arrogant, insolent, and――lazy. He condensed all the negative elements into the worst villain. He was a s*um who indulged in power and talent, but he suddenly realized that he was destined to be the ‘villainous noble who would eventually meet ruin.’ This can’t go on like this! Alban thought. To avoid ruin, he begins to put in effort――but then, talk of a marriage proposal comes his way. The one coming to marry him is none other than the discarded villainess. He hears that she’s a problem child who lost her place due to her villainous actions, and Alban is at his wit’s end―― “Huh? Isn’t she a really capable and good wife?” This is the story of what happens when the ‘lazy villainous noble’ and the ‘discarded villainess’ meet, resulting in the most dreadful couple.

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